【プレミア注目プレビュー】スタートダッシュ失敗の名門2クラブが初勝利懸けて激突!
2022.08.22 18:00 Mon
プレミアリーグ第3節、マンチェスター・ユナイテッドvsリバプールが、日本時間22日28:00にオールド・トラッフォードでキックオフされる。開幕スタートダッシュに失敗した名門2クラブによる、今季初勝利を懸けたマンデーナイト開催のビッグマッチだ。テン・ハグ監督を新指揮官に迎え、トップ4、リーグタイトル奪還に向けて新シーズンに臨んだユナイテッド。しかし、ライバルが積極補強で着実に力を付ける中、新戦力補強が難航した状況でシーズンをスタート。ピッチ上のパフォーマンスで周囲の不安を払しょくしたいところだったが、ブライトンとの開幕戦を1-2の敗戦で終えると、前節のブレントフォード戦ではオランダ人指揮官が志向する後方から繋ぐスタイルの中で多くのミスが出て、屈辱的な0-4の惨敗を喫した。
この散々な戦いぶりを受け、サポーターの怒りは早くも最高潮に達しており、グレイザーファミリーに対してはクラブ売却を求める声も挙がる。今週末にはレアル・マドリーの絶対的主力MFカゼミロ獲得を決定し、アヤックスFWアントニーの獲得交渉もここに来て進展が見え始めている。これで怒れるサポーターの溜飲も少なからず下がったが、やはりピッチ上での結果は重要。相手が手負いとはいえ、現状のチームがリバプール相手に勝ち点3を得られると考えるサポーターは少ないが、ライバル相手に戦う姿勢を見せると共に勝ち点奪取といきたい。
一方、昨季国内カップ戦2冠もチャンピオンズリーグ(CL)とプレミアリーグでトロフィーにあと一歩届かなかったリバプール。今夏の移籍市場では将来への投資と共に、FWマネの退団、FWヌニェスの獲得という最小限のスカッド刷新にとどめ、継続路線を歩む。開幕直前のコミュニティ・シールドではマンチェスター・シティに快勝を収めたが、リーグ戦では思わぬ苦戦を強いられる。
10人近い負傷者に悩まされる中、昨季2部王者フルアムとの開幕戦を2-2のドローで終えると、ホーム開幕戦となった前節はFWルイス・ディアスの圧巻の個人技で敗戦を回避したものの、新戦力ヌニェスの愚行退場も響きクリスタル・パレス相手に1-1のドロー。開幕2戦未勝利と厳しい船出に。対戦相手と異なり、ここ2試合でのパフォーマンスは決して悲観すべきものではないが、リーグタイトル奪還に向けては序盤戦でのこれ以上の取りこぼしは許されない。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン

GK:デ・ヘア
DF:ダロト、ヴァラン、マグワイア、マラシア
MF:エリクセン、フレッジ
MF:サンチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラッシュフォード
FW:クリティアーノ・ロナウド
負傷者:DFリンデロフ、FWペリストリ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはリンデロフとペリストリが引き続き欠場となる。また、注目のカゼミロは登録が間に合わず、スタンド観戦が濃厚。一方、ハムストリングのケガで開幕2試合を欠場しているマルシャルはチームトレーニングに復帰しており、試合に絡める可能性は十分にあるようだ。
システムに関しては併用する[4-2-3-1]と、[4-3-3]のいずれかを選択することになるが、バランス重視の前者の採用を予想。スタメンはセンターバックと左サイドバック、セントラルMFの人選に注目したい。
センターバックはヴァランの復帰が濃厚で、マグワイアかリサンドロ・マルティネスが外れることに。ヌニェス不在でリバプールの攻撃は高さを欠くため、空中戦の競り合いで不安を残すマルティネスの起用は可能だが、キャプテンのマグワイアを起用するとみる。また、開幕2試合低調なパフォーマンスが続くショーを外してマラシアの抜擢を予想。中盤では守備的なマクトミネイとフレッジを並べる可能性もあるが、エリクセンとフレッジのコンビを予想する。
◆リバプール◆
【4-3-3】
▽予想スタメン

GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、エリオット
FW:サラー、フィルミノ、ルイス・ディアス
負傷者:GKケレハー、DFマティプ、コナテ、ラムゼイ、MFチアゴ、オックスレイド=チェンバレン、カーティス・ジョーンズ、FWジョタ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:FWヌニェス(1/3)
パレス戦で退場のヌニェスが3試合停止の1試合目で欠場となる。負傷者に関しては、チアゴやコナテ、マティプといった前述のメンバーが引き続き欠場に。その一方で、前節欠場のフィルミノは練習に復帰しており、コンディション不良から回復したナビ・ケイタと共に起用可能だ。
スタメンに関しては前述の11人を予想。ただ、フィルミノの状態次第で、サラーを最前線に置きエリオットを右ウイングに配置するオプションの採用も考えられる。これに伴い、ミルナーかナビ・ケイタがインサイドハーフに入る形となる。その他ではアジリティに不安を抱えるフィリップスに代わってパレス戦途中出場のジョー・ゴメスがファン・ダイクの相棒を務めることになりそうだ。
★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:MFクリスティアン・エリクセン

不調ブルーノに代わる司令塔としてチームを勝利に導けるか。昨年のユーロ2020での心停止というアクシデントを乗り越え、ブレントフォードとデンマーク代表で復活を遂げた不屈の攻撃的MFは、今夏に名門復権を期す赤い悪魔へ加入。アヤックスのフィロソフィーを共有するテン・ハグ監督の信頼を集める中、直近2試合では偏りが顕著なスカッド事情の犠牲となり、ブライトン戦ではゼロトップ、ブレントフォード戦ではアンカーと無茶ぶりに近い役割を与えられ、古巣対戦ではGKデ・ヘアのもらい事故のような形で失点にも絡んだ。
ただ、プレシーズンを含め要所で持ち味の戦術眼、展開力を発揮しており、適切なポジションで起用されれば、昨季後半戦からパフォーマンスの低下が指摘されるポルトガル人司令塔に代わって間違いなくパスワーク、チャンスメークの中心を担うはずだ。
本領発揮はカゼミロ加入後となりそうだが、今回のリバプール戦では相手の強度の高いプレッシャーに対して、チーム全体が窮屈なプレーを強いられる中、プレス回避やカウンターの起点を担い、高精度のプレースキックで少ない決定機を演出したい。
◆リバプール:FWルイス・ディアス

エースと共に攻撃牽引を期待。今冬にポルトから鳴り物入りで加入し、国内カップ2冠と共にCL準優勝、プレミアリーグ2位フィニッシュに大きな貢献を見せたルイス・ディアス。マネの退団によって左ウイングのレギュラーを確固たるものとし、新シーズンは絶対的なエースであるサラーと共に新エースとしての活躍が求められる。
前節のパレス戦では1点ビハインドを背負った上、ヌニェスの一発退場で苦境に陥ったチームを救う5人の守備者を無効化する圧巻のゴラッソで勝ち点1奪取の立役者に。同試合ではゴール以外にも献身的な守備、圧倒的な個の打開力で抜群の存在感を発揮し、ホームサポーターから大きな称賛を受けた。
今回のユナイテッド戦ではジョタ、ヌニェスの不在に加え、先発復帰濃厚のフィルミノもコンディションに不安を抱えており、10戦9ゴールでユナイテッドキラーとして知られるサラーと共に、いつも以上の奮闘が求められる。アンフィールドで戦った前回対戦では1ゴール1アシストの活躍を見せており、オールド・トラッフォードでもその再現を狙いたい。
この散々な戦いぶりを受け、サポーターの怒りは早くも最高潮に達しており、グレイザーファミリーに対してはクラブ売却を求める声も挙がる。今週末にはレアル・マドリーの絶対的主力MFカゼミロ獲得を決定し、アヤックスFWアントニーの獲得交渉もここに来て進展が見え始めている。これで怒れるサポーターの溜飲も少なからず下がったが、やはりピッチ上での結果は重要。相手が手負いとはいえ、現状のチームがリバプール相手に勝ち点3を得られると考えるサポーターは少ないが、ライバル相手に戦う姿勢を見せると共に勝ち点奪取といきたい。
10人近い負傷者に悩まされる中、昨季2部王者フルアムとの開幕戦を2-2のドローで終えると、ホーム開幕戦となった前節はFWルイス・ディアスの圧巻の個人技で敗戦を回避したものの、新戦力ヌニェスの愚行退場も響きクリスタル・パレス相手に1-1のドロー。開幕2戦未勝利と厳しい船出に。対戦相手と異なり、ここ2試合でのパフォーマンスは決して悲観すべきものではないが、リーグタイトル奪還に向けては序盤戦でのこれ以上の取りこぼしは許されない。
なお、昨シーズンの両者のリーグ戦での対戦はリバプールがアウェイで5-0、ホームで4-0といずれも大勝。ユナイテッドがリーグ戦で最後にリバプールに勝利したのは、2018年3月に行われたホームゲーム(2-1)まで遡る。また、両指揮官は一昨シーズンのCLグループステージで2度対戦しているが、クロップ率いるリバプールがテン・ハグ率いるアヤックスにいずれも1-0のスコアで勝利している。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:デ・ヘア
DF:ダロト、ヴァラン、マグワイア、マラシア
MF:エリクセン、フレッジ
MF:サンチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラッシュフォード
FW:クリティアーノ・ロナウド
負傷者:DFリンデロフ、FWペリストリ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはリンデロフとペリストリが引き続き欠場となる。また、注目のカゼミロは登録が間に合わず、スタンド観戦が濃厚。一方、ハムストリングのケガで開幕2試合を欠場しているマルシャルはチームトレーニングに復帰しており、試合に絡める可能性は十分にあるようだ。
システムに関しては併用する[4-2-3-1]と、[4-3-3]のいずれかを選択することになるが、バランス重視の前者の採用を予想。スタメンはセンターバックと左サイドバック、セントラルMFの人選に注目したい。
センターバックはヴァランの復帰が濃厚で、マグワイアかリサンドロ・マルティネスが外れることに。ヌニェス不在でリバプールの攻撃は高さを欠くため、空中戦の競り合いで不安を残すマルティネスの起用は可能だが、キャプテンのマグワイアを起用するとみる。また、開幕2試合低調なパフォーマンスが続くショーを外してマラシアの抜擢を予想。中盤では守備的なマクトミネイとフレッジを並べる可能性もあるが、エリクセンとフレッジのコンビを予想する。
◆リバプール◆
【4-3-3】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、エリオット
FW:サラー、フィルミノ、ルイス・ディアス
負傷者:GKケレハー、DFマティプ、コナテ、ラムゼイ、MFチアゴ、オックスレイド=チェンバレン、カーティス・ジョーンズ、FWジョタ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:FWヌニェス(1/3)
パレス戦で退場のヌニェスが3試合停止の1試合目で欠場となる。負傷者に関しては、チアゴやコナテ、マティプといった前述のメンバーが引き続き欠場に。その一方で、前節欠場のフィルミノは練習に復帰しており、コンディション不良から回復したナビ・ケイタと共に起用可能だ。
スタメンに関しては前述の11人を予想。ただ、フィルミノの状態次第で、サラーを最前線に置きエリオットを右ウイングに配置するオプションの採用も考えられる。これに伴い、ミルナーかナビ・ケイタがインサイドハーフに入る形となる。その他ではアジリティに不安を抱えるフィリップスに代わってパレス戦途中出場のジョー・ゴメスがファン・ダイクの相棒を務めることになりそうだ。
★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:MFクリスティアン・エリクセン

Getty Images
不調ブルーノに代わる司令塔としてチームを勝利に導けるか。昨年のユーロ2020での心停止というアクシデントを乗り越え、ブレントフォードとデンマーク代表で復活を遂げた不屈の攻撃的MFは、今夏に名門復権を期す赤い悪魔へ加入。アヤックスのフィロソフィーを共有するテン・ハグ監督の信頼を集める中、直近2試合では偏りが顕著なスカッド事情の犠牲となり、ブライトン戦ではゼロトップ、ブレントフォード戦ではアンカーと無茶ぶりに近い役割を与えられ、古巣対戦ではGKデ・ヘアのもらい事故のような形で失点にも絡んだ。
ただ、プレシーズンを含め要所で持ち味の戦術眼、展開力を発揮しており、適切なポジションで起用されれば、昨季後半戦からパフォーマンスの低下が指摘されるポルトガル人司令塔に代わって間違いなくパスワーク、チャンスメークの中心を担うはずだ。
本領発揮はカゼミロ加入後となりそうだが、今回のリバプール戦では相手の強度の高いプレッシャーに対して、チーム全体が窮屈なプレーを強いられる中、プレス回避やカウンターの起点を担い、高精度のプレースキックで少ない決定機を演出したい。
◆リバプール:FWルイス・ディアス

Getty Images
エースと共に攻撃牽引を期待。今冬にポルトから鳴り物入りで加入し、国内カップ2冠と共にCL準優勝、プレミアリーグ2位フィニッシュに大きな貢献を見せたルイス・ディアス。マネの退団によって左ウイングのレギュラーを確固たるものとし、新シーズンは絶対的なエースであるサラーと共に新エースとしての活躍が求められる。
前節のパレス戦では1点ビハインドを背負った上、ヌニェスの一発退場で苦境に陥ったチームを救う5人の守備者を無効化する圧巻のゴラッソで勝ち点1奪取の立役者に。同試合ではゴール以外にも献身的な守備、圧倒的な個の打開力で抜群の存在感を発揮し、ホームサポーターから大きな称賛を受けた。
今回のユナイテッド戦ではジョタ、ヌニェスの不在に加え、先発復帰濃厚のフィルミノもコンディションに不安を抱えており、10戦9ゴールでユナイテッドキラーとして知られるサラーと共に、いつも以上の奮闘が求められる。アンフィールドで戦った前回対戦では1ゴール1アシストの活躍を見せており、オールド・トラッフォードでもその再現を狙いたい。
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