「著名なサッカー関係者によりレイプされた」アイルランド女子代表監督が35年間守った秘密を告白「他の2人の男性にも2度…」
2022.07.02 22:45 Sat
                アイルランド女子代表の指揮を執るヴェラ・パウ監督は、過去の性的暴行について語った。イギリス『BBC』が伝えた。
現在59歳のパウ監督は、オランダ人指揮官で、かつては選手だった時期も。ディフェンダーとして活躍し、オランダ女子代表としても1983年から1998年までプレー。89試合に出場し2ゴールを記録していた。
1988年にはイタリアのモデナと契約。国外でプロとしてプレーする最初のオランダ人女子選手となった。
引退後は、スコットランド女子代表の監督や、オランダ女子代表、ロシア女子代表、南アフリカ女子代表の監督を歴任。現在はアイルランド女子代表を指揮している。
そのパウ監督だが、自身のツイッターで過去の出来事について声明を発表。若い頃に性的暴行を受けていたことを告白した。
「私が若い頃、著名なサッカー関係者によりレイプされたことについて、最も私に近い人でも知らなかった。また、その後に他の2人の男性に2度の性的暴行を受けていた」
「これらの事件が起きた時、3人の男性全員がオランダのサッカー界で働いていた。私が信頼できる人だけが、これまで組織的な性的虐待、権力の乱用、いじめ、脅迫、孤立、フレーミングが選手やオランダの女子代表監督としてさらされてきたことを知っていた」
「この35年間、私はその虐待を秘密にしてきた。その記憶が私の人生を支配し、日々の苦痛と苦悩で私を満たし、私の内なる感情を支配することを許してきた」
これまで自信が被害に遭ったことをひた隠しにしてきた一方で、オランダサッカー協会(KNVB)には何度も報告書を提出したが、回答は芳しくなかったという。
「過去数年間、私は自分の事件をオランダサッカー協会に攻勢な方法で伝えようとしたが、上手くいかなかった。この話を世界に公表することで私が必要するサポートを提供するよりも、レイプや性的暴行をそっとしておきたいと思う人もいる。ただ、私はもはや黙ってはいられない」
「KNVBに5回目の報告を行ったあと、調査の要請に対し満足のいく回答が得られなかった。そのため、私は最近、レイプと性的暴行に関してオランダ警察に報告した」
これに対し、KNVBはパウ監督の協力のもと、過去に独立した調査を行い、誤りを犯していたことを認めた。
「我々は、報告書で指摘された誤りを認め、彼女のみに起こってはらないことだと思っている。ヴェラが当時、安全な労働環境になかったことは容認できない」
「KNVBは、ヴェラ・パウが昨年の話の中で語った、過去の体験に非常にショックを受けている」
なお、現在パウ監督が所属しているアイルランドサッカー協会(FAI)も声明を発表。全面的にサポートするとした。
「FAIは個人的なレベルであっても、プロフェッショナルなレベルであっても、彼女が必要とする全てのサポートを提供する」
「この告白が、ヴェラの幸福に与える影響をFAIは完全に認識しており、FAI理事会と協会の全ての同僚が、継続的に全面的にサポートすることを保証する」
なお、KNVBは今回の告発を受け、対策を講じていくとしている。
                    
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                    
                    
                                        
                                            現在59歳のパウ監督は、オランダ人指揮官で、かつては選手だった時期も。ディフェンダーとして活躍し、オランダ女子代表としても1983年から1998年までプレー。89試合に出場し2ゴールを記録していた。
1988年にはイタリアのモデナと契約。国外でプロとしてプレーする最初のオランダ人女子選手となった。
そのパウ監督だが、自身のツイッターで過去の出来事について声明を発表。若い頃に性的暴行を受けていたことを告白した。
「35年間、私は世間、家族、チームメイト、選手、同僚、そして今では受け入れているが、自分自身に対して秘密を守ってきた」
「私が若い頃、著名なサッカー関係者によりレイプされたことについて、最も私に近い人でも知らなかった。また、その後に他の2人の男性に2度の性的暴行を受けていた」
「これらの事件が起きた時、3人の男性全員がオランダのサッカー界で働いていた。私が信頼できる人だけが、これまで組織的な性的虐待、権力の乱用、いじめ、脅迫、孤立、フレーミングが選手やオランダの女子代表監督としてさらされてきたことを知っていた」
「この35年間、私はその虐待を秘密にしてきた。その記憶が私の人生を支配し、日々の苦痛と苦悩で私を満たし、私の内なる感情を支配することを許してきた」
これまで自信が被害に遭ったことをひた隠しにしてきた一方で、オランダサッカー協会(KNVB)には何度も報告書を提出したが、回答は芳しくなかったという。
「過去数年間、私は自分の事件をオランダサッカー協会に攻勢な方法で伝えようとしたが、上手くいかなかった。この話を世界に公表することで私が必要するサポートを提供するよりも、レイプや性的暴行をそっとしておきたいと思う人もいる。ただ、私はもはや黙ってはいられない」
「KNVBに5回目の報告を行ったあと、調査の要請に対し満足のいく回答が得られなかった。そのため、私は最近、レイプと性的暴行に関してオランダ警察に報告した」
これに対し、KNVBはパウ監督の協力のもと、過去に独立した調査を行い、誤りを犯していたことを認めた。
「我々は、報告書で指摘された誤りを認め、彼女のみに起こってはらないことだと思っている。ヴェラが当時、安全な労働環境になかったことは容認できない」
「KNVBは、ヴェラ・パウが昨年の話の中で語った、過去の体験に非常にショックを受けている」
なお、現在パウ監督が所属しているアイルランドサッカー協会(FAI)も声明を発表。全面的にサポートするとした。
「FAIは個人的なレベルであっても、プロフェッショナルなレベルであっても、彼女が必要とする全てのサポートを提供する」
「この告白が、ヴェラの幸福に与える影響をFAIは完全に認識しており、FAI理事会と協会の全ての同僚が、継続的に全面的にサポートすることを保証する」
なお、KNVBは今回の告発を受け、対策を講じていくとしている。
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