【CLラウンド16プレビュー】逃げ切り図るPSGは盤石…ソシエダは逆転突破へ完璧な戦い求められる
2024.03.05 18:30 Tue
PSG逃げ切りかラ・レアルの逆転か
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、レアル・ソシエダvsパリ・サンジェルマン(PSG)が、日本時間5日29:00にレアレ・アレーナでキックオフされる。逆転狙うラ・レアルと、逃げ切り図るPSGによる8強進出を懸けた第2ラウンドだ。先月14日にパルク・デ・プランスで行われた1stレグはクローズな0-0の前半を経て、後半にギアを上げたPSGがセットプレーからFWムバッペ、カウンターからFWバルコラと畳みかける攻めを見せ、2-0のスコアで先勝した。
敵地での初戦を落としたソシエダは、直後のマジョルカ戦を久保建英のゴールなどで2-1と勝ち切って公式戦6試合ぶりの白星を奪取。しかし、以降のラ・リーガ2試合ではビジャレアル、セビージャに連敗。コパ・デル・レイ準決勝ではマジョルカにPK戦の末に屈し、公式戦3連敗で今回のリターンレグを迎えることになった。予てよりの課題となっている得点力不足に加え、ここ数試合では自慢の堅守にかげりが見え始めている。前日会見で久保は「熱意と情熱があれば不可能はない」と意気込みを語ったが、その目標達成には攻守両面において完璧な戦いが求められるところだ。
一方、PSGは内容面に課題を残しながらも地力の差を見せつけて複数得点差での先勝に成功。以降のリーグ戦では1勝2分けとやや失速傾向にあるものの、メンバーを入れ替えながら今回の重要な一戦にしっかりと照準を合わせてきた印象だ。一部主力のコンディションに不安はあるが、良い形で敵地へ乗り込むことになった。この一戦へ大きな不安要素はないものの、今季終了後の去就を巡ってやや目に余る態度が見受けられるエースとクラブの微妙な関係を鑑みると、難しい試合展開になった際に一丸となった戦いができるかが、少なからずの不安要素となるか。
◆レアル・ソシエダ◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
![](https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240304_100_tw2.jpg)
GK:レミロ
DF:アマリ・トラオレ、スベルディア、ル・ノルマン、ガラン
MF:ブライス・メンデス、スビメンディ、メリーノ
FW:久保建英、アンドレ・シウバ、オヤルサバル
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては前回対戦から長期離脱組に変化はないが、オヤルサバルやベッカーらが起用可能な状態にある。
スタメンは前回対戦のメンバーをベースに未だコンディションに問題を抱えるオヤルサバルの強行起用を予想。ただ、前線ではベッカー、バレネチェアをスタートから起用するプランも十分に考えられる。
◆パリ・サンジェルマン◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
![](https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240304_100_tw3.jpg)
GK:ドンナルンマ
DF:ハキミ、ダニーロ、リュカ、ヌーノ・メンデス
MF:ザイール=エメリ、ヴィティーニャ、ファビアン・ルイス
FW:デンベレ、ムバッペ、バルコラ
負傷者:DFシュクリニアル、キンペンベ、マルキーニョス、ダニーロ、FWアセンシオ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のシュクリニアル、キンペンベに加え、直近のモナコ戦でハムストリングを痛めたアセンシオの欠場が確定。いずれも軽傷に問題を抱えるマルキーニョスとダニーロはメンバー入りも状態が懸念される。
スタメンは前回対戦がベースとなるが、バックラインの人選に注目が集まる。ハキミと指揮官が先発起用を示唆したヌーノ・メンデスの両サイド、リュカのセンターバック起用は濃厚だが、もう一人のセンターバックはダニーロ、マルキーニョス、ムキエレ、ベラウドらにチャンスがある。
★注目選手
◆レアル・ソシエダ:MFミケル・メリーノ
![](https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240304_100_tw4.jpg)
中盤のバトルを制し、決定的な仕事ができるか。逆転突破に向けて最低3ゴールが必要なこともあり、久保やオヤルサバルに加えて、決定力不足が課題のストライカー陣の奮起が求められるところだが、勝負強さとゴール前での嗅覚に優れる大型MFのパフォーマンスが勝利へのカギを握ることになるはずだ。
前回対戦では中盤でのバトルでやや苦戦を強いられたが、個人としては前半終了間際にクロスバー直撃の強烈なミドルシュートで最もゴールに迫った。また、今季ここまで公式戦34試合5ゴール5アシストとインテリオールでの役割を担いながら火力不足の前線をカバー。とりわけ、直近に出場したラ・リーガ2試合ではマジョルカ戦での決定的な決勝ゴールを含め2戦連発と良い感覚を維持しており、この一戦でも目に見える形での貢献が期待されるところだ。
ハイプレスに苦手意識が強い相手に対して、チーム全体でラインを押し上げてコンパクトな守備で戦う中で持ち味の推進力、デュエルの強さでボールの奪いどころとしてカウンターの起点を担うと共に、前節同様のミドルシュート、前線への飛び出し、セットプレーのターゲットマンとしてドンナルンマの牙城を破りたい。
◆パリ・サンジェルマン:FWブラッドリー・バルコラ
![](https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240304_100_tw5.jpg)
2戦連発でラ・レアルに引導渡す。1stレグのアドバンテージを意識し、敵地で逃げ切りを図るPSGにおいてカウンターでいかに相手を仕留めるかが、この試合のカギを握る。そのなかで圧倒的な個を持つムバッペがキーマンであることは間違いないが、より中央をケアする相手に対して両ウイングのパフォーマンスが重要となる。
リヨンから今夏加入の快速アタッカーはここまで29試合3ゴール5アシストと、数字面では大きな課題を残すが、前回対戦では圧巻の個人技で相手守備を切り裂いて値千金のCL初ゴールを記録。良いイメージでリターンレグに臨めるはずだ。
また、この試合で左サイドバックには推進力と攻撃を特長とするメンデスの起用が濃厚となっており、幅を取りつつ果敢にオーバーラップやアンダーラップを仕掛けるポルトガル代表DFとバルコラが攻撃時にうまく役割が被らずに連携できれば、左サイドを起点に多くのチャンスを作り出せるはずだ。そのなかで前回対戦同様に決定的なゴールを奪いたい。
一方、PSGは内容面に課題を残しながらも地力の差を見せつけて複数得点差での先勝に成功。以降のリーグ戦では1勝2分けとやや失速傾向にあるものの、メンバーを入れ替えながら今回の重要な一戦にしっかりと照準を合わせてきた印象だ。一部主力のコンディションに不安はあるが、良い形で敵地へ乗り込むことになった。この一戦へ大きな不安要素はないものの、今季終了後の去就を巡ってやや目に余る態度が見受けられるエースとクラブの微妙な関係を鑑みると、難しい試合展開になった際に一丸となった戦いができるかが、少なからずの不安要素となるか。
◆レアル・ソシエダ◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
![](https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240304_100_tw2.jpg)
(C)CWS Brains,LTD.
GK:レミロ
DF:アマリ・トラオレ、スベルディア、ル・ノルマン、ガラン
MF:ブライス・メンデス、スビメンディ、メリーノ
FW:久保建英、アンドレ・シウバ、オヤルサバル
負傷者:DFオドリオソラ、エルストンド、ムニョス、FWカルロス・フェルナンデス
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては前回対戦から長期離脱組に変化はないが、オヤルサバルやベッカーらが起用可能な状態にある。
スタメンは前回対戦のメンバーをベースに未だコンディションに問題を抱えるオヤルサバルの強行起用を予想。ただ、前線ではベッカー、バレネチェアをスタートから起用するプランも十分に考えられる。
◆パリ・サンジェルマン◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
![](https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240304_100_tw3.jpg)
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ドンナルンマ
DF:ハキミ、ダニーロ、リュカ、ヌーノ・メンデス
MF:ザイール=エメリ、ヴィティーニャ、ファビアン・ルイス
FW:デンベレ、ムバッペ、バルコラ
負傷者:DFシュクリニアル、キンペンベ、マルキーニョス、ダニーロ、FWアセンシオ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のシュクリニアル、キンペンベに加え、直近のモナコ戦でハムストリングを痛めたアセンシオの欠場が確定。いずれも軽傷に問題を抱えるマルキーニョスとダニーロはメンバー入りも状態が懸念される。
スタメンは前回対戦がベースとなるが、バックラインの人選に注目が集まる。ハキミと指揮官が先発起用を示唆したヌーノ・メンデスの両サイド、リュカのセンターバック起用は濃厚だが、もう一人のセンターバックはダニーロ、マルキーニョス、ムキエレ、ベラウドらにチャンスがある。
★注目選手
◆レアル・ソシエダ:MFミケル・メリーノ
![](https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240304_100_tw4.jpg)
Getty Images
中盤のバトルを制し、決定的な仕事ができるか。逆転突破に向けて最低3ゴールが必要なこともあり、久保やオヤルサバルに加えて、決定力不足が課題のストライカー陣の奮起が求められるところだが、勝負強さとゴール前での嗅覚に優れる大型MFのパフォーマンスが勝利へのカギを握ることになるはずだ。
前回対戦では中盤でのバトルでやや苦戦を強いられたが、個人としては前半終了間際にクロスバー直撃の強烈なミドルシュートで最もゴールに迫った。また、今季ここまで公式戦34試合5ゴール5アシストとインテリオールでの役割を担いながら火力不足の前線をカバー。とりわけ、直近に出場したラ・リーガ2試合ではマジョルカ戦での決定的な決勝ゴールを含め2戦連発と良い感覚を維持しており、この一戦でも目に見える形での貢献が期待されるところだ。
ハイプレスに苦手意識が強い相手に対して、チーム全体でラインを押し上げてコンパクトな守備で戦う中で持ち味の推進力、デュエルの強さでボールの奪いどころとしてカウンターの起点を担うと共に、前節同様のミドルシュート、前線への飛び出し、セットプレーのターゲットマンとしてドンナルンマの牙城を破りたい。
◆パリ・サンジェルマン:FWブラッドリー・バルコラ
![](https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240304_100_tw5.jpg)
Getty Images
2戦連発でラ・レアルに引導渡す。1stレグのアドバンテージを意識し、敵地で逃げ切りを図るPSGにおいてカウンターでいかに相手を仕留めるかが、この試合のカギを握る。そのなかで圧倒的な個を持つムバッペがキーマンであることは間違いないが、より中央をケアする相手に対して両ウイングのパフォーマンスが重要となる。
リヨンから今夏加入の快速アタッカーはここまで29試合3ゴール5アシストと、数字面では大きな課題を残すが、前回対戦では圧巻の個人技で相手守備を切り裂いて値千金のCL初ゴールを記録。良いイメージでリターンレグに臨めるはずだ。
また、この試合で左サイドバックには推進力と攻撃を特長とするメンデスの起用が濃厚となっており、幅を取りつつ果敢にオーバーラップやアンダーラップを仕掛けるポルトガル代表DFとバルコラが攻撃時にうまく役割が被らずに連携できれば、左サイドを起点に多くのチャンスを作り出せるはずだ。そのなかで前回対戦同様に決定的なゴールを奪いたい。
レアル・ソシエダの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
記事をさがす
|
レアル・ソシエダの人気記事ランキング
1
シティDFセルヒオ・ゴメスがティアニー後釜としてソシエダ行き間近に! 移籍金は約15億円か
マンチェスター・シティのU-21スペイン代表DFセルヒオ・ゴメス(23)が、レアル・ソシエダ移籍へ向かっているようだ。 左サイドバックを主戦場とするゴメスは、2022年8月にアンデルレヒトから1100万ポンド(約22億6000万円)でシティに加入。しかし、レギュラー陣の厚い壁を崩すことはできず、この2年間は途中出場をメインに公式戦38試合のプレーにとどまった。 そんなゴメスに関心を示すのがソシエダ。アーセナルからレンタルしていたスコットランド代表DFキーラン・ティアニー(27)の後釜を探している。 移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は6月上旬、ソシエダがゴメスやシティとの交渉を開始したと示唆。1カ月ほどが経ち、いよいよ決着に近づいているようで、イギリス『BBC』によると、シティに750万ポンド(約15億4000万円)を支払って獲得するという。 日本代表MF久保建英も擁するソシエダは、2023-24シーズンのラ・リーガを6位で終え、ヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得。新シーズンに向け、中盤もこなすなどテクニックに優れたレフティを迎え入れることになりそうだ。 2024.07.05 10:36 Fri2
久保建英のパリ五輪行きなしに「非常に嬉しいニュース」と現地紙が報道…ソシエダで新シーズンに向け準備
4日、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバー18名が発表された。 大岩剛監督が選手を1人ずつ読み上げていくスタイルで行われたメンバー発表。GK鈴木彩艶(シント=トロイデン)やMF松木玖生(FC東京)らが招集されなかったことが話題となった。 また、オーバーエイジ(OA)も2008年の北京オリンピック以来使用せず、U-23のチームで臨むこととなった日本。予てからオリンピックには招集の拘束力が各協会にはなく、クラブの意向が重視されるため、海外組の招集は高いハードルとなることが予想されており、その通りの結果となった。 スペインでもそのことが話題に。レアル・ソシエダでプレーする日本代表MF久保建英は実はパリ・オリンピック世代。すでに東京オリンピックを経験しており、A代表の常連でもあることから、金メダル獲得に向けては大きな戦力になるとみなされていた一方で、招集の難しさも予想されていた。 スペイン『ムンド・デポルティーボ』は久保のパリ五輪不参加をピックアップ。「予想されていたことだが、正式に決まり、非常に嬉しいニュース」と伝えた。 ソシエダを率いるイマノル・アルグアシル監督は、久保のパリ・オリンピック行きについては容認しない方向性をすでに示しており、5月に来日した際にもパリ・オリンピック行きはなくなったと発言があった。 当然、日本サッカー協会(JFA)としては招集に可能性を見出したかったが、それは叶わず。ただ、ソシエダにとっては、新シーズンに向けて大きなニュースとなった。 ソシエダが拒否した理由は2つ。1つは、2023-24シーズンは稼働が多かったということ。ラ・リーガ、チャンピオンズリーグに加え、日本代表としての活動とアジアカップも戦った。多くの試合をこなした久保は、シーズン終盤にケガもあり、コンディションを落としていた。その二の舞は避けたかったということだろう。 そしてもう1つは、新シーズンに向けてソシエダで調整させたいということ。今回招集されなかったことで、9月の2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選までは、クラブ以外の活動がなくなり、プレシーズンからしっかり準備が可能になるということだ。 なお、久保以外にもMF鈴木唯人(ブレンビー)は招集できておらず、同様の理由と見られており、前述の鈴木や松木も同様の理由と見られている。OAが呼べなかった理由も想像に難くないが、今後も日本のアンダー世代は制限を受けることが増えそうだ。 2024.07.04 15:32 Thu3
マリ代表主将アマリ・トラオレが協会批判で出場停止に…長年に渡る首脳陣への不満を露わ
マリ代表のキャプテンを務めるレアル・ソシエダのDFアマリ・トラオレが、マリサッカー連盟(FMF)への痛烈な批判によって出場停止処分を科された。フランス『AFP通信』が報じている。 今年初めのアフリカ・ネーションズではベスト8進出も、現在行われている2026年北中米ワールドカップ予選でグループIではコモロ、ガーナ、マダガスカルに次ぐ4位と苦戦を強いられ、先月13日にはエリック・シェル監督が解任されて以来、監督不在の状況が続くマリ。 そういったなか、先月にトラオレら数名の代表選手は長年に渡るFMFの首脳陣の「管理体制のまずさ」、「幹部のプロ意識の欠如」を糾弾する趣旨の書簡をファン・サポーターに向けて発表。これがマリ国内で大きな騒動に発展していた。 さらに、同書簡で選手らは、マリサッカーが直面している危機を連盟が解決しない場合、代表チームをボイコットすると脅していた。 これを受け、FMFはトラオレを懲戒委員会に召喚したが、同選手は応じず。そして、協会関係者は「名誉と尊厳の欠如、代表チームとマリサッカーに対する扇動と反乱」の理由で、出場停止処分を受けたと語った。 ただ、この措置は手続きが懲戒委員会に送られるまでの「予防措置」であり、出場停止期間などの詳細は不明となっている。 2024.07.03 14:51 Wed4
ソシエダが来日を正式に発表! 既報通りガンバ大阪と7月25日に対戦
日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダは4日、今夏の再来日を発表。ガンバ大阪と7月25日(木)に対戦することを発表した。 すでに6月25日の段階でG大阪側からは発表されていたソシエダの来日。しかし、現地では、試合日の2日後に、ホームでトゥールーズとの試合が予定されており、ソシエダのイマノル・アルグアシル監督が難色を示していると報じられていた。 ソシエダは来日について触れてこなかった中、4日になり発表。戦略的パートナーである「ヤスダグループ」との協力により、アジアにおけるクラブのマーケット拡大計画の一部と発表した。 5月に来日した際には東京ヴェルディと対戦したものの、ユーロ2024に臨む選手たちは来日せず、ファーストチームの主軸選手はほとんどいなかった。 今度は2024-25シーズンに向けたプレシーズンの一環ということもあり、5月よりは多くの中心選手が来日する可能性もありそうだ。 2024.07.05 13:01 Fri5