【CL準決勝プレビュー】決勝進出を懸けた18年ぶりのCLミラノ・ダービー《ミランvsインテル》
2023.05.10 12:00 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、ミランvsインテルが日本時間10日28:00にキックオフされる。2004-05シーズン以来、18年ぶりにCLでミラノ・ダービーが実現。カルチョ復権の狼煙を告げるに相応しい大舞台でのダービーとなる。準々決勝ではセリエAを独走していたナポリを2戦合計スコア2-1で撃破したミラン。1stレグではナポリのエースFWオシムヘンが不在だったとはいえ、2試合を通してFWクワラツヘリアを徹底的に潰すピオリ監督の采配が冴え渡り、前評判を覆しての準決勝進出となった。
一方、インテルはベンフィカを2戦合計スコア5-3で下して準決勝進出。敵地での1stレグを堅守を武器に2-0と先勝していたアドバンテージを生かし、2ndレグでは相手が前がかった隙を突いて3ゴールを奪取。ラウンド16でのポルトに続き、ポルトガルの雄を立て続けに破っての13季ぶりベスト4に到達した。
直近のセリエAでは来季のCL出場権を争う直接のライバルであるローマ勢をそれぞれ下し、勢いを持って大一番を迎えている。
なお両チームは今季のセリエAで1勝1敗と互角の戦績。スーペル・コッパではインテルがミランを下して優勝していた。2002-03シーズンのCL準決勝ではミランが勝ち上がり、決勝ではユベントスを下して欧州王者となっていた。

▽予想スタメン
GK:メニャン
DF:カラブリア、ケアー、トモリ、テオ・エルナンデス
MF:クルニッチ、トナーリ
MF:ブラヒム・ディアス、ベナセル、サーレマーケルス
FW:ジルー
負傷者:FWイブラヒモビッチ、レオン
出場停止者:なし
直近のラツィオ戦で負傷交代したレオンに欠場の可能性がある。その場合は好調のサーレマーケルスが代役を務める可能性が高いか。その他はベストメンバーで臨める状態だ。

▽予想スタメン
GK:オナナ
DF:ダルミアン、アチェルビ、バストーニ
MF:ダンフリース、バレッラ、ブロゾビッチ、ムヒタリアン、ディマルコ
FW:ジェコ、ラウタロ・マルティネス
負傷者:DFシュクリニアル
出場停止者:なし
対するインテルはシュクリニアルが引き続き負傷欠場となるものの、その他で主力にケガ人はいない。アンカーをブロゾビッチが務めるのか、チャルハノールが務めるのか。また、ラウタロの相棒にジェコではなく状態を上げているルカクを起用する可能性がある。
★注目選手
◆DFテオ・エルナンデス(ミラン)

共にイタリア勢らしく堅守を武器にここまで勝ち上がってきており、派手な打ち合いになることは予想し難い。そこでその守備ブロックを誰が攻略するかに視点を当てて注目選手を選出。ミランでは直近のラツィオ戦でも豪快なミドル弾を叩き込んだテオ・エルナンデスに注目したい。欠場の可能性が高いが、レオンと組む左サイドはミランの攻撃において生命線。今季も何度もこの2人によって難局を打開しており、この大一番でもテオ・エルナンデスの攻撃センスが戦局を大きく変える可能性を秘めていそうだ。
◆FWラウタロ・マルティネス(インテル)

対するインテルの攻撃のキーマンはラウタロだ。一時期はプチスランプに陥りゴールから見放されていたが、現在は好調な周期にある。ポストプレーは冴え渡り、セリエAではここ4試合で5ゴールと量産。相棒がジェコであろうとルカクであろうと合わせることができる柔軟さも魅力だ。オシムヘンが攻略に手こずったミラン守備陣だが、ラウタロが打開できるかに注目だ。
一方、インテルはベンフィカを2戦合計スコア5-3で下して準決勝進出。敵地での1stレグを堅守を武器に2-0と先勝していたアドバンテージを生かし、2ndレグでは相手が前がかった隙を突いて3ゴールを奪取。ラウンド16でのポルトに続き、ポルトガルの雄を立て続けに破っての13季ぶりベスト4に到達した。
なお両チームは今季のセリエAで1勝1敗と互角の戦績。スーペル・コッパではインテルがミランを下して優勝していた。2002-03シーズンのCL準決勝ではミランが勝ち上がり、決勝ではユベントスを下して欧州王者となっていた。
◆ミラン◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】

(C)CWS Brains,LTD.
▽予想スタメン
GK:メニャン
DF:カラブリア、ケアー、トモリ、テオ・エルナンデス
MF:クルニッチ、トナーリ
MF:ブラヒム・ディアス、ベナセル、サーレマーケルス
FW:ジルー
負傷者:FWイブラヒモビッチ、レオン
出場停止者:なし
直近のラツィオ戦で負傷交代したレオンに欠場の可能性がある。その場合は好調のサーレマーケルスが代役を務める可能性が高いか。その他はベストメンバーで臨める状態だ。
◆インテル◆
【3-5-2】
【3-5-2】

(C)CWS Brains,LTD.
▽予想スタメン
GK:オナナ
DF:ダルミアン、アチェルビ、バストーニ
MF:ダンフリース、バレッラ、ブロゾビッチ、ムヒタリアン、ディマルコ
FW:ジェコ、ラウタロ・マルティネス
負傷者:DFシュクリニアル
出場停止者:なし
対するインテルはシュクリニアルが引き続き負傷欠場となるものの、その他で主力にケガ人はいない。アンカーをブロゾビッチが務めるのか、チャルハノールが務めるのか。また、ラウタロの相棒にジェコではなく状態を上げているルカクを起用する可能性がある。
★注目選手
◆DFテオ・エルナンデス(ミラン)

Getty Images
共にイタリア勢らしく堅守を武器にここまで勝ち上がってきており、派手な打ち合いになることは予想し難い。そこでその守備ブロックを誰が攻略するかに視点を当てて注目選手を選出。ミランでは直近のラツィオ戦でも豪快なミドル弾を叩き込んだテオ・エルナンデスに注目したい。欠場の可能性が高いが、レオンと組む左サイドはミランの攻撃において生命線。今季も何度もこの2人によって難局を打開しており、この大一番でもテオ・エルナンデスの攻撃センスが戦局を大きく変える可能性を秘めていそうだ。
◆FWラウタロ・マルティネス(インテル)

Getty Images
対するインテルの攻撃のキーマンはラウタロだ。一時期はプチスランプに陥りゴールから見放されていたが、現在は好調な周期にある。ポストプレーは冴え渡り、セリエAではここ4試合で5ゴールと量産。相棒がジェコであろうとルカクであろうと合わせることができる柔軟さも魅力だ。オシムヘンが攻略に手こずったミラン守備陣だが、ラウタロが打開できるかに注目だ。
ミランの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
ミランの人気記事ランキング
1
厳しい状況続くフェリックス、復活を期して古巣へ復帰か?
チェルシーからミランへとレンタル移籍中のポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(25)だが、母国復帰の可能性が浮上している。ポルトガル『レコルド』が伝えた。 ベンフィカでその名を挙げ、アトレティコ・マドリーへと鳴物入りで加入したフェリックス。しかし、徐々にディエゴ・シメオネ監督との折り合いが悪くなると、チェルシー、バルセロナへとレンタル移籍を繰り返し、2024年8月にチェルシーへと完全移籍した。 しかし、今シーズンのチェルシーでは期待された働きはできず、プレミアリーグ12試合で1ゴール1アシストに。1月にはミランへとレンタル移籍を果たした。 ただ、凋落したフェリックスの復活は遠く、セリエAでは9試合で1アシストのみ。厳しい日々が続いている状況だ。 ガラタサライが今夏の移籍市場で獲得に動いているという報道があった中、チェルシーは連れ戻す気はあまりない状況。そんな中、古巣でもあるベンフィカへの復帰が浮上している。 『レコルド』によれば、フェリックス本人もベンフィカに復帰する希望を持っているとのこと。苦しい日々が続いている中で、自身が重要な選手になれると感じているという。 また、マヌエル・ルイ・コスタ会長もフェリックスの獲得を望んでおり、ブルーノ・ラージ監督も同様の意見。クラブ・ワールドカップ(W杯)に出場するベンフィカを助ける存在として、獲得を望むという。 どうやらレンタル移籍での加入になる可能性が高く、チェルシーが給与の一部を負担するとのこと。ベンフィカを出てから大きな期待に応えきれずにきたなかで、フェリックスは復帰を果たすだろうか。 2025.04.17 23:05 Thu2
アタランタがミランにシーズンダブル、連勝で3位を堅守【セリエA】
セリエA第33節、ミランvsアタランタが20日に行われ、0-1でアタランタが勝利した。 前節3バックに変更してウディネーゼに4発快勝とした9位ミラン(勝ち点51)は脳震とうで途中交代となった守護神メニャンが無事先発、ウディネーゼ戦同様のスタメンで臨んだ。 一方、ボローニャとの上位対決を制して連敗を3で止め3位アタランタ(勝ち点61)は重傷を負ったコラシナツからクアドラードのみを変更。最終ライン右にベッラノーバを据えた。 序盤の主導権争いを経て20分、アタランタがベッラノーバの右クロスにエデルソンがヘッドで合わせる好機を演出。徐々にアタランタが押し込む展開とすると、25分にはクアドラードの右クロスにレテギがボレーで牽制。 アタランタがハーフコートゲームに持ち込む中、ミランはレオンのスピードを生かしたカウンターで牽制して凌ぐと、44分に好機を迎える。アレックス・ヒメネスのクサビのパスをボックス中央で受けたヨビッチが反転から左足シュート。しかしわずかに枠を捉えきれなかった。 ゴールレスで迎えた後半、一進一退の攻防で立ち上がった中、先制はアタランタ。62分、自陣から複数人がパスを繋いだ流れから左サイドでルックマンが仕掛けてクロス。ファーサイドのベッラノーバが折り返し、最後はエデルソンがダイビングヘッドで押し込んだ。 追う展開となったミランはフェリックスやエイブラハムを投入。それでも打開できないことから83分にはトモリに代えてS・ヒメネスを投入し、4バックに変更。右サイドバックにはソッティルが入った。 90分にはカウンターからルックマンが追加点に迫ったアタランタがウノゼロ勝利。ミランにシーズンダブルとして連勝とし3位を堅守している。 ミラン 0-1 アタランタ 【アタランタ】 エデルソン(後17) 2025.04.21 05:42 Mon3
「敬意が欠けているが…」苦戦ミランで解任の噂もあるコンセイソン監督、自身の後任とも噂される指揮官との対戦も「自分たちの仕事に集中する」
ミランのセルジオ・コンセイソン監督が、自身の去就の噂などについて言及した。『フットボール・イタリア』が伝えている。 今シーズンは開幕から低調なパフォーマンスが続き、昨年12月にはパウロ・フォンセカ前監督の解任に踏み切ったミラン。新たにコンセイソン監督を指揮官に迎えたが状況は好転せず、現在はセリエAで9位とトップ4争いにすら加われていない状況となっている。 仮にこのまま来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃す結果となれば、コンセイソン監督はわずか半年での解任が濃厚に。後任にはさまざまな名前が浮上しているが、その一人はコモで指揮を執るセスク・ファブレガス監督となっている。 ミランはそのコモと今週末に対戦。しかしコンセイソン監督はそうした去就の話には惑わされたくないと主張しており、試合そのものに集中することを意識している。 「他人の発言や考えをコントロールすることはできない。コントロールできるのは、トレーニングで何をするかであり、それでどうなるかだ。私は長年フットボールに携わり、すべてに慣れている。時々、ここにいる人たちへの敬意が欠けているように感じるが、それにも慣れているよ。これがフットボールだ」 「(後任の噂がある人物との対戦が)モチベーションの源というなら、私は病気になって病院に行かなければならない。モチベーションは、質が高い選手、優れたコーチ陣を擁するチームとの厳しい試合に勝ちたいという願望から生まれるものだ」 「我々は彼らの長所と短所を研究し、自分たちの仕事に集中する必要がある。我々が取り組んできたことを実行すれば、勝利に近づくだろう。これはミラン対コモであって、コンセイソン対コモではない」 「我々は革命を起こすため毎日戦っている。それはチームとして重要なことだ。それができれば、結果は良くなっていくだろう。今に集中して、コモとの重要な難しい試合がある。あまり先を考える必要はなく、毎日努力しなければならない」 「この2週間、彼らは素晴らしい反応を示してくれた。この道を進み続けなければならず、その後、自分たちの立ち位置がどうなるかがわかるだろう。我々は、肉体面、戦術面、感情面のあらゆる面で取り組むよう努めている。先週同様、今週も満足だ」 2025.03.15 10:35 Sat4
脳震とうのメニャン、追加検査で合併症がなかったことを確認
ミランは15日、フランス代表GKマイク・メニャンが追加検査を受け、合併症がなかったことを報告した。 メニャンは11日に行われたセリエA第32節ウディネーゼ戦に先発。後半開始7分にロングボールをクリアすべくボックス外に飛び出した際、味方のMFアレックス・ヒメネスと激しく正面衝突。頭部を痛めてピッチに倒れ込み、担架に運ばれて交代となっていた。 病院に直行したメニャンだったが、大事には至らず。そして追加検査でも異常がないことが確認された。 ただ、脳震とう規定により数日間の休養が求められ、20日のセリエA第33節アタランタ戦、23日のコッパ・イタリア準決勝2ndレグのインテル戦に出場できるかは微妙とのことだ。 2025.04.16 12:00 Wed5