神戸弘陵学園が4大会ぶり16強! 市船と京都橘がPK戦の末に敗退《高校サッカー選手権》

第98回全国高校サッカー選手権大会2回戦が1月2日に各地で行われた。

ニッパツ三ツ沢球技場で行われた神戸弘陵学園(兵庫)vs明秀日立(茨城)は、3-2で神戸弘陵学園が勝利した。

2019年12月31日に行われた1回戦で秋田商業(秋田)を3-2で下した神戸弘陵学園と、高知高校(高知)を1-0で撃破した明秀日立が激突した。先手を奪ったのは神戸弘陵学園。14分、右サイドで仕掛けた兼田拓実のクロスに対して2枚が反応するもシュートは打てない。それでもボックス手前中央に抜けたボールを沖吉大夢がミドルシュートを豪快に突き刺した。
先制を許した明秀日立は20分、ハーフウェイライン付近から髙橋琉偉がFKでゴール前へ放り込む。これは相手DFに跳ね返されるも、大山晟那がペナルティアークから頭で合わせると、ボールは前に出ていたGK大月耀平の頭上を越える。しかし、わずかにゴール左外に外れてゴールとはならない。

追いつくことができなかった明秀日立は25分にゴール前でのダイビングヘッドを許す大ピンチを迎えるも、GK友野沖翔がファインセーブ。1点ビハインドのまま試合を折り返した。しかし、後半開始早々に神戸弘陵学園が追加点。敵陣中央で沖吉大夢からパスを受けた田中田中祉同が巧みなドリブルからミドルシュートを放ち、GK友野沖翔が弾いたこぼれ球を松野隼輝がプッシュした。

2点ビハインドとなった明秀日立は52分、右サイドでパスを受けた海老原拓弥が縦への仕掛けからクロス。根本琳生が中央に飛び込み、高い打点でヘディングシュートを放つと、ボールはゴール左に吸い込まれた。途中出場の2人で1点差に詰め寄る。

このゴールで明秀日立が勢いづく。61分、塙啓太のロングフィードに反応した海老原拓弥が胸トラップでボックス内に侵攻してシュート。だが、好判断な飛び出しを見せたGK大月耀平に阻まれる。

さらに63分には右サイドからのクロスを長谷川涼平がヘディングで合わせる。しかし、これが左ポストに直撃。その後もボックス内で波状攻撃を仕掛けるも、あと一歩のところで決めることができない。

押し込まれる時間帯が続き、嫌な雰囲気が漂う神戸弘陵学園。すると73分、鋭いカウンターからPKを獲得する。これを背番号10の主将である沖吉大夢がゴール正面に突き刺して、スコアを3-1とした。

苦しくなった明秀日立は、試合終了間際に根本琳生がゴールネットを揺らすも反撃はここまで。3-2で逃げ切った神戸弘陵学園が3日に行われる3回戦へ駒を進めた。

なお、他会場では前回大会王者の青森山田(青森)が6-0で米子北(鳥取)に圧勝した他、インターハイ準優勝の富山第一(富山)も神村学園(鹿児島)に1-0で勝利した。一方で、市立船橋(千葉)や京都橘(京都)がPK戦の末に2回戦敗退という波乱も。2回戦の結果は以下の通り。

◆2回戦
▽1月2日(木)
青森山田(青森) 6-0 米子北(鳥取)
昌平(埼玉) 2-0 興國(大阪)
日大藤沢(神奈川) 3-1 広島皆実(広島)
神戸弘陵学園(兵庫) 3-2 明秀日立(茨城)
丸岡(福井) 0-3 静岡学園(静岡)
草津東(滋賀) 1-2 筑陽学園(福岡)
日章学園(宮崎) 0-0(PK:7-6) 市立船橋(千葉)
鵬学園(石川) 1-1(PK:4-3) 京都橘(京都)
専大北上(岩手) 0-0(PK:5-6) 國學院久我山(東京B)
富山第一(富山) 1-0 神村学園(鹿児島)
帝京長岡(新潟) 3-0 熊本国府(熊本)
仙台育英(宮城) 1-0 高川学園(山口)
尚志(福島) 0-0(PK:3-4) 徳島市立(徳島)
山形中央(山形) 0-2 今治東(愛媛)
松本国際(長野) 1-2 四日市中央工(三重)
矢板中央(栃木) 2-1 大手前高松(香川)

◆3回戦組み合わせ
▽1月3日(金)
《12:05》
國學院久我山(東京B) vs 昌平(埼玉)
[浦和駒場スタジアム]

帝京長岡(新潟) vs 神戸弘陵学園(兵庫)
[等々力陸上競技場]

静岡学園(静岡) vs 今治東(愛媛)
[駒沢陸上競技場]

四日市中央工(三重) vs 日章学園(宮崎)
[フクダ電子アリーナ]

《14:10》
青森山田(青森) vs 富山第一(富山)
[浦和駒場スタジアム]

仙台育英(宮城) vs 日大藤沢(神奈川)
[等々力陸上競技場]

徳島市立(徳島) vs 筑陽学園(福岡)
[駒沢陸上競技場 ]

鵬学園(石川) vs 矢板中央(栃木)
[フクダ電子アリーナ]