アルゼンチンとW杯決勝は名勝負の系譜/六川亨の日本サッカーの歩み
2022.12.19 22:30 Mon
日本時間24時キックオフのカタールW杯決勝、アルゼンチン対フランス戦を見終わった後は、深夜にもかかわらず「お腹がいっぱい」になったサッカーファンも多いのではないだろうか。
アルゼンチンにとって警戒しなければならないのは、エムベパはもちろんだが、オランダ戦のようにエキサイトしてのイエローカードにも注意が必要だと思った。ところがポーランド人のシュモン・マルチニアク主審はそのあたりをよく心得ていたようで、余計なイエローカードの乱発で試合を“壊す"ことはしなかった。好勝負の“影の演出家"と言っていいだろう。
ところがだ。試合は予想に反してアルゼンチンが主導権を握ってフランスを攻め立てた。久々にスタメンに戻ったディ・マリアが左サイドをドリブルで脅かしたせいもあるが、フランスの攻撃に、これまでのような“のびやかさ"がない。
4年前の決勝ではクロアチアを『飲んで』かかっていた。今回は相手がアルゼンチンだから、メッシだから『気後れ』したのか。それともこれが、「連覇の重圧」なのかと思ったものだ。
「W杯連覇」といっても、第1回は遙か昔、第二次世界大戦前の1934年と38年のイタリアだ(主力はアルゼンチン人だった)。その後はブラジルが初優勝を果たした1958年と62年の2回しかない。達成すれば60年ぶり3度目の偉業ではあるが、そんな“過去の亡霊"に取り憑かれてしまったのだろうかと訝しんだものだ。
メッシのPKと、鮮やかなカウンターからのディ・マリアのゴールにより0-2とされたディディエ・デシャン監督の決断は早かった。前半42分にジルーとデンベレを下げるとは、誰も予想していなかったのではないか。しかし交代で投入されたコロ・ムアニとテュラムが後半はサイド攻撃を活性化する。
さらにアルゼンチンは前半の守備でのオーバーワークがたたったようで、後半20分過ぎより運動量が激減。このためフランスの反撃に守勢一方となる。
そしてPKに続き、こちらも見事なカウンターからエムバペが2ゴールを連取して試合を振り出しに戻した。
劣勢のデシャン監督は先に先にと交代カードを切った。一方のリオネル・スカローニ監督は延長戦に入ってから動く。そして延長後半3分に高く浮いたクロスからチャンスをつかんだアルゼンチンがメッシのゴールで再び勝ち越しに成功し、これで勝負あったかに見えた。
このまま試合が終わったとしても、フランスは「グッドルーザー」として賞賛されただろう。しかし彼らには“異次元"のストライカーがいた。延長戦に入ってもスピードの衰えないエムバペである。
アルゼンチンの守備陣もよく対応していたが、彼のシュートがDFのハンドを誘発。このPKをエムバペは確実に左スミに決めて再びタイスコアに持ち込んだ。
W杯は古来、「準決勝が面白い」と言われてきた。決勝へ進むためには『勝たなければならない』ため、どこかでリスクを冒さないといけないからだ。それに対し決勝は『負けたくない』心理から、オープンな打ち合いよりも守備に軸足を置いた試合展開になりやすい。
しかしカタールW杯決勝は違った。その一因としては、アルゼンチンが前半から“飛ばしすぎ"とも思えるほどアグレッシブな守備でフランスの個人技を封じつつ、チャンスと判断したら果敢に攻撃したこと。これまでの試合と違い、守備にも奮闘するキャプテンのタイトルに賭ける思いに、チーム一丸となって応えようとした“気持ち"が随所に感じられた。
それに対しデシャン監督も早め早めの交代で攻勢を強めて反撃に転じたことが、近年稀に見る好勝負となった。
これほど「手に汗を握る」決勝戦は……前回2018年はフランスがクロアチアに4-2と圧勝。2014年と10年は延長戦までもつれたが、ドイツとスペインが1-0でアルゼンチンとオランダに競り勝った。
1998年と02年はそれぞれフランスとブラジルが圧勝し、PK決着となった1994年と06年の試合は0-0、1-1からのPK戦と試合そのものは盛り上がりに欠けた。1990年はアルゼンチンが決勝までたどり着いたもののチームはボロボロで、西ドイツのブレーメのPK一発に沈んだ。
こうして振り返ると、決勝戦が白熱したのはアルゼンチンが2度目の戴冠を果たした1986年メキシコ大会まで遡る。奇しくもアルゼンチンが2-0とリードしながら、“ゲルマン魂"の反撃に遭い後半36分に2-2の同点に持ち込まれた。
W杯にPK戦が導入されたのは1978年アルゼンチン大会からだが、実際に実施されたのは82年スペイン大会の準決勝、西ドイツ対フランス戦が初めてだった(3-3から5PK4で西ドイツの勝利)。
しかし、86年大会の決勝をアステカ・スタジアムで取材していて、記者席には誰が言うでもなく「決勝戦に限りPK戦ではなく翌日に再試合」という噂が流れた。翌日には日本へ帰る飛行機を予約している。このまま延長戦でも決着がつかなければ、ホテルを延泊し、フライトもキャンセルしなければならない。
そんな不安を一掃してくれたのが“神の手"でチームを決勝まで導いたマラドーナだった。フェラーの同点ゴールから3分後、スルーパスでブルチャーガの決勝点をアシストし、母国に2度目のW杯をもたらした。
思えば78年のアルゼンチンの初戴冠もオランダとの延長戦を制してのものだった(3-1)。アルゼンチンとW杯決勝は“名勝負"の系譜があるのかもしれない。
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それほど見応えのある、W杯決勝の歴史に残る好勝負だった。正直に言うと、試合前の予想では強力3トップを擁するフランスがボールを支配して攻勢に出ると思っていた。それをアルゼンチンが球際の厳しさと激しい当たりで食い止め、得意のカウンターから反撃するのではないかと。ところがだ。試合は予想に反してアルゼンチンが主導権を握ってフランスを攻め立てた。久々にスタメンに戻ったディ・マリアが左サイドをドリブルで脅かしたせいもあるが、フランスの攻撃に、これまでのような“のびやかさ"がない。
それを象徴していたのが開始早々、何でもないパスをデンベレがトラップできずタッチラインを割ったシーンだ。
4年前の決勝ではクロアチアを『飲んで』かかっていた。今回は相手がアルゼンチンだから、メッシだから『気後れ』したのか。それともこれが、「連覇の重圧」なのかと思ったものだ。
「W杯連覇」といっても、第1回は遙か昔、第二次世界大戦前の1934年と38年のイタリアだ(主力はアルゼンチン人だった)。その後はブラジルが初優勝を果たした1958年と62年の2回しかない。達成すれば60年ぶり3度目の偉業ではあるが、そんな“過去の亡霊"に取り憑かれてしまったのだろうかと訝しんだものだ。
メッシのPKと、鮮やかなカウンターからのディ・マリアのゴールにより0-2とされたディディエ・デシャン監督の決断は早かった。前半42分にジルーとデンベレを下げるとは、誰も予想していなかったのではないか。しかし交代で投入されたコロ・ムアニとテュラムが後半はサイド攻撃を活性化する。
さらにアルゼンチンは前半の守備でのオーバーワークがたたったようで、後半20分過ぎより運動量が激減。このためフランスの反撃に守勢一方となる。
そしてPKに続き、こちらも見事なカウンターからエムバペが2ゴールを連取して試合を振り出しに戻した。
劣勢のデシャン監督は先に先にと交代カードを切った。一方のリオネル・スカローニ監督は延長戦に入ってから動く。そして延長後半3分に高く浮いたクロスからチャンスをつかんだアルゼンチンがメッシのゴールで再び勝ち越しに成功し、これで勝負あったかに見えた。
このまま試合が終わったとしても、フランスは「グッドルーザー」として賞賛されただろう。しかし彼らには“異次元"のストライカーがいた。延長戦に入ってもスピードの衰えないエムバペである。
アルゼンチンの守備陣もよく対応していたが、彼のシュートがDFのハンドを誘発。このPKをエムバペは確実に左スミに決めて再びタイスコアに持ち込んだ。
W杯は古来、「準決勝が面白い」と言われてきた。決勝へ進むためには『勝たなければならない』ため、どこかでリスクを冒さないといけないからだ。それに対し決勝は『負けたくない』心理から、オープンな打ち合いよりも守備に軸足を置いた試合展開になりやすい。
しかしカタールW杯決勝は違った。その一因としては、アルゼンチンが前半から“飛ばしすぎ"とも思えるほどアグレッシブな守備でフランスの個人技を封じつつ、チャンスと判断したら果敢に攻撃したこと。これまでの試合と違い、守備にも奮闘するキャプテンのタイトルに賭ける思いに、チーム一丸となって応えようとした“気持ち"が随所に感じられた。
それに対しデシャン監督も早め早めの交代で攻勢を強めて反撃に転じたことが、近年稀に見る好勝負となった。
これほど「手に汗を握る」決勝戦は……前回2018年はフランスがクロアチアに4-2と圧勝。2014年と10年は延長戦までもつれたが、ドイツとスペインが1-0でアルゼンチンとオランダに競り勝った。
1998年と02年はそれぞれフランスとブラジルが圧勝し、PK決着となった1994年と06年の試合は0-0、1-1からのPK戦と試合そのものは盛り上がりに欠けた。1990年はアルゼンチンが決勝までたどり着いたもののチームはボロボロで、西ドイツのブレーメのPK一発に沈んだ。
こうして振り返ると、決勝戦が白熱したのはアルゼンチンが2度目の戴冠を果たした1986年メキシコ大会まで遡る。奇しくもアルゼンチンが2-0とリードしながら、“ゲルマン魂"の反撃に遭い後半36分に2-2の同点に持ち込まれた。
W杯にPK戦が導入されたのは1978年アルゼンチン大会からだが、実際に実施されたのは82年スペイン大会の準決勝、西ドイツ対フランス戦が初めてだった(3-3から5PK4で西ドイツの勝利)。
しかし、86年大会の決勝をアステカ・スタジアムで取材していて、記者席には誰が言うでもなく「決勝戦に限りPK戦ではなく翌日に再試合」という噂が流れた。翌日には日本へ帰る飛行機を予約している。このまま延長戦でも決着がつかなければ、ホテルを延泊し、フライトもキャンセルしなければならない。
そんな不安を一掃してくれたのが“神の手"でチームを決勝まで導いたマラドーナだった。フェラーの同点ゴールから3分後、スルーパスでブルチャーガの決勝点をアシストし、母国に2度目のW杯をもたらした。
思えば78年のアルゼンチンの初戴冠もオランダとの延長戦を制してのものだった(3-1)。アルゼンチンとW杯決勝は“名勝負"の系譜があるのかもしれない。
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font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/B0ecuQrJTTE/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Antonela Roccuzzo(@antonelaroccuzzo)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> <span class="paragraph-title">【写真】PSGでの2人</span> <span data-other-div="movie4"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CgAr_HqK1Y1/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/CgAr_HqK1Y1/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; 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font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; 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font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/CmUpepQKKck/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Antonela Roccuzzo(@antonelaroccuzzo)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2023.01.03 12:00 Tue2
メッシ 大好きなマテ茶のストローは7万円超えの特別仕様
パリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシにとってマテ茶は欠かせないもの。 南米のソウルドリンクとして知られるマテ茶。ビタミンやミネラルの含有量が高いマテ茶は、アルゼンチン代表選手たちの間でも愛飲されている。 メッシもカタール・ワールドカップ(W杯)の優勝後のインタビューで「妻と一緒にマテ茶を飲みながら、ゆっくりと優勝の喜びを味わいたい」と語っていたほどのお気に入りだ。 マテ茶は茶漉しがついた専用のストローを差し込んで飲むのだが、メッシはストローも特別なものを使っているようだ。 アルゼンチン『TN』によると、メッシはウルグアイのフェデリコ・ブレシアーニさんにストローの制作を直接依頼。ブレシアーニさんがW杯優勝の記念に特別なものを作ったという。 「直接連絡してきたんだ。彼は、自分用のものと家族に贈る用のものをと言ってきました。W杯の開催期間中だった。そして、決勝のタイミングで、この機会にボンビージャ(ストロー)を作ってあげようと思いついんだ」 「ボンビージャは銀と金でできていて、600ドル(約77000円)もする。土台に18金 、飲み口の部分に9金をミックスして、W杯トロフィーと星の刻印には18金を採用した。この特別な瞬間を祝い、楽しむために作られデザインされた私たちの宝石だ」 「ボンビージャの裏に何を書いたかは、私たちと家族だけが知っている」 また、メッシとブレシアーニさんを巡り合わせのは、バルセロナ時代のマテ茶仲間であるグレミオのウルグアイ代表FWルイス・スアレスだったという。 「ルイス・スアレスのおかげで、彼は私たちと知り合った。何年か前に私たちが作った最初のマテ茶を彼に渡した。他の選手同様に謙虚な姿勢に感心させられたんだ。その写真を彼のインスタグラムにアップされたのが、なんだか誇らしかった」 カタールで悲願のW杯優勝を果たしたメッシ。歓喜のマテ茶はさぞ美味しかったのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">【写真】これが7万円超えのマテ茶ストロー</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr">El mate de Leo Messi. <a href="https://t.co/cv2dKlcUIq">pic.twitter.com/cv2dKlcUIq</a></p>— VarskySports (@VarskySports) <a href="https://twitter.com/VarskySports/status/1611807657525919744?ref_src=twsrc%5Etfw">January 7, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <span class="paragraph-title">【写真】メッシがベッドでマテ茶を嗜む姿</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CmYyND_OYMl/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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衝撃のトラップ! 24年前のW杯準々決勝、アルゼンチンを土壇場で撃墜したオランダ代表FWベルカンプのスーパーゴールが再脚光
カタール・ワールドカップ(W杯)もいよいよ残すところ準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝となった。 残り約1週間となった今大会。ベスト8を目指した日本代表は残念ながら敗退となったが、残された8カ国はどこが優勝してもおかしくない実力国だ。 準々決勝の対戦カードもどちらが勝ってもおかしくない対決ばかり。その中で、これまで多くのレジェンドを輩出し、W杯で何度も対戦しているのがオランダ代表vsアルゼンチン代表だ。 最も直近では、2014年のブラジルW杯。準決勝で対戦すると、PK戦の末にアルゼンチンが勝利を収めていた。 当時を知るルイス・ファン・ハール監督が率い、ステファン・デ・フライやデイリー・ブリントは今大会もメンバーとしている。 W杯で見れば、1974年が最初の対戦に。続いて1978年、1998年、2006年と対戦し、今回がなんと6度目の対戦となる。 グループステージでの対戦は1974年と2006年の2回。それ以外は、ノックアウトステージでの対戦となり、アルゼンチンが勝ったのは1978年の延長戦と、2014年のPK戦のみという結果だ。 その中でも印象深いゴールは1998年の準々決勝での対戦ではないだろうか。 日本が初めて出場したフランスW杯。グループステージでも同居したアルゼンチンが戦った試合だが、この試合で決勝ゴールを決めたのがオランダ代表FWデニス・ベルカンプだ。 アヤックスやインテル、アーセナルでプレーしたベルカンプ。当時はアーセナルに所属していたが、1-1で迎えた中、延長戦に突入するかと思われた89分に衝撃のゴールを決める。 自陣でボールを持ったフランク・デ・ブールが前線にロングフィードを送ると、ボックス内に走り込んだベルカンプが後方からのボールをいとも簡単にトラップ。奪いにきたロベルト・アジャラをトラップの流れでかわし、ゴールに叩き込んだのだ。 デ・ブールの正確なロングフィードはもちろんのこと、後方からのボールwジャンプしながらトラップし、着地と同時に奪いに来たアジャラをボールを叩きつけてかわしてのシュート。今見えても技術の高さがわかるスーパーゴールだ。 なお、ここで勝利したオランダは、準決勝でブラジル代表にPK戦の末に敗れると、3位決定戦ではクロアチア代表に敗れて4位で大会を終えていた。 <span class="paragraph-title">【動画】ベルカンプのテクニック光る!ロングフィードをジャンピングトラップから劇的決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/reel/Cl5_q2yt7OD/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/reel/Cl5_q2yt7OD/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">FIFA World Cup(@fifaworldcup)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2022.12.09 22:30 Fri4
世界一にもなれた稀代の創造主、ファン・セバスティアン・ベロン
これまでのサッカー界には、数多くのクリエイティブな選手が存在した。それは、サッカーのスタイルが大きく変化した現代にも存在しているが、当然のことながらそのプレースタイルも変化している。 一方で、自分のスタイルを崩さずに輝きを放ち続けようともがいた選手も多くいる。しかし、その多くが、サッカースタイルの波に敗れたり、リーグの特性、チームコンセプトの犠牲になっていった。 クリエイティブな選手としてパッと想像される中には、現在はレアル・マドリーで指揮を執るジネディーヌ・ジダンがいるだろう。ボールを持った時の立ち姿やドリブルで相手をかわす姿勢など、そのプレー自体がエレガントさに溢れており、現役ラストマッチとなった2006年ドイツ・ワールドカップ決勝での頭突きは世界が衝撃に包まれた。 そのジダンと肩を並べるクリエイティビティを持ち、自身のスタイルを貫き通したがために、意外なキャリアを歩むこととなったのが、元アルゼンチン代表MFファン・セバスティアン・ベロンだ。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">◆流浪の創造主 </div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2020/veron3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ベロンがキャリアをスタートさせたのは、母国のエストゥディアンテス。クラブの歴史において偉大な人物であり、“ブルッハ(魔法使い)”の愛称で親しまれたファン・ラモン・ベロン氏を父に持つベロンは、同じ道を歩んだ。 プロキャリアスタートから1年半で名門のボカ・ジュニアーズに移籍。すると半年で海を渡り、21歳でサンプドリアへと加入した。 当時からベロンのプレースタイルは異次元と言って良いもの。誰もが想像つかないような創造性を備え、独自のルールでプレーをしていた様にさえ見えるほど。ただ、その創造性がズバ抜けていたことで、チームの中心選手でもあった。 1998年に加入したパルマでは、同胞のFWエルナン・クレスポとのコンビがフィーバー。2人のコンビネーションの破壊力は抜群で、“ミラクル・パルマ”と呼ばれるチームの中心を担った。 プロビンチャ(地方クラブ)に過ぎなかったパルマだが、このシーズンは若きジャンルイジ・ブッフォンを守護神に、ファビオ・カンナバーロ、リリアン・テュラム、ネストル・センシーニの3バックが構えた。ベロンはトップ下で攻撃をコントロール。チームはUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)とコッパ・イタリアを制した。 強力なクレスポとのコンビは、1999年にそのままラツィオへと移籍。すると、ラツィオではスクデットとコッパ・イタリア優勝を成し遂げ、その創造性でチームを牽引した。 イタリアでの3クラブでは遺憾なく創造性を見せつけていたベロンは、2001年7月にマンチェスター・ユナイテッドへと加入。この移籍が1つの転機となった。 <div id="cws_ad">◆稀代の創造主 ベロンの魔法のようなプレーの数々<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiI2djQyV3dxayIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div><div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr><a href="https://web.ultra-soccer.jp/link.php?url=https://ryan.onelink.me/C7cD/1fb76a70&c=sega_20201102_1">バティストゥータ、サネッティ、ベロンが<br />「サカつくRTW」に登場!</a><hr></div><div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">◆守れなかった自分のスタイル </div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2020/veron2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 当時のイングランド史上最高の移籍金2810万ポンド(当時のレートで約50億円)でユナイテッドへと加入したベロンは、異色の存在だったと言える。当時のメンバーでは、92年組と呼ばれるデイビッド・ベッカムやポール・スコールズ、ライアン・ギグスの他、ロイ・キーンやオーレ・グンナー・スールシャール、ルート・ファン・ニステルローイなどがいた。 超名門であってもベロンはその持ち前の感覚で、チームに違いをもたらす。2002-03シーズンにはプレミアリーグを制覇と結果も残した。 しかし、ベロンが異彩を放てた試合はセリエA時代と比べると大きく制限がされていた。その理由の1つは、ポジションの変更だ。 当時トップ下を置いていたセリエAとは違い、イングランドでは伝統的にフラットな[4-4-2]が採用。そのため、ベロンのポジションは1列下がったところに置かれた。 加えてプレミアリーグの激しいスタイルもベロンを困らせる。創造的なプレーに集中できなくなったベロンは、ユナイテッドでは自ら汗をかき、守備のタスクもこなす必要があったのだ。 チャンピオンズリーグというヨーロッパの舞台や、守備を重点的にプレーするフィル・ネビルとのコンビではその力を存分に発揮したベロンだが、リーグ戦では結果が出せず。ロマン・アブラモビッチ氏がオーナーとなったチェルシーに2003年8月へ移籍。しかし、チェルシーでも結果を残せず、インテルへと移籍し、イタリアで再びプレーした。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">◆旅の終わりは故郷へ、そして会長に </div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2020/veron4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> インテルでプレーした後、2006年7月にプロキャリアをスタートさせたエストゥディアンテスへと復帰。すでに終わった選手としてのレッテルを剥がし、完全復活を果たした。 2009年には父と同じように愛するクラブをコパ・リベルタドーレス優勝に導き、自身も2008、2009年と2年連続で南米最優秀選手に選出。ベロンには欧州からのオファーもあったが、エストゥディアンテスへの愛情を示して残留すると、2014年にスパイクを脱ぐ。その後2017年に一度現役復帰するも、引退後はクラブの会長職を務めている。 キャリアを通してセリエAやプレミアリーグのタイトルも勝ち取ってきたベロンだが、キャリアで最も印象的な瞬間について、2009年のコパ・リベルタドーレス優勝だと語っており、いかにその瞬間がベロンにとって大きなものだったかが分かる。世界一にもなれた創造主は、母国で新たな才能を生み出すことに力を割いている。 <div style="text-align:left;" id="cws_ad"><hr>魔法のようなプレーとテクニックで往年のセリエAファンを魅了したベロンが、大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br /><br />ベロンとともにアルゼンチン代表として1998年のフランスW杯で日本代表と戦った、FWガブリエル・バティストゥータとDFハビエル・サネッティも同時に登場している。『サカつくRTW』で“小さな魔法使い”の姿を観たい方は是非一度チェックしよう。</div><hr> 2020.11.04 18:05 Wed5