「人権侵害」を受けたカタールW杯に向けた移民労働者は3万人、560億円の補償を求める
2022.05.19 21:13 Thu
今年11月に開幕を迎えるカタール・ワールドカップ(W杯)。予てから労働問題が大きく取り沙汰されている中、国際サッカー連盟(FIFA)が新たな要求を受けたようだ。イギリス『BBC』が報じた。
カタールでは、7つのスタジアム建設、新たな空港や地下鉄、道路の建設に最大で3万人の移民労働者が従事したという。
「アムネスティ」は他の人権団体やファングループとともに、死亡した労働者や負傷した労働者だけでなく、仕事を確保するために労働者によって搾取された者、賃金の支払いを余儀なくされた労働者の支援のため、FIFAへ基金設立を訴えたようだ。
「アムネスティ」のイギリス最高経営責任者(CEO)であるサチャ・デシュムク氏は、今回の件を訴えた。
「何千人もの移民労働者が搾取され、多くの人がこのW杯を実現可能にするために悲劇的に亡くなった」
「そのため、FAとガレス・サウスゲイトと選手たちが、この革新的な計画を支持し、長く苦しんでいる労働者の家族に切望されている補償の確保を願っている」
「カタールW杯の建設ブーム中に命を落とした労働者を生き返らせたり、現代の奴隷制に相当する状況に置かれた人々の尊厳を回復することはできないが、FIFAの労働者への基金は重要な動きとなる」
一方で、FIFAもこの提案を評価しているとのこと。大会組織委員会と協力し、労働者に報酬を与える方法を検討しているという。
「例えば、採用日償還制度を通じて、FIFAワールドカップとそれ以外の労働者は、2021年12月時点で合計2260万ドル(約29億円)の支払いを受けている。さらに570万ドル(約7億3000万円)が請負業者によって約束されている」
互いの主張があるものの、労働者に対して賃金を払わないということはない様子。ただ、「人権侵害」という目に見えない被害への補償は難しい問題となりそうだ。
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過酷な労働環境の中で、スタジアム建設やインフラ整備などの作業が行われていたとされるカタール。国際連合との協議資格をもつ非政府組織(NGO)の「アムネスティ」は、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に向けて書面を送り、補償基金の設立を要求したという。会長に送られた手紙には、「全ての労働者が補償されるまで、トーナメントを本当に祝えない」と書かれていたようだ。「アムネスティ」は他の人権団体やファングループとともに、死亡した労働者や負傷した労働者だけでなく、仕事を確保するために労働者によって搾取された者、賃金の支払いを余儀なくされた労働者の支援のため、FIFAへ基金設立を訴えたようだ。
今回提案された基金の金額は、4億4000万ドル(約563億円)とのこと。これはW杯の賞金の基金と同額になるという。
「アムネスティ」のイギリス最高経営責任者(CEO)であるサチャ・デシュムク氏は、今回の件を訴えた。
「何千人もの移民労働者が搾取され、多くの人がこのW杯を実現可能にするために悲劇的に亡くなった」
「そのため、FAとガレス・サウスゲイトと選手たちが、この革新的な計画を支持し、長く苦しんでいる労働者の家族に切望されている補償の確保を願っている」
「カタールW杯の建設ブーム中に命を落とした労働者を生き返らせたり、現代の奴隷制に相当する状況に置かれた人々の尊厳を回復することはできないが、FIFAの労働者への基金は重要な動きとなる」
一方で、FIFAもこの提案を評価しているとのこと。大会組織委員会と協力し、労働者に報酬を与える方法を検討しているという。
「例えば、採用日償還制度を通じて、FIFAワールドカップとそれ以外の労働者は、2021年12月時点で合計2260万ドル(約29億円)の支払いを受けている。さらに570万ドル(約7億3000万円)が請負業者によって約束されている」
互いの主張があるものの、労働者に対して賃金を払わないということはない様子。ただ、「人権侵害」という目に見えない被害への補償は難しい問題となりそうだ。
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