初戦で出た“柔軟性”という課題、予想以上のオマーンに対する打開策は/日本代表コラム
2021.09.03 06:30 Fri
◆大きな課題となる柔軟性のなさ
試合展開を見ても、日本が劣っていたことは間違いない。もちろん、コンディション面の差も影響し、ピッチ状態の悪さも影響しただろう。しかし、何よりも柔軟性とクリエイティビティが欠けていたように思えてならない。
オマーンの印象として中央を固めて守備をしてくるというスカウティングはあったはずだ。そしてその通り、オマーンは中央をかなり手厚く固め、FW大迫勇也、MF鎌田大地の中央の縦のラインを完全に潰しに行っていた。
2次予選の生命線とも言えた部分が使えなくなった日本。鎌田も大迫もポジションを変えてボールを受けに動いたが、オマーンはポジションを離れた2人に対しては、マークの強度はそこまで高めないものの、しっかりとボールを奪いにいくという約束事は守っていた。
そのオマーンに対し、日本はサイドから崩しにかかる。森保監督は「相手の守備網を崩せるように横から楔を入れていく、縦パスを入れていくということは、これまでやって来たことを出しながら試合を進めて行こうと戦いました」と語っていたが、あまり効果的にプレーしたようには見えなかった。
1つは右サイドの縦の関係だ。これまでは酒井宏樹と伊東純也で良いコンビネーションを見せていたが、この試合ではなかなか酒井が高い位置を取り続けるということができなかった。また、鎌田が受けに近づいたときにも、連動性が低く、仮に抜け出した場合でも、中央に大迫が1人で待っているだけの状態が続き、簡単にクロスを上げる選択ができなかったはずだ。
中央を固められ、サイドからもそこまで効果的に崩せていなかった日本。その中で唯一と言っても良い決定機は、吉田のロングフィードに伊東が抜け出してパスを受けたシーンだった。
ボールを繋いでくるという予想のもとに守っていたオマーンにとって、一瞬の隙をついたロングボールに対しては対応しきれなかった。伊東のシュートは結果としてGKの正面を突いたが、オマーンとしては一番ヒヤリとした場面だったのではないだろうか。
しかし、そのような動きを見せたのはこの時ぐらい。殆どはサイドに展開してクロスというシーンに終始した。
試合前には「行き詰まったときに打開策を見つけたりすることは課題」と吉田が語っていたが、まさにその課題が初戦から出てしまった。
試合展開を見ても、日本が劣っていたことは間違いない。もちろん、コンディション面の差も影響し、ピッチ状態の悪さも影響しただろう。しかし、何よりも柔軟性とクリエイティビティが欠けていたように思えてならない。
オマーンの印象として中央を固めて守備をしてくるというスカウティングはあったはずだ。そしてその通り、オマーンは中央をかなり手厚く固め、FW大迫勇也、MF鎌田大地の中央の縦のラインを完全に潰しに行っていた。
2次予選の生命線とも言えた部分が使えなくなった日本。鎌田も大迫もポジションを変えてボールを受けに動いたが、オマーンはポジションを離れた2人に対しては、マークの強度はそこまで高めないものの、しっかりとボールを奪いにいくという約束事は守っていた。
そのオマーンに対し、日本はサイドから崩しにかかる。森保監督は「相手の守備網を崩せるように横から楔を入れていく、縦パスを入れていくということは、これまでやって来たことを出しながら試合を進めて行こうと戦いました」と語っていたが、あまり効果的にプレーしたようには見えなかった。
1つは右サイドの縦の関係だ。これまでは酒井宏樹と伊東純也で良いコンビネーションを見せていたが、この試合ではなかなか酒井が高い位置を取り続けるということができなかった。また、鎌田が受けに近づいたときにも、連動性が低く、仮に抜け出した場合でも、中央に大迫が1人で待っているだけの状態が続き、簡単にクロスを上げる選択ができなかったはずだ。
中央を固められ、サイドからもそこまで効果的に崩せていなかった日本。その中で唯一と言っても良い決定機は、吉田のロングフィードに伊東が抜け出してパスを受けたシーンだった。
ボールを繋いでくるという予想のもとに守っていたオマーンにとって、一瞬の隙をついたロングボールに対しては対応しきれなかった。伊東のシュートは結果としてGKの正面を突いたが、オマーンとしては一番ヒヤリとした場面だったのではないだろうか。
しかし、そのような動きを見せたのはこの時ぐらい。殆どはサイドに展開してクロスというシーンに終始した。
試合前には「行き詰まったときに打開策を見つけたりすることは課題」と吉田が語っていたが、まさにその課題が初戦から出てしまった。
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