コスタリカ戦の失望から再び大金星! 日本がスペイン&ドイツを抑えて歴史的首位通過《カタールW杯》

2022.12.02 05:54 Fri
Getty Images
日本代表は1日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループE最終節でスペイン代表と対戦し、2-1で逆転勝利した。前節コスタリカ代表戦を痛恨の敗戦でドイツ戦勝利を水の泡とした2位日本(勝ち点3)は勝利すれば突破が決まる中、コスタリカ戦のスタメンから5選手を変更。前田や伊東、久保がスタメンに戻った。

一方、前節ドイツ代表戦を引き分けに持ち込まれた首位スペイン(勝ち点4)は引き分けで突破が決まる中、ドイツ戦のスタメンから5選手を変更。アセンシオがベンチスタートとなり、モラタやニコ・ウィリアムズがスタメンとなった。
5バックでスタートした日本は自陣に引きつつロングカウンターを狙っていく。立ち上がりはこの策がハマり、8分には敵陣ボックス内でボールを奪った流れから伊東が際どいシュートを浴びせた。

しかし12分、押し込まれた流れからアスピリクエタの右クロスをモラタにヘディングシュートで決められ、先制されてしまう。
失点後も戦い方を変えることなく自陣に構えてスペインの攻撃を受け止める戦いを選択。スペインの圧倒的なポゼッションの前に耐え忍ぶ日本は、23分にもボックス内からモラタに枠内シュートを打たれる。

前半半ば以降も展開は変わらずスペインの攻撃を受け止めることで精一杯の中、1点のビハインドで前半を乗り切った。

迎えた後半、久保と長友に代えて三苫と堂安を投入した日本は、開始3分に堂安が魅せる。伊東がバルデからボールを奪った流れからボックス手前右の堂安が拾って左足を一閃。強烈なシュートがGKウナイ・シモンの手を弾いてネットを揺らした。

ドイツ戦に続く救世主・堂安のゴールで同点とした日本は、3分後に一気に逆転する。キッカケは再び堂安。ボックス右で縦に仕掛けた堂安が右足でクロス。ファーサイドに流れたボールをゴールラインぎりぎりの位置で三苫が折り返し、最後は田中が押し込んだ。VARが入るもボールはラインを割ってないと判定され、日本の逆転弾が認められた。

勢い付く日本が鋭いカウンターを繰り出し続けて牽制する展開となった中、鎌田に代えて冨安を右ウイングバックに投入。追うスペインがアセンシオやフェラン・トーレス、ファティを投入して前がかる中、日本は71分に3点目に近づく。左サイドを三苫が突破して絶妙なアーリークロス。しかし浅野のシュートはミートしきれなかった。

他会場の結果によりスペイン敗退の可能性が出たこともあって圧力が強まっていく中、日本は自陣に引いて冷静に跳ね返していく。

終盤にかけては日本のディフェンシブサードでの戦いが続いたが、全選手が気迫の籠ったプレーで応戦し対応。89分にはアセンシオの強烈なミドルシュートが襲うも、GK権田と吉田の好守で凌いだ。

そして7分の追加タイムを守り通した日本が2-1で劇的逆転勝利。ドイツ戦に続く大金星を挙げ、強豪のスペインとドイツを抑えて首位通過を果たした。ラウンド16ではグループF2位通過のクロアチア代表と対戦する。

一方、敗れたスペインは他会場の結果により2位での通過。グループF首位通過のモロッコ代表と対戦することが決まった。

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【選手評】ハリルホジッチ監督、招集メンバー26名へ期待と要求…初招集FW中島翔哉は「日本になかなかいない選手」《キリンチャレンジカップ》

▽日本サッカー協会(JFA)は15日、国際親善試合及びキリンチャレンジカップ 2018 in EUROPEに臨む同国代表メンバー26名を発表した。 ▽メンバー発表会見に出席した日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、今回の選考基準を説明。代表復帰となったDF森重真人(FC東京)やFW本田圭佑(パチューカ/メキシコ)への期待や初選出となったFW中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)の招集理由についても明かした。 GK 川島永嗣(メス/フランス) 中村航輔(柏レイソル) 東口順昭(ガンバ大阪) 「GKは3人。ただ、現段階のパフォーマンスに満足している訳ではない。もっともっと向上して欲しい。」 DF 酒井宏樹(マルセイユ/フランス) 遠藤航(浦和レッズ) 「酒井は日本人選手の中では、定期的に高いパフォーマンスを継続している。ここ最近調子も良い。遠藤は昨日のルヴァンカップで少し問題が出た。今検査をしている段階と聞いている。ただ、バックアップはすでに用意している。何が起きても問題はない」 DF 長友佑都(ガラタサライ/トルコ) 車屋紳太郎(川崎フロンターレ) 宇賀神友弥(浦和レッズ) 「次に左サイド。長友はクラブを変えたにも関わらず、定期的に試合に出場していて嬉しい。彼の存在は日本代表に必要不可欠だ。車屋と宇賀神の戦いは、これから始まる。合宿を多くこなしている訳ではないが、右サイドでもいけるのかというのも見極めなくてはいけない。どこまでついて行けるかをこれから見ていく」 DF 昌子源(鹿島アントラーズ) 植田直通(鹿島アントラーズ) 槙野智章(浦和レッズ) 森重真人(FC東京) 「それから真ん中。最初の3人(昌子、植田、槙野)はもっとできると思っている。そして、森重をなぜ呼んだか。まだ彼は準備できている段階ではない。すぐに使う訳でもない。ただ、彼がどのような状況になっているかを知りたい。励ますためにも呼んでいる。彼が以前のレベルに戻るかどうか。もちろん(吉田)麻也がいないということもある。彼の経験が我々にとってどこまで使えるかというのもある。ただ、まだまだトップパフォーマンスには程遠い。モチベーションを上げる努力をしていかなくてはいけない。早くレベルを戻してほしい」 MF 長谷部誠(フランクフルト/ドイツ) 三竿健斗(鹿島アントラーズ) 山口蛍(セレッソ大阪) 「長谷部は真ん中もできれば後ろもできる。本会までにケガなくいってほしい。三竿は、良いパフォーマンスを続けている。(山口)蛍は、常に呼んでいる選手だが、守備だけで終わるのではなく攻撃のところでもっと野心を持ってほしい。代表では良いパフォーマンスを見せている。イラク戦では我々を助けてくれた選手の1人だ」 MF 大島僚太(川崎フロンターレ) 柴崎岳(ヘタフェ/スペイン) 森岡亮太(アンデルレヒト/ベルギー) 「大島は国内でも優秀な選手の1人。彼もよくケガをするが、我々もしっかりとコンタクトをとって、そこを脱して良い状況が続いていると思う。(柴崎)岳と森岡は、(香川)真司と清武が居ないこともあり、10番や8番のタイプとして期待している。柴崎は、クラブで毎回先発という訳ではないが、レベルが上がってきていると思う。森岡はすでに2、3回観ているが、フィジカル的なところやデュエルの部分でまだ伸びると思う。ゴール数やアシスト数はリーグでも断トツ。ただ、ゲームのアクションの中でまだまだ伸びる部分はあると思う」 FW 久保裕也(ヘント/ベルギー) 本田圭佑(パチューカ/メキシコ) 「久保もまだまだ私の満足いくパフォーマンスではない。それから(本田)圭佑は、このチャンスを是非とも掴んでほしい」 FW 原口元気(デュッセルドルフ/ドイツ) 宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) 中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル) 「原口と宇佐美は、同じクラブでプレーしている。ここ直近の数試合で宇佐美は、しっかりと伸びている状況。ある時期はチームで干されるかもしれない状況だったが、今は出ている。原口も同じだ」 「それから長い間追跡している中島。本当にたくさん試合に出場していて、得点やアシストもしている。ドリブラーでここまで俊敏で爆発的なものを持っている選手は日本になかなかいない。前回のオリンピック代表の監督であったテグ(手倉森誠)さんともしっかりと話をして、オフェンス面で何かもたらせるのではないかという判断。ただ、守備面では代表で私が求めるレベルではない。様子を見たい」 FW 小林悠(川崎フロンターレ) 杉本健勇(セレッソ大阪) 大迫勇也(ケルン/ドイツ) 「最初の2人はここ最近で本当に伸びてきている。オフェンス面で日本で素晴らしい結果を出している。彼も自分たちのプレーの仕方を変えて伸びてきている。真ん中の選手として、アグレッシブに背後、そしてペナルティエリア内で存在感を出している。それから相手の最終ラインからの組み立てを最初に防ぐ仕事もしている。我々が観たここ数試合でも良いパフォーマンスだった。これを続けてくれと言いたい」 「大迫は、クラブで真ん中でなく、横や後ろでもプレーしているが、良くなってきている。代表ではクラブとは全く違うアクションをしてほしい。常に背負った状態でプレーするのではなく、ゴールに向いてプレーして欲しい。この3人は素晴らしいヘディングを持っている。W杯本大会でもこれが重要になってくる。もちろんFKを貰えればの話。守備でもしっかりと守らなくてはいけない。大事になってくる。W杯ではFKが決定的な状況を作ることもある」 ▽なお、日本代表は、3月のベルギー遠征で2試合の国際親善試合を予定。ロシアW杯に向けた選手見極めとチーム強化のため、マリ代表(23日/ベルギー)、ウクライナ代表(27日/同)と対戦する。 2018.03.15 19:50 Thu

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