山田剛綺
Goki YAMADA
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| ポジション | FW |
| 国籍 |
日本
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| 生年月日 | 2000年09月19日(25歳) |
| 利き足 | |
| 身長 | 170cm |
| 体重 | 65kg |
| ニュース | 人気記事 | クラブ |
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G大阪戦で悪夢の3選手負傷…東京Vの城福監督が負傷者の状況を説明…「何箇所かの損傷がある」山田剛綺の長期離脱の可能性認める
東京ヴェルディの城福浩監督が、ガンバ大阪戦で負傷した3選手の状態について言及した。 東京Vは2日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第4節でG大阪と対戦し、0-1で敗戦した。 FC町田ゼルビア戦での初勝利の勢いを活かして連勝を目指した味スタでのホーム開幕戦だったが、同試合ではDF千田海人、FW山田剛綺、MF福田湧矢の3選手が相次いで負傷し、プレー続行不可能となる悪夢のようなアクシデントに見舞われた。 そのG大阪戦後の会見では「詳細はまだ聞いていない」と3選手の状態について明言を避けた指揮官だったが、5日に行われたトレーニング後の囲み取材の場で改めてケガの状態に言及。 いずれも前半に負傷した2選手に関して厳しい見通しを明かした。 前半10分過ぎの守備対応の際にハムストリングを痛めた千田に関しては、「(MRIの)画像も撮って診断もされたので、クラブからリリースを出さなければいけないぐらいのレベルの長さ」と、詳細への言及は避けたものの数週間以上の離脱となる見込みであると語った。 また、競り合いの際の着地で左ヒザを強く捻り、自力歩行が不可能で担架にのせられてピッチを後にした山田に関しては、負傷の様子を見た多くの人たちの予想通り、長期の離脱となることを認めている。 「ヒザの1箇所ではなくて、何箇所かの損傷がある。今は患部が腫れていることもあり、今はどの程度ということは言えない。もう少し様子を見て、どういう手法(治療法)が一番いいのかというのはジャッジするということになります」 一方、後半終盤に相手のシュートを至近距離から顔面に受け、脳震とう疑いでの交代となった福田については、G大阪時代に加え、東京V加入後も脳震とうを経験していたこともあり、状態が危ぶまれるところだ。 城福監督はそういった過去の経緯や福田自身の感覚を踏まえ、慎重な対応が必要であるとしながらも、今回のケースに関しては大事に至らなかったと説明。その上で最善を尽くしながら、復帰へのプロセスを進めていきたいと語った。 「彼のこれまでの経緯も含めて、ああいう状況に非常に過敏な状況であることは確か。今年に入っても何度かあったなかで、脳震とうと診断するかどうかというところが、ギリギリのところです」 「ただ、やっぱり慎重に対応しなければいけないし、慎重にジャッジしなければいけない。本人の症状とか、本人の感覚をしっかりとヒアリングしながら対応しなければいけないと思うので、メディカル的なジャッジと本人の認識というか自覚。ここを照らし合わせながら最短で復帰していくと」 「少なくとも過敏になっている部分と、脳震とうというのは違うので、そこはメディカル的にしっかり診断をしてもらって、あとはなるべく離れないように復帰させていくかというところのジャッジになっていくかなと考えています。ただ日々の彼の症状というか、状況を把握しながら、一歩ずつ進めていく感じなのかなと思います」 各選手の状況は異なるものの、少なくとも今後しばらくは主力クラスの3選手が不在となる上、開幕から1勝3敗と厳しいスタートとなった現状を鑑みれば、ここまでベンチを温める選手やメンバー外の選手たちのより一層の奮起が求められるところ。 そんななか、G大阪戦の翌日にはヴァンフォーレ甲府とのトレーニングマッチ(45分×2)を実施。結果は0-0と、得点力不足に喘ぐ状況において芳しいものとは言えなかったが、それでも指揮官は内容を含め、緊急事態の状況で選手たちが見せた姿勢に満足感を示した。 「チームがこういう状況だからこそ、『助けになりたい』、『その一員になりたい』という思いは、みんなが持って試合に臨んだと思います。内容としたら悪くなかったと思いますし、勝っておかしくない試合だったと思います。極寒の中で試合をやりましたが、集中を切らさずにやってくれたなというふうに思います」 「点が取れなかったところは反省しなければいけないですけど、姿勢としたら悪くなかったなと。(3選手の)ああいうケガもあって、それをどういうふうに受け止めて、もっと言えば、山田剛綺と千田海人、福田湧矢の心情も踏まえて、彼らがどうやって、どういうパフォーマンスを、どういう姿勢を示してくれるかなと思って見てましたけど、そこは彼らでしっかり思うところがあるな、という思いが伝わってきたし、それは大事なことかなと思います」 昨季の6位躍進からのJ1での2年目で不振と主力の相次ぐ負傷と、いきなり逆風に見舞われる東京Vだが、逆境でこそ手腕を発揮する闘将とともにチーム一丸となってここからの巻き返しを図る。 2025.03.05 15:38 Wed2
東京Vの城福監督「非効率、間違いもあるけどやり切る」…原点回帰でC大阪撃破へ
東京ヴェルディの城福浩監督が、6日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第22節のセレッソ大阪戦に向けて会見を行った。 前節、東京Vは横浜F・マリノスとのクラシコに2-1で勝利。前々節のジュビロ磐田戦で喫した0-3の惨敗を払拭し、後半戦初白星を挙げた。 その横浜FM戦では保有元との対戦で起用できなかった試合を除き、リーグ全試合で先発起用してきたFW木村勇大、FW染野唯月の両エースに加え、背番号10のMF見木友哉をベンチスタートとし、MF山田楓喜、FW山田剛綺、FW山見大登を前線で起用する大きな賭けに出た。 さらに、中2日のアウェイ連戦という厳しい状況となったなか、ハイインテンシティのスタイルに原点回帰すると、前半はその3トップが2度追い、3度追いを辞さない、超アグレッシブな守備で全体のスイッチを入れ、ディフェンスラインも強気なライン設定で連動。攻撃面での縦への高い意識を含め相手を圧倒した結果、後半は防戦一方の展開となりながらも、前半奪った2ゴールを守り切って勝ち点3を手にした。 試合後会見で「目をつぶっていた自分がいた」とここ数試合での自身の反省を口にしていた指揮官は、今回の会見で改めてその発言の意図を説明。「非効率」というキーワードと共に、チームと共に昨季のJ2や今季序盤戦で見せていた愚直な戦いを改めて取り戻す必要性があったと語った。 「そこの答え(自身の反省点)はマリノス戦の前半にあったと思います。見ている方があのメンバーのアグレッシブさというのを、相手チームも含めて感じたと思いますし、それは守備におけるスイッチもそうですし、攻撃のときの優先順位もそうですけど、このチームがまずどこで相手を上回らなければいけないかと。それで90分持つはずがないのであれば、それでバトンを渡していけばいい」 「元々のチームの考え方を自分はぶらしたつもりはないですが、それが表現し切れない姿勢があるというところで、自分自身もちょっと言い訳を考えていたというか、彼らの意思疎通が合わなかったとか、お互いの考えているところを合わせなければいけないなとか、多少疲れていたんだろうなとか。納得するような言い訳を考えていた自分がいました」 「ただその効率だけではなくて、多少非効率でもやり切ろうとする。それがこのチームであって、『今の3度追いは無駄だったな』とか、『今のラインの上げ方だと余計に下げなければいけないな』とか、そういう全ての正解の効率を目指すのはこのチームらしくない。どういうサッカーをやりたいか、そのなかには非効率も間違いもあるけれども、やり切るんだというような姿勢を見せることが大事だということを改めて磐田戦のときに感じました」 「実はそれより前の試合でも、自分の中でモヤモヤしたものもありましたし、それでも大量点を取ってたまたま勝ったという試合もありましたけど、本当に我々らしいアグレッシブさを効率性を求めない。ただただ愚直にまずやるという姿勢を見せられたかというと、ちょっとそれを忘れてしまったというよりも、自分が目をつぶっていたというところがあったと思います。そこは本当に目を背けずに、もちろんそのなかでクオリティも求めるというところが、このチームの成長に繋がっていくのではないかなと思います」 原点回帰と共に同試合では後半戦に向けたチーム内競争という部分でも、契機となる兆しも窺えた。途中出場が続いたなか、スタメン抜擢で結果を残した選手が自信や手応えを得た一方、スタメンを外れた選手は勝利のなかでも悔しさを隠さず。強い刺激を受け取った印象だ。 その点について城福監督は「今まで出ていた選手が何とも思わないわけがない。そういう気持ちがあってしかるべきで、逆に今まで出られなかった選手の思いがどれだけ強かったかということ。そういう選手の活躍だけではないですけど、彼ら自身の思いというのが、ピッチの上で見ていても伝わってきましたし、それで勝ち点3を取れた」と、各選手のリアクションをポジティブに受け止める。 その上で「これをプラスのサイクルにしなければいけない。このチームはレギュラーとして絶対の選手はもちろんいないですけど、今まで核になってきたという事実があるなかで、これでまた新たな競争のフェーズに入ったと思います」、「高いレベルの競争のなかで、自分のチョイスがより苦労していく。あるいは相手によって変えられるような選択肢があるというような状況に、以前よりはなってきたと思います。他のポジションでももっとそういう状況というのを作っていきたいと思うので、『高いレベルの競争になった』と言われるためにも、セレッソ戦でしっかりと勝ち点3を取るということが大事」と、活性化しつつあるポジション争いを歓迎した。 これでトップハーフの10位に再浮上したチームは、開幕3戦目で1-2の敗戦を喫したC大阪相手に後半戦最初の連勝を狙う。 その前回対戦では相手の両サイドバックに大苦戦を強いられたが、毎熊晟矢が移籍、登里享平が負傷離脱で不在となり、C大阪自体も布陣や戦い方にマイナーチェンジを施している。 そういったなか、城福監督は直近2連勝且つ7戦無敗で5位に浮上してきた相手について「これまではかなり属人的な、人から逆算した独特なサッカーをやっていた。それが移籍であったり、ケガ人が出ていますが、元々メンバーの技術は高いチームで、そういうメンバーを揃えている。しかも交代選手のレベルも非常に高いという意味で、元々スキルが高いなかでも、より前線の個人的な能力から逆算した前に速いサッカー。そこの威力が増してきているなと思います。足元の技術は確かだけれども、どちらも選択できるのであれば、より前線の特長を活かすというところで、共通認識を持って今はやっている」と、その印象について語っている。 また、これまでFC東京、ヴァンフォーレ甲府、サンフレッチェ広島、東京Vと4クラブを指揮してきた63歳の指揮官は、今回のC大阪戦でJリーグ公式戦(リーグ戦&リーグカップ)で通算500試合の指揮を達成することになる。 その数字に関して「そういう数字を拾ってくれたこと。このクラブでその試合を迎えることができるというのはすごく嬉しく思います」とクラブへの感謝を示しつつも、「自分はまだまだ戦っている最中の人間なので、その数字に関して何かあるかと言われるとそれはない。本当の通過点のうちのひとつだと思います」と、あくまで通過点だと語った。 ただ、長きに渡る監督キャリアを振り返り、自身が携わってきた選手たちに対して、「もっといいアプローチができたのではないか」と自問自答を繰り返してきたことを明かしている。 「その数字を聞いて思うのは、いろんな選手とそれだけ接しさせてもらったということを改めて思いますし、選手が成長して、チームが成長することが自分の存在意義。そうではないと自分の存在意義がないわけで、やはり選手とともに、そのときそのときで彼らと接するなかで、彼らが本当に一生懸命やってくれたからこその今なんだなと思います」 「今も自分はまだまだだと思っているので、日々選手とともに、チームを作っている最中なので、勉強している最中ですけど、今までの若い頃という言い方がいいのか、10年前の自分が果たして、若い選手に自信を持たせてやれたのか、中堅の選手に成長を促せたのか、ベテランの選手の背中を押せたのかと。今まで携わってきた選手を思い浮かべると、もうちょっとやれたのではないかという思いがすごく強いです」 「今の自分が十分ではないけれども、今だったらもう少しやってあげられたのではないかと。そのときはそのときで自分は精一杯のつもりですけど、それが配慮なのか、彼らの迷いを払拭させることなのか、勇気を持たせることなのかはわかりませんけどそういう選手たちを思い出すと、『申し訳ないな』という表現がいいかどうかはわからないですけど、もっとやれたことがあったのではないかという思いがすごくあります。今でもピッチの上で以前携わった選手に会うこともあれば、もう引退している選手と会うこともありますけど、まず心の中で浮かんだり、実際に口に出すのは、『本当に昔は悪かったな』と、もっといいアプローチができたのではないかという思いは常に持っています」 そういった自戒の思いを語りながらも、若きスカッドと共にさらなる成功へ歩みを進める指揮官は、「最終的に何が目標かはわからない」としながらも指導者としての今後の目標についても語った。 「一試合一試合、成長する証というのは、やっぱり勝つことというのが、一番形としてはっきりしていますが、全勝させられる監督はなかなかいない。やはり選手がこのチームでいて、この監督とやって、年齢が何歳であろうが、成長を感じられるような存在でありたい。それを手助けできるような存在でありたいと思っていますし、全員にそれをアプローチできるかどうかはわかりませんけど、そういうふうに思ってもらえる選手が1人でも自分の接したなかで、多くいてほしいという思いはあります」 「ひょっとしたらそれは勝利という目の前の結果よりも、指導者としての立場の自分からすると、形ではないかもしれないけどそれはすごく大きな勲章になるんだろうなと。ただ、結果を出さないと、そういう立場にはいられないので、とにかく彼らの成長を促しながら、結果を出すということに邁進して、最終的に何が目標かというとちょっと僕もわからないです。何か到達点があるかというと、おそらくもう少しでも先に進めばもっと足りないものが見えてくるでしょうから、目の前のことをやるだけです」 自身のメモリアルゲームに対する思いを脇においた城福監督だが、野心的な指揮官の下で着実に成長を続ける緑の若武者と共に、難敵撃破で節目の一戦を白星で飾ることはできるか…。 2024.07.05 21:15 Fri3
「チーム力が試される」東京Vが“総緑戦”で鹿島撃破狙う…「誰が出ても戦えるチーム作りをやってきた」
25日、味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第28節の鹿島アントラーズ戦に臨む東京ヴェルディは“総緑戦”で4試合ぶりの白星を狙う。 前節、FC東京との今シーズン2度目のダービーを0-0のドローで終えた12位の東京V。リーグ戦連敗はストップも、中断明け後は3試合連続無得点で3試合未勝利とここに来て苦しい戦いが続く。 そんななか、4試合ぶりの勝利を目指すチームは、直近2試合未勝利も3位に位置する鹿島をホームで迎え撃つ。 前回対戦で3-3の壮絶なドローゲームを演じたオリジナル10対決の第2ラウンドに臨むなか、この一戦では前回対戦に続きDF林尚輝とFW染野唯月、さらに今夏加入したMF松村優太が保有元クラブとの対戦となるため契約上起用ができない。 林はディフェンスラインの軸を担い、染野はチーム2位の6ゴール。徐々にフィットしてきた松村は右ウイングバックの主力としてここ3試合連続スタメンで起用されており、その3人の主力不在はチームにとって大きな痛手だ。 ただ、城福浩監督は「日頃準備してきている選手がここで結果を出したいという思いは強い」、「自分たちは試合に出ていない選手の方が日々厳しいトレーニングをやっている自負があり、試合に出ていない選手がこれだけやるのかという意味では、そこを見せるチャンス」と23日の会見で代役となる選手への信頼と期待を口にしている。 そして、選手たちもこの一戦をポジション奪取のきっかけとすべく高いモチベーションを示す。 前回対戦にも出場し、センターバックでの起用が見込まれるDF千田海人は、「もちろん(林)尚輝も出られないですし、そういうところはチャンスだと思って準備しているつもりです」。 前回対戦でも激しいマッチアップを繰り返したFW鈴木優磨が中心を担う強力攻撃陣に対しては、「僕らの最終ラインと2列目のところの間を空けると、間のところで受けられて、そこからスピードアップしてくると思うので、そこのところをしっかり抑えたい」、「鈴木優磨選手のところや2列目のところで誰がつくのか、ボランチに背中で見させるのか、センターバックを出していくのかとか、そういう細かいところを一つひとつ細かく。準備する時間もあるので、整理していけたらと思います」と、前回対戦の反省を踏まえて抑え込む算段を語った。 松村の不在で激戦区となる右ウイングバックのポジションでは複数の選択肢があるなか、現状では最も出場機会が多いMF松橋優安が代役の筆頭候補だ。 直近のダービーでは対人守備や切り替えの局面で状態のよさを窺わせた背番号33は、「攻守において走る準備というのは常にできていてそこは出せましたけど、勝ち点3を取るために、あとはそこに質を求めていきたい」と、攻撃面の課題を口に。 その上で「チームとしても勝てていないので、結果という部分にこだわって、ゴール前でのあと少しの部分が足りていないと思うので、そこは今週しっかり意識していきたいですし、鹿島は上の相手ですし、いい相手。自分たちが大事にする球際だったり、切り替えの部分だったり、相手のチームより走るという部分はぶれずに続けて、プラスアルファで質の部分を求めていきたい」と難敵撃破への思いを語った。 同じくウイングバックで虎視眈々と出場機会を窺うのは、FC東京戦で久々のベンチ入りを果たしたDF深澤大輝、中断明け後は3試合ベンチ外となっているMF稲見哲行の2選手だ。 左右のウイングバックに有事には3バックのサイドでもプレー可能な深澤は、過去の自身の経験を踏まえて今回のようなチャンスをチームとしても個人としても活かしたいと考える。 「3人出られないというところで、本当にチーム力が試されるなというふうに思いますし、同じポジションの選手にとってはチャンス。自分も1年目に松本山雅の試合で、浜崎拓磨くんが契約上出られなくて、そこから自分が代わりに出てという感じで、そこから出るようになったりした経験もあるなかで、やっぱりピッチに立ちたいなというふうにこの間のFC東京戦で強く思ったので、本当に日頃の練習からもっともっとやらなければと思っています」 また、「一緒に試合に出たら存在感をすごく感じていたので、ピッチ内外での振る舞いもそうですし、やっぱりすごいなというものがあったので、ピッチで再会したいという思いもあります」と、ユース時代の2つ歳上の先輩で、今回が古巣初対戦となるMF三竿健斗とのピッチ上での再会をモチベーションにしている。 一方、ここに来て出場機会を減らす稲見は「試合に出たときの声かけだったり、自分のテリトリーだけの守備ではなくて周りとの連動した守備だったり、あとは攻撃のクオリティというか、少し前のポジションという部分で、攻撃面でもチャンスを作れるようにという意識を持って取り組んでいます」とこの期間の自身の取り組みに言及。 「自分はここ数試合メンバーに入れていない状況なので、コンディションを上げる作業だったり、あとは足りない部分を補おうと思ってやっているので、きつい練習ですけど、すごく身になっているなというのは毎日感じています」 4試合ぶりのベンチ入りを狙う一戦に向けては「チャンスでしかないので、そこは日頃の練習が評価されますし、そこは常に準備というか、戦う準備を常に持ってアピールしています。自分たちは上のチームになかなか勝てていないので、そこは成長のチャンスというか、今までの反省を活かしたゲームにしたいというのが、上のチームとの対戦だからこそ思います」と意気込みを語った。 FW山田剛綺は、染野の不在によってFW木村勇大を除くストライカー不在の前線でブレイクスルーが期待される。 大卒2年目のストライカーは指揮官同様に「誰が出ても戦えるチーム作りというのを、今年1年やってきているので、そこの見せ場でもあると思いますし、ソメ(染野)、マツ(松村)、尚輝くんがいないなかでも、チームが勝てないとチームの底上げというのにもならないですし、そういうメンバーに頼っていないぞというところをチーム全員で見せていきたい」と、この試合が持つ意味を深く理解する。 個人としては天皇杯で1ゴールを挙げているものの、J1初ゴールが待たれる状況だが、「チャンスのところで、少し慌ててしまったり、焦ったりしてしまうことがあるので、ひとつ落ち着いてできればなと…。練習ではしっかりと決められているので、そこは大丈夫かなと思います」と、チャンスに顔を出せていることをポジティブに捉えながら待望の一発を狙う。 関西学院大学の後輩であるDF濃野公人とのマッチアップも期待される、公式戦初対戦の鹿島戦に向けては屈強な相手センターバックコンビを含め相手の実力を認めながらも、チーム、個人として自分たちのやり方を貫いて勝ち切りたいとしている。 「前線には前でボールを収められて起点になって点を取れる選手がいますし、サイドバックは後輩の濃野がいて、攻撃はたくさんのバリエーションで点を取れるチームだと思いますし、攻撃の厚みや強さというのはあると思うので、そういうところを警戒しながらも自分たちのサッカーをできれば問題ない」 「(競り合いを得意とするセンターバックに対して)相手の強みにわざわざぶつかっていく必要もないと思いますし、裏を狙うところであったり、そういう動きのところで相手を剥がしてやれたらいいかなと思っています」 現状の順位と元々の選手層の差に加え、今回は主力3名を欠くなかでの戦いとなるが、“日本一のトレーニング”を志す情熱的な指揮官の下で鍛え上げられてきた緑の精鋭は“総緑戦”で臨む一戦を制して、今後に繋がる勝ち点3を獲得できるか。 2024.08.24 20:30 Sat4
浦和撃破の東京Vが4戦残して残留決める…城福監督「牛歩のごとく歯を食いしばって前に進んだからこその結果」
東京ヴェルディの城福浩監督が、J1残留を確定させた浦和レッズ戦の勝利を振り返った。 前節、湘南ベルマーレに0-2で完敗し7戦ぶりの黒星を喫した東京V。今回のインターナショナルマッチウィークの中断期間には、対戦相手に改めて気付かされた「ひたむきさ」、“戦う"、“走り切る"といった基本的な部分を意識しつつ、バウンスバックの勝利へチーム内競争を促しながら強度の高いトレーニングを行ってきた。 そして、19日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第34節の浦和戦ではその成果をしっかりと示す、素晴らしい試合を展開し、2-1の逆転勝利を収めた。 ここ数試合では後ろに重たい前半の戦いが課題となっていた中、この試合ではFW山田剛綺ら前線の選手のアグレッシブなプレスをスイッチに守備からリズムを作ると、立ち上がりから攻守に圧倒。だが、再三の決定機を逃すと、27分には自陣でのボールロストから受けたショートカウンターでMF渡邊凌磨に左足ミドルシュートを突き刺され、まさにワンチャンスをモノにされた。 それでも、失点後も後半も焦れることなく自分たちの貫くと、59分には相手の隙を突いたリスタートからDF綱島悠斗が見事な右足ミドルシュートを突き刺し、良い時間帯に追いついた。 さらに、76分には右CKからFW山見大登のクロスを再び綱島が今度は豪快なヘディングシュートを叩き込み、逆転に成功。以降は土壇場のPK献上で追いつかれた前回対戦の教訓を活かして冷静に相手の反撃を凌ぎ切った。 同試合後、城福監督は「この成功体験というのは小さくない」と適切な態度で敗戦から立ち直り、格上相手に自分たちのサッカーを貫いて勝ち切ったチームを称えた。 「選手はあのワンプレーでやられるのかというような前半だったと思いますし、自分たちが表現したいサッカーをやれていたので、そういうときというのは、自分たちで崩れることが多いですけど、よく辛抱して、我々が目指すものをやり続けてくれたなと思います」 「それが勝ち点3に繋がったという、この成功体験というのは小さくないなと。若い彼らにとっては継続、積み上げというものが、いかに大事かというのを、それは日々の練習によってなされるものだというものを、少しだけ実感できた試合なのではないかなと思います」 試合内容に関してはサイドを起点にチャンスの糸口を見いだしていた中、前半上々のパフォーマンスを見せていた山田剛を下げて山見をハーフタイム明けに投入。その山見は流れの中で決定機に絡む場面は多くなかったものの、正確なプレースキックで1アシストを記録。結果的に交代策が逆転に繋がった。 指揮官は後半も戦い方の大枠に手を加える必要は感じなかったものの、流れの中では最後の局面で堅さを見せた浦和の守備に対して、一工夫が必要だと感じていたという。 「焦れずにやり続けようと、ただクロスはかなり際どいボールを入れられていましたが、ゴール前の守備の集結の部分は浦和さんも監督が変わって、様変わりしてかなり堅いので、クロスの質とクロスに入っていく人数というのは確認しました」 「もうひとつは上げるのではなくて、我々のニアゾーンを徹底的に崩せと。上げられそうだけれどももう1回崩せと。そこのメリハリをつけようというのは言いました。1点目もニアゾーンを取るところからスタートしたと思うし、我々らしくやり続けることが攻撃においてはできたのではないかなと思います」 「クロスを簡単に入れるのか、もう1回我々のニアゾーンを崩すのかという部分でのひとつのメッセージが、山田剛綺から山見に変えたこと。山田剛綺はクロスに対して飛び込むのが特徴で、彼はその形で決定的なチャンスにも絡みました。彼の出来が悪かったわけではなくて、メッセージ性もあるいはセットプレーが多かった中で山見のセットプレーのクオリティも含めて、彼に活路を求めたということです」 その山見は試合終盤にIN&OUTの形でMF稲見哲行と交代。当初、相手のパワープレーを警戒し、高さという部分を考慮しての交代かに思われたが、緩みを許さない指揮官は、その交代についてあえて自ら触れ「学ばなければいけない」と反省を促した。 「山見は45分も試合に出られなかったのは、これは大きく学ばなければいけない。彼がどれだけ悔しい思いをしたかは、彼の顔を見ればわかりますけど、彼よりも悔しい思いをした選手が、今日ヴェルディグラウンドのピッチで練習しているので、ここで出場機会を得たのであれば、今日は学ぶいい機会だったかなと。彼はそれを学びに、このヴェルディに来ているはずなので、成長するチャンスなのかなと思います」 この浦和戦の勝利によって勝ち点51に到達した東京Vは7位に浮上すると共に、4試合を残して最大の目標のひとつだったJ1残留を確定させた。 昨シーズンのJ1昇格プレーオフを制して昇格を決めた“20番目のチーム"という立ち位置に加え、J1最低規模の予算規模、若手偏重のスカッドということもあり、下馬評では降格候補の最有力とも見られた。 それでも、個々の成長、チームとしての成長をテーマに血のにじむような研鑽を積んできたチームは、その予想をものの見事に覆してみせた。 「極めて妥当な評価」と開幕前の大方の予想に理解を示しながらも、反骨精神の塊のような指揮官は「牛歩のごとく」と表現した若手選手たちと共に歩んできたここまでの道のりに満足感を示した。 「我々が何ゆえにJ1に昇格して経験値とか、選手層とか含めて違う中で、我々が何を成し遂げたいのかと。それには日々何が必要なのかというのはずっと共有してきました。自分たちがやろうとしていることを日々歯を食いしばってやる。それでも今日18人に入れない選手がいて、彼らがピッチの上で今日も午前中歯を食いしばってやる。このチームがJ1で何かを見せるとしたら、この繰り返ししかない」 「それを本当に牛歩のごとく、前に進んでいるというのを信じながらやったことで、今日も勝ち点3が得られたと思うし、今日残留が決まった。このクラブは最終節までそこに巻き込まれるだろうと多くの方がそう思っていらっしゃったと思うので、それを非難するわけではないし、極めて妥当な評価だったと思うので、それが4試合を残して残留を決められたというのは、彼らが本当に牛歩のごとく歯を食いしばって前に進んだからこそだというふうに思っています」 苦戦必至と見られた16年ぶりのJ1の舞台で残留を勝ち取る偉業を成し遂げた東京Vだが、試合後のミックスゾーンでは各選手が“通過点”いう言葉を使っており、残り4試合ではACL出場権も視野にさらなるサプライズを狙う。 2024.10.20 06:00 Sun山田剛綺の移籍履歴
| 移籍日 | 移籍元 | 移籍先 | 種類 |
| 2023年2月1日 |
関西学院大 |
東京V |
完全移籍 |
| 2019年4月1日 |
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関西学院大 |
完全移籍 |
山田剛綺の今季成績
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| 明治安田J1リーグ | 3 | 177’ | 0 | 1 | 0 |
| 合計 | 3 | 177’ | 0 | 1 | 0 |
山田剛綺の出場試合
| 明治安田J1リーグ |
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| 第1節 | 2025年2月16日 |
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清水エスパルス | メンバー外 |
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H
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| 第2節 | 2025年2月22日 |
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vs |
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鹿島アントラーズ | 60′ | 0 | ||
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A
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| 第3節 | 2025年2月26日 |
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vs |
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FC町田ゼルビア | 76′ | 0 | 18′ | |
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A
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| 第4節 | 2025年3月2日 |
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vs |
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ガンバ大阪 | 41′ | 0 | ||
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H
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| 第5節 | 2025年3月8日 |
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vs |
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アルビレックス新潟 | メンバー外 |
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A
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| 第6節 | 2025年3月15日 |
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vs |
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名古屋グランパス | メンバー外 |
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H
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| 第7節 | 2025年3月29日 |
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vs |
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柏レイソル | メンバー外 |
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A
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| 第8節 | 2025年4月2日 |
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vs |
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FC東京 | メンバー外 |
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H
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| 第9節 | 2025年4月5日 |
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vs |
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横浜F・マリノス | メンバー外 |
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A
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| 第10節 | 2025年4月12日 |
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vs |
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ヴィッセル神戸 | メンバー外 |
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H
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| 第11節 | 2025年4月20日 |
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vs |
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川崎フロンターレ | メンバー外 |
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A
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| 第12節 | 2025年4月25日 |
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vs |
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セレッソ大阪 | メンバー外 |
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H
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| 第13節 | 2025年4月29日 |
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vs |
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ファジアーノ岡山 | メンバー外 |
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A
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| 第14節 | 2025年5月3日 |
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vs |
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浦和レッズ | メンバー外 |
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A
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| 第15節 | 2025年5月6日 |
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vs |
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横浜FC | メンバー外 |
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H
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| 第16節 | 2025年5月11日 |
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vs |
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湘南ベルマーレ | メンバー外 |
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H
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| 第17節 | 2025年5月17日 |
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vs |
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サンフレッチェ広島 | メンバー外 |
|
A
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日本
関西学院大