アーセナルがアストン・ビラにシーズンダブル許し2024年リーグ初黒星…シティに首位の座明け渡す【プレミアリーグ】

2024.04.15 02:38 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第33節、アーセナルvsアストン・ビラが14日にエミレーツ・スタジアムで行われ、アウェイのアストン・ビラが0-2で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は67分からプレーした。
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アーセナルは前節、敵地でブライトンと対戦し3-0の快勝。リバプールを得失点差で上回って首位に返り咲いた。ただ、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦ではホームで2-2のドロー。アドバンテージを得ることはできなかった。週明けにベスト4進出を懸けたアウェイ開催の大一番を控える中、アルテタ監督はりーグ前回対戦で敗れた因縁の相手とのリベンジマッチに向けて先発3人を変更。キヴィオル、ジョルジーニョ、マルティネッリに代えてジンチェンコ、トロサール、ガブリエウ・ジェズスを起用した。
対するアストン・ビラは前節、ブレントフォードとのホームゲームを3-3のドローで終えた。これで1試合未消化のトッテナムに抜かれて5位に転落したが、今節先に試合を行ったライバルの大敗によって4位でこのビッグマッチを迎えた。直近のカンファレンスリーグ(ECL)でリールに2-1と先勝したエメリのチームはその試合から先発2人を変更。サスペンションのドウグラス・ルイス、ベンチスタートのベイリーに代えてザニオーロ、ディアビを起用した。

立ち上がりはアストン・ビラが早々にフィニッシュに持ち込むなど勢いを持って入ったが、以降はアーセナルが主導権を握っていく。
トランジションの部分で優位性を保つと、右サイドのサカの個人技やインサイドハーフから積極的に背後への飛び出しを狙うハヴァーツを起点に際どいフィニッシュまで持ち込んでいく。

決定機まであと一歩という場面が目立つものの、アーセナルペースで試合が進んでいく中、前半終盤にかけて互いにビッグチャンスが訪れる。

まずは39分、アーセナル陣内でガブリエウからジンチェンコへの至近距離でのパスがずれてこぼれ球がワトキンスの足元に。そのままボックス右まで持ち込んで右足シュートを放ったが、これは惜しくも左ポストを叩く。

この直後にはウーデゴールのミドルシュートのこぼれ球をボックス右のジェズスが折り返すと、トロサールが至近距離からダイレクトシュートを放つが、これはGKマルティネスのビッグセーブに遭う。さらに、ホワイトとのパス交換からボックス中央で得意の角度から左足を振ったサカのシュートはわずかに枠の左へ外れた。

結局、ゴールレスでの折り返しとなった試合は後半も同様の流れが続いていく。相手を押し込む形もアタッキングサードで手を焼くアーセナルに対して、徐々に切り替えの部分で持ち直したアストン・ビラが相手陣内でのプレーを増やしていく。

62分にはセットプレー流れからボックス左角のティーレマンスが鋭いミドルシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーと右ポストを叩いてスーパーゴールとはならず。

後半もポストに救われたアーセナルは直後にジェズスのミドルシュートでGKマルティネスに好守を強いると、67分に2枚替えを敢行。ホワイトとトロサールを下げて冨安、マルティネッリを同じポジションに配置。さらに、試合が膠着する中で79分にはウーデゴール、ジェズスを下げてスミス・ロウ、ジョルジーニョを投入し、ハヴァーツを最前線に上げた。

一連の交代で流れを好転させたいところだったが、後半終盤に底力を示したのはアストン・ビラだった。

84分、セットプレーの二次攻撃から左サイド深くでディーニュがグラウンダーの速いクロスを供給。ニアでパウ・トーレスが潰れてファーに流れたところに詰めたフリーのベイリーが冷静にワンタッチで流し込み、アウェイチームが先制に成功した。

さらに、相手の動揺を見逃さないしたたかなエメリのチームは87分、自陣でジョルジーニョの縦パスをカットしたティーレマンスが背後のスペースを狙うワトキンスへ絶妙なフィードを通す。スミス・ロウを引き連れてそのままボックス内に持ち込んだビラのエースは飛び出したGKラヤの寸前でループシュートを流し込んだ。

痛恨の連続失点で厳しくなったホームチームはジンチェンコを下げてエンケティアを投入し、力業でのゴールを目指したが、専守防衛の構えを見せるアストン・ビラの守備を最後までこじ開けることはできなかった。

この結果、アストン・ビラにシーズンダブルを喫したアーセナルは2024年のリーグ戦初黒星を喫し、マンチェスター・シティに首位の座を明け渡すことになった。

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