【プレミア注目プレビュー】8戦ぶりに90分での勝敗決着なるか…レッズvsブルーズのEFL杯決勝前哨戦

2024.01.31 18:00 Wed
レッズvsブルーズのEFL杯決勝前哨戦
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レッズvsブルーズのEFL杯決勝前哨戦
プレミアリーグ第22節、リバプールvsチェルシーが、日本時間1月31日29:15にアンフィールドでキックオフされる。2月末にEFLカップ(カラバオカップ)のファイナルを控える両雄による、リーグ戦での前哨戦だ。

首位のリバプール(勝ち点48)は前節、好調ボーンマスに圧勝。前半は最後の仕上げの部分でしっくりいかなかったが、後半にFWヌニェスとFWジョタが共に2ゴールずつを奪い、終わってみれば4-0の圧勝でリーグ3連勝を達成した。その後、EFLカップ準決勝2ndレグはフルアムと1-1のドローに終わって公式戦連勝が「5」でストップも順当に決勝進出を決めた。
その数日後にはクロップ監督の今季限りでの退任という衝撃的なニュースがクラブに激震を走らせたが、直近のFAカップ4回戦では2部のノリッジ・シティ相手にDFブラッドリーやMFマコーネルらアカデミー育ちの若手の活躍によって5-2の快勝。大きな混乱なく良い形でホーム開催のビッグマッチを迎えた。

対する10位のチェルシー(勝ち点31)は前節、フルアムとのロンドン・ダービーをMFパーマーのPKによる決勝点によって1-0で勝利。今季初の3連勝を達成した。以降の2つのカップ戦ではミドルズブラに今季最多6ゴールを挙げて逆転でのEFLカップ決勝進出を果たした一方、FAカップではアストン・ビラ相手にパーマーらの決定力不足が響いて0-0での引き分け再試合に。引き続き一貫性という部分に課題を残した。リーグ戦では徐々に勝ち切る勝負強さを身に付けつつあるなか、難所アンフィールドでの首位チームとのビッグマッチは後半戦の浮沈のカギを握る一戦となる。

なお、昨年8月に行われたスタンフォード・ブリッジでの開幕戦での前回対戦は1-1のドロー決着。プレシーズンの[4-2-3-1]から[3-4-2-1]への変化を見せたホームチームが優勢に試合を進めたものの、アウェイチームが最低限のノルマである勝ち点1を持ち帰る形となった。
ちなみに、ここ数シーズンの全体の戦績では明暗分かれる両者だが、直接対決の戦績は非常に拮抗。2つのカップ戦決勝のPK戦でリバプールが2勝しているものの、延長戦を含めた通常の戦いにおいては公式戦7試合連続ドロー中。リバプールとしては2020年9月以来のアンフィールドでの対ブルーズ勝利を目指すことになる。

◆リバプール◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ジョー・ゴメス
MF:ソボスライ、マク・アリスター、カーティス・ジョーンズ
FW:ジョタ、ヌニェス、ルイス・ディアス

負傷者:DFマティプ、ツィミカス、MFバイチェティッチ、チアゴ、FWサラー、ドーク
出場停止者:なし

出場停止者はいないが、遠藤航が代表招集中のため欠場となる。負傷者に関してはトレーニング復帰したチアゴを含めて前述の選手が不在となる。

スタメンは前述の11名を予想。サイドバックではブラッドリー、ロバートソン、中盤と前線ではエリオット、ガクポを起用する可能性もある。

◆チェルシー◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ペトロビッチ
DF:グスト、ディザジ、チアゴ・シウバ、チルウェル
MF:カイセド、エンソ・フェルナンデス
MF:マドゥエケ、ギャラガー、スターリング
FW:パーマー

負傷者:GKサンチェス、DFフォファナ、リース・ジェームズ、ククレジャ、チャロバー、コルウィル、MFウゴチュク、ラヴィア
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱組に加えて、腱に問題を抱えるコルウィルが欠場となる。トレーニングに復帰したグスト、エンクンクはセネガル代表のアフリカ・ネーションズカップ敗退に伴い帰国するジャクソンと共に試合に絡める状態だ。

スタメンは前述の11名を予想。グストがスタートから難しい場合はディザジを右サイドバックに置いてバディアシルを左のセンターバックに配置する形となる。前線に関してはブロヤ、ムドリクをスタートから起用するプランもある。

★注目選手
◆リバプール:FWジオゴ・ジョタ
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流動性増すアタッキングユニット牽引者。好調を維持するチームにおいてヌニェス、カーティス・ジョーンズのインパクトは強烈だが、このビッグマッチでは絶対的エース不在の攻撃を牽引するジョタに注目したい。

今季は負傷による離脱がありながらも、ここまで公式戦24試合12ゴール4アシストと安定した数字を残すポルトガル代表FW。とりわけ、先発出場が14試合ということを考慮すれば、その効率性は特筆すべきものだ。

サラーのCAN参戦による離脱後は定期的にプレー機会を得るなか、センターフォワードに左右のウイングと複数のポジションで起用されながら、ヌニェスやルイス・ディアス、ガクポらその他のアタッカー陣を活かしつつ自らも決定的な仕事を果たしている。

チェルシー戦では中央あるいは右での起用が想定されるなか、持ち味の駆け引きの巧みさ傑出した決定力を武器に、チアゴ・シウバが統率するブルーズの守備を出し抜く仕事を期待したい。

◆チェルシー:MFモイセス・カイセド
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ブーイング必至の難所で輝き放てるか。昨夏、先にクラブ間合意したリバプール行きが有力視ながらも、個人間で早い段階で合意したチェルシー行きを選択したエクアドル代表MF。

その新天地ではコンディション、試合勘に問題を抱えた序盤戦こそ低調なパフォーマンスに終始したが、試合をこなすごとにパフォーマンスを向上。苦境が続くブルーズにおいてはパーマー、ギャラガーらと共にベストパフォーマーの1人に。ただ、イギリス史上最高額の移籍金、現状のチームの戦績を考えれば、お世辞にも期待通りの活躍とは言えない状況だ。

そういったなかで臨む今回の一戦は移籍を拒否した因縁の相手との初対決となり、チームとしても個人としても真価を示すことが求められる。自身の代役として加入した遠藤はアジアカップ参戦のため不在で、注目のマッチアップはEFLカップ決勝までお預けとなるが、元同僚マク・アリスターやソボスライ、カーティス・ジョーンズらとの中盤でのバトルにおいて攻守両面で優位性をもたらす働きを見せたい。そして、先日に同僚ラヴィアと共に獲得できなかったことが「ラッキーだった」と語った敵将を見返したいところだ。
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【CL決勝プレビュー】ドルトの27年ぶり2度目の優勝か、マドリーの2季ぶり最多15度目の戴冠か…聖地ウェンブリーで運命の大一番

チャンピオンズリーグ(CL)決勝、ドルトムントvsレアル・マドリーが、日本時間1日28:00にウェンブリー・スタジアムでキックオフされる。聖地で繰り広げられる欧州王者の座を懸けた全世界注目の一戦だ。 今大会のグループステージ最激戦区でパリ・サンジェルマン(PSG)、ミラン、ニューカッスルを退け首位通過を決めたドルトムント。決勝トーナメントではPSV、アトレティコ・マドリー相手に得意のホームで勝ち切り、ベスト4進出を決定。さらに、グループステージ対峙したPSGとの再戦となった準決勝では主砲フュルクルクがいずれの試合でも挙げた1点を守り抜き、2戦合計2-0の連勝で2012-13シーズン以来のファイナル進出を果たし、1996-97シーズン以来2度目のビッグイヤー獲得へ王手をかけた。 苦戦したブンデスリーガでは首位レバークーゼンに27ポイント差を付けられ、5位フィニッシュとなったが、フォーマット変更の恩恵によって来季CL出場権を確保。ダルムシュタットとの今季最終戦では今季限りでの退団が発表されたMFロイスの1ゴール1アシストの活躍によって4-0の完勝を収め、最高の形でロンドンに乗り込んでいる。 一方、2シーズンぶり最多15度目の戴冠を目指すマドリーはナポリ、ウニオン・ベルリン、ブラガと同居したグループステージを全勝で突破。続く決勝トーナメントではRBライプツィヒに競り勝って8強入りを決めると、準々決勝では最大の壁となった昨季王者マンチェスター・シティと激突。2試合共に守勢を強いられたものの、傑出した決定力と勝負強さによっていずれもドローに持ち込み、最後はGKルニンが躍動したPK戦を制した。準決勝では同じくバイエルンに厳しい戦いを強いられたが、敗退濃厚となった2ndレグの後半最終盤に伏兵ホセルが殊勲のドブレーテを達成。2戦合計4-3で2ラウンド連続の劇的な勝ち上がりでウェンブリーへの切符を手にした。 国内ではバルセロナ、ジローナのカタルーニャ勢を退けて2シーズンぶりのラ・リーガ制覇。早々に優勝を決めたことで、残りの4試合では主力のコンディション調整にあてることができ、心身ともに万全な状態だ。最後の2試合ではビジャレアル戦で今季最多4失点を喫するらしくない戦いも見せたが、今年1月18日のコパ・デル・レイのアトレティコ戦の敗戦を最後に、公式戦25試合無敗と抜群の安定感を維持したまま今回のファイナルを迎えている。 なお、両チームの通算戦績はマドリーが6勝5分け3敗と勝ち越している。直近は2017-18シーズンのグループステージで対戦しており、マドリーが3-1、3-2といずれも勝利。ドルトムントの同カードでの勝利は2014年4月(2-0)まで遡り、現在は4戦未勝利(2分け2敗)だ。 ◆ドルトムント◆ 【4-1-4-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240601_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:コベル DF:リエルソン、フンメルス、シュロッターベック、マートセン MF:ジャン MF:サンチョ、ザビッツァー、ブラント、アデイェミ FW:フュルクルク 負傷者:DFベンセバイニ、モレイ、FWデュランヴィル 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはベンセバイニ以外に主力クラスで離脱者はいない。 スタメンに関しては準決勝のPSG戦と全く同じスタメンで臨む可能性が高い。これがドルトムントでのラストマッチとなるロイスやマレン、アラーといった攻撃的なカードはベンチから出番を待つことになる。 ◆レアル・マドリー◆ 【4-3-1-2】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240601_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:クルトワ DF:カルバハル、リュディガー、ナチョ、メンディ MF:バルベルデ、ベリンガム、カマヴィンガ、クロース FW:ロドリゴ、ヴィニシウス 負傷者:GKルニン、DFアラバ、MFチュアメニ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはアラバとチュアメニが不在となり、体調不良のルニンはベンチスタートとなる。 注目のGKはクルトワの復調とルニンのコンディション不良によって大きな議論を巻き起こすことなく、今季CL初出場のベルギー代表が起用されることになった。 フィールドプレーヤーに関してはシステム次第で立ち位置に変化はあるものの、前述のメンバーがウェンブリーのピッチに立つことになりそうだ。 ★注目選手 ◆ドルトムント:MFユリアン・ブラント <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240601_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> PSG戦に続くハイパフォーマンスで番狂わせ起こせるか。ドルトムントでのラストマッチとなるロイス、ヴィニシウスらと対峙するフンメルス、リエルソンの守備陣、CL3戦連発中のフュルクルクも重要なキーマンとなるが、中盤で攻撃のカギを握る司令塔のパフォーマンスがドルトムントにとってより重要になるはずだ。 今シーズンここまでは公式戦46試合10ゴール16アシストと傑出した数字を残しつつ、ビルドアップやカウンターの起点としても絶大な存在感を示す28歳。今回の決勝では同胞クロースや元同僚ベリンガムというワールドクラスの相手中盤を相手に攻守両面でのハイパフォーマンスが求められる。とりわけ、守勢を強いられる展開においては守備面のハードワーク、サンチョ、アデイェミの快足アタッカーを活かすカウンターの起点としての仕事がより重要となる。 ◆レアル・マドリー:MFトニ・クロース <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240601_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 正真正銘マドリーのラストマッチで有終の美飾れるか。マドリーでは古巣対戦のベリンガムとリュディガー、今季CL初出場のクルトワ、エースのヴィニシウスがキーマンだ。ただ、ユーロ2024を最後に現役引退を決断した34歳MFのクラブレベルでのラストマッチでの一挙手一投足に注目したい。 古巣対戦のバイエルン戦で見せた異次元のパフォーマンスを見れば、あと数年はトップレベルでプレー可能ではあるものの、自身の美学によってこのタイミングを引き際と悟ったマエストロにはその決断に相応しいパフォーマンスをこの試合でも見せてほしいところだ。 なお、バイエルン、マドリーと常勝軍団に長らく在籍していたクロースだが、ドルトムントとの対戦成績は意外にも6勝5分け8敗と負け越している。今回の一戦ではそのかつての宿敵をきっちりと撃破し、最高のフィナーレを迎えたい。 プレー面ではタフなザビッツァーやドイツ代表の同僚たちと戦いつつ、その特徴をよく知るフンメルスとシュロッターベックのセンターバックコンビの弱点を突いたチャンスメークでヴィニシウスら自慢のアタッカー陣を操りたい。 2024.06.01 18:00 Sat

【ECL決勝プレビュー】母国開催オリンピアコスvs2季連続決勝フィオレンティーナ…初優勝懸けた初対決

ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)決勝のオリンピアコスvsフィオレンティーナが、日本時間29日28:00にAEKアレーナでキックオフされる。母国開催での優勝目指すギリシャの雄と、2年連続進出のファイナルで悲願達成期すイタリアの名門による初優勝懸けた初対決だ。 ヨーロッパリーグ(EL)3位敗退組として決勝トーナメント・プレーオフから参戦となったオリンピアコスは、フェレンツヴァーロシュ、マッカビ・テル・アビブを順当に連破。準々決勝では今大会出場チーム屈指のタレントを誇るフェネルバフチェをPK戦の末に退けてベスト4進出。さらに、準決勝ではUEFAカップ戦マイスターの異名を持つウナイ・エメリ監督率いる、今季プレミアリーグ4位のアストン・ビラを2戦合計6-2の大勝で撃破し、アテネ開催のファイナル進出を決めた。 国内リーグではディエゴ・マルティネス、カルバリャルの解任を経て今季3人目の指揮官として招へいされたメンディリバル新監督の下で復調したものの、最終的にはPAOK、AEKアテネの後塵を拝して3位フィニッシュとなったが、ECLの快進撃同様に戦い方が整理された印象だ。直近のパナシナイコス戦は2-2のドローで弾みを付けるには至らなかったが、中9日と休養十分でこの大一番に臨む。なお、メンディリバル監督は昨季途中就任のセビージャでEL制覇を成し遂げており、今年2月に途中就任のオリンピアコスでもその再現を狙うことになる。 一方、昨季ファイナルでウェストハムに敗れたフィオレンティーナは、2シーズン連続で予選プレーオフから参戦。グループステージを無敗で首位通過し、決勝トーナメントでもマッカビ・ハイファ、ビクトリア・プルゼニに競り勝ってベスト4進出を決定。準決勝でもクラブ・ブルージュを2戦合計4-3と退けてリベンジの舞台に到達した。 国内リーグでは一時チャンピオンズリーグ(CL)出場権争いにも絡んだが、後半戦の不振によってその争いから一歩後退。それでも、アタランタとの延期分1試合を残してECL出場圏内の8位を確定。今回の一戦では1960-61シーズンのUEFAカップウィナーズカップ以来の欧州タイトルと共に、来季EL出場権獲得を目指す。 ◆オリンピアコス◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240529_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> GK:ツォラキス DF:ロジネイ、レトソス、カルモ、オルテガ MF:イボーラ、エッセ MF:フォルトゥニス、シキーニョ、ポデンセ FW:エル・カービ 負傷者:DFオルテガ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しては約1カ月の戦線離脱から復帰したオルテガのコンディションに不安があるものの、ほぼ全主力が起用可能だ。 スタメンは前述の11名を予想。オルテガの代役候補のキニやオルタ、ノトイ、ヨルゴス・マスラス辺りにもチャンスがありそうだ。 ◆フィオレンティーナ◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240529_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> GK:テラッチアーノ DF:ドゥドゥ、ミレンコビッチ、クアルタ、ビラーギ MF:アルトゥール、マンドラゴラ MF:ニコラス・ゴンサレス、ボナヴェントゥーラ、クアメ FW:ベロッティ 負傷者:MFソッティル 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者では肩を痛めているソッティルが不在となる。 スタメンは前述の11名を予想。ボナヴェントゥーラの起用法が注目ポイントで、2セントラルMFの一角に置くか一列前のトップ下に配置するかで指揮官の試合の入りへのメッセージとなる。控え選手ではラニエリ、ベルトラン、エヌゾラ、イコネのスタメン起用もオプションとしてある。 ★注目選手 ◆オリンピアコス:FWアユブ・エル・カービ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240529_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新加入でゴール量産のエースストライカー。モロッコを代表するストライカーの一人ながら、ここまでヨーロッパではトルコのハタイスポル以外ではプレーしておらず、無名のストライカーと目された30歳FW。 しかし、カタールのアル・サッドから加入した今季のオリンピアコスではアフリカ・ネーションズカップ参戦による離脱期間があった中、15ゴールを挙げてプレーオフラウンドを除くレギュラーシーズンではリーグ得点王を獲得。さらに、ECLでもプレーオフ参戦ながら8試合10ゴールで得点王をほぼ手中に収めるなど、今季公式戦49試合32ゴールと圧巻の活躍を見せた。 182㎝とセンターフォワードとしてはサイズに恵まれていないものの、安定した足元の技術、レンジを問わない高精度の左足を兼備。加えてオフ・ザ・ボールの質が非常に高く、裏抜けやボックス内でフリーとなる技術が最大の持ち味だ。また、アクロバティックなボレーというゴールパターンも持っており、今回の大一番ではヴィオラの堅守攻略のカギを握る存在となるはずだ。 ◆フィオレンティーナ:MFジャコモ・ボナヴェントゥーラ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240529_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 経験豊富な司令塔が初のメジャータイトル奪取狙う。フィオレンティーナでは昨季ファイナル経験者が多数在籍しているが、その年齢を考えればメジャータイトル獲得の最後のチャンスとなりそうなのが、カピターノのビラーギと8月に35歳となるベテランMFだ。 ミランやイタリア代表でプレーする実力者だが、ここまでのキャリアで大舞台やメジャータイトルとは縁がなく、昨季のリベンジを期す今回の一戦には並々ならぬ決意を持って臨むはずだ。 今季はここまで細かい負傷がありながらも、公式戦42試合8ゴール4アシストとほぼフル稼働。トップ下やインサイドハーフ、セントラルMFを主戦場にボールの経由点、チャンスメーカー、時にボックス内へ飛び込んでのフィニッシャーと持ち味の戦術眼と攻撃センスを遺憾なく発揮し、攻撃のキーマンの一人として存在感を示す。 オリンピアコス戦ではトップ下、セントラルMFの双方での起用の可能性がある中、戦況に応じた的確なプレーでチームを落ち着かせながら、ゴールに絡む決定的な仕事を期待したい。 2024.05.29 18:00 Wed

【EL決勝プレビュー】大本命撃破アタランタか、無敗レバークーゼンか…共に初優勝懸けたダブリン決戦

ヨーロッパリーグ(EL)決勝のアタランタvsレバークーゼンが、日本時間22日28:00にアイルランドのダブリン・アレーナでキックオフされる。共に初優勝を懸けた両雄による激戦必至のファイナルだ。 今大会グループステージから参戦のアタランタは、スポルティングCPと一騎打ちとなったグループDを4勝2分けの無敗で首位通過。さらに、ラウンド16では奇しくもそのポルトガル王者と再戦も、2戦合計3-2で退けた。 さらに、準々決勝では今大会の優勝候補筆頭だったリバプールと対戦。格上相手に苦戦必至と思われたが、難攻不落のアンフィールドでの1stレグではFWスカマッカの2ゴールなどで圧巻の3-0の完勝。レッズに公式戦約1年ぶりとなるホームでの黒星を与えると、2ndレグでは0-1で敗れて今大会唯一の黒星を喫したものの、危なげなく逃げ切ってベスト4進出。マルセイユとの準決勝では敵地での初戦を1-1で終えるも、ホームでの第2戦で3-0の快勝。クラブ史上初となるUEFAコンペティション決勝進出という偉業を成し遂げた。 また、セリエAでは序盤と中盤の取りこぼしで難しい時期を過ごしたものの、シーズン最終盤での5連勝によってチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の5位以上を確定。余計な重圧を排除し、クラブ史上初の国際タイトル獲得が懸かる大一番を迎える形となった。卓越した手腕で近年のラ・デアの躍進を支えるガスペリーニ監督だが、先日のコッパ・イタリア決勝での敗戦含めこれまで4度のカップ戦決勝で涙を呑んでおり、5度目の挑戦を制して66歳での監督キャリア初タイトルを目指す。 一方、同じくグループステージから参戦のレバークーゼンは、カラバフ、モルデら組み合わせにも恵まれたグループFを全勝で突破。そのカラバフとの再戦となったラウンド16では敵地での初戦を2-2のドロー、ホームでの第2戦は10人相手に一時2点ビハインドを背負ったが、FWシックの後半アディショナルタイムの2ゴールによって劇的過ぎる逆転突破。その後、カンファレンスリーグ(ECL)王者との連戦となった準々決勝、準決勝ではウェストハム、ローマ相手にいずれも1勝1分けの戦績で連破。さらに、いずれもビハインドを背負った2ndレグでは後半最終盤の劇的同点ゴールでドローに持ち込み、開幕からの公式戦無敗記録を継続する、傑出した勝負強さも発揮した。 シャビ・アロンソ体制2年目で序盤から快進撃を見せたブンデスリーガでは、バイエルン、ドルトムントらに大差を付け、第29節で悲願の初優勝を確定。さらに、消化試合となった残り5試合でも最終盤の驚異的な粘り強さをみせ、28勝6分けの戦績でブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げた。25日にはカイザースラウテルンとのDFBポカール決勝も控えており、公式戦無敗記録を「51」とするヴェルクスエルフは無敗でのシーズン3冠へ最大の障壁となる難敵撃破を狙う。 なお、両者の対戦は今回が通算3度目。2021-22シーズンのELラウンド16での対戦ではホームでの1stレグを3-2、アウェイでの2ndレグを1-0で制したアタランタが2連勝でベスト8進出を決めている。 ◆アタランタ◆ 【3-4-2-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240521_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ムッソ DF:ディムスティ、ヒエン、スカルヴィーニ MF:ザッパコスタ、パシャリッチ、エデルソン、ルッジェーリ MF:デ・ケテラエル、コープマイネルス FW:スカマッカ 負傷者:DFトロイ、コラシナツ、ホルム、MFデ・ローン 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しては中盤の主軸を担うデ・ローンの欠場に加え、ディフェンスラインの3選手の状態が懸念される。 [3-4-2-1]と[3-4-1-2]を併用する中、今回の一戦では相手のビルドアップの形に合わせてコープマイネルスを2シャドーの一角か、トップ下で起用する形が予想される。スタメンではデ・ローン不在を受け、パシャリッチを代役に置くか、コープマイネルスを1列下げて、シャドーにルックマン、ミランチュクらを置くことになる。 ◆レバークーゼン◆ 【3-4-2-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240521_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:コヴァル DF:タプソバ、ター、インカピエ MF:スタニシッチ、パラシオス、ジャカ、グリマルド FW:フリンポン、ヴィルツ、アドリ 負傷者:なし 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しても主力クラスに欠場者はいない。 スタメンに関しては前線の構成が大きな注目ポイントだ。人基準で強度高く守るアタランタに対して、前線にボニフェイスやシックといったストライカーを配置するのか、ヴィルツをゼロトップに配して流動的なポジションチェンジでの崩しを試みるのか、シャビ・アロンソ監督の選択はいかに…。その他ではアンドリッヒ、コスヌ、ホフマンといった好調の選手の抜擢も想定されるところだ。 ★注目選手 ◆アタランタ:MFトゥン・コープマイネルス <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240521_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 同胞の思いも背負い、初タイトルを置き土産にできるか。目下絶好調のスカマッカ、デ・ケテラエルのストライカーコンビ、センターラインの主軸を担うエデルソン、ヒエンと共に重要な役割を託されるのが、26歳のオランダ代表MFだ。 2021年夏の加入以降、オランダとは大きくスタイルが異なるイタリア、新戦力に取って適応困難なガスペリーニ監督の特殊な戦術にすぐさま順応し、中盤の絶対的な主軸を担うレフティー。今シーズンここまではELでこそゴールはないが、トップ下や2シャドーの一角、セントラルMFの3役をこなしながら公式戦45試合15ゴール7アシストを記録。攻守両面で決定的な仕事を果たす。 今夏の移籍市場では最有力ユベントスを始め、プレミアリーグの複数クラブから関心を集めており、ベルガモを去る可能性はほぼ確実と言える。それだけに、個人として充実した3年間を過ごしたクラブと最高の形での別れを望む気持ちは強い。さらに、加入時から公私ともにサポートしてくれた同胞デ・ローンが負傷によってこの大一番の欠場が確実となっており、その同胞の強い思いを背負ってのプレーとなる。 両者のスタイルを考えれば、ある程度ボールを持たれる展開が想定される中、相手ディフェンスラインへのけん制、自身とプレースタイルも近いジャカらとの中盤の局地戦で優位性をもたらし、持ち味のゴール前への飛び出しや正確かつ強烈な左足のキックでゴールに絡む仕事が求められる。 ◆レバークーゼン:MFフロリアン・ヴィルツ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240521_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ブンデスリーガMVPに輝いた若きエース。中盤の重要な局地戦に臨むジャカ、攻撃のカギを握るフリンポンとグリマルドの両翼と各ポジションにキーマンが存在するが、やはり崩しの局面で絶対的な存在となる21歳アタッカーのパフォーマンスに注目したい。 今季のブンデスリーガでは32試合11ゴール12アシストの数字以上インパクトを残し、史上初のリーグ無敗優勝の立役者となり、自身初のシーズンMVPも受賞したヴィルツ。ELの舞台でもここまで10試合4ゴール4アシストの数字を残し、準決勝1stレグでは昨季苦杯を舐めたオリンピコで貴重な先制点を挙げるなど出色のパフォーマンスを披露した。 元々の傑出したテクニック、攻撃センスに加え、スペイン人指揮官の下で学んだ1年半で戦術眼、オフ・ザ・ボール、切り替えの精度に磨きをかけ、コンプリートアタッカーとしてベリンガムやムシアラといった同世代の逸材と肩を並べる。 そのドイツ代表MFは、オールコート・マンツーマンの守備も厭わないアタランタとのファイナルにおいて、スピードで質的優位をもたらすフリンポンと共にプレス回避、局面打開という部分で相手の強度の高い守備に風穴を空ける役割が期待される。 2024.05.22 18:00 Wed

【プレミア注目プレビュー】リーグ未勝利の鬼門攻略でシティ首位浮上か、宿敵アシストのスパーズがトップ4望み繋ぐか

プレミアリーグ第34節延期分、トッテナムvsマンチェスター・シティが、日本時間14日28:00にトッテナム・ホットスパースタジアムでキックオフされる。週末の最終節を前に、首位チームを決める今季プレミア最後のビッグ6対決だ。 破竹のリーグ7連勝で暫定首位のアーセナル(勝ち点86)と1ポイント差の2位でリーグ残り2節を迎えた3連覇中の王者シティ(勝ち点85)。この間には2-0で辛勝したノッティンガム・フォレスト戦こそ苦戦したものの、それ以外の6試合では4ゴール以上を挙げる大勝によって、一時大きく離されていた得失点差においても「3」差まで詰め寄り、前人未踏の4連覇に向けて状態を上げてきた。 最終節はホームで9位ウェストハム戦、アーセナルが同じくホームで15位エバートン戦といずれもヨーロッパ出場権、残留争いと関係ない相手に勝利を挙げる可能性が高く、今回のスパーズ戦の結果がリーグタイトルレースを決定づけると言っても過言はない。 そのタイトルレースの行方を左右する5位のトッテナム(勝ち点63)は、前節のバーンリー戦を2-1の逆転勝利で飾り、連敗を「4」でストップ。この勝利と最終節が降格決定のシェフィールド・ユナイテッドとの対戦となるため、6ポイント差を付けるニューカッスル、チェルシーの後続2チームにまくられる可能性は非常に低くなった。 さらに、暫定5ポイント差の4位アストン・ビラ(勝ち点68)は直近3戦未勝利で、且つ最終節は直近6戦無敗(5勝1分け)でリバプール、マンチェスター・ユナイテッドを撃破した絶好調の12位クリスタル・パレスとのアウェイゲームとなるため、3連勝での逆転トップ4フィニッシュの可能性も出てきた。シティ戦勝利が宿敵アーセナル優勝をアシストするという複雑な胸中での試合にはなるが、今季ホーム最終戦での勝利がチャンピオンズリーグ出場への望みを繋ぐことになるだけに、全力で勝利を目指すはずだ。 なお、昨年12月にシティホームで行われた前回対戦が後半アディショナルタイムのアドバンテージを巡る主審の不可解な判定の影響もあって、3-3の壮絶なドローに終わるなど、近年は非常に拮抗した戦績となっている同カード。 とりわけ、2018年のトッテナム・ホットスパースタジアム開場以降は、ホームチームが公式戦5連勝且つ1ゴールも許さない圧倒ぶりを披露。ただ、今年1月のFAカップ4回戦で、シティは88分のアケのゴールで鬼門初ゴールと共に初白星を挙げており、ひとまず悪い流れを払拭している。そして、今回の大一番では同地でのリーグ初ゴールと初勝利での首位浮上を狙う。 ◆トッテナム◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240514_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ヴィカーリオ DF:ペドロ・ポロ、ロメロ、ファン・デ・フェン、スキップ MF:サール、ベンタンクール MF:クルゼフスキ、マディソン、ブレナン・ジョンソン FW:ソン・フンミン 負傷者:GKフォースター、DFベン・デイビス、ウドジェ、MFセセニョン、ビスマ、FWソロモン、リシャルリソン、ヴェルナー 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはバーンリー戦で負傷したビスマが新たに負傷リストに入り、8選手が欠場することになる。 中2日の過密日程も負傷者の影響でバーンリー戦からの変更は負傷のビスマのところにベンタンクールかホイビュアを起用する1点のみとなりそうだ。スキップをスクランブル起用した左サイドバックに関してはエメルソンを戻すか、ドラグシンを左センターバックに置いてファン・デ・フェンをサイドに回すオプションも想定される。前線ではスカーレットを抜擢してソン・フンミンを左に回す形もあるか。 ◆マンチェスター・シティ◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240514_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:エデルソン DF:ウォーカー、アカンジ、ルベン・ディアス、グヴァルディオル MF:ロドリ、コバチッチ MF:ベルナルド・シウバ、デ・ブライネ、フォーデン FW:ハーランド 負傷者:DFアケ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者はフルアム戦で負傷交代したアケの欠場が濃厚だが、グリーリッシュが復帰できる見込みだ。 スタメンは前述の11名を予想。ディフェンスラインでストーンズ、ウイングではグリーリッシュ、ドク起用の可能性も十分にある。 ★注目選手 ◆トッテナム:FWソン・フンミン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240514_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 複雑な胸中もホーム最終戦勝利に貢献できるか。アカデミー出身者、ベン・デイビスを除くチーム最古参で、キャプテンを務める韓国代表FWにとって宿敵アーセナルの優勝に貢献する可能性がある今回の一戦は、より難しい心理状況での一戦となる。ただ、生粋のプロフェッショナルはホーム最終戦での勝利と共に、逆転でのトップ4フィニッシュに望みを繋ぐため全力でこの大一番に臨むはずだ。 今季ここまでリーグ戦33試合17ゴール9アシストと、エースとして申し分ない数字を残しているが、シーズン終盤戦においては得点やチャンスに関与こそしているものの、全体的なパフォーマンスは低下気味。それでも、対シティ公式戦では18試合8ゴール4アシスト。リーグ前回対戦でも1ゴール1アシストでドローに貢献しており、グアルディオラのチームにとって最も警戒すべき選手だ。 中盤と前線で多くの主力を欠く中で臨む一戦では普段に比べてチャンスの数は少ないが、持ち味の決定力を発揮してエース、リーダーとしての仕事を完遂したい。 ◆マンチェスター・シティ:DFヨシュコ・グヴァルディオル <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240514_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 絶好調DFが鬼門攻略のカギ握る。4連覇へ重要な大一番ではハーランド、フォーデン、デ・ブライネら攻撃の中心選手の働きが重要であることに間違いはないが、トッテナム・ホットスパースタジアムでのデビュー戦で勝利を収めているタリズマン的な要素も持つクロアチア代表の活躍に期待したい。 RBライプツィヒから鳴り物入りでの加入となった1年目は、ここまで左サイドバックを主戦場に公式戦39試合に出場し、5ゴール2アシストを記録。守備面に関しては前半戦こそ適応に苦戦したが、中盤戦以降は持ち味の対人能力を遺憾なく発揮。重要な戦力として機能している。 さらに、物足りなさが目に付いた攻撃の部分では先月初旬のレアル・マドリー戦での加入後初ゴールをきっかけに完全に覚醒すると、その試合を含めた公式戦6試合で5ゴールを挙げる圧巻の活躍を披露。直近のフルアム戦ではストライカーさながらのフィニッシュワークとセットプレーでキャリア初の1試合2ゴールを達成した。ゴール以外の場面でも組み立て、崩しへの絡みという部分で主体性が出てきており、攻撃面においてもグアルディオラのチームの真の一員となった印象だ。その好調を引っ提げて臨むスパーズ戦では守備のリスク管理を徹底しつつ、攻撃での決定的な仕事にも絡みたい。 2024.05.14 18:00 Tue

【プレミア注目プレビュー】優勝争い左右する赤の名門対決! アーセナルは06-07シーズン以来のダブル狙う

プレミアリーグ第37節、マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルが、日本時間12日24:30にオールド・トラッフォードでキックオフされる。最終節前に優勝争いの行方を左右する、赤の名門対決だ。 第36節終了時点で首位のアーセナル(勝ち点83)は前節、曲者ボーンマス相手に幸運な2つの判定もありながらサカ、トロサール、ライスのゴールで3-0の快勝。これでリーグ4連勝を達成し、最終盤に急失速した昨季の教訓を生かしてリーグテーブルの最上位をキープした。ただ、今節は先にフルアム戦を戦ったマンチェスター・シティ(勝ち点85)が4-0の大勝を収め、首位の座を明け渡す形に。 悲願の逆転優勝へ勝ち点3が必須となった中、シティ戦を除き今季ビッグ6相手のホームゲームで負けていない赤い悪魔相手に、2006-07シーズン以来となるシーズンダブルを狙う。 一方、優勝争いを左右する立場となる8位のユナイテッド(勝ち点54)。宿敵シティとのFAカップ決勝を残しており、その優勝でヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得は可能だが、リーグ戦で何とかより上位でフィニッシュしたいところ。とりわけ、前節はクリスタル・パレス相手に敵地で0-4の惨敗を喫しており、怒れるホームサポーターの前でリバウンドメンタリティを示したい。また、テン・ハグ監督の今季限りでの解任が既定路線となり、今夏の大幅なスカッド刷新が見込まれる中、選手個々のアピールも重要となる。 なお、昨年9月にエミレーツ・スタジアムで行われた前回対戦はラッシュフォード、ウーデゴールが前半半ばにゴールを奪い合った中、引き分け濃厚と思われた後半アディショナルタイムにライス、ガブリエウ・ジェズスの連続ゴールで畳みかけたアーセナルが劇的な3-1の勝利を挙げている。 ◆マンチェスター・ユナイテッド◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240511_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:オナナ DF:ダロト、カゼミロ、エバンス、ワン=ビサカ MF:マクトミネイ、メイヌー MF:アントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ FW:ホイルンド 負傷者:DFマグワイア、マラシア、ヴァラン、ショー、リンデロフ、カンブワラ、マルティネス、MFマウント、マクトミネイ、ブルーノ・フェルナンデス、FWマルシャル、ラッシュフォード 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはマウントが新たなケガによってその他の離脱者と共に不在となる。一方、チームトレーニングに復帰した選手ではマルティネスが時期尚早も、マクトミネイ、ブルーノ・フェルナンデス、ラッシュフォードの3選手が復帰できる見込みだ。 スタメンはマクトミネイ、B・フェルナンデスの復帰を前提に ◆アーセナル◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240511_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ラヤ DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、冨安健洋 MF:ウーデゴール、トーマス、ライス FW:サカ、ハヴァーツ、トロサール 負傷者:なし 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者はいないが、ティンバーがマッチフィットネスの問題で引き続き不在に。また、今週のトレーニングを欠席した冨安、サカが軽度の問題を抱えている。 スタメンは冨安とサカの起用を前提に直近3試合と全く同じメンバーで臨むとみる。仮に両選手が難しい場合はジンチェンコとキヴィオル、マルティネッリとガブリエウ・ジェズスが代役を担う。 ★注目選手 ◆マンチェスター・ユナイテッド:MFブルーノ・フェルナンデス <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240511_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 満身創痍の状況でスキッパーの重責果たせるか。2020年1月のユナイテッド加入以降、わずか4年ちょっとで公式戦230試合に出場し、79ゴール64アシストと圧巻のスタッツをマークするポルトガル代表MF。そのゴール関与への貢献度はさることながら、激しいプレミアリーグにおいてほぼ毎試合のようにフル出場する、そのタフネスぶりは驚異的だ。 しかし、前節のクリスタル・パレス戦ではヒザの問題で欠場を余儀なくされ、指揮官判断の休養やサスペンション、体調不良を除くと加入後初めての欠場となった。その試合でチームは0-4の惨敗を喫し、改めてその存在の大きさを知らしめる結果となった。 その鉄人は今週のトレーニングで復帰を果たし、この試合ではキャプテンとしてオールド・トラッフォードのピッチに立つ見込みだ。プレミアリーグでのアーセナルとの対戦では7戦1ゴール2アシストと決して相性は良くないが、攻守両面で奮闘しチームを勝利に導けるか。 ◆アーセナル:MFトーマス・パルティ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240511_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今夏の去就注目される中、さらなるインパクトを残せるか。アトレティコ時代は前述のB・フェルナンデス同様に鉄人として知られたガーナ代表MFだったが、2020年のアーセナル加入以降は筋肉系や足首、そ径部と度重なる負傷に悩まされる。 その稼働率の低さやライスの加入によってチーム内での序列は下がり、今夏クラブはスビメンディやブルーノ・ギマランイスといった守備的MFやセントラルMFの補強に動く構えだ。さらに、同じく去就が注目されたジョルジーニョの契約延長が決定したことで、より厳しい立場に立たされた。 ただ、ジョルジーニョに代わってスタメンを飾った直近の3試合ではアンカーポジションで攻守に安定したパフォーマンスを披露し、スペイン人指揮官からの信頼を大きく回復しており、仮に残り試合で引き続きインパクトを残せれば残留の可能性も十分にあるはずだ。この一戦ではB・フェルナンデスや売り出し中のメイヌーとのマッチアップが想定される中、ライス、ウーデゴールと共に中盤での局地戦で優位性をもたらす働きを期待したい。 2024.05.12 12:00 Sun
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