長嶋玲奈 NAGASHIMA Reina

ポジション DF
国籍 日本
生年月日 1998年09月12日(25歳)
利き足
身長 168cm
体重 55kg
ニュース
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「自分が引っ張っていきたい」浦和の守備支える石川璃音、今季初ゴールへも意欲「絶対に決めたいです」

三菱重工浦和レッズレディースのなでしこジャパンDF石川璃音が持つポテンシャルには舌を巻くばかりだ。 2023-24WEリーグも佳境を迎え、首位に立つのは浦和。1試合消化数の多い中で、2位INAC神戸レオネッサに勝ち点「7」差を付け、順位表の最上位に位置している。 クラブは残る5試合を『FINAL5 勝利を積み重ねてその先へ』と銘打ち、選手を後押し。25日のトレーニング後には監督や選手が取材に応じ、連覇へ向けての意気込みなどを語った。 弱冠20歳にして浦和の最終ラインを支えるのが石川だ。相手コートでのプレー時間が長い浦和に対して、対戦相手は当然カウンターを狙うわけだが、そこからあわやの場面を迎える数はほぼなく、背後へのボールやクサビのパスに石川がふたをする場面は多い。 取材に応じた石川は、代表活動の経験を通じて「海外の選手と戦ってスピード+予測が大事と感じた」とのことから、守備の事前準備に一層取り組むようになったと成長の秘訣を明かす。 「代表で海外の選手と戦って、スピード+予測がすごく大事だなと感じました。そこから帰ってからは、事前に対戦相手の試合を見て、どこにボールが来そうかを頭に入れるようになって、予測を持って先に動いて跳ね返すことが出るようになってきたなと感じます」 「足下に来るボールなのか、背後に来るボールなのか、それまでは逆になって遅れてしまったこともありましたけど、だんだんとどれくらいの距離が離れていたら奪えるかがつかめてきたと思います」 これまではほぼ身体能力でカバーできたことは報道陣を驚かせたが、それは同時に伸びしろの多さを意味する。昨季、今季とベテランの安藤梢とコンビを組む中で、「この間のブラジル戦では安藤さんから教えてもらったことが生きた場面があった」と、持ち味のスピードに読みや予測が加わり、代表はもとよりWEリーグでは無類の強さを発揮している。 昨季は正式加入初年度ながら全試合フル出場した石川は、今季は長嶋玲奈との組み合わせが中心で、直近2試合では新加入の後藤若葉とセンターバックコンビを組む。 「去年は自分がミスをしてもカバーしてもらったり、引っ張ってもらった部分が多かったですが、今年は自分がもっとやらなくてはとの思いもありましたし、センターバックのコンビが変わる中で、自分がリーダーというか、ディフェンスを引っ張っていこうというのはあります」との自覚も芽生えている。 また、セットプレー時は嬉々として前線へ上がり、ターゲット役としても存在感を発揮しながらも今季はここまで無得点。「個人として今年は狙っていきたいと思っていた中で、まだ結果を残していないので……」と苦笑いを浮かべながらも、「まだあと5試合あるので絶対に決めたいです」と力強く意気込みを残した。 2024.04.25 21:10 Thu

白熱のシーソーゲームを制したのは浦和!S広島RをPK戦で下し決勝進出【皇后杯】

20日、第45回皇后杯準決勝の第2試合、三菱重工浦和レッズレディースvsサンフレッチェ広島レジーナがサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、3-3で120分を終了。PK戦の結果、浦和が4-2で勝利を収め、2大会ぶりの決勝進出を決めた。 序盤から攻勢に出る浦和は11分、清家貴子のクロスから安藤梢がヘディングシュートを放ち、直後のCKからは島田芽依が狙う。 いずれもGK木稲瑠那に阻まれたが、勢いのままに浦和が先制点をもぎ取る。19分、カウンターから左CKを獲得すると、猶本光のキックに合わせたのは、大きく外へ回り込んだ高橋はな。このヘディングシュートをゴールライン手前で安藤がコースを変え、試合を動かした。 2024年入って公式戦3試合連続ゴールと、好調を維持する背番号10だったが、直後にアクシデントが発生。足を痛め、24分に伊藤美紀との交代を余儀なくされた。 追うS広島Rは38分、CKのこぼれに上野真実が反応するも、シュートは枠の上へ。逆に浦和が42分に追加点を挙げる。 最終ラインからのロングフィードが跳ね返されると、ボックス手前左で猶本が反応。胸トラップからの左足タッチで対峙DFをかわし、右足を振り抜くと、鮮やかな一撃がネットを揺らした。 このまま前半終了かと思われたアディショナルタイム3分、S広島Rが1点を返す。中嶋淑乃が左サイド中盤でボールを奪い切り、即座にゴール前へ斜めのスルーパスを送ると、中央の髙橋美夕紀を越えてさらに奥から立花葉。一対一を冷静に制し、左隅へと流し込んだ。 ハーフタイム明けには浦和が先に動き、島田から塩越柚歩にスイッチしたが、S広島Rの追い上げムードが勝る。[3-4-2-1]のシャドーの一角、瀧澤千聖が流れて左サイドからの攻撃を活性化させると60分、その左からのクロスをファーの立花がヘディングで折り返し、中央の瀧澤が頭で押し込んだ。 S広島Rの攻勢を食い止められなかった浦和は、追い付かれた直後に石川璃音を投入し、最終ラインの枚数を増やして守備の安定を図るも、攻撃で前線にボールが収まらず、流れは依然としてS広島R。75分には呉屋絵理子のストレートクロスに中嶋が飛び込み、触れば1点という場面を作れば、87分には呉屋の右足ミドルがクロスバーを叩く。 後半終盤には両チームセットプレーからチャンスを作り、浦和は長嶋玲奈、S広島Rは柳瀬楓菜にシュートシーンが訪れるも、ゴールを割れず。試合は2-2と、同点のまま延長戦に突入した。 延長戦で先にスコアを動かしたのは、左サイドから攻略が続くS広島R。開始直後の91分、瀧澤がドリブルでボックス左まで侵入して折り返すと、ゴール前の混戦から立花がプッシュ。浦和もこれをライン上でかき出したが、クリアボールを中嶋が蹴り込み、S広島Rが逆転に成功した。 この試合初めてビハインドとなった浦和は高橋を最前線に置くなどパワープレーを決行。一時は両スタッフからの怒号も飛び交うほどに、球際の攻防も激しくなると、迎えた112分、浦和は右サイド遠藤優からのクロスに清家が頭で合わせて同点に。3-3のまま120分が終了し、勝負はPK戦に委ねられた。 浦和の先攻でスタートしたPK戦は、浦和GK池田咲紀子がS広島Rの3人目・柳瀬楓菜のキックをストップ。4人目として自らもPKを成功させると、後攻の市瀬千里のキックもセーブし、決着をつけた。 決勝は27日13:00キックオフ。ヨドコウ桜スタジアムで行われる。 三菱重工浦和レッズレディース 3-3(PK4-2) サンフレッチェ広島レジーナ 【浦和】 安藤梢(19分) 猶本光(42分) 清家貴子(112分) 【S広島R】 立花葉(45+3分) 瀧澤千聖(61分) 中嶋淑乃(91分) 2024.01.20 17:32 Sat

2戦目は6ゴール! 伊藤美紀&清家貴子が2ゴールずつを決め、浦和Lが2試合連続のゴールラッシュで連勝【AWCC】

三菱重工浦和レッズレディースは9日、AFC Women's Club Championship 2023 – Invitational Tournament(AWCC)グループA第2節でバンコクFC(タイ)と対戦し、1-6で圧勝を収めた。 初戦のスリー・ゴクラム・ケララFC(インド)では大量8ゴールを奪って寄せ付けなかった浦和。ホーム開催であり、初戦で勝利していた2位のバンコクFCとの一戦は、初戦からメンバーを入れ替えて臨んだ。 2名が変更され、遠藤優と猶本光がベンチに。代わりに、右サイドハーフに清家貴子、2トップの一角に安藤梢が入った。 すると早速右サイドから崩すことに。6分、ボックス右のスペースにパスが出されると島田芽依が反応。パスを受けた清家貴子がGKの位置を見て浮き球のシュート。これがネットを揺らし、浦和Lが幸先良く先制する。 さらに9分には、栗島朱里の浮き球のパスに反応した伊藤が完全に抜け出すと、落ち着いてボックス内でGKとの一対一を制して追加点を奪う。 2点のリードを得た浦和は攻勢を止めず。21分には右サイドのスペースに走った水谷有希に清家がスルーパス。これをニアサイドに飛び込んだ島田がヘディングで合わせに行くが、流れたボールをボックス中央でコントロールした安藤が流し込み、リードを3点に広げる。 すると浦和は30分に選手交代。高橋を下げ、西村紀音を起用する。いきなりピンチを迎えそうになるもなんとか凌ぐと、31分に今度はアクシデント。タッチライン際で競り合いに行った長嶋が副審の足を踏んでしまい、副審が倒れ込むことに。思わぬアクシデントで試合はストップ。浦和Lのドクターらも手助けに入り、副審も復帰して試合は再開した。 さらに36分には1点目と似たような形から浦和Lが追加点。右サイドからのパスを受けた清家が、ボックス手前からGKの頭上を狙ったシュート。これはゴール右に飛ぶがGKがなんとかセーブ。クロスバーに跳ね返ったボールを伊藤が押し込み、4点目を奪う。 浦和Lはハーフタイムに2ゴールの伊藤を下げて角田楓佳を起用。すると51分、バイタルエリアから島田が右足一閃。相手DFにディフレクトしてややコースが変わったシュートが左に決まり、浦和が5点目を奪う。 後半はやや押し込まれる時間も訪れた中、GK池田咲紀子の好セーブもありゴールを許さない。すると浦和は62分に安藤と西尾葉音、柴田と高塚映奈が交代。77分にはGK池田を下げ、伊能真弥を起用するなど、選手を入れ替えて3戦目に備えていく。 浦和は手数をかけずカウンターでさらなる追加点を目指していく。すると84分にボックス右からの37の折り返しを清家がダイレクトで蹴り込み、浦和が6点目を奪う。 この試合でも大量得点をゴールを奪っていた浦和Lだったが、87分にワンチャンスを決められることに。左からのプロイチョンプー・ソムヌックのクロスをカニアナト・チェタブトルがヘッド。キャッチしようと前にでたGK伊能より先に触り、バンコクFCが1点を返す。 一瞬の隙を突かれて初失点を喫した浦和L。しかし、失点後はまたゴールを目指すなどバンコクFCにはやらせずに試合終了。1-6と2戦目も圧勝を収め連勝スタートとなった。 バンコクFC 1-6 三菱重工浦和レッズレディース 【浦和】 0-1:6分 清家貴子(浦和L) 0-2:9分 伊藤美紀(浦和L) 0-3:21分 安藤梢(浦和L) 0-4:36分 伊藤美紀(浦和L) 0-5:51分 島田芽依(浦和L) 0-6:84分 清家貴子(浦和L) 1-6:87分 カニアナト・チェタブトル(バンコクFC) ◆三菱重工浦和レッズレディース GK:池田咲紀子(→77分 伊能真弥) DF:佐々木繭、高橋はな(→30分 西村紀音)、長嶋玲奈、水谷有希 MF:清家貴子、栗島朱里、柴田華絵(→62分 高塚映奈)、伊藤美紀(→HT 角田楓佳) FW:安藤梢(→62分 西尾葉音)、島田芽依 2023.11.10 00:30 Fri

浦和レディースが8ゴールの圧勝劇!女子ACLプレ大会初戦で昨季WEリーグ王者の貫禄見せる【AWCC】

三菱重工浦和レッズレディースは6日、AFC Women's Club Championship 2023 – Invitational Tournament(AWCC)グループA第1節でスリー・ゴクラム・ケララFC(インド)と対戦し、8-0で勝利を収めた。 女子版AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のプレ大会として位置付けられている今大会。日本からは昨季のWEリーグ王者である浦和が招待を受け、アジア制覇を目指している。 浦和の属するグループAはタイでの集中開催で行われる。チョンブリー・スタジアムでの初戦へ、浦和はなでしこジャパンの活動から合流した猶本光や高橋はなを先発に組み込む[4-2-3-1]でスタートした。 試合は地力で勝る浦和が開始2分で試合を動かす。深い位置から右サイドバックの遠藤優がグラウンダーでマイナスに折り返すと、ニアの猶本がスルーして、ボックス内へ顔を出した柴田華絵が右足でネットを揺らす。 さらに攻勢は続き、10分にはカウンターから伊藤美紀がフィニッシュまで持ち込み、2分後には猶本の折り返しに島田芽依が合わせる。これはややマイナスに入って体制不十分となり、GK正面に飛んだ。 追加点を奪ったのは16分。ボックス内への縦パスを島田が収めて落とすと、ペナルティアーク内から栗島朱里が右足のグラウンダーミドルを沈めてリードを広げる。 24分にはCKのこぼれから高橋の左足シュートがDFに当たって左ポストを叩けば、31分には島田が反転から狙うなど、以降も浦和が幾度となく好機を作ると、再びの追加点は38分に生まれる。 左サイド深い位置でのスローインを獲得すると、水谷のスローを受けた伊藤がキープしてリターンパスを送り、水谷がクロス。ゴール前で収めた島田が相手をかわして強烈な左足の一撃を叩き込んだ。 前半で3点のリードを奪った浦和は、ハーフタイムに3枚替えを決行。島田、猶本、遠藤に代わって安藤梢、角田楓佳、清家貴子がピッチに立ち、2列目の右で先発していた佐々木繭が1列下がり、清家が右サイドハーフを務めた。 後半も浦和が主導権を握ってゲームを進め、キックオフ直後には伊藤が飛び出したGKの頭上を越す絶妙なループシュートを披露。これはクロスバーに嫌われたが、48分、右サイドでの細かいつなぎから清家が深い位置まで侵入して折り返すと、伊藤が頭で押し込んで4点差とする。 浦和は以降も決定機を量産し、終盤にかけてゴールラッシュ。82分、清家のクロスは西尾葉音には合わなかったが、流れたボールを相手がクリアし切れず、ファーでフリーとなっていた伊藤の下へ。GKとの一対一を難なく制した。 その1分後には伊藤のスルーパスで安藤が左ポケットを取り、グラウンダーの折り返しに西尾。シュートはダフリ気味だったがゴールに吸い込まれ、20歳のFWは安堵の表情を浮かべた。 集中力を欠いた相手から浦和はさらに得点を重ね、87分には赤い稲妻こと清家がボックス内右から切り返しての左足を左隅に沈めれば、追加タイム2分には伊藤のクロスを清家が頭で落として安藤がプッシュ。大量8得点を挙げての圧勝劇で、浦和が初戦を白星で飾っている。 三菱重工浦和レッズレディース 8-0 スリー・ゴクラム・ケララFC 【浦和】 柴田華絵(2分) 栗島朱里(16分) 島田芽依(38分) 伊藤美紀(48分) 伊藤美紀(82分) 西尾葉音(83分) 清家貴子(87分) 安藤梢(90+2分) ◆三菱重工浦和レッズレディース GK:池田咲紀子 DF:遠藤優(→清家貴子 HT)、高橋はな、長嶋玲奈、水谷有希 MF:柴田華絵、栗島朱里(→西尾葉音 71分)、佐々木繭(→西村紀音 64分)、猶本光(→角田楓佳 HT)、伊藤美紀 FW:島田芽依(→安藤梢 HT) 2023.11.06 20:50 Mon

「ホッとしている」WEリーグ2代目女王に輝き2冠を達成した浦和レディース・楠瀬直木監督、若手とベテランの融合がカギ「のびのびでき、臆することなく応えてくれた」

三菱重工浦和レッズレディースの楠瀬直木監督が、2022-23Yogibo WEリーグ優勝を振り返った。 3日、WEリーグ第21節で浦和レディースは大宮アルディージャVENTUSと対戦。ホームでの“さいたまダービー”となった。 前節はアウェイでAC長野パルセイロ・レディースに敗れ、優勝を逃した浦和レディース。ホームで、そしてダービーで初優勝を決めたいところだ。 試合は立ち上がりから浦和レディースが攻め込むと、24分に猶本光がネットを揺らして先制。すると45分には島田芽依が追加点を奪い、前半で2-0とする。 後半も浦和レディースがアグレッシブに戦うと、60分には相手のミスを突いて入れ替わった清家貴子が試合の大勢を決める3点目を奪うと、77分にも清家が抜け出すと、GKをかわして無人のゴールへ流し込み、4-0。ダービーで圧勝をおさめ、初優勝を決めた。 浦和駒場スタジアムには、4905人のサポーターが集まり、チームバス到着時には大きな歓迎を受けた浦和レディース。楠木監督は、サポーターへの感謝と共に、ホーム最終戦で良い試合ができたとした。 「これだけのサポーターが入ってくれたので、気持ち良くゲームに入らせていただきました」 「選手もスタートから前半で終わらせるつもりで行こうという形でやってくれたので、ゲームをコントロールして行く形になりました」 「毎回言いますが、安藤(梢)さんが最後の最後、本当に最終ラインを締めてくれました。非常に良いゲームだったと思います」 「優勝できたことはホッとしています。残り1試合ありますが、その1試合を大事に、プロとしてイメージして、今年のリーグを締めたいと思っています」 1試合を残して優勝を決めた浦和レディース。この試合に向けて選手たちに伝えたことについては、「点を取って隙ができてしまうとか、そういうところがまだまだ。失点に繋がってしまうチームだったと思いますが、そういうところも改善していって、隙は作らずに戦っていこうということを話しました」と語った。「時々そこは見えましたが、最後はしっかりできたことは良かったと思います」と、隙を見せかけたところもあったが、最後はやらせていなかったと評価した。 シーズン前のWEリーグカップでも優勝しており、2冠を達成した浦和レディース。なでしこジャパンDF南萌華がローマへと移籍すると、ケガ人なども相次いで、難しいシーズンになるかと思われた。 それでも成長した部分を見せたチーム。特に若手の成長と活躍は大きかったとし、それを支えたのは経験者たちだったとした。 「成長としては、負けたくないということで、連戦ですが、負けてはいけない。最後まで諦めないということができるようになったかなと思います」 「ベテラン選手が実戦してくれて、若い選手が最後もっと試合に出なければいけないんですが、そこを打ち破るまでの力はまだ若い選手に備わっていないので、これからのポイントだと思います」 「若い選手は危機状態でした。今日はベンチ入りしましたが池田咲紀子、高橋はなが大ケガをしてしまって、急遽ということで島田(芽依)や石川(璃音)には重圧がかなりかかったと思います」 「そこで周りのサポートも非常に良かったと思います。石川については安藤や長嶋(玲奈)が声かけして、島田にしては菅澤(優衣香)とか清家とか、(猶本)光とかが、本当に良い声かけをして、先輩たちの中で彼女たちがのびのびでき、臆することなく応えてくれたので、それが良かったかなと思います」 監督が語る19歳のDF石川璃音は今シーズンデビューすると、ここまで19試合に出場し1得点を記録。21歳のFW島田芽依は昨シーズンは18試合無得点だったが、今シーズンは19試合で8得点を記録し、優勝に貢献した。 また、なでしこジャパンのGK池田咲紀子が昨シーズンの重傷からこの試合でメンバー入りし復帰。一方で、ルーキーながら守護神として18試合に出場した20歳のGK福田史織も優勝に貢献した若手の1人だ。 楠瀬監督は「アンダー世代から見ていましたが、どこか覚悟を決めたのか、練習の取り組みも非常に良くなっています」と福田の成長についてもコメント。「失点があったりとGKとしてのミスはないものの、全体をどう絞めていくかというところで、今日は池田がメンバーに入れるということで、彼女も緊張もあり、池田の支えもあっただろうと思います。ここから競争ではあるので、そこには安藤の力も非常に大きく、安心して彼女が守れるということも大きいかなと思います」と、来シーズンは本格的な競争が始まるとしながらも、大きく成長しているとした。 チームマネジメントについては「フェアな競争というか、ダメなところはダメという基準値。梢が疲れていてもある基準を保っていればとか、菅澤とかも気づくようなところがあれば代えるようなことを気にしていました」と、選手のマネジメントではフェアに考えてやっていたという。 ただ「優勝してくれたからみんな笑ってくれていますが、そうじゃないこともあると思います。そこは理解してくれていますし、佐々木とか栗島とかベテラン勢やケガのために出番が少なくなった選手も、トレーニングは真面目にやってくれているので、そういう選手たちを僕も称えていて、みんなも称えています」とコメント。怪我から復帰し、途中出場をメインに19試合に出場したMF栗島朱里や、わずか9試合の出場に終わり、途中出場がメインだったMF佐々木繭ら、控え選手もチームを支えてくれたとした。 さらにはスタッフにも感謝を述べ、「ちょっとしたコミュニケーションは取っていますが、スタッフがよくやってくれています。そこを心がけてやれているので、100点満点を目指したい中で、人と人なので妥協もあると思いますが、7割ぐらいみんなが満足した仕事ができて上手く勝っていけばよくなるだろうなと。私だけ100点が欲しいということではなく、7割、8割、9割とみんなが合わせて行けたのが良かったと思います」と、我慢をする部分もありながら、チームが1つになって同じ方向を向けたことが大きかったと振り返った。 最後にはファン・サポーターへメッセージ。その声が、大きな力になったと感謝した。 「力になっています。今日来る時にもサポーターが出迎えてくれて、士気も上がります」 「WEリーグをこれから一緒に継続させていく、盛り上げていくことは皆さんの力が必要です。サポーターの方がまた来ようと思ってくれるようなプレーをしなければいけないです。勝ち負けも大事ですが、躍動した、成長した姿を見てもらえるように頑張ります」 「もう1試合ありますが、来季も一緒に戦っていただければと思います」 <span class="paragraph-title">【動画】さいたまダービーで快勝!浦和が2代目女王&2冠達成!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="llstnJ_kk4U";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.06.03 20:59 Sat

浦和LはAC長野に痛恨逆転負けで今節での優勝ならず…次節さいたまダービーに持ち越し《WEリーグ》

2022-23 Yogibo WEリーグ第20節の4試合が各地で行われた。 勝てば優勝が決まる首位の三菱重工浦和レッズレディースは、9位のAC長野パルセイロ・レディースと敵地で対戦。1-2で逆転負けを喫した。 前節と同じ先発メンバーを並べて[4-2-3-1]でスタートした浦和は序盤からペースを握り、早い時間に先制に成功。右サイドの敵陣中央で猶本光が囲まれながらも粘って中央へ送ると、フリーの島田芽依が右足で流し込み、11分に試合を動かした。 ただ、早期の先制点により、浦和は無意識のうちに重心が下がったか、以降はベーシックな[4-4-2]を敷くAC長野がボールを握る時間が続く。左右からクロスの場面を作り、瀧澤莉央が川船暁海とのコンビネーションから右足を振れば、26分には川船のフィニッシュがクロスバーを直撃。浦和も清家貴子のスピードを生かして右サイドから牽制したが、前半終了間際には菊池まりあのミドルが枠を捉えるなど、浦和にとっては耐える時間の多い45分となった。 見えない重圧とも戦う浦和に対し、後半もAC長野ベンチが先に仕掛ける。66分に川船を下げてSUD Ladies Cup 2023の優勝メンバー、U-19日本女子代表帰りの榊原琴乃を投入すると、2分後にはその榊原が右サイドの深い位置まで侵入してマイナスのパスを送り、大久保舞がバイタルエリア右からクロス。飛び込んだ三谷沙也加は触れずも、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。 対する浦和は77分にカウンターを仕掛け、清家がドリブルで1枚剥がして2対1の数的優位を作ったが、菅澤優衣香はオフサイドポジションのままでボールを引き出せず。直後にも清家のクロスがファーの島田へ届けばというシーンを作るも、GK伊藤有里彩の好セーブに遭った。 再び試合が動いたのは終了間際の90分。AC長野は左サイドの深い位置でのルーズボール争いで上田莉帆が長嶋玲奈に競り勝つと、瀧澤が引き取って折り返し。これを鈴木日奈子が蹴り込み、AC長野が逆転に成功した。 敗れれば今節での優勝がなくなる浦和は、直後にセットプレーから安藤梢がネットを揺らすもオフサイド。古巣対戦となった田代久美子監督率いるAC長野が、鈴木のプロ初ゴールで大きな金星を挙げている。 一方の浦和は実に13試合ぶりとなる黒星。優勝は埼玉ダービー2連戦となる次節以降へ持ち越された。 5位・マイナビ仙台レディースと6位・サンフレッチェ広島レジーナの中位対決は、3-2でマイ仙台が制した。 マイ仙台はS広島Rに主導権を握られながらも、11分に佐々木里緒のクロスを矢形海優が頭で合わせて先手を取ると、30分にも隅田凛のクロスから松窪真心のヘディングシュートが決まり、2点のリードで前半を終えた。 だが、折り返して49分に立花葉、3分後には瀧澤千聖と連続ゴールを許して同点とされてしまう。悩ましい展開の中で再びリードを奪ったのは60分、宮澤ひなたのミドルが近賀ゆかりに当たって逆球となり、S広島Rのオウンゴールが決勝点に。3試合ぶりの白星で、須藤茂光監督就任後、4戦無敗を継続している。 4位大宮アルディージャVENTUSvsジェフユナイテッド市原・千葉レディースは、千葉Lが大宮Vを振り切った。 9分に大澤春花、14分に鴨川実歩と、千葉が早々に2点を先行するも、大宮Vも40分に仲田歩夢のWEリーグ初ゴールで1点を返し、2分後には再び仲田が決め、試合を振り出しに戻した。 折り返しての後半は、70分にCKこぼれから千葉玲海菜、87分には鴨川がネットを揺らし、千葉Lが再びリードを広げてそのまま逃げ切り。2試合ぶりの白星を手にしている。 8位・ノジマステラ神奈川相模原と最下位・アルビレックス新潟レディースの一戦は1-1の引き分けに。先制しながらも追い付かれ、勝ち点「1」にとどまった新潟Lだが、5試合負けなしでついに最下位を脱出している。 ◆WEリーグ 第20節 ▽5月27日 マイナビ仙台レディース 3-2 サンフレッチェ広島レジーナ 大宮アルディージャVENTUS 2-4 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース ノジマステラ神奈川相模原 1-1 アルビレックス新潟レディース AC長野パルセイロ・レディース 2-1 三菱重工浦和レッズレディース ▽5月28日 INAC神戸レオネッサ vs 日テレ・東京ヴェルディベレーザ WE ACTION DAY(今節試合なし) ちふれASエルフェン埼玉 <span class="paragraph-title">【動画】首位・浦和を撃破!AC長野MF鈴木日奈子のWE初得点</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="nHegdolICHQ";var video_start = 122;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.05.27 16:25 Sat

首位・浦和が最下位・新潟相手に3発快勝! 3位ベレーザは4位大宮Vに追い上げられながらも逃げ切る《WEリーグ》

2日、Yogibo WEリーグ第13節の2試合が各地で行われた。 首位に立つ三菱重工浦和レッズレディースはホームに最下位のアルビレックス新潟レディースを迎えた。 試合は首位の浦和Lが押し込む展開となると、41分に長嶋玲奈の後方からのクロスをボックス内で清家貴子がヘッド。これがゴール左に決まり、清家は今季5ゴール目を記録した。 1点リードの浦和Lは後半早々に追加点。47分、バイタルエリアでルーズボールを奪った安藤梢がボックス手前から右足一閃。強烈なミドルシュートがゴール右隅に決まる。 さらに58分には猶本光のFKからのクロスをボックス内で菅澤優衣香がヘッド。これがしっかり決まり、リードを3点とする。 最下位の新潟はカウンターから攻め込むシーンもあったが、浦和Lペースで試合は終始進みタイムアップ。3-0で浦和Lが勝利し首位をしっかりキープした。 また、もう1試合は3位の日テレ・東京ヴェルディベレーザと4位の大宮アルディージャVENTUSの一戦。順位こそ1つ違いだが、勝ち点差は「8」と大きく開いた中での一戦となった。 試合は3位のベレーザのペースで進むことに。21分、なでしこジャパンにも選出されているFW藤野あおばがドリブルで持ち出し、ボックス手前で右足を振り抜くと、強烈なミドルシュートがゴール左に決まり先制。藤野は今季6点目を記録した。 さらに36分にはボックス右の松永未夢が低いクロス。これに走り込んだなでしこジャパンFW植木理子が合わせて追加点を奪う。植木は今季5点目となった。 前半アディショナルタイムには、右CKから植木がヘッド。これは防がれるが、西川彩華が詰めて3点目。西川はバースデーゴールとなった。 ベレーザペースで試合が進み、余裕を持っての勝利かと思われたが、大宮Vが反撃。78分に途中出場の大島暖菜がドリブルで持ち出すと、ボックス内で村松智子が処理を誤ると、前に出たGK田中桃子もかぶり、2人をかわして無人のゴールへと決めて1点を返す。 さらに大宮は81分、大島のボール奪取から井上綾香がボックス内でシュートもGK田中がセーブ。それでも87分に大島が右サイドからドリブルで侵入。グラウンダーのクロスを井上がダイレクトで蹴り込み1点さに。それでもあと1点及ばず、3-2でベレーザが勝利した。 ◆第13節 ▽4月2日 <span style="color:#cc0000;font-weight:700;">三菱重工浦和レッズレディース 3</span>-0 アルビレックス新潟レディース <span style="color:#cc0000;font-weight:700;">日テレ・東京ヴェルディベレーザ 3</span>-2 大宮アルディージャVENTUS ▽4月1日 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 0-0 サンフレッチェ広島レジーナ ちふれASエルフェン埼玉 0-<span style="color:#cc0000;font-weight:700;">1 マイナビ仙台レディース</span> <span style="color:#cc0000;font-weight:700;">ノジマステラ神奈川相模原 2</span>-0 AC長野パルセイロ・レディース WE ACTION DAY(今節試合なし) INAC神戸レオネッサ 2023.04.02 19:20 Sun

「公式戦では初めて」CBで先発の浦和L・安藤梢、今季初のクリーンシートで期待に応える「面白さもあったし自信にも」

進化をし続ける10番が頼もしい。 三菱重工浦和レッズレディースは3日、2022-23 Yogibo WEリーグ第5節で大宮アルディージャVENTUSとのアウェイでの"さいたまダービー"に臨んだ。 開幕から3試合連続の複数得点を挙げ、3連勝で首位をいく浦和だったが、ダービーに向けて大きな懸念事項があった。なでしこジャパンの活動中にセンターバックの高橋はなが右ヒザ前十字じん帯損傷の重傷を負い、長期離脱。ただでさえ人材不足の最終ラインで、誰が代役を務めるのかに大きな注目が集まった。 WEリーグカップではサイドが本職の上野紗稀や長嶋玲奈も起用されていたが、この日、楠瀬直木監督が指名したのは安藤梢。なでしこジャパンでも126試合に出場した百戦錬磨のアタッカーを抜擢した。 メンバー発表された「DF10安藤梢」にはファンも驚きを隠せなかった。それもそのはず、本人いわくセンターバックでの出場は「公式戦では初めて」。だが、ふたを開けてみれば安定感は誰よりも抜群だった。 チームのボール保持時間が長いこともあって、明確な守備機会そのものは決して多くはなかった。だが、読みを効かせたくさびのつぶしやインターセプトなど、随所で好プレーを披露。カウンターを受けた53分のシーンでは、流れて大宮FW髙橋美夕紀を追走していたが、パス出しの瞬間にマークを捨ててスペースをケアし、好判断で見事に山崎円美のシュートをブロックした。 トラップ精度も高くパススピードも速いため、ビルドアップも卒なくこなした安藤。チームは3-0で勝利を収め、リーグ戦では今季初のクリーンシートを達成。もちろん、安藤1人の力ではないとはいえ、貢献度は誰の目にも明らかだった。 指揮官は試合直後のインタビューで「ケガ人もいて(後ろに)人がいないので、なんでも屋さんの安藤におんぶにだっこ」と冗談めかしたが、「非常にいいディフェンスラインを築いてもらって助かっています」と評価している。 クラブ公式サイトでも安藤の声を紹介。プレーへの満足感以上に、さらなる向上心をうかがわせる。 「(センターバックでの出場は)公式戦では初めてです。プレーしてみて面白さもありましたし、みんなで声を出し合いながら協力して、無失点で抑えられたので、少し自信にもなりました。でも、精度やポジショニングの部分で、上げていかないといけないところもあると感じています」 「ビルドアップのところでは、攻撃のいいスタートになればいいと意識しながら、自分がFWのときにやられたら嫌なところを突いていきたいというのはありました」 安藤は2009年シーズン後に浦和からドイツのFCR2001デュイスブルク(現:MSVデュイスブルク)へ加入し、フランクフルトやエッセンでもプレー。国内タイトルだけでなく、UEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)も制覇。2017年6月に古巣の浦和へと復帰し、昨季はボランチも経験した。 浦和は次節、11日にホームでINAC神戸レオネッサとの大一番を迎える。40歳となった今でも進化を続ける安藤のプレーにも注目だ。 <span class="paragraph-title">【動画】大宮V vs 浦和Lのハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="UIORQSNjkk0";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.12.04 20:50 Sun

決勝カード再戦は8ゴールが爆誕!浦和Lが菅澤のハットトリックなどで東京NBとの乱打戦を制す《WEリーグ》

30日、Yogibo WEリーグ 第2節の日テレ・東京ヴェルディベレーザvs三菱重工浦和レッズレディースが味の素フィールド西が丘で行われ、5-3でアウェイの浦和Lが勝利を収めた。 今月頭に行われたWEリーグカップ決勝でも顔を合わせ、今季の覇権を争うであろう両チーム。ベレーザにとっては、3点リードから追い付かれてのPK戦負けのリベンジの機会を早々に得た。 ただ、この重要な一戦では前節負傷交代となった山本柚月だけでなく、エースの植木理子もメンバー外に。[4-3-3]の頂点にはU-20女子ワールドカップ(W杯)メンバーの土方麻椰が起用された。 対する浦和も開幕戦でゴールを決めたU-20代表メンバーの島田芽依を先発で起用し、菅澤優衣香との2トップを形成した。 その島田は開始早々に強烈な左足フィニッシュを見せ、3分にも岩清水のパスを引っ掛けてGKとの一対一を迎えた。たが、ここはなでしこジャパンGK田中桃子に軍配が上がる。 ピンチをしのいだベレーザは7分、ボックス手前左から木下桃香が逆サイドへ展開すると、右ポケットで受けた岩﨑心南が長嶋玲奈を落ち着いてかわし、左足のフィニッシュ。対角へ沈め、試合を動かした。 先手を取られた浦和も24分、ボックス右角付近で直接FKを獲得すると、猶本光のクロスに菅澤が高い打点のヘディングをたたき込んで試合を振り出しに戻す。 さらに37分、柴田華絵がセンターサークル内から素早く浮き球を裏へ送ると、抜け出した猶本光がGKとの一対一を制し、浦和が逆転に成功した。 ただ、ベレーザもその5分後に猛攻を仕掛け、藤野あおばのシュートがGKに阻まれたこぼれに北村菜々美が詰め、浦和DF遠藤優のクリアを岩﨑心南がプッシュ。主審はブロックした石川璃音の手に当たったとしてベレーザにPKを与えた。これを木下が右隅へ沈めて同点とし、2-2で前半を終えた。 想像以上の打ち合いとなった前半同様、後半も開始早々からスコアが動く。53分、浦和は塩越柚歩の中盤でのパスをカットから速攻へ転じ、右サイドの深い位置から清家貴子がグラウンダーのクロス。これに菅澤が右足で合わせて再び前へ出ると、69分にはCKのこぼれ球を塩越が蹴り込んでリードを広げる。 ベレーザは79分に途中出場・宇津木瑠美のスルーパスを受けた藤野が、一度は倒されながらもボックス内で粘って右足でネットを揺らすも、浦和はその4分後、菅澤が鮮やかなループシュートを沈めて勝負あり。 両チーム併せて8ゴールが生まれた乱打戦は、昨季得点女王のハットトリックなどで浦和が制し、開幕2連勝を飾っている。 日テレ・東京ヴェルディベレーザ 3-5 三菱重工浦和レッズレディース 【ベレーザ】 岩﨑心南(前7) 木下 桃香(前42) 藤野あおば(後34) 【浦和L】 菅澤優衣香(前24) 猶本光(前37) 菅澤優衣香(後8) 塩越柚歩(後24) 菅澤優衣香(後38) 2022.10.30 16:25 Sun

さいたまダービーは仲田歩夢弾で大宮VENTUSが先制も、塩越柚歩の後半ATミドルで浦和レディースが追い付きドロー!《WEリーグ杯》

20日、2022-23 WEリーグカップ第1節グループAの大宮アルディージャVENTUS vs 三菱重工浦和レッズレディースがNACK5スタジアム大宮で行われ、2-2の引き分けに終わった。 WEリーグの名を冠して初めて行われるカップ戦がリーグ戦に先駆けてスタートし、新シーズンが幕を開けた。 大宮はGKにスタンボー華を起用し、昨シーズンのベースとなった[4-4-2]を採用。AC長野パルセイロ・レディースから加入し「10」番を背負う五嶋京香は、昨季徐々に存在感を増していった源間葉月とダブルボランチを形成した。 池田咲紀子が右ヒザ前十字靭帯損傷、福田史織がU-20日本女子代表活動と、GK事情に難を抱える浦和は18日に特別指定選手として承認されたばかりの伊能真弥をスタメンで起用。南萌華の抜けた最終ラインには長嶋玲奈らサイドバック調の4人が並び、ポゼッション時には柴田華絵をアンカーとした[4-3-3]、守備時に[4-4-2]を組むシステムで臨んだ。 昨シーズンのリーグ戦での対戦成績は、互いに敵地で勝利を挙げての1勝1敗。序盤は塩越柚歩ら前線にタレントをそろえる浦和が主導権を握り、CKから菅澤優衣香のヘッド、猶本光の連続ミドルなどでゴールに迫る。 守勢の時間が続く大宮もクロスに対して粘り強く対応し、古巣戦となる乗松瑠華を中心にボックス内での決定機は許さず。攻撃では中盤より前へ運べない状況が続いていたものの、30分に少ないチャンスを生かして先制に成功。ミドルサードでの守備から速攻に転じると、井上綾香が持ち運んでスルーパスを送り、この日は右サイドハーフに入った仲田歩夢がダイアゴナルランでペナルティアーク左まで走り込み、すべり込みながら左足で合わせてネットを揺らした。 インサイドハーフの2枚や安藤梢を使って効果的にプレスを回避して前進する浦和は43分にボックス右から菅澤の右足で狙うも、ビハインドで前半を終えると、ハーフタイムに2枚替え。遠藤優が右サイドバック、清家貴子が左ウイングに入る。大宮も仲田に代えて村上真帆を投入した。 浦和は佐々木繭がミドルで後半最初のチャンスを作れば、大宮は井上が巧みなボールタッチから右足でネットを揺らすも、オフサイドポジションにいた源間がGKのブラインドとなったためにゴールは認められず。 その後は浦和が攻勢を強めたものの、次の1点を挙げたのは後ろが耐えた大宮。村上の右からのクロスにGK伊能と五嶋が交錯するような恰好となり、こぼれ球はゴール方向へ。DF決死のクリアも小さく、詰めた上辻佑実が頭で押し込んでリードを広げた。 大宮は74分に左ヒザ前十字靭帯損傷の長期離脱から復帰した大熊良奈を送り出し、今季浦和から加入した柴山史菜もピッチへ。だが、終盤は長く守備に追われると、後半追加タイム1分に清家のクロスから猶本に1点を返され、以降も受けに回ってしまう。 試合終了も見え始めた追加3分。浦和はボックス手前でパスを受けた塩越がルックアップから豪快に右足を振り抜くと、強烈なミドルシュートが右隅に決まって土壇場で試合を振り出しに戻し、そのままタイムアップ。昨季の皇后杯女王が意地を見せ、2-2の引き分けに終わっている。 ◆WEリーグカップ グループステージ 第1節 ▽8月21日 グループA 大宮アルディージャVENTUS 2-2 三菱重工浦和レッズレディース ▽8月20日 グループA アルビレックス新潟レディース 1-1 ちふれASエルフェン埼玉 AC長野パルセイロ・レディース 1-1 マイナビ仙台レディース グループB <span style="color:#cc0000;font-weight:700;">INAC神戸レオネッサ 3</span>-2 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 2022.08.21 20:06 Sun
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