ベガルタ仙台ジュニアが東北王者!秋田U-12との決勝を制し全国大会へ《JA全農杯 全国小学生選抜サッカー IN 東北》
2026.03.09 20:00 Mon
■東北の頂点を決める戦い
2月28日から3月1日にかけて、兵庫県明石市の兵庫フットボールセンター明石で行われた『JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN関西』。
滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県から予選を突破した16チームが集結し、ファイナリスト2チームに与えられる全国大会(JA全農杯全国小学生選抜サッカー決勝大会)の出場権をかけて熱戦を繰り広げた。
試合のレギュレーションは8人制で、12分×3ピリオドのゲーム形式で行われる。第1ピリオド、第2ピリオドはそれぞれ試合前に決定したスタメン8人が出場。5分間のインターバルを挟んで行われる第3ピリオドは、原則として第1・第2ピリオドの両方に出場していない選手の中からスタメン8人を選出し、かつ交代も無制限に行える。
登録メンバー全員に一定数以上のプレー時間が与えられている中で、いかに3つのピリオドでスタメン起用する選手の組み合わせや、フォーメーションなど工夫して、選手たちの持ち味やチームカラーを打ち出せるか。相手のやり方を見て、第3ピリオドで勝負をかけることができるか。チームの方向性、選手の個性、ベンチの采配、そして総合力の全てが問われてくる。
決勝戦には、準決勝でヴェルディSS岩手(岩手県)に2-1の逆転勝利を収めたベガルタ仙台ジュニア、準決勝でスコアレスの末にFC Grows(福島県)をPK戦(2-1)で破ったブラウブリッツ秋田U-12の2チームが勝ち上がった。
第1ピリオド、立ち上がりにペースをつかんだのは秋田U-12。中嶋恵祐のFKのこぼれ球を柏木然が狙ったが決まらない。しかし、5分を過ぎたあたりから、仙台ジュニアがボールを保持する時間が長くなっていく。
先制点は8分、仙台ジュニア・梁允仁のシュートのこぼれ球に最後尾から髙橋颯空が飛び出し、強烈なシュートを突き刺す。梁允仁、梁和仁の梁兄弟は、仙台で10番を背負って長年活躍したベガルタのレジェンド・梁勇基さんの息子。双子の梁兄弟は、下級生ながら攻撃の起点となり、何度もチャンスを生み出した。
1点を追いかける秋田U-12は、横山歩翔がドリブルで敵陣へ持ち込むが、シュートまでは持ち込めず。第1ピリオドを終えて1-0で仙台ジュニアがリードした。
選手を総入れ替えした第2ピリオド、仙台ジュニアが試合の主導権を握る。佐藤寛太朗がドリブルで何度も仕掛けて存在感を放った。一方、秋田U-12は、ハーフウェーラインを越えるのに苦労するほど攻め込まれる時間が続いたが、GKペティート・リアムが好守を連発。追加点を許さず、最終ピリオドでの逆転に望みをつないだ。
第3ピリオド、1点を追いかける秋田U-12は、左サイドに位置する柏木を起点にカウンターを狙う。だが、“次の1点”を決めたのは仙台ジュニアだった。9分、ゴールライン際までドリブルでえぐった佐藤からのマイナスのラストパスを、千葉周が押し込んで勝負あり。2-0で優勝を勝ち取った。
5月の全国大会には、全国9地域で行われる予選大会を勝ち上がった上位16チームが集う。2013年以来2度目の優勝を狙うベガルタ仙台ジュニア(宮城)と、初出場となるブラウブリッツ秋田U-12が、東北代表として日本一に挑戦する。
■試合後コメント
▼嶺岸佳介監督(ベガルタ仙台ジュニア)
初戦からどの試合も難しく、まさか、ここまで来れるとは思っていませんでした。(決勝戦で髙橋颯空が先制点を決めた場面は)彼は責任感が強く、安全なプレーを確実にしていて、あまり前に出て行くタイプではありませんでした。私が1カ月ほど前に監督になり、もっと強気にトライしていいよと言っていたのですが、決勝戦でそれを表現してくれて、たくましくなったと感じました。
チームとしても、決してうまい集団ではないですが、選手全員がハードワークをして優勝につながり、自信を持って次の成長のきっかけを得ていることが、一番うれしいです。決勝大会は、本当に素晴らしい相手と対戦できるので、何にトライできるか。結果よりも、選手ができたこと、できなかったことを持ち帰りたいです。東北の代表として行くので、しっかり準備をして臨みたいです。
▼髙橋颯空(ベガルタ仙台ジュニア)
決勝戦は、自分で点を決めて、無失点で終われてよかったです。得点の場面は、クロスが来るかなと思ってスペースが空いていたファーサイドに入っていったら、ボールが来たので、流し込みました。決まって、めっちゃうれしかったです。
3ピリオド制は、みんな入れ替わるので難しいけど、3本あるので(自分が出場したピリオドで)1点決められても(第3ピリオドで)もう1回、ばん回のチャンスがあるのは面白いです。決勝大会は、強いチームと対戦できるので、しっかり勝ちたいです。
▼佐藤寛太朗(ベガルタ仙台ジュニア)
優勝できて、最高です。これまでの大会で、あまりタイトルが取れていなくて、自分たちの力で勝てたらいいなと思っていたので、うれしい。試合では、相手の動きを見てパスとドリブルを判断するところが、最初はうまくできなかったけど、準決勝とか決勝では修正して、いつもやっていることができたので、よかったです。僕の得意なプレーは、ドリブルと守備。決勝大会では、ドリブルで相手をぶっちぎってみたいです。
▼萬年龍太郎監督(ブラウブリッツ秋田U-12)
相手が強かったです。攻撃でゴールに迫る回数が少なかった。プレッシャーがかかった中でも、相手を見て、背後とか適切な場所を狙って相手の守備を外していく部分は、まだ足りないと感じました。
ボールを持っている選手はプレッシャーの中で判断できるか、持っていない選手は、狙うべき場所に対してしっかりとアクションを取れているか。足りていない部分が分かったので、その課題に対して学んでいって、決勝大会では少しでもよい成績を取れるように頑張っていきたいです。
▼横山歩翔(ブラウブリッツ秋田U-12)
優勝したかったけど、初の準優勝なので結構うれしいです。決勝戦では、とにかく自分で相手を抜いて、クロスを上げて、仲間のために、ゴールにつなげたいと思ってプレーしました。でも、相手は、パスワークがすごく上手くて、強かったです。今回、優勝できなかったので、これをバネにして、もっとみんなで努力したいです。決勝大会に行っても、相手を怖がらずに、強気で挑戦したいです。
▼ペティート・リアム(ブラウブリッツ秋田U-12)
決勝戦で負けてしまったのは残念だったけど、この大会のチームの最高成績を出せたのは、うれしいです。自分のプレーでは、シュートをしっかりと止められて良かったですけど、近くから打たれて痛かったです(笑)。シュートを止めるのは得意。みんなからは「PK職人」と言われます(※準決勝はPK戦で相手のシュートを止めて勝利)。全国大会は、ほとんど経験したことがない舞台ですけど、根性で、頑張って優勝したいです。
取材・文=平野貴也
2月28日から3月1日にかけて、兵庫県明石市の兵庫フットボールセンター明石で行われた『JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN関西』。
滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県から予選を突破した16チームが集結し、ファイナリスト2チームに与えられる全国大会(JA全農杯全国小学生選抜サッカー決勝大会)の出場権をかけて熱戦を繰り広げた。
登録メンバー全員に一定数以上のプレー時間が与えられている中で、いかに3つのピリオドでスタメン起用する選手の組み合わせや、フォーメーションなど工夫して、選手たちの持ち味やチームカラーを打ち出せるか。相手のやり方を見て、第3ピリオドで勝負をかけることができるか。チームの方向性、選手の個性、ベンチの采配、そして総合力の全てが問われてくる。
■レジェンドのDNAを受け継ぐ“梁兄弟”が活躍
決勝戦には、準決勝でヴェルディSS岩手(岩手県)に2-1の逆転勝利を収めたベガルタ仙台ジュニア、準決勝でスコアレスの末にFC Grows(福島県)をPK戦(2-1)で破ったブラウブリッツ秋田U-12の2チームが勝ち上がった。
第1ピリオド、立ち上がりにペースをつかんだのは秋田U-12。中嶋恵祐のFKのこぼれ球を柏木然が狙ったが決まらない。しかし、5分を過ぎたあたりから、仙台ジュニアがボールを保持する時間が長くなっていく。
先制点は8分、仙台ジュニア・梁允仁のシュートのこぼれ球に最後尾から髙橋颯空が飛び出し、強烈なシュートを突き刺す。梁允仁、梁和仁の梁兄弟は、仙台で10番を背負って長年活躍したベガルタのレジェンド・梁勇基さんの息子。双子の梁兄弟は、下級生ながら攻撃の起点となり、何度もチャンスを生み出した。
1点を追いかける秋田U-12は、横山歩翔がドリブルで敵陣へ持ち込むが、シュートまでは持ち込めず。第1ピリオドを終えて1-0で仙台ジュニアがリードした。
選手を総入れ替えした第2ピリオド、仙台ジュニアが試合の主導権を握る。佐藤寛太朗がドリブルで何度も仕掛けて存在感を放った。一方、秋田U-12は、ハーフウェーラインを越えるのに苦労するほど攻め込まれる時間が続いたが、GKペティート・リアムが好守を連発。追加点を許さず、最終ピリオドでの逆転に望みをつないだ。
第3ピリオド、1点を追いかける秋田U-12は、左サイドに位置する柏木を起点にカウンターを狙う。だが、“次の1点”を決めたのは仙台ジュニアだった。9分、ゴールライン際までドリブルでえぐった佐藤からのマイナスのラストパスを、千葉周が押し込んで勝負あり。2-0で優勝を勝ち取った。
5月の全国大会には、全国9地域で行われる予選大会を勝ち上がった上位16チームが集う。2013年以来2度目の優勝を狙うベガルタ仙台ジュニア(宮城)と、初出場となるブラウブリッツ秋田U-12が、東北代表として日本一に挑戦する。
■試合後コメント
▼嶺岸佳介監督(ベガルタ仙台ジュニア)
初戦からどの試合も難しく、まさか、ここまで来れるとは思っていませんでした。(決勝戦で髙橋颯空が先制点を決めた場面は)彼は責任感が強く、安全なプレーを確実にしていて、あまり前に出て行くタイプではありませんでした。私が1カ月ほど前に監督になり、もっと強気にトライしていいよと言っていたのですが、決勝戦でそれを表現してくれて、たくましくなったと感じました。
チームとしても、決してうまい集団ではないですが、選手全員がハードワークをして優勝につながり、自信を持って次の成長のきっかけを得ていることが、一番うれしいです。決勝大会は、本当に素晴らしい相手と対戦できるので、何にトライできるか。結果よりも、選手ができたこと、できなかったことを持ち帰りたいです。東北の代表として行くので、しっかり準備をして臨みたいです。
▼髙橋颯空(ベガルタ仙台ジュニア)
決勝戦は、自分で点を決めて、無失点で終われてよかったです。得点の場面は、クロスが来るかなと思ってスペースが空いていたファーサイドに入っていったら、ボールが来たので、流し込みました。決まって、めっちゃうれしかったです。
3ピリオド制は、みんな入れ替わるので難しいけど、3本あるので(自分が出場したピリオドで)1点決められても(第3ピリオドで)もう1回、ばん回のチャンスがあるのは面白いです。決勝大会は、強いチームと対戦できるので、しっかり勝ちたいです。
▼佐藤寛太朗(ベガルタ仙台ジュニア)
優勝できて、最高です。これまでの大会で、あまりタイトルが取れていなくて、自分たちの力で勝てたらいいなと思っていたので、うれしい。試合では、相手の動きを見てパスとドリブルを判断するところが、最初はうまくできなかったけど、準決勝とか決勝では修正して、いつもやっていることができたので、よかったです。僕の得意なプレーは、ドリブルと守備。決勝大会では、ドリブルで相手をぶっちぎってみたいです。
▼萬年龍太郎監督(ブラウブリッツ秋田U-12)
相手が強かったです。攻撃でゴールに迫る回数が少なかった。プレッシャーがかかった中でも、相手を見て、背後とか適切な場所を狙って相手の守備を外していく部分は、まだ足りないと感じました。
ボールを持っている選手はプレッシャーの中で判断できるか、持っていない選手は、狙うべき場所に対してしっかりとアクションを取れているか。足りていない部分が分かったので、その課題に対して学んでいって、決勝大会では少しでもよい成績を取れるように頑張っていきたいです。
▼横山歩翔(ブラウブリッツ秋田U-12)
優勝したかったけど、初の準優勝なので結構うれしいです。決勝戦では、とにかく自分で相手を抜いて、クロスを上げて、仲間のために、ゴールにつなげたいと思ってプレーしました。でも、相手は、パスワークがすごく上手くて、強かったです。今回、優勝できなかったので、これをバネにして、もっとみんなで努力したいです。決勝大会に行っても、相手を怖がらずに、強気で挑戦したいです。
▼ペティート・リアム(ブラウブリッツ秋田U-12)
決勝戦で負けてしまったのは残念だったけど、この大会のチームの最高成績を出せたのは、うれしいです。自分のプレーでは、シュートをしっかりと止められて良かったですけど、近くから打たれて痛かったです(笑)。シュートを止めるのは得意。みんなからは「PK職人」と言われます(※準決勝はPK戦で相手のシュートを止めて勝利)。全国大会は、ほとんど経験したことがない舞台ですけど、根性で、頑張って優勝したいです。
取材・文=平野貴也
出典:https://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/20260309/2134818.html
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