チームの先行きが決まる月がやって来た…/原ゆみこのマドリッド
2026.03.04 05:33 Wed
「普通なら大船に乗った気でいてもいいのに」そんな風に私が胸騒ぎを覚えていたのは月曜日、CL16強対決進出プレーオフの2週間を挟んだ後、いよいよコパ・デル・レイ準決勝2ndレグでアトレティコがバルサに立ち向かう試合が翌日に迫ってきた時のことでした。いやあ、2月中旬の1stレグのメトロポリターノでは、あれよあれよといううちに前半だけで4点を挙げ、我が目を疑うようなogoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)勝利をしていたシメオネ監督のチームだったんですけどね。
それが大抵の相手であれば、戦う前から白旗を挙げていてもおかしくない4-0という結果を前にしても、バルサのフリック監督は「全てのことが可能だ」とremontada(レモンターダ/逆転劇)を諦めておらず。それどころか、先週末土曜のカンプ・ノウではジャマルのハットトリックなどで4-1と、その時点ではアトレティコより1つ上の3位にいたビジャレアルを圧倒。ゴール量産の準備が整っていることを見せつけているって、もしや不安になっているファンは私だけではない?
実際、アトレティコがバルサに4失点するのはそんな珍しいことではなく、昨季もアウェイだったコパ準決勝1stレグで4-4の死闘を繰り広げ、メトロポリターノでのリーガ戦でも2-4の逆転負けしていましたからね。更に言うと、2月の1stレグは両チーム共、CLリーグフェーズの最終2試合、コパ16強対決、準々決勝と週2試合マラソンペースが続いている中での一戦だったのが、この火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からの2ndレグでは事情が一変。そう、直近2週間、CL16強対決プレーオフでクラブ・ブルージュ戦をアトレティコが戦ったのと違い、トップ8内フィニッシュで16強対決に直接行けるバルサはミッドウィークフリーが続き、休養十分なんですよ。
それでも相手にはデ・ヨング、レバンドフスキが負傷で出られないというハンデがあるんですが、アトレティコもニコ・ゴンサレスは戻っても、バリオスは無理そうですからね。ただ、自分を安心させるためにも言っておくと、クバルシ、エリック・ガルシア、ダニ・オルモと、ビジャレアル戦後にコメントを出した選手たちが、「Podemos remontar/ポデモス・レモンタール(逆転できる)」と口を揃えていたとしても、4-1の負けなら、決勝進出はアトレティコ。てか、バルサの逆転には5-0の結果が必要なんですが、今はアトレティコが疲労に打ち勝って、何とか耐えてくれることを祈るしかありません。
まあ、そんなことはともかく、リーガ26節のマドリッド勢の試合がどうだったかもお伝えしていかないと。まずは土曜の午後2時、暴風雨季が去って、完全に春めいてきた陽気の中、久々にエスタディオ・バジェカスに向かった私だったんですが、ええホント、ピッチの芝問題でオビエド戦が延期になったり、アトレティコとの兄弟分ダービーをブタルケで開催したせいで、1月24日のオサスナ戦以来でしたからね。あまりのクラブの不手際にキックオフと同時にスタンドのファンは「SOS」と書かれた紙を掲げ、普段以上の熱量で「Presa vete ya!/プレサ・ベテ・ジャー(プレサ会長、もう出て行け)」と歌っていたんですが、「El césped estaba correcto, apto・エル・セスペッド・エスタバ・コレクト、アプト(芝の状態は正しく適していた)」(イニゴ・ペレス監督)ピッチで選手たちがプレーできるようになったのは何よりだったかと。
そう、アルバロ・ガルシアが送ったラストパスをデ・フルートスがゴールを通り過ぎそうになりながらも何とか押し込んでくれたからで、VAR(ビデオ審判)によるオフサイド判定の間はあったものの、バジェカスでゴールを祝うのを心待ちにしていたファンがどんなに盛り上がったことか。
ただねえ、44分のデ・フルートスのvaselina(バセリーナ/ループシュート)ゴールはオフサイドを取られてしまい、そのまま前半は1-0で終わったんですが、選手が後半のピッチに帰ってきてすぐの2分のことでした。センターからのロングパスをベレンゲルが落とし、現在、恥骨炎でお休みしている弟ニコの分まで頑張るとばかりに、イニャキ・ウィリアムスがvalea(ボレア/ボレーシュート)を決めて、ラージョは追いつかれてしまったんですよ。その後はパテ・シスのゴールがあったものの、またしてもオフサイドで認められず、結局、試合は1-1で終了。せっかくのバジェカスへの帰還を「Vida de pirata/ビダ・デ・ピラータ(海賊人生)」の唱和で祝えなかったのは残念でしたが、この先は水曜にある延期されていたオビエド戦から、彼らも週2試合組に合流することに。
そう、コンフェレンスリーグも16強対決進出プレーオフが終わり、金曜の抽選会でラージョの対戦相手がトルコのサムスンスポルに決まったため、12日(木)にアウェイで1stレグ、19日(木)にはホームで2ndレグが開催。まだ降格圏とは勝ち点3差とリーガの方が安泰になった訳ではないものの、名の知れたチームがほぼいない今季のコンフェレンスリーグなら、ラージョでもかなり上まで行けるかもしれませんからね。3月以降もエキゾチックな応援旅行を楽しみたいファンのためにも勝ち続けてくれるといいのですが。
そして土曜の夜はアトレティコがタリアテレで最下位のオビエドと対戦したんですが、いやあ、今年になってから、ほぼずっと週2試合ペースが続いている彼らですからね。レバンテ、ベティス、ラージョ戦では痛い目に遭ったにも関わらず、ない袖は振れず、シメオネ監督はまたあからさまなローテーションをしてきたんですよ。火曜のクラブ・ブルージュ戦2ndレグから7人が変わっていたんですが、中でもルッジェーリとハンツコを休ませるため、ついに21才のカンテラーノ(Bチームの選手)、フリオ・ディアスを先発左SBとして、トップチームデビューさせていたのにはかなりビックリさせられたかと。
一応、前線にはここ2試合で5得点と当たっているセルロートとルックマンがいたんですが、とにかく前半はオビエドの独壇場。GKオブラクの度重なるparadon(パラドン/スーパーセーブ)で救われている始末だったから、まったくどうしたらいいものやら。後半頭からはルックマンに代わり、フリアン・アルバレスが入り、15分過ぎにはコケ、ジュリアーノ、グリーズマン、更にはジョレンテとレギュラーの選手がどんどん登場していったものの、敵を自陣エリアに押し込めても、一向に枠内シュートは撃てなくてねえ。ようやうバエナがグリーズマンのラストパスから決めたゴールもオフサイドにされてしまったため、とうとう0-0のまま、ロスタイムに入ったところ…。
何と49分、ディアスが必死で左側のサイドラインから出るのを防いだボールから始まったプレーで、モリーナのパスがバエナに当たって落ちたボールをフリアンがゲット。シボをかわして撃ったシュートがゴールに入った日には、もう狐に化かされたとしか思えませんって。ええ、土壇場で0-1と負けてしまったオビエドのアルマダ監督も「el único tiro que nos llegó fue gol/エル・ウニコ・ティロ・ケ・ノス・ジェゴ・フエ・ゴル(撃たれた唯一のシュートがゴールになった)」と嘆いていたんですが、実際、アトレティコの6本のシュートのうち、枠内に飛んだのはこの1本だけでしたからね。
それが14本(枠内6)もシュートを撃ちながら、ゴールを挙げられず、残留圏にまったく近づけなかったとなれば、さぞかし悔しかったかと思いますが、逆に苦手のアウェイで勝ち点3を獲得できたアトレティコは本当にラッキー。それも最近、ずっと不調と言われていたフリアンが決勝点を入れたとなれば、「El gol es un aliciente para los delanteros/エル・ゴル・エス・ウン・アリシエンテ・パラ・ロス・デランテーロス(ゴールはFWにとってモチベーションになる)」とシメオネ監督も言っていたように、これが再起のキッカケになったりする?
その効用をフリアンには是非とも火曜のバルサ戦で見せてもらいたいものですが、さて。ちなみにまだまだ終わらないアトレティコのミッドウィーク試合はこの後、CL16強対決トッテナム戦となるんですが、3月の各国代表戦週間で一息つく頃には、コパ決勝進出、CL準々決勝進出も決まっていて、バルサがビジャレアルに勝ったおかげで3位に上昇したリーガも卒なくこなしていけているといいんですが。
そして月曜夜にはベルナベウで兄弟分ダービーが開催され、マドリーがヘタフェを迎えたんですが、これが何とも意外な結果に終わってねえ。そう、ヒザの負傷で離脱中のエムバペがいないのは、CL16強対決進出プレーオフのベンフィカ戦2ndレグに続いてだったんですが、アルベロア監督は復帰したロドリゴはスタメンに入れず、歯が痛くてお休みとなったカマビンガの代わりにカンテラーノのピタルチを抜擢。このところ絶好調のビニシウスがまた得点してくれることだけを当てにしていたようですが、なんと彼、前半13分にヘタフェの守備ミスからゲットした1対1のシュートをGKダビド・ソリアに足で逸らされてしまったんですよ。
逆にヘタフェは冬に入団した2人のFW、ルイス・バルケスとサトリアーノ、MFもミジャとアマンバリだけで、残りは全員DFという布陣を組んでいたんですが、いえ、ジェネが出場停止だったため、こちらも来たばかりのCBボッセリが初先発となり、それでも心配はあったんですけどね。イエローカードを恐れぬファール攻勢で相手の攻撃を阻んでいるうち、とうとう38分、リュディガーが自陣エリアからクリアしたボールをアランバリがチュアメニにとの空中戦に勝って繋ぎ、最後はサトリアーノがボレーシュートで先制点を奪っているんですから、凄いじゃないですか。
でもまだ1点のリードでしたしね。ヘタフェにはベルナベウで20年間勝っていない暗黒の歴史がある上、ボルダラス監督自身もマドリーと16試合対戦して2分け14敗の白星知らず。後半には追いつかれるんじゃないかと思っていたら、とんでもない。10分にはアルベロア監督がピタルチ、トレント、アラバをロドリゴ、ハイセン、カルバハルに3人一斉交代したのもちょっと謎でしたが、それでも点が入らないとマスタントゥオノも投入。最後はブライムまで出てきて、チームの半分がアタッカーという恐ろしいことになっていたんですが、この日はボルダラス監督の作戦が一枚上手だったんです。
そう、当人も「Nosotros hemos conseguido desactivar al Real Madrid/ノソトロス・エモス・コンセギードー・デサクティバル・アル・レアル・マドリッド(ウチはマドリーを無力化することに成功した)。コースやスペースを見つけられなくしてね」と説明していたんですが、おかげでなかなか同点とならなかったため、スタンドのファンたちの辛抱も限界に。pito(ピト/ブーイング)攻勢が始まったのも、マドリーの選手たちを神経質にさせたか、最後はパスもようよう味方に届かない、どこぞのチームのようになっていたんですが、だからって、後半ロスタイムにマスタントゥオノが主審に文句を言って、レッドカードで一発退場していい訳ないかと。
まあ、ヘタフェもこの後すぐ、ファールでプレーが止まったボールをリソがわざと遠くに蹴り、2枚目のイエローカードで退場していたため、どっこいどっこいではありますが、最後に残った厳しい/嬉しい現実は0-1でヘタフェが勝利したこと。そう、順位は1つ上の11位になっただけのヘタフェですが、これで降格圏との差が勝ち点8になりましたからね。これなら、土曜にベティスをコリセウムに心穏やかに迎えられはずです。
対照的にこれでリーガ2連敗となり、再びクライスモードに入ってしまったがマドリーは、ええ、これで首位バルサとの勝ち点差が4となり、世間からは彼らの今季のリーガは終わったという声も聞こえてくることに。いえ、アルベロア監督は「Nos quedan 36 puntos y el objetivo es sumar los 36・ノス・ケダン・トレインタイセイス・プントス・イ・エル・オブヘティボ・エス・スマール・ロス・トレインタイセイス(まだ勝ち点は36残っていて、目標はその36ポイントを獲得することだ)」と言っていたんですけどね。
とにかくエムバペがいつ戻ってくるのかもわからず、ビニシウスも1人だと、ヘタフェレベルの連帯守備でも対応できてしまうことが明らかになったのは痛いところ。ええ、リーガ次節、来週のCL16強対決との兼ね合いで、今度は金曜午後9時にプレーすることになったセルタ戦はまだしも、それこそ次にベルナベウに迎えるのはマンチェスター・シティですからね。チームのプレーがこんな状態だと、マドリーも昨季のアトレティコのように3月中にリーガもCLも全て失う(コパ・デル・レイはとっくに敗退している)ことになるんじゃないか、本当に心配になりますよね。
それが大抵の相手であれば、戦う前から白旗を挙げていてもおかしくない4-0という結果を前にしても、バルサのフリック監督は「全てのことが可能だ」とremontada(レモンターダ/逆転劇)を諦めておらず。それどころか、先週末土曜のカンプ・ノウではジャマルのハットトリックなどで4-1と、その時点ではアトレティコより1つ上の3位にいたビジャレアルを圧倒。ゴール量産の準備が整っていることを見せつけているって、もしや不安になっているファンは私だけではない?
実際、アトレティコがバルサに4失点するのはそんな珍しいことではなく、昨季もアウェイだったコパ準決勝1stレグで4-4の死闘を繰り広げ、メトロポリターノでのリーガ戦でも2-4の逆転負けしていましたからね。更に言うと、2月の1stレグは両チーム共、CLリーグフェーズの最終2試合、コパ16強対決、準々決勝と週2試合マラソンペースが続いている中での一戦だったのが、この火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からの2ndレグでは事情が一変。そう、直近2週間、CL16強対決プレーオフでクラブ・ブルージュ戦をアトレティコが戦ったのと違い、トップ8内フィニッシュで16強対決に直接行けるバルサはミッドウィークフリーが続き、休養十分なんですよ。
まあ、そんなことはともかく、リーガ26節のマドリッド勢の試合がどうだったかもお伝えしていかないと。まずは土曜の午後2時、暴風雨季が去って、完全に春めいてきた陽気の中、久々にエスタディオ・バジェカスに向かった私だったんですが、ええホント、ピッチの芝問題でオビエド戦が延期になったり、アトレティコとの兄弟分ダービーをブタルケで開催したせいで、1月24日のオサスナ戦以来でしたからね。あまりのクラブの不手際にキックオフと同時にスタンドのファンは「SOS」と書かれた紙を掲げ、普段以上の熱量で「Presa vete ya!/プレサ・ベテ・ジャー(プレサ会長、もう出て行け)」と歌っていたんですが、「El césped estaba correcto, apto・エル・セスペッド・エスタバ・コレクト、アプト(芝の状態は正しく適していた)」(イニゴ・ペレス監督)ピッチで選手たちがプレーできるようになったのは何よりだったかと。
ちなみにこの日の相手、アスレティックはCLをリーグフェーズで敗退したミッドウィークフリー組だったんですが、水曜にはやはり0-1負けの結果をレアル・ソシエダのホームで逆転しないといけないコパ準決勝2ndレグを控えていたせいでしょうかね。あまり迫力は感じられず、それどころか、序盤からパチャやルジューヌの一撃をGKウナイ・シモンが必死に防いでいたんですが、前半36分にはとうとう、ラージョが先制に成功することに。
そう、アルバロ・ガルシアが送ったラストパスをデ・フルートスがゴールを通り過ぎそうになりながらも何とか押し込んでくれたからで、VAR(ビデオ審判)によるオフサイド判定の間はあったものの、バジェカスでゴールを祝うのを心待ちにしていたファンがどんなに盛り上がったことか。
ただねえ、44分のデ・フルートスのvaselina(バセリーナ/ループシュート)ゴールはオフサイドを取られてしまい、そのまま前半は1-0で終わったんですが、選手が後半のピッチに帰ってきてすぐの2分のことでした。センターからのロングパスをベレンゲルが落とし、現在、恥骨炎でお休みしている弟ニコの分まで頑張るとばかりに、イニャキ・ウィリアムスがvalea(ボレア/ボレーシュート)を決めて、ラージョは追いつかれてしまったんですよ。その後はパテ・シスのゴールがあったものの、またしてもオフサイドで認められず、結局、試合は1-1で終了。せっかくのバジェカスへの帰還を「Vida de pirata/ビダ・デ・ピラータ(海賊人生)」の唱和で祝えなかったのは残念でしたが、この先は水曜にある延期されていたオビエド戦から、彼らも週2試合組に合流することに。
そう、コンフェレンスリーグも16強対決進出プレーオフが終わり、金曜の抽選会でラージョの対戦相手がトルコのサムスンスポルに決まったため、12日(木)にアウェイで1stレグ、19日(木)にはホームで2ndレグが開催。まだ降格圏とは勝ち点3差とリーガの方が安泰になった訳ではないものの、名の知れたチームがほぼいない今季のコンフェレンスリーグなら、ラージョでもかなり上まで行けるかもしれませんからね。3月以降もエキゾチックな応援旅行を楽しみたいファンのためにも勝ち続けてくれるといいのですが。
そして土曜の夜はアトレティコがタリアテレで最下位のオビエドと対戦したんですが、いやあ、今年になってから、ほぼずっと週2試合ペースが続いている彼らですからね。レバンテ、ベティス、ラージョ戦では痛い目に遭ったにも関わらず、ない袖は振れず、シメオネ監督はまたあからさまなローテーションをしてきたんですよ。火曜のクラブ・ブルージュ戦2ndレグから7人が変わっていたんですが、中でもルッジェーリとハンツコを休ませるため、ついに21才のカンテラーノ(Bチームの選手)、フリオ・ディアスを先発左SBとして、トップチームデビューさせていたのにはかなりビックリさせられたかと。
一応、前線にはここ2試合で5得点と当たっているセルロートとルックマンがいたんですが、とにかく前半はオビエドの独壇場。GKオブラクの度重なるparadon(パラドン/スーパーセーブ)で救われている始末だったから、まったくどうしたらいいものやら。後半頭からはルックマンに代わり、フリアン・アルバレスが入り、15分過ぎにはコケ、ジュリアーノ、グリーズマン、更にはジョレンテとレギュラーの選手がどんどん登場していったものの、敵を自陣エリアに押し込めても、一向に枠内シュートは撃てなくてねえ。ようやうバエナがグリーズマンのラストパスから決めたゴールもオフサイドにされてしまったため、とうとう0-0のまま、ロスタイムに入ったところ…。
何と49分、ディアスが必死で左側のサイドラインから出るのを防いだボールから始まったプレーで、モリーナのパスがバエナに当たって落ちたボールをフリアンがゲット。シボをかわして撃ったシュートがゴールに入った日には、もう狐に化かされたとしか思えませんって。ええ、土壇場で0-1と負けてしまったオビエドのアルマダ監督も「el único tiro que nos llegó fue gol/エル・ウニコ・ティロ・ケ・ノス・ジェゴ・フエ・ゴル(撃たれた唯一のシュートがゴールになった)」と嘆いていたんですが、実際、アトレティコの6本のシュートのうち、枠内に飛んだのはこの1本だけでしたからね。
それが14本(枠内6)もシュートを撃ちながら、ゴールを挙げられず、残留圏にまったく近づけなかったとなれば、さぞかし悔しかったかと思いますが、逆に苦手のアウェイで勝ち点3を獲得できたアトレティコは本当にラッキー。それも最近、ずっと不調と言われていたフリアンが決勝点を入れたとなれば、「El gol es un aliciente para los delanteros/エル・ゴル・エス・ウン・アリシエンテ・パラ・ロス・デランテーロス(ゴールはFWにとってモチベーションになる)」とシメオネ監督も言っていたように、これが再起のキッカケになったりする?
その効用をフリアンには是非とも火曜のバルサ戦で見せてもらいたいものですが、さて。ちなみにまだまだ終わらないアトレティコのミッドウィーク試合はこの後、CL16強対決トッテナム戦となるんですが、3月の各国代表戦週間で一息つく頃には、コパ決勝進出、CL準々決勝進出も決まっていて、バルサがビジャレアルに勝ったおかげで3位に上昇したリーガも卒なくこなしていけているといいんですが。
そして月曜夜にはベルナベウで兄弟分ダービーが開催され、マドリーがヘタフェを迎えたんですが、これが何とも意外な結果に終わってねえ。そう、ヒザの負傷で離脱中のエムバペがいないのは、CL16強対決進出プレーオフのベンフィカ戦2ndレグに続いてだったんですが、アルベロア監督は復帰したロドリゴはスタメンに入れず、歯が痛くてお休みとなったカマビンガの代わりにカンテラーノのピタルチを抜擢。このところ絶好調のビニシウスがまた得点してくれることだけを当てにしていたようですが、なんと彼、前半13分にヘタフェの守備ミスからゲットした1対1のシュートをGKダビド・ソリアに足で逸らされてしまったんですよ。
逆にヘタフェは冬に入団した2人のFW、ルイス・バルケスとサトリアーノ、MFもミジャとアマンバリだけで、残りは全員DFという布陣を組んでいたんですが、いえ、ジェネが出場停止だったため、こちらも来たばかりのCBボッセリが初先発となり、それでも心配はあったんですけどね。イエローカードを恐れぬファール攻勢で相手の攻撃を阻んでいるうち、とうとう38分、リュディガーが自陣エリアからクリアしたボールをアランバリがチュアメニにとの空中戦に勝って繋ぎ、最後はサトリアーノがボレーシュートで先制点を奪っているんですから、凄いじゃないですか。
でもまだ1点のリードでしたしね。ヘタフェにはベルナベウで20年間勝っていない暗黒の歴史がある上、ボルダラス監督自身もマドリーと16試合対戦して2分け14敗の白星知らず。後半には追いつかれるんじゃないかと思っていたら、とんでもない。10分にはアルベロア監督がピタルチ、トレント、アラバをロドリゴ、ハイセン、カルバハルに3人一斉交代したのもちょっと謎でしたが、それでも点が入らないとマスタントゥオノも投入。最後はブライムまで出てきて、チームの半分がアタッカーという恐ろしいことになっていたんですが、この日はボルダラス監督の作戦が一枚上手だったんです。
そう、当人も「Nosotros hemos conseguido desactivar al Real Madrid/ノソトロス・エモス・コンセギードー・デサクティバル・アル・レアル・マドリッド(ウチはマドリーを無力化することに成功した)。コースやスペースを見つけられなくしてね」と説明していたんですが、おかげでなかなか同点とならなかったため、スタンドのファンたちの辛抱も限界に。pito(ピト/ブーイング)攻勢が始まったのも、マドリーの選手たちを神経質にさせたか、最後はパスもようよう味方に届かない、どこぞのチームのようになっていたんですが、だからって、後半ロスタイムにマスタントゥオノが主審に文句を言って、レッドカードで一発退場していい訳ないかと。
まあ、ヘタフェもこの後すぐ、ファールでプレーが止まったボールをリソがわざと遠くに蹴り、2枚目のイエローカードで退場していたため、どっこいどっこいではありますが、最後に残った厳しい/嬉しい現実は0-1でヘタフェが勝利したこと。そう、順位は1つ上の11位になっただけのヘタフェですが、これで降格圏との差が勝ち点8になりましたからね。これなら、土曜にベティスをコリセウムに心穏やかに迎えられはずです。
対照的にこれでリーガ2連敗となり、再びクライスモードに入ってしまったがマドリーは、ええ、これで首位バルサとの勝ち点差が4となり、世間からは彼らの今季のリーガは終わったという声も聞こえてくることに。いえ、アルベロア監督は「Nos quedan 36 puntos y el objetivo es sumar los 36・ノス・ケダン・トレインタイセイス・プントス・イ・エル・オブヘティボ・エス・スマール・ロス・トレインタイセイス(まだ勝ち点は36残っていて、目標はその36ポイントを獲得することだ)」と言っていたんですけどね。
とにかくエムバペがいつ戻ってくるのかもわからず、ビニシウスも1人だと、ヘタフェレベルの連帯守備でも対応できてしまうことが明らかになったのは痛いところ。ええ、リーガ次節、来週のCL16強対決との兼ね合いで、今度は金曜午後9時にプレーすることになったセルタ戦はまだしも、それこそ次にベルナベウに迎えるのはマンチェスター・シティですからね。チームのプレーがこんな状態だと、マドリーも昨季のアトレティコのように3月中にリーガもCLも全て失う(コパ・デル・レイはとっくに敗退している)ことになるんじゃないか、本当に心配になりますよね。
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