福岡、金明輝前監督のコンプライアンス違反3件の内容を発表「失われた信頼の回復に努めてまいります」
2026.01.15 00:00 Thu
アビスパ福岡は14日、今月5日に解任を発表していた金明輝前監督のコンプライアンス違反事案に関する調査報告、および再発防止策を公表した。
福岡は明治安田J1百年構想リーグに向けた始動日となる5日、金前監督の解任を発表。クラブは昨年11月に明治安田J1百年構想リーグおよび2026-27シーズンまでの契約を更新したことを発表していたが、コンプライアンスに抵触する行為が確認されたことで電撃解任が発表されていた。
その際、詳細については「関係者への影響および個人情報への配慮等を踏まえたうえで、事実関係の整理ならびに適切な対応を進めている段階」であることから、公表を控えていたが、14日に本件に関する報告とお詫びの言葉が伝えられた。
クラブは公式サイトを通じ、「金明輝氏との契約解消に至った経緯により、精神的なご負担をおかけした皆様に対し、心よりお詫びを申し上げます。また、今回の問題を防止することができなかったことを深く反省するとともに、ファン・サポーター、パートナー、自治体の皆様など、アビスパ福岡に関わる全ての皆様に、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、あらためてお詫び申し上げます」と謝罪した。
また、再発防止に向けて「今回の事案においては、問題事象を報告・共有する基準が十分に確立されていなかったこと、また、コンプライアンス違反を適時・適切に把握し、それを是正する体制が十分に機能していなかったことが要因であるとの第三者弁護士からの指摘を、クラブとして真摯かつ重く受け止めております。本件を徹底的に総括し、同じ過ちを繰り返すことのないよう再発防止策を講じるとともに、その取り組みを行動としてお示しすることで、失われた信頼の回復に努めてまいります」とコメントを残している。
1.コンプライアンス違反事案について
現時点で以下の3事案がコンプライアンス違反と確認されました。
【事案①】
複数回、多数のスタッフが同席している状況下で、特定のスタッフ又はスタッフ全員を指して、その業務能力を揶揄する発言やスタッフを精神的に追い込む発言をしたことです。
≪事案①についての該当性の見解≫
発言内容が指導との関係で不必要かつ不適切でした。
【事案②】
令和7年11月、多数のスタッフや選手が周囲にいる状況下で、特定のスタッフに対し、周囲が危機感や不安を持つような不適切な方法ないし態様による叱責を行ったことです。
≪事案②についての該当性の見解≫
特定のスタッフを指導する場合に、周囲に危機を感じさせるほど、またグラウンド上の選手らが発言内容を聞いて不満を持ち、緊急で話し合いを始めるほどの剣幕で、衆人環視の中で指導や叱責を行う必要性はありませんでした。実際にも、そのような指導方法によって、選手らが臨時に話し合いを始めるなど、選手らに不信感を与えたという影響は無視できませんでした。
【事案③】
令和7年11月、スタッフの本来的な業務に含まれない業務を遂行するよう求め、その業務遂行が不十分と感じた際に、周囲から見える状態で強い叱責を行ったことです。
≪事案③についての該当性の見解≫
スタッフに対する過大な要求であり、また、衆人環視の中で叱責を行う必要はなかった点で、叱責の態様も不適切と判断しました。
2.本件に関する事実関係の整理について
本件につきまして、クラブとして把握している事実関係および判断について、改めて整理してお示しいたします。
本件に関して確認された事実は、練習中に限らず、クラブ活動全体の中で認定された事象が含まれております。
具体的には、練習をグラウンド上の活動と捉えた場合、クラブハウス内においても事実認定がなされた事象がございました。
また、本件において確認された行為につきましては、暴力等の有形力の行使は確認されておりません。
本件がコンプライアンス違反に該当するかどうかについては、個別の行為の内容のみならず、過去の経緯や継続性、クラブとしての管理体制等を含め、総合的に判断いたしました。
その結果、クラブとしては、金明輝氏との監督契約を継続することは適切ではないと判断し、双方協議のうえ、速やかに契約を合意解約するに至っております。なお、本件は特定の個人のみが責任を負うべき事象であるとは考えておらず、クラブとしての管理監督体制についても重大な課題があったものと認識しております。管理監督責任の在り方および体制の見直しにつきましては、取締役会などでの協議、確認など所定の手続きが整い次第、改めてお示しいたします。
3.管理監督義務違反について
1月9日に実施された第三者弁護士による管理監督者へのヒアリングを踏まえて、以下3項目においてクラブとしての管理監督義務違反が認定されると判断されました。
(1)チームの管理監督者である強化部長から、経営会議メンバーに問題事象を報告する基準が確立されておりませんでした。
(2)チームの管理監督者である経営会議メンバーにてコンプライアンス違反を適時・適切に把握し、それを是正する体制が十分ではなく、コンプライアンス違反が改善されないままとなりました。
(3)チームに対して社外の弁護士事務所を含む通報窓口の周知が不十分であり、通報窓口の実効性を欠いておりました。
4.管理監督責任について
第三者弁護士のヒアリングを基に顧問弁護士と協議のうえ管理監督責任を明確化するために、以下の対応を考えております。諸手続きが完了いたしましたら、下記の再発防止策とともに改めてお知らせいたします。
《常勤取締役》
結城耕造 代表取締役社長 取締役辞任 ※1月31日付
山口均 代表取締役副社長 減俸10%(3カ月)
《非常勤取締役》
川森敬史 取締役会長 会長辞任 ※取締役として留任
立石敬之 取締役副社長 副社長辞任 ※取締役として留任
《その他》
柳田伸明 チーム強化部長 強化担当へ降格、減俸10%(3カ月)
前田賢悟 管理部部長 けん責 ※出向解除
5.再発防止について
現在、一部調査が継続しているため、調査が最終的に終了した段階で、改めて再発防止策を速やかにお知らせいたします。なお、現時点における再発防止策は、以下の内容にて検討しております。
(1)コンプライアンス対策室設置
①メンバー 担当役員、弁護士・人事労務の専門家
②主な内容
・報告基準の明確化
・経営執行メンバーがコンプライアンス違反を早期発見できる体制の構築
・コンプライアンス対策室の常設組織(役員会への四半期毎のレポート)
・内部通報制度についての再確認
・コンプライアンス担当役員の設置による責任と権限の明確化
・各ミーティングのモニタリング
(2)サーベイランスカメラ設置
クラブハウスにサーベイランスカメラを設置し、コンプライアンス対策室にて管理いたします。
(3)啓発活動の強化
・定期配信
・定期的な研修
・相談窓口、通報窓口の周知
(4)宣言書の差入れ
トップチーム、アカデミー、スクール及び全役職員からコンプライアンス宣言書の差入をいたします。
6.新体制人事について
新たに取締役1名を選任いたします。新任取締役には、コンプライアンス、ガバナンスの強化及びチーム強化、データ分析を担当してもらいます。経営監督機能の強化を図ることで、今後J1で上位を目指した経営体制の強化に取り組みます。所定の手続きが終了次第改めてご報告いたします。
7.精神的なご負担をおかけした皆様への対応について
現時点で、精神的なご負担をおかけした皆様に対して、クラブとして謝罪のうえ現在の心境等をお伺いさせていただきました。今後も誠心誠意対応してまいります。
8.最後に
現在継続している一部調査の結果により違反事案等が確認された場合には、所定の手続きを踏まえたうえで速やかにお知らせいたします。今後、新設するコンプライアンス対策室にて日頃から現場に赴き、今回のコンプライアンス違反事案にとどまらず、トップチーム、アカデミー、スクール及び全役職員に寄り添い、コンプライアンス体制の確立につき実効性をもって対応してまいります。
福岡は明治安田J1百年構想リーグに向けた始動日となる5日、金前監督の解任を発表。クラブは昨年11月に明治安田J1百年構想リーグおよび2026-27シーズンまでの契約を更新したことを発表していたが、コンプライアンスに抵触する行為が確認されたことで電撃解任が発表されていた。
その際、詳細については「関係者への影響および個人情報への配慮等を踏まえたうえで、事実関係の整理ならびに適切な対応を進めている段階」であることから、公表を控えていたが、14日に本件に関する報告とお詫びの言葉が伝えられた。
また、再発防止に向けて「今回の事案においては、問題事象を報告・共有する基準が十分に確立されていなかったこと、また、コンプライアンス違反を適時・適切に把握し、それを是正する体制が十分に機能していなかったことが要因であるとの第三者弁護士からの指摘を、クラブとして真摯かつ重く受け止めております。本件を徹底的に総括し、同じ過ちを繰り返すことのないよう再発防止策を講じるとともに、その取り組みを行動としてお示しすることで、失われた信頼の回復に努めてまいります」とコメントを残している。
14日に公表された報告は以下の通り。
1.コンプライアンス違反事案について
現時点で以下の3事案がコンプライアンス違反と確認されました。
【事案①】
複数回、多数のスタッフが同席している状況下で、特定のスタッフ又はスタッフ全員を指して、その業務能力を揶揄する発言やスタッフを精神的に追い込む発言をしたことです。
≪事案①についての該当性の見解≫
発言内容が指導との関係で不必要かつ不適切でした。
【事案②】
令和7年11月、多数のスタッフや選手が周囲にいる状況下で、特定のスタッフに対し、周囲が危機感や不安を持つような不適切な方法ないし態様による叱責を行ったことです。
≪事案②についての該当性の見解≫
特定のスタッフを指導する場合に、周囲に危機を感じさせるほど、またグラウンド上の選手らが発言内容を聞いて不満を持ち、緊急で話し合いを始めるほどの剣幕で、衆人環視の中で指導や叱責を行う必要性はありませんでした。実際にも、そのような指導方法によって、選手らが臨時に話し合いを始めるなど、選手らに不信感を与えたという影響は無視できませんでした。
【事案③】
令和7年11月、スタッフの本来的な業務に含まれない業務を遂行するよう求め、その業務遂行が不十分と感じた際に、周囲から見える状態で強い叱責を行ったことです。
≪事案③についての該当性の見解≫
スタッフに対する過大な要求であり、また、衆人環視の中で叱責を行う必要はなかった点で、叱責の態様も不適切と判断しました。
2.本件に関する事実関係の整理について
本件につきまして、クラブとして把握している事実関係および判断について、改めて整理してお示しいたします。
本件に関して確認された事実は、練習中に限らず、クラブ活動全体の中で認定された事象が含まれております。
具体的には、練習をグラウンド上の活動と捉えた場合、クラブハウス内においても事実認定がなされた事象がございました。
また、本件において確認された行為につきましては、暴力等の有形力の行使は確認されておりません。
本件がコンプライアンス違反に該当するかどうかについては、個別の行為の内容のみならず、過去の経緯や継続性、クラブとしての管理体制等を含め、総合的に判断いたしました。
その結果、クラブとしては、金明輝氏との監督契約を継続することは適切ではないと判断し、双方協議のうえ、速やかに契約を合意解約するに至っております。なお、本件は特定の個人のみが責任を負うべき事象であるとは考えておらず、クラブとしての管理監督体制についても重大な課題があったものと認識しております。管理監督責任の在り方および体制の見直しにつきましては、取締役会などでの協議、確認など所定の手続きが整い次第、改めてお示しいたします。
3.管理監督義務違反について
1月9日に実施された第三者弁護士による管理監督者へのヒアリングを踏まえて、以下3項目においてクラブとしての管理監督義務違反が認定されると判断されました。
(1)チームの管理監督者である強化部長から、経営会議メンバーに問題事象を報告する基準が確立されておりませんでした。
(2)チームの管理監督者である経営会議メンバーにてコンプライアンス違反を適時・適切に把握し、それを是正する体制が十分ではなく、コンプライアンス違反が改善されないままとなりました。
(3)チームに対して社外の弁護士事務所を含む通報窓口の周知が不十分であり、通報窓口の実効性を欠いておりました。
4.管理監督責任について
第三者弁護士のヒアリングを基に顧問弁護士と協議のうえ管理監督責任を明確化するために、以下の対応を考えております。諸手続きが完了いたしましたら、下記の再発防止策とともに改めてお知らせいたします。
《常勤取締役》
結城耕造 代表取締役社長 取締役辞任 ※1月31日付
山口均 代表取締役副社長 減俸10%(3カ月)
《非常勤取締役》
川森敬史 取締役会長 会長辞任 ※取締役として留任
立石敬之 取締役副社長 副社長辞任 ※取締役として留任
《その他》
柳田伸明 チーム強化部長 強化担当へ降格、減俸10%(3カ月)
前田賢悟 管理部部長 けん責 ※出向解除
5.再発防止について
現在、一部調査が継続しているため、調査が最終的に終了した段階で、改めて再発防止策を速やかにお知らせいたします。なお、現時点における再発防止策は、以下の内容にて検討しております。
(1)コンプライアンス対策室設置
①メンバー 担当役員、弁護士・人事労務の専門家
②主な内容
・報告基準の明確化
・経営執行メンバーがコンプライアンス違反を早期発見できる体制の構築
・コンプライアンス対策室の常設組織(役員会への四半期毎のレポート)
・内部通報制度についての再確認
・コンプライアンス担当役員の設置による責任と権限の明確化
・各ミーティングのモニタリング
(2)サーベイランスカメラ設置
クラブハウスにサーベイランスカメラを設置し、コンプライアンス対策室にて管理いたします。
(3)啓発活動の強化
・定期配信
・定期的な研修
・相談窓口、通報窓口の周知
(4)宣言書の差入れ
トップチーム、アカデミー、スクール及び全役職員からコンプライアンス宣言書の差入をいたします。
6.新体制人事について
新たに取締役1名を選任いたします。新任取締役には、コンプライアンス、ガバナンスの強化及びチーム強化、データ分析を担当してもらいます。経営監督機能の強化を図ることで、今後J1で上位を目指した経営体制の強化に取り組みます。所定の手続きが終了次第改めてご報告いたします。
7.精神的なご負担をおかけした皆様への対応について
現時点で、精神的なご負担をおかけした皆様に対して、クラブとして謝罪のうえ現在の心境等をお伺いさせていただきました。今後も誠心誠意対応してまいります。
8.最後に
現在継続している一部調査の結果により違反事案等が確認された場合には、所定の手続きを踏まえたうえで速やかにお知らせいたします。今後、新設するコンプライアンス対策室にて日頃から現場に赴き、今回のコンプライアンス違反事案にとどまらず、トップチーム、アカデミー、スクール及び全役職員に寄り添い、コンプライアンス体制の確立につき実効性をもって対応してまいります。
出典:https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20260114/2115287.html
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