ACLEで決勝ヘッドの荒木隼人、4年指揮したスキッベ監督に捧げる最後の白星「楽しくサッカーさせてもらった」
2025.12.11 20:01 Thu
DF荒木隼人が豪快ヘッドで決勝点を叩き込んで、ミヒャエル・スキッベ監督体制のラストマッチを勝利で飾った。サンフレッチェ広島は10日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第6節で上海申花(中国)をホームに迎えて、1-0で勝利を収めた。
78分、左CKでMF新井直人がピンポイントのクロスを入れると、ゴール前ではFW中村草太が相手GKをブロックしてお膳立て。そこにファーから勢いよく飛び込んできた荒木が頭で合わせて先制のゴールネットを揺らした。「常に草太にGKを出すなってずっと怒っていたので練習から厳しく指導していてよかったです」と笑った荒木は、「いいボールが入ってきたし、自分自身もいいポイントに入れてよかったです。しっかりマークを外せたので、もう触ったら決められると思っていました」と振り返った。
試合を通じて相手の鋭いカウンターから何度かピンチを迎えるシーンもあったが、粘り強く守り切ってクリーンシートを達成。公式戦5試合ぶりの無失点勝利で今季最終戦を締めくくり、荒木は「僕ら後ろの選手としては0で抑えた方がいいですし、ACLの上海海港戦では最後に失点してしまったので、その反省も踏まえて0で抑えきれたのはよかったです」と胸を張った。
広島はACLEのリーグステージ6試合を終えて、3勝2分1敗で西地区の3位に浮上。西地区から上位8チームがラウンド16に進出できる中で、2試合を残してヴィッセル神戸、FC町田ゼルビアとともにトップ3をJリーグ勢が占めている。
荒木は、「簡単な戦いはないですけど、その中で上位3つが日本勢なのは、日本サッカーやJリーグのレベルが上がっていることの証明だと思うので、まずはしっかり突破して、集中開催の方に日本勢全チームがいけたらいいなと思います」と話した。
ただ、個人ではこの1年で公式戦56試合に出場し、さらに日本代表として韓国での東アジアE-1サッカー選手権2025やアメリカ遠征にも参加。フル稼働でシーズンを戦い抜いた29歳のセンターバックは、「充実した1年だったからこそ、もっとやれるという思いも増したので、それを来シーズンまたプレーで表現したいと思います」とさらなる活躍を誓った。
今シーズン最後の試合を終えて、退任が決まっているスキッベ監督とのお別れのときがきた。荒木はドイツ人指揮官のもとでプレーした4年間を感謝とともに振り返った。
「本当に信頼して起用していただきましたし、ポジティブにサッカーすることの重要性を教わって、楽しくサッカーさせてもらいました。感謝しかないです。ミスを恐れなくていいと常々言っていましたし、後ろ向きのミスは良くないけど、ポジティブなミスは大丈夫だと言ってくれたおかげで、みんなが生き生きとのびのびとしたプレーができた4年間だったと思います」
指揮官と一緒に出席した試合後の記者会見では、荒木が「指導していただいたことを活かしてこれからも頑張りたいです」と話すと、スキッベ監督は「1年目はオウンゴールの方が多かったような選手ですけど、この4年間でパワフルなセンターバックとして非常に成長した選手だと思っています。これから先もっともっと上手になると思います」と冗談混じりで返した。
広島は今シーズンの主催試合で60万2944人の年間動員数を記録。クラブ史上初の60万人突破という快挙を達成した。荒木は、「新スタジアムができてたくさんの人が足を運んで力を与えてくれていますし、そのパワーも去年より今年の方がより伝わってきました」と話し、「また来シーズンも、もっともっと熱い応援をよろしくお願いします」とサポーターにメッセージを送った。
取材・文=湊昂大
【動画】荒木隼人がCKから頭で一撃!チームを勝利に導く!
78分、左CKでMF新井直人がピンポイントのクロスを入れると、ゴール前ではFW中村草太が相手GKをブロックしてお膳立て。そこにファーから勢いよく飛び込んできた荒木が頭で合わせて先制のゴールネットを揺らした。「常に草太にGKを出すなってずっと怒っていたので練習から厳しく指導していてよかったです」と笑った荒木は、「いいボールが入ってきたし、自分自身もいいポイントに入れてよかったです。しっかりマークを外せたので、もう触ったら決められると思っていました」と振り返った。
試合を通じて相手の鋭いカウンターから何度かピンチを迎えるシーンもあったが、粘り強く守り切ってクリーンシートを達成。公式戦5試合ぶりの無失点勝利で今季最終戦を締めくくり、荒木は「僕ら後ろの選手としては0で抑えた方がいいですし、ACLの上海海港戦では最後に失点してしまったので、その反省も踏まえて0で抑えきれたのはよかったです」と胸を張った。
荒木は、「簡単な戦いはないですけど、その中で上位3つが日本勢なのは、日本サッカーやJリーグのレベルが上がっていることの証明だと思うので、まずはしっかり突破して、集中開催の方に日本勢全チームがいけたらいいなと思います」と話した。
広島は今季公式戦61試合を戦い、J1は4位、天皇杯はベスト4で終わったが、2度目のルヴァンカップ優勝を達成。荒木は、「去年のリーグ戦で優勝を逃して悔しい思いして、今年こそ取りたいという思いでシーズンに入ったけど、それが叶わなかったので、タイトルは取れたものの満足はできない1年でした」とJ1優勝を逃した悔しさを滲ませた。
ただ、個人ではこの1年で公式戦56試合に出場し、さらに日本代表として韓国での東アジアE-1サッカー選手権2025やアメリカ遠征にも参加。フル稼働でシーズンを戦い抜いた29歳のセンターバックは、「充実した1年だったからこそ、もっとやれるという思いも増したので、それを来シーズンまたプレーで表現したいと思います」とさらなる活躍を誓った。
今シーズン最後の試合を終えて、退任が決まっているスキッベ監督とのお別れのときがきた。荒木はドイツ人指揮官のもとでプレーした4年間を感謝とともに振り返った。
「本当に信頼して起用していただきましたし、ポジティブにサッカーすることの重要性を教わって、楽しくサッカーさせてもらいました。感謝しかないです。ミスを恐れなくていいと常々言っていましたし、後ろ向きのミスは良くないけど、ポジティブなミスは大丈夫だと言ってくれたおかげで、みんなが生き生きとのびのびとしたプレーができた4年間だったと思います」
指揮官と一緒に出席した試合後の記者会見では、荒木が「指導していただいたことを活かしてこれからも頑張りたいです」と話すと、スキッベ監督は「1年目はオウンゴールの方が多かったような選手ですけど、この4年間でパワフルなセンターバックとして非常に成長した選手だと思っています。これから先もっともっと上手になると思います」と冗談混じりで返した。
広島は今シーズンの主催試合で60万2944人の年間動員数を記録。クラブ史上初の60万人突破という快挙を達成した。荒木は、「新スタジアムができてたくさんの人が足を運んで力を与えてくれていますし、そのパワーも去年より今年の方がより伝わってきました」と話し、「また来シーズンも、もっともっと熱い応援をよろしくお願いします」とサポーターにメッセージを送った。
取材・文=湊昂大
【動画】荒木隼人がCKから頭で一撃!チームを勝利に導く!
出典:https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20251211/2098126.html
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