「イニエスタのゴールは全員によるもの。来年のW杯で…」 スペイン黄金期の“生き証人”が託した願い

2025.12.02 20:00 Tue
©サッカーキング
昨年12月に現役を引退したヘスス・ナバス氏が、スペイン紙『アス』が贈る『AS生涯功労者』を受賞した。

先月に40歳の誕生日を迎えたナバス氏。プロキャリアの大半を過ごしたのは、生まれ故郷のクラブであるセビージャで、“亡き友”アントニオ・プエルタ氏の意思とともに『サンチェス・ピスフアン』を駆け抜け、4度のヨーロッパリーグ優勝(前身のUEFAカップも含む)をはじめとした計8タイトルを獲得した。一方、キャリア晩年は股関節痛や腰痛に悩まされ、一度プレーすれば2、3日は動けなくなるほどだったという。そして昨年12月、当初の引退時期を半年間後倒した同氏は、39歳で惜しまれながらスパイクを脱いだ。

そんななかで2日、スペイン紙『アス』が贈る『AS生涯功労者』を受賞したナバス氏。「これまでに成し遂げてきたことすべてと、その後のことも誇らしく思う」と自身のキャリアを振り返った同氏は、「穏やかに過ごせているよ。結局のところ、それが私の在り方であり、今の自分がある理由。みんなからの愛情は素晴らしいものだった。このキャリアを築くことができたことを、すべての仲間に感謝している」と改めて感謝を口にした。
また、スペイン代表で通算56キャップを保持するナバス氏は、FIFAワールドカップ26に臨む“後輩たち”に願いを託す。南アフリカW杯とEURO2012の優勝を経験すると同時に、その黄金時代を知る“最後の生き証人”として、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が率いるチームでもプレーした同氏は、「イニエスタのゴールは、チーム全員によるものだった。私たちは素晴らしいチームを作り、ピッチ内外でベストを尽くした」と回想しつつ、「そして今、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督がいる。選手たちの能力を最大限に引き出すことができる人物だ。来年のワールドカップで、それを繰り返すことができることを願っているよ」と覇権奪還への期待を寄せている。

スペイン代表史上最多のタイトル保持者(EURO2度、W杯1度、UEFAネーションズリーグ1度)となるナバス氏。2つの時代を生きた“妖精(愛称)”の願いは、現実になるのだろうか。

出典:https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20251202/2094136.html


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