日本発のフットボールブランドSFIDAが “TSUBASA” とともにアジアへ、世界へ羽ばたく
2025.11.25 20:30 Tue
日本発のフットボールブランド・SFIDAは2025年、キャプテン翼のライツを管理する株式会社TSUBASAとタッグを組み、新ブランド「TSUBASA by SFIDA」
を始動させた。コンセプトは「ボールはともだち。」。7月のEAFF E-1選手権で公式球としてデビュー、日本代表のジャーメイン良が4ゴールを決めた試合でも使用され、強烈な存在感を示した。ボールからアパレルまで幅広く展開し、インバウンド層からも人気を集める新ブランドは、2026シーズンに向けて“サプライズ”も準備している。
■E-1選手権での“鮮烈デビュー”
「今回の取り組みは、単発のコラボではありません。株式会社TSUBASAさんと本気でタッグを組んだ“新ブランド”として、TSUBASA by SFIDAを立ち上げました」
そう語るのは、SFIDAを展開する株式会社イミオ・倉林啓士郎社長だ。
SFIDAは日本発のフットボールブランドとして20年の歴史を重ねてきたが、倉林社長は“次のステージ”を見据えていた。
キャプテン翼は世界中で愛される日本発のサッカー漫画。その圧倒的な認知力と、SFIDAが持つプロダクト開発力が合わさることで、日本から世界へ届けるブランドが誕生した。
「キャプテン翼はサッカーを通じて世界平和を願う作品です。SFIDAとしても、その思想に共鳴しながら、一緒に世界へ挑戦したいと思ったんです」
TSUBASA by SFIDAの象徴となるのが、作者の高橋陽一先生がこの企画のためだけに描き下ろした、大空翼が必殺技のドライブシュートを打っているシーンをあしらったサッカーボールだ。
「高橋先生の描き下ろしイラストを中心に、ドライブシュートの軌跡を虹のようにデザインしました。SFIDAとして最高品質のサーマル製法のボールに、このグラフィックを落とし込んでいます」
多色グラデーション表現が難しいボール表面に、こだわりの印刷技術で複数の色を重ねることで鮮やかなレインボーを表現し、躍動する大空翼を引き立てます。
「従来の手法では出せなかった色彩の深みが生まれ、美しいだけでなく、トッププロの試合球にふさわしい、ボールの回転の視認性にもこだわりぬいたデザインです。と生産側も太鼓判を押しています」
TSUBASAボールが初めて大会で採用されたのは、7月のEAFF E-1選手権。大会規定により、試合球には大空翼のイラストは載せられなかったものの、TSUBASAロゴをまとったボールは各国の代表選手から高く評価された。
「協会関係者からも品質を褒めていただきました。ジャーメイン良選手が4ゴールを決めてくれたこともあって、非常に良いデビューになりましたね」
その存在感は一気に国内外に広がっていった。
■「サッカーができる未来」を残す
TSUBASA by SFIDAはボールだけのブランドではない。Tシャツ、パーカー、小物まで幅広く展開し、特にアパレルがインバウンド層から大きな支持を受けている。
「街で着られるものを目指しました。黒や白を基調に、アイコニックなシーンをミニマルに落とし込んでいます。浅草やロンドンの店舗では、海外からのお客様にすごく好評です」
「キャプテン翼=日本の象徴」という側面もあり、お土産需要も大きい。サッカーファンが国境を越えて手に取る商品へと成長している。
現在はプロモデルからジュニア、ミニボールまで幅広いラインナップが展開されているが、倉林社長は2026シーズンに向けて意味深な言葉を残した。
「プロモデルは切り替わっていきますし、かなり面白い企画が進んでいます」
詳細はまだ公表されていないが、SFIDAとTSUBASAが“さらに大きな舞台”を目指しているのは確実だ。サッカーファンにとっては見逃せないニュースになりそうだ。
TSUBASA by SFIDA の収益の一部は、ラブフットボールジャパンへ寄付され、経済的な事情でサッカーを続けられない子どもたちへの支援に充てられている。
「日本にもサッカーをやりたくても続けられない子がいる。その子たちを支えるプロジェクトを一緒にやりたいと思ったんです」(倉林社長)
単なる商品開発ではなく「“サッカーができる未来」を残すこと。これこそがTSUBASA by SFIDAの本質といえる。
日本発の2つの力が手を取り、アジアへ、世界へ──TSUBASA by SFIDAは、国境を越えて広がっていく。
取材・文=北健一郎
を始動させた。コンセプトは「ボールはともだち。」。7月のEAFF E-1選手権で公式球としてデビュー、日本代表のジャーメイン良が4ゴールを決めた試合でも使用され、強烈な存在感を示した。ボールからアパレルまで幅広く展開し、インバウンド層からも人気を集める新ブランドは、2026シーズンに向けて“サプライズ”も準備している。
■E-1選手権での“鮮烈デビュー”
「今回の取り組みは、単発のコラボではありません。株式会社TSUBASAさんと本気でタッグを組んだ“新ブランド”として、TSUBASA by SFIDAを立ち上げました」
SFIDAは日本発のフットボールブランドとして20年の歴史を重ねてきたが、倉林社長は“次のステージ”を見据えていた。
「ブランドとしてさらに成長するには海外展開が欠かせない。そこにキャプテン翼とタッグを組む意味がありました」
キャプテン翼は世界中で愛される日本発のサッカー漫画。その圧倒的な認知力と、SFIDAが持つプロダクト開発力が合わさることで、日本から世界へ届けるブランドが誕生した。
「キャプテン翼はサッカーを通じて世界平和を願う作品です。SFIDAとしても、その思想に共鳴しながら、一緒に世界へ挑戦したいと思ったんです」
TSUBASA by SFIDAの象徴となるのが、作者の高橋陽一先生がこの企画のためだけに描き下ろした、大空翼が必殺技のドライブシュートを打っているシーンをあしらったサッカーボールだ。
「高橋先生の描き下ろしイラストを中心に、ドライブシュートの軌跡を虹のようにデザインしました。SFIDAとして最高品質のサーマル製法のボールに、このグラフィックを落とし込んでいます」
多色グラデーション表現が難しいボール表面に、こだわりの印刷技術で複数の色を重ねることで鮮やかなレインボーを表現し、躍動する大空翼を引き立てます。
「従来の手法では出せなかった色彩の深みが生まれ、美しいだけでなく、トッププロの試合球にふさわしい、ボールの回転の視認性にもこだわりぬいたデザインです。と生産側も太鼓判を押しています」
TSUBASAボールが初めて大会で採用されたのは、7月のEAFF E-1選手権。大会規定により、試合球には大空翼のイラストは載せられなかったものの、TSUBASAロゴをまとったボールは各国の代表選手から高く評価された。
「協会関係者からも品質を褒めていただきました。ジャーメイン良選手が4ゴールを決めてくれたこともあって、非常に良いデビューになりましたね」
その存在感は一気に国内外に広がっていった。
■「サッカーができる未来」を残す
TSUBASA by SFIDAはボールだけのブランドではない。Tシャツ、パーカー、小物まで幅広く展開し、特にアパレルがインバウンド層から大きな支持を受けている。
「街で着られるものを目指しました。黒や白を基調に、アイコニックなシーンをミニマルに落とし込んでいます。浅草やロンドンの店舗では、海外からのお客様にすごく好評です」
「キャプテン翼=日本の象徴」という側面もあり、お土産需要も大きい。サッカーファンが国境を越えて手に取る商品へと成長している。
現在はプロモデルからジュニア、ミニボールまで幅広いラインナップが展開されているが、倉林社長は2026シーズンに向けて意味深な言葉を残した。
「プロモデルは切り替わっていきますし、かなり面白い企画が進んでいます」
詳細はまだ公表されていないが、SFIDAとTSUBASAが“さらに大きな舞台”を目指しているのは確実だ。サッカーファンにとっては見逃せないニュースになりそうだ。
TSUBASA by SFIDA の収益の一部は、ラブフットボールジャパンへ寄付され、経済的な事情でサッカーを続けられない子どもたちへの支援に充てられている。
「日本にもサッカーをやりたくても続けられない子がいる。その子たちを支えるプロジェクトを一緒にやりたいと思ったんです」(倉林社長)
単なる商品開発ではなく「“サッカーができる未来」を残すこと。これこそがTSUBASA by SFIDAの本質といえる。
日本発の2つの力が手を取り、アジアへ、世界へ──TSUBASA by SFIDAは、国境を越えて広がっていく。
取材・文=北健一郎
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