鹿児島、相馬直樹GM兼監督の退任を発表…J3第36節終了時点で3位も1年で体制終了

2025.11.20 16:00 Thu
©サッカーキング
鹿児島ユナイテッドFCは20日、相馬直樹GM(ゼネラルマネージャー)兼監督が、今シーズン限りで退任することを発表した。

発表によると、クラブと相馬GM兼監督は「現体制での継続に向けて協議」を重ねていたが、「強化組織における基本的なビジョン及びスタンスに相違」があったとのこと。最終的に、双方合意の上で契約を終了することに至った、と経緯を説明している。

1971年7月19日生まれの相馬氏は現在54歳。現役時代に日本代表としても活躍した同氏は、これまでに“古巣”となる鹿島アントラーズと川崎フロンターレ、さらにFC町田ゼルビアと大宮アルディージャの監督を歴任した。そして今シーズンに、鹿児島ユナイテッドFCのGM兼監督に就任すると、J3リーグ第36節終了時点で勝ち点65の3位。確かに、J2リーグ自動昇格圏内との勝ち点差が、残り2試合で「5」と厳しいものの、昇格プレーオフ進出は確定させていた。
相馬GM兼監督は退任に際して、クラブ公式サイトにてコメントを残している。

「このたび、クラブとの契約を双方合意のもとで終了することとなりました。諸般の事情により、シーズン佳境の中、公表する事になったことをお許しください。クラブとの間では、フットボールそのものではなく、強化を取り巻くマネジメント面での考え方にシーズン当初から相違があり、ここまで慎重な話し合いを重ねてきましたが、このような結論に至りました。来季以降に向けた準備も進めていた中で、このような形でクラブを離れる事になってしまったことは、私にとって本当に残念な形となってしまいました」
「この1年間、縁もゆかりも無かった鹿児島の地での新たなチャレンジに、覚悟を持って向き合ってまいりました。その中で『前へ』というスタイルを貫けたことは、一緒についてきて戦ってくれた選手、スタッフには感謝してもしきれません。また、溢れんばかりのエネルギーに満ちたホーム白波スタジアムの雰囲気も大好きでした。残念ながら私は今シーズンを持ってクラブを離れる事となりますが、まだ戦いは残っています。昇格を掴み取れるように最後まで一緒に戦ってください。
最後になりますが、クラブをともに支えてくださったすべての方々に深く感謝するとともに、鹿児島ユナイテッドFCの今後の発展を心から願っています」

また、クラブ代表の湯脇健一郎氏もコメントを残している。

「クラブが変革期を迎えようとしている中、相馬直樹GM兼監督には我々が目指す『攻守ともに前へ前へ』というスタイルを短期間でチームに浸透させ、最後まで優勝争いに絡むなど素晴らしい功績を残してくださいました。来シーズン以降も継続してこのスタイルを盤石なものにしていただきたかったのですが、我々と相馬GM兼監督との間で、お互いに求めることや考え方、方向性などに相違があり、これまでも幾度となく話し合いを重ねて参りましたが、折り合いがつかず、今シーズン限りで退任されることとなりました。このような結果になり非常に残念でなりません」

「相馬直樹GM兼監督には目指すフットボールが間違っていなかったことを証明し、これから目指すべき方向性を示して頂いたと思っております。心より感謝申し上げます。これからの益々のご活躍をお祈りしております」

出典:https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20251120/2090136.html


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