「刺激しあうことが大事」2チームを融合しロス五輪を目指す大岩剛監督が選手選考で見ているもの「どんなパフォーマンスをするか」

2025.11.07 20:00 Fri
©サッカーキング
イングランド遠征に臨むUー22日本代表のメンバーが7日に発表。2028年のロサンゼルスオリンピックを目指す世代の20歳以下の選手たちで構成された26名が招集を受けた。

大岩剛監督が率いるチームは、これまで2チームに分かれて活動を実施。今回のメンバーには、ベスト16に終わったUー20ワールドカップのメンバーも12名が入るなど、いよいよオリンピックに向けて本格的に始動することとなる。

今回のイングランド遠征が終わると、来年1月にサウジアラビアで開催されるU23アジアカップ本番まで活動はなし。大岩監督は「U23アジアカップに向けての準備の遠征ですので、しっかりと選手に対してアプローチと、大会に向けての準備をしていきたいと思います」と、本格的な始動となる今回の遠征への想いを語った。
Uー22日本代表とUー20日本代表に分かれて活動していた中、今回は2つのチームが融合することに。メンバー選考については「一次予選から選ばれていた選手たちと、チリで行われていたワールドカップに出ていた選手たちで、割合としては半々ではなく6:4ぐらいで呼べました。融合ということもありますが、まずは我々がすべきこと、チームとしての約束事をもう一度共有することがスタートだと思っています」とコメント。「アジアカップが直後にあるので、大会に向けてどう戦っていくのか、何を求められているのか。2つ上の世代の大会ですが、しっかりと決勝まで行って優勝を目指すという目的は選手に対してしっかりと示していきたいと思っています」とし、結果も求めながらチーム作りをしていきたいとした。

ロス五輪世代の中心選手が集まった中で、FW後藤啓介(シント・トロイデン)、MF佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)はキリンチャレンジカップ2025に臨む日本代表(SAMURAI BLUE)に招集を受けている。大岩監督は「当然SAMURAI BLUEとのコミュニケーションも取れていますし、逆にアンダー世代の監督たちともコミュニケーションは取れています。個人昇格に関しては、我々としては同じスタンスです。(誰かがA代表に)選ばれれば、我々の中にはチャンスを得る選手がいますし、ラージグループを大きくすることが必要なことなので、チャンスを得る選手たちに期待したいと思います」と語り、選手層を厚くすることに生かしていきたいとした。
一方で、所属チームでは出番が限られるなど難しい世代でもある中で、選手選考をしていく上でのポイントについて大岩監督は「選ばれていないから評価をしていないというわけではなく、年末年始のアジアカップに向けての準備も含めてですが、ピッチの中で、あるいは所属チームの中でどのような立ち位置で、どのようなパフォーマンスをしているかは、今後においても物凄く重要になっていく」とコメント。「海外組も含めて、選手それぞれが成長していく中で、難しい時期を過ごす年代でもあります。パリ五輪の時もそうでしたが、若ければ若いほど試合に出る機会が少なく、自信がなかったり、そういった選手を招集してプレーさせるので、所属チームでの出場機会、出た時のパフォーマンスは注意深く見ながら、今後も引き続きやっていきたいと思うと同時に、今回選んだ選手にはしっかりと自分の特徴を出してもらいたいなと。その上で、チームとしての役割、タスクを求めた中で、今後の選考にも生かしていきたいと思います」と、注目しているポイントについて語った。

これまで2つのチームが1つになることでのメリットについては「2つのチームが良かったかどうかというのはこれから」と語る大岩監督。「ただ、それぞれのチームで活動していた選手が持つ感情は違うと思う。悔しさがあったり、自分はやれるという気持ちがあったり、ワールドカップを経験して成長したという感覚がある選手もいると思う。今回は一緒にプレーすることになるため、刺激しあうことが大事」と言及。「最大の目標はロスオリンピックに出場することなので、逆算が選手の成長につながれば良いと思いますし、刺激のしあいはレベルの高いグループを作る上では物凄く重要だと感じているので、選手たちに求めていきたいと思います」と、切磋琢磨して個人としてもチームとしても成長させていきたいと意気込んだ。

出典:https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20251107/2084789.html


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