タイ代表電撃解任から9日…石井正忠氏がBGパトゥム・ユナイテッドの新監督に就任

2025.10.30 20:00 Thu
©サッカーキング
BGパトゥム・ユナイテッドは30日、石井正忠氏がトップチームの新監督に就任することを発表した。

石井氏に関しては今月21日、タイサッカー協会を通して、タイ代表の監督から解任されたことが発表されていた。その後、石井氏は自身のInstagramを通して、本人も予期せぬタイミングでの電撃発表だったことを明かしており、タイサッカー協会の対応に苦言を呈していた。

電撃解任劇から9日後の30日、石井氏はタイで監督業を継続することがすることが正式決定。2020-21シーズンにタイ・リーグ1(同国1部)を制したことがあり、タイFAカップやタイ・リーグカップでも優勝歴を誇るBGパトゥム・ユナイテッドの指揮官に就任した。
BGパトゥム・ユナイテッドは2025-26シーズンのタイ・リーグ1第9節終了時点で、4勝2分3敗の勝ち点「14」で5位につけており、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)にも参戦中。ACL2のグループステージで開幕2連敗を喫した直後の今月3日には、昨シーズン途中からトップチームを率いていたスパチャイ・コムシルプ前監督の解任を発表していた。以降はヴラディミール・ヴヨヴィッチ氏が暫定的にトップチームを率いていたが、国内での実績を誇る石井氏を新たに招へいし、上位争いを目指すこととなった。

現在58歳の石井氏は、現役時代にNTT関東サッカー部(※大宮アルディージャの前身)や鹿島アントラーズで活躍。現役引退後は指導者に転身し、監督としても古巣の鹿島や大宮の指揮を執った。鹿島時代には2015シーズンのJリーグカップ(※当時はJリーグヤマザキナビスコカップ)、2016シーズンの明治安田生命J1リーグ、同シーズンの天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会等、数々のタイトルを獲得。FIFAクラブワールドカップ2016ではアジア勢初の決勝進出も成し遂げた。
以降は監督業を一時休止していたものの、2019年12月にはタイ・リーグ1のサムットプラーカーン・シティの監督に就任し、2021年12月からはタイの名門ブリーラム・ユナイテッドを率いていた。ブリーラム・ユナイテッドでは1年目から国内3冠(タイ・リーグ1、タイFAカップ、タイリーグカップ)を達成し、自身も年間最優秀監督賞を受賞。翌シーズンもクラブを国内3冠へ導き、タイ史上初の偉業を果たしていた。

2023年11月には、西野朗氏以来2度目の日本人監督として、タイ代表の指揮官の就任。2024年1月1日、「TOYO TIRES CUP 2024」の日本代表戦で初の指揮を執ると、直後に行われたAFCアジアカップカタール2023ではタイ代表のベスト16入りに貢献。FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選では、グループCを韓国代表、中国代表に次ぐ3位で終え、最終予選進出はならず。ASEAN三菱電機カップ2024でも決勝でベトナム代表に敗れ、準優勝となっていた。現在はAFCアジアカップ2027・3次予選の最中にあるが、同予選を戦い切る前に、タイ代表を離れることが決まっていた。


【画像】石井正忠氏がBGパトゥム・ユナイテッドの新監督に就任


出典:https://www.soccer-king.jp/news/world/asia/20251030/2081976.html


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