バルセロナの弱点は「イニゴのメンタリティを失い、まだ補えていない」…“バスクの師弟”が番狂せへ

2025.10.21 16:00 Tue
©サッカーキング
オリンピアコスを率いるホセ・ルイス・メンディリバル監督と、同クラブ所属するMFダニ・ガルシアが、チャンピオンズリーグ第3節バルセロナ戦に向けた思いを語った。

バスク・エイバルで生まれ“師弟コンビ”が、番狂せを狙っている。昨シーズンのギリシャ王者として、CLに出場しているオリンピアコス。21日に行われる第3節でバルセロナと対戦するなか、やはりこの2人に注目が集まっている。ホセ・ルイス・メンディリバル監督と、MFダニ・ガルシアだ。前者は、エイバルを筆頭にオサスナやセビージャなどラ・リーガの7クラブで指揮を取り、後者は、エイバルやアスレティック・ビルバオで活躍した。そう。これまでに、幾度となく相克してきたからこそ、手の内を知られているバルセロナにとっても、警戒すべき人物なのだ。

そんななかで、バルセロナ戦に向けた前日会見に出席したホセ・ルイス・メンディリバル監督。「チャンピオンズリーグのような大会で、ラ・リーガのクラブと対戦できることを素晴らしく思うよ」と自身初となるCLで、母国のクラブと戦えることを喜んだ同指揮官は、「我々がすべきことは、ベストを尽くすことと、バルセロナが最高のパフォーマンスを発揮しないことを祈ること。なぜなら、彼らはこの大会の優勝候補のひとつだからね」とウィットを交えつつ、「戦い方を変えるか? いや、変えるつもりはないよ。確かに、バルセロナに攻め立てられた場合、我々は自陣深くまで下がらざるを得ないだろう。でも、私の考えは、常に前に出ることだ。誰もが、我々のプレースタイルを知っている」とハイライン&ハイプレスの“攻撃的守備”で真っ向勝負に出ると語った。
ただ、メンディリバル監督の対バルセロナの戦績は、27試合で1勝3分23敗。FWリオネル・メッシを擁したバルセロナの黄金期と被ったことを考慮したとしても、これまでに何度も苦杯をなめてきた相手だ。それでも、「セビージャを率いていた2、3シーズン前に、このピッチで0-1で敗れてしまったけど、今回は違うものとなるだろう。以前は、グアルディオラやメッシの時代で、彼らに勝つことは困難だった」とした上で、「オサスナのときに、一度だけ勝ったことがある。難しいことは承知しているけど、我々は期待に胸を膨らませて臨むよ。オリンピアコスの素晴らしいところは、どんな相手でも決して諦めないことなんだ」と意気込みを述べている。

そして、ラ・リーガの舞台で熱く、狡猾にボールを狩り続けたダニ・ガルシアは、エイバル時代から続いているメンディリバル監督について、「メンディ(愛称)とよく話すことは、数字やデータというよりも、どちらかといえば感情のことについてだ。それは、ずっと変わっていないね」と明かした。
また、今シーズンのバルセロナにも言及。ここまでの公式戦11試合で8勝1分2敗と上々の滑り出しを見せているが、弱点となり得るポイントを指摘した同選手は、「イニゴは練習中でさえ、常にボールに対して貪欲だった。アスレティックでミニゲームをすると、いつも彼がいたチームが勝っていたんだ。それは、彼の実力だけでなく、メンタリティによるもの。バルセロナはそれを失い、まだ補うことができていない」とディフェンスリーダーを担ったイニゴ・マルティネスの退団によって、付け入る隙が生まれたと口にした。

さらに、ラジオ・マルカにも出演したダニ・ガルシアは、「バルセロナとレアル・マドリードはどちらが優れているか? バルサだと思う。シャビ・アロンソがマドリーに与えたいタッチは、まだ彼の望むような形では現れてない。その点、フリックの考えは明確だ。昨年も明らかだったし、今年もそれは変わっていない」としつつ、中盤で何度もやり合ってきたMFペドリについては、「信じられないほどのレベルに達している。ヴィティーニャと並んで世界最高の選手の一人だ」と賛辞を送っている。

バルセロナは、直近の公式戦3試合において1勝2敗と不調傾向にあるが、メンディリバル監督とダニ・ガルシアはこの機会をものにできるのだろうか。

出典:https://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20251021/2078911.html


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