リーガはまだ終わっていない…/原ゆみこのマドリッド
2025.05.09 21:00 Fri
「何言ってんだか」そんな風に私が呆れていたのは木曜日、10年ぶりの決勝進出が叶わなかったバルサのラポルタ会長が、CL準決勝2ndレグでインテルに負けたのは多分に審判のせいと言っているのを聞いた時のことでした。いやあ、確かに火曜のサン・シーロでの試合終了直後から、フリック監督の「5分5分のプレーの時、主審は常に相手側有利に取った」という発言に始まり、選手たちも声を揃えて、自分たちに不利なジャッジをされたと文句を言っていたんですけどね。
あまつさえ、ガビなど、「No han querido que lleguemos a esa final porque con la temporada que estamos haciendo estaban cagados/ノー・アン・ケリードー・ケ・ジェゲモス・ア・エセ・フィナル・ポルケ・コン・ラ・テンポラーダ・ケ・エスタモス・アシエンドー・エスタバン・カガードス(今季、ボクらがやっていることに恐れをなしていたから、ウチが決勝に行くのを望まなかった)」と自身のインスタでぶちまけていたんですが、いやいや。アチェビのハンドは自分の脚に跳ねたボールが肩と胸に当たっていたし、クバルシはボールでなくラウタロの足を蹴っていたし、ジャマルがムヒタリアンに足をかけられたのはエリア外。
ペナルティの是非は正当だったとなれば、リプレービデオですら、正確な判定が不可能だったフリアン・アルバレスの両足が触れたとして、まさにそのマルシニアク主審にPKを無効にされたアトレティコの方が遥かに悲惨では?まあ、それも最後はジョレンテが外し、お隣さんとのCL16強対決2ndレグのPK戦で敗退となったため、要はシメオネ監督のチームの自業自得なんですが、そのレアル・マドリーも準々決勝でアーセナルに総合スコア5-1で負けてすでに蚊帳の外。決勝トーナメントに3チーム進んだスペイン勢全てが5月31日の決勝を前に姿を消してしまったのはちょっと、残念ではあるんですが…。
ちなみにそのミラノでのインテル戦2ndレグがどんな試合だったかというと、ええ、1stレグは何となくバル(スペインの喫茶店兼バー)での観戦を遠慮してしまった私だったんですが、一応、準決勝ともなるとビッグイベントですからね。火曜は普段、マドリーのCLマッチデー同様、席がなくなることを恐れて、キックオフ45分前にお店に行ったところ、何と試合開始10分前までガラガラだったって、やっぱりマドリッドにはバルサファンは少ない?
それでもCLアンセムが聞こえる頃にはテーブル席全てが埋まったものの、グループで応援に来るマドリーファンとは違い、特にバルサのユニを着たサポーターがいる訳でもなく、静かに試合は始まったんですが、ええ、1週間前の1stレグでも3-3と撃ち合っていた両者でしたからね。私もすぐにゴールが見られるだろうと期待していたものの、この日も先手を取ったのはインテルの方だったんですよ。ええ、前半21分、ダニ・オルモが自陣でボールを奪われ、エリア前からトゥラムが送ったラストパスをフリーだったラウタロが決めたんですが、その時、店内から拍手が聞こえたのはもしや、ギャラリーにヒマ潰しに見に来たマドリーファンが混ざっていたのかも。
いえ、彼らの怖さは今年になって2度も2点を先行しながら、コパ・デル・レイ準決勝1stレグとリーガで4点を取られ、試合を引っくり返されたアトレティコファンなら、誰でも知っていること。この日も後半になってエンジンがかかったか、9分にはジェラール・マルティンのクロスをエリック・ガルシアがvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めて1点を返すと、15分には再びジェラールがボールを入れて、オルモのヘッドであっさりと同点に追いつくことに。
更に22分にはムヒタリアンに倒されたジャマルがPK獲得かと思われたものの、エリアすぐ前のFKにされたため、ここでは勝ち越し点を挙げることはできず、いえ、それよりマズかったのは31分にイニゴ・マルティネスが筋肉痛でアラウホに代わったことの方なんですけどね。ただ、それが発覚するのは、張り切る17才、ジャマルが何度もGKゾマーにparadon(パラドン/スーパーセーブ)を喰らった後の43分、とうとうラフィーニャの2度撃ちでバルサに逆転の3点目が入ってからだったんですよ。
そう、すでにバルサファンが決勝の地、ミュンヘンへの応援旅行手配を始めていたロスタイム3分、インテルは最後の反撃を試みて、CBアチェボを前線に上げていたんですけどね。まさか、後ろにアラウホがくっついていながら、ダンフリースのラストパスをその37才に流し込まれ、土壇場で3-3にされてしまったから、私も驚いたの何のって。おかげで試合は延長戦突入となり、いえ、バルの店員さんはドリンクのおかわりを頼むお客さんが増えて、ホクホク顔でしたよ。それが、日曜のリーガクラシコ(伝統の一戦)を前にマドリーファンがまさに望んだ通りの結果に終わることになるとは!
いやあ、延長戦前半8分にはまたアラウホがトゥラムを逃がし、彼の折り返しのパスがタレミからエリア内の真空にいたフラテッシに渡ると、そのシュートでインテルが逆転返しの4点目を挙げているのには私も目が点になったものですけどね。もちろん、その後のバルサは同点を目指し、最後まで渾身の力を振り絞って戦ったのは言うまでもなし。後半のラストには負傷明けのレバンドフスキも足慣らしだったか、ピッチに入っていた上、ジャマルなど、延長戦終盤にも3本もシュートを撃って、奮闘したものの…再逆転はならず、そのまま4-3、総合スコア7-6で負けてしまいましたっけ。
うーん、試合後はピッチで泣いているメンバーもいたんですが、ジャマルを始め、クバルシ、ペドリ、ガビ、フェルミンとこの先、15回ぐらいはCL優勝にチャレンジできる選手がいるバルサですからね。36才のレバンドフスキ、すでに昨季末には一旦、引退を宣言していた35才のGKシュチェスニーのポーランド人コンビ、34才のイニゴ・マルティネス以外、その辺はあまり悲観しなくてもいいんですが、問題はこのCL準決勝敗退のショックを彼らは中4日で乗り越えないといけないこと。そう、日曜午後4時15分(日本時間午後11時15分)にはリーガ優勝争いの大一番、勝ち点4差のマドリーとガチンコ勝負がやって来るから。
これはまさに3月のCL16強対決2ndレグの延長戦、PK戦敗退で消耗した後、奇しくも当のバルサと当たり、2-0から2-4に逆転されて、リーガ逆転優勝の目が遠ざかったアトレティコの例を思い出す状況ですが、果たしてフリック監督の教え子たちは体力の回復はもとより、気持ちを切り替えることができるのかどうか。すでにコパ優勝をしているとはいえ、この1週間で全てを失くすこともありえますしね。木曜には練習場施設でセッション後、決起ランチをしたとはいえ、まずはあのザル守備を何とかしないとマズいかも。
え、うっかり失点が多いのは前節のセルタ戦も3-0から、3-2まで追い詰められたマドリーも同じだろうって?そうですね、実際、今季のクラシコでは10月のサンティアゴ・ベルナベウでのリーガ戦で0-4、1月のスペイン・スーパーカップ決勝では2-5、4月のコパ決勝でも3-2と宿敵に3連敗しているアンチェロッティ監督のチームなんですが、そうは言ってもリーガ逆転優勝のためにはこれが最後のチャンスですからね。負傷禍真っ盛りのDF陣で長期リハビリ中のカルバハル、ミリトンを始め、コパ決勝で退場して6試合の出場停止となった上、ヒザの半月板の手術をしたリュディガー、同じく手術組のアラバ、まさにその試合で復帰しながら、10分ともたなかったメンディもいないとはいえ、体力で勝る今回こそ、撃ち勝たないことには仕方ないかと。
それにはセルタ戦でも2得点し、とうとうリーガピチチ(得点王)のレバンドフスキにあと1本と迫ったエムバペのゴールが欠かせませんが、水曜のCL準決勝もう1つのカード、PSGvsアーセナル戦2ndレグで自身の古巣がマドリーのリベンジを果たし、総合スコア3-1で決勝に進出したのは、もしかしてショックだったかも。そんな中、期待がかかるのは、風邪でセルタ戦を欠場したロドリゴは回復したものの、ここ21試合でたった1得点の彼に代わり、スタメン入りが予想されているギュレル。ここ数試合、いいプレーをしている上、前節はgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)も披露しているため、やはり最近はあまりゴールづいていないビニシウスの助けにもなるんじゃないかと思いますが、さて。
何はともあれ、このクラシコではマドリーが勝って、残り3節が消化試合にならないことを祈るばかりですが、この週末の他のマドリッド勢の予定も見ておくことにすると。先陣を切るのは2週連続で金曜試合となったラージョで、ラス・パルマスとのアウェイゲームなんですが、ヘタフェとの弟分ダービーで4試合ぶりに勝利したことで、彼らには再び、来季のヨーロッパの大会出場の夢が戻ってくることに。そう、勝ち点はオサスナ、マジョルカと同じながら、イニゴ・ペレス監督のチームは8位となり、コンフェレンスリーグ出場圏入りしたんですが、ネックはエスタディオ・バジェカスではUEFAの基準を満たせないこと。
要はもし、コンフェレンスリーグなり、たった勝ち点2差の7位に上がってのELなりをプレーすることになると、サンティアゴ・ベルナベウやメトロポリターノといった兄貴分のスタジアムを借りることになるんですが、それとは別にラス・パルマスは弟分仲間のレガネス、そしてアラベスとの残留争いの渦中にいるチームですからね。4月にはヘタフェ、アトレティコが情けなくも連敗して、マドリッド勢の連帯感を示せなかったため、ようやくカメージョのケガが治って復帰したラージョには是非、援護射撃をお願いしたいところかと。
そして土曜にはまず現在、13位のヘタフェがメスタジャで前節、とうとう順位も1つ抜かれてしまった好調バレンシアに挑むんですが、「残り試合で4連勝すれば、来季ヨーロッハの大会に出られる」と楽観的なアンヘル・トーレス会長はすでにUEFAライセンス(大会に出場するための資格)を申請済みなのだとか。いやあ、今回もウチェ、アランバリが出場停止、弟分ダービーで審判に悪態をついて退場したジェネも3試合の処分を喰らったため、ちょっとそれは難しい気がしますが、ヘタフェもここ4連敗中ですからね。早いところ、運気を変えて、いい感触で今季を終えないといけませんよね。
一方、土曜の午後9時(日本時間翌午前4時)にメトロポリターノにレアル・ソシエダを迎えるのがアトレティコで、こちらは本当にシーズンが終わってしまった感が激しくてねえ。実際、スコアレスドローだった前節のアラベス戦で5枚目のイエローカードをもらい、この試合は出場停止となるフリアン・アルバレスなど、火水と個人休暇をもらっていたなんてこともあったんですが、シメオネ監督はこの1週間、セルロートの1トップでマハダオンダ(マドリッド近郊)でのセッションを進めていたよう。一応、ホームではファンがしっかり見張っているため、そんなにダメダメなプレーはしないはずですが、11位ながら、8位とはたったの勝ち点2差。今季限りで退団するソシエダを絶対、5年連続のヨーロッパの大会出場に導いて、花道を飾りたいと考えているイマノル監督のチームを甘く見ると、ヤケドしかねませんよ。
そして日曜、まさしくクラシコ直前の時間帯にレガネスはブタルケにエスパニョールを迎えて、17位のアラベスとの勝ち点4差を縮める戦いとなるんですが、彼らは前節のセビージャ戦でも2-2と引き分けて、ここ3試合ドロー続き。しかもサンチェス・ピスファンでの試合の後、AVE(スペインの新幹線)が路線設備のケーブル盗難により運航停止となり、駅で何時間も待たされた上、マドリッドに帰還したのが朝の6時だったという災難にも遭っているんですが、もうここまで来たら、一切、言い訳は通じませんからね。勝って残留への望みを繋ぐか、2部最速Uターンに甘んじるかの二択となれば、そう、相手はヘタフェと同じ勝ち点39まで到達したばかり。もしかして油断してくれるかもしれませんし、ホームのファンの応援を力に踏ん張れたらいいのですが。
あまつさえ、ガビなど、「No han querido que lleguemos a esa final porque con la temporada que estamos haciendo estaban cagados/ノー・アン・ケリードー・ケ・ジェゲモス・ア・エセ・フィナル・ポルケ・コン・ラ・テンポラーダ・ケ・エスタモス・アシエンドー・エスタバン・カガードス(今季、ボクらがやっていることに恐れをなしていたから、ウチが決勝に行くのを望まなかった)」と自身のインスタでぶちまけていたんですが、いやいや。アチェビのハンドは自分の脚に跳ねたボールが肩と胸に当たっていたし、クバルシはボールでなくラウタロの足を蹴っていたし、ジャマルがムヒタリアンに足をかけられたのはエリア外。
ペナルティの是非は正当だったとなれば、リプレービデオですら、正確な判定が不可能だったフリアン・アルバレスの両足が触れたとして、まさにそのマルシニアク主審にPKを無効にされたアトレティコの方が遥かに悲惨では?まあ、それも最後はジョレンテが外し、お隣さんとのCL16強対決2ndレグのPK戦で敗退となったため、要はシメオネ監督のチームの自業自得なんですが、そのレアル・マドリーも準々決勝でアーセナルに総合スコア5-1で負けてすでに蚊帳の外。決勝トーナメントに3チーム進んだスペイン勢全てが5月31日の決勝を前に姿を消してしまったのはちょっと、残念ではあるんですが…。
それでもCLアンセムが聞こえる頃にはテーブル席全てが埋まったものの、グループで応援に来るマドリーファンとは違い、特にバルサのユニを着たサポーターがいる訳でもなく、静かに試合は始まったんですが、ええ、1週間前の1stレグでも3-3と撃ち合っていた両者でしたからね。私もすぐにゴールが見られるだろうと期待していたものの、この日も先手を取ったのはインテルの方だったんですよ。ええ、前半21分、ダニ・オルモが自陣でボールを奪われ、エリア前からトゥラムが送ったラストパスをフリーだったラウタロが決めたんですが、その時、店内から拍手が聞こえたのはもしや、ギャラリーにヒマ潰しに見に来たマドリーファンが混ざっていたのかも。
実際、このバルサ、序盤から2点のビハインドに陥った1stレグの反省がまったくできていなかったようで、41分にもクバルシがラウタロからボールを奪おうとエリア内でタックルをかけたところ、うーん、その後、モンジュイックでのケガでこの試合の出場が前日まで疑問視されていた当人が、プレーが一巡する間もずっと倒れたままだったからですかね。遅ればせながら、VAR(ビデオ審判)注進が入り、モニターチェックでインテルがPKをゲット。チャルハノールが決めて、2-0でハーフタイム入りとなれば、バルサもかなり厳しい状況に陥ったかに見えたんですが…。
いえ、彼らの怖さは今年になって2度も2点を先行しながら、コパ・デル・レイ準決勝1stレグとリーガで4点を取られ、試合を引っくり返されたアトレティコファンなら、誰でも知っていること。この日も後半になってエンジンがかかったか、9分にはジェラール・マルティンのクロスをエリック・ガルシアがvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めて1点を返すと、15分には再びジェラールがボールを入れて、オルモのヘッドであっさりと同点に追いつくことに。
更に22分にはムヒタリアンに倒されたジャマルがPK獲得かと思われたものの、エリアすぐ前のFKにされたため、ここでは勝ち越し点を挙げることはできず、いえ、それよりマズかったのは31分にイニゴ・マルティネスが筋肉痛でアラウホに代わったことの方なんですけどね。ただ、それが発覚するのは、張り切る17才、ジャマルが何度もGKゾマーにparadon(パラドン/スーパーセーブ)を喰らった後の43分、とうとうラフィーニャの2度撃ちでバルサに逆転の3点目が入ってからだったんですよ。
そう、すでにバルサファンが決勝の地、ミュンヘンへの応援旅行手配を始めていたロスタイム3分、インテルは最後の反撃を試みて、CBアチェボを前線に上げていたんですけどね。まさか、後ろにアラウホがくっついていながら、ダンフリースのラストパスをその37才に流し込まれ、土壇場で3-3にされてしまったから、私も驚いたの何のって。おかげで試合は延長戦突入となり、いえ、バルの店員さんはドリンクのおかわりを頼むお客さんが増えて、ホクホク顔でしたよ。それが、日曜のリーガクラシコ(伝統の一戦)を前にマドリーファンがまさに望んだ通りの結果に終わることになるとは!
いやあ、延長戦前半8分にはまたアラウホがトゥラムを逃がし、彼の折り返しのパスがタレミからエリア内の真空にいたフラテッシに渡ると、そのシュートでインテルが逆転返しの4点目を挙げているのには私も目が点になったものですけどね。もちろん、その後のバルサは同点を目指し、最後まで渾身の力を振り絞って戦ったのは言うまでもなし。後半のラストには負傷明けのレバンドフスキも足慣らしだったか、ピッチに入っていた上、ジャマルなど、延長戦終盤にも3本もシュートを撃って、奮闘したものの…再逆転はならず、そのまま4-3、総合スコア7-6で負けてしまいましたっけ。
うーん、試合後はピッチで泣いているメンバーもいたんですが、ジャマルを始め、クバルシ、ペドリ、ガビ、フェルミンとこの先、15回ぐらいはCL優勝にチャレンジできる選手がいるバルサですからね。36才のレバンドフスキ、すでに昨季末には一旦、引退を宣言していた35才のGKシュチェスニーのポーランド人コンビ、34才のイニゴ・マルティネス以外、その辺はあまり悲観しなくてもいいんですが、問題はこのCL準決勝敗退のショックを彼らは中4日で乗り越えないといけないこと。そう、日曜午後4時15分(日本時間午後11時15分)にはリーガ優勝争いの大一番、勝ち点4差のマドリーとガチンコ勝負がやって来るから。
これはまさに3月のCL16強対決2ndレグの延長戦、PK戦敗退で消耗した後、奇しくも当のバルサと当たり、2-0から2-4に逆転されて、リーガ逆転優勝の目が遠ざかったアトレティコの例を思い出す状況ですが、果たしてフリック監督の教え子たちは体力の回復はもとより、気持ちを切り替えることができるのかどうか。すでにコパ優勝をしているとはいえ、この1週間で全てを失くすこともありえますしね。木曜には練習場施設でセッション後、決起ランチをしたとはいえ、まずはあのザル守備を何とかしないとマズいかも。
え、うっかり失点が多いのは前節のセルタ戦も3-0から、3-2まで追い詰められたマドリーも同じだろうって?そうですね、実際、今季のクラシコでは10月のサンティアゴ・ベルナベウでのリーガ戦で0-4、1月のスペイン・スーパーカップ決勝では2-5、4月のコパ決勝でも3-2と宿敵に3連敗しているアンチェロッティ監督のチームなんですが、そうは言ってもリーガ逆転優勝のためにはこれが最後のチャンスですからね。負傷禍真っ盛りのDF陣で長期リハビリ中のカルバハル、ミリトンを始め、コパ決勝で退場して6試合の出場停止となった上、ヒザの半月板の手術をしたリュディガー、同じく手術組のアラバ、まさにその試合で復帰しながら、10分ともたなかったメンディもいないとはいえ、体力で勝る今回こそ、撃ち勝たないことには仕方ないかと。
それにはセルタ戦でも2得点し、とうとうリーガピチチ(得点王)のレバンドフスキにあと1本と迫ったエムバペのゴールが欠かせませんが、水曜のCL準決勝もう1つのカード、PSGvsアーセナル戦2ndレグで自身の古巣がマドリーのリベンジを果たし、総合スコア3-1で決勝に進出したのは、もしかしてショックだったかも。そんな中、期待がかかるのは、風邪でセルタ戦を欠場したロドリゴは回復したものの、ここ21試合でたった1得点の彼に代わり、スタメン入りが予想されているギュレル。ここ数試合、いいプレーをしている上、前節はgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)も披露しているため、やはり最近はあまりゴールづいていないビニシウスの助けにもなるんじゃないかと思いますが、さて。
何はともあれ、このクラシコではマドリーが勝って、残り3節が消化試合にならないことを祈るばかりですが、この週末の他のマドリッド勢の予定も見ておくことにすると。先陣を切るのは2週連続で金曜試合となったラージョで、ラス・パルマスとのアウェイゲームなんですが、ヘタフェとの弟分ダービーで4試合ぶりに勝利したことで、彼らには再び、来季のヨーロッパの大会出場の夢が戻ってくることに。そう、勝ち点はオサスナ、マジョルカと同じながら、イニゴ・ペレス監督のチームは8位となり、コンフェレンスリーグ出場圏入りしたんですが、ネックはエスタディオ・バジェカスではUEFAの基準を満たせないこと。
要はもし、コンフェレンスリーグなり、たった勝ち点2差の7位に上がってのELなりをプレーすることになると、サンティアゴ・ベルナベウやメトロポリターノといった兄貴分のスタジアムを借りることになるんですが、それとは別にラス・パルマスは弟分仲間のレガネス、そしてアラベスとの残留争いの渦中にいるチームですからね。4月にはヘタフェ、アトレティコが情けなくも連敗して、マドリッド勢の連帯感を示せなかったため、ようやくカメージョのケガが治って復帰したラージョには是非、援護射撃をお願いしたいところかと。
そして土曜にはまず現在、13位のヘタフェがメスタジャで前節、とうとう順位も1つ抜かれてしまった好調バレンシアに挑むんですが、「残り試合で4連勝すれば、来季ヨーロッハの大会に出られる」と楽観的なアンヘル・トーレス会長はすでにUEFAライセンス(大会に出場するための資格)を申請済みなのだとか。いやあ、今回もウチェ、アランバリが出場停止、弟分ダービーで審判に悪態をついて退場したジェネも3試合の処分を喰らったため、ちょっとそれは難しい気がしますが、ヘタフェもここ4連敗中ですからね。早いところ、運気を変えて、いい感触で今季を終えないといけませんよね。
一方、土曜の午後9時(日本時間翌午前4時)にメトロポリターノにレアル・ソシエダを迎えるのがアトレティコで、こちらは本当にシーズンが終わってしまった感が激しくてねえ。実際、スコアレスドローだった前節のアラベス戦で5枚目のイエローカードをもらい、この試合は出場停止となるフリアン・アルバレスなど、火水と個人休暇をもらっていたなんてこともあったんですが、シメオネ監督はこの1週間、セルロートの1トップでマハダオンダ(マドリッド近郊)でのセッションを進めていたよう。一応、ホームではファンがしっかり見張っているため、そんなにダメダメなプレーはしないはずですが、11位ながら、8位とはたったの勝ち点2差。今季限りで退団するソシエダを絶対、5年連続のヨーロッパの大会出場に導いて、花道を飾りたいと考えているイマノル監督のチームを甘く見ると、ヤケドしかねませんよ。
そして日曜、まさしくクラシコ直前の時間帯にレガネスはブタルケにエスパニョールを迎えて、17位のアラベスとの勝ち点4差を縮める戦いとなるんですが、彼らは前節のセビージャ戦でも2-2と引き分けて、ここ3試合ドロー続き。しかもサンチェス・ピスファンでの試合の後、AVE(スペインの新幹線)が路線設備のケーブル盗難により運航停止となり、駅で何時間も待たされた上、マドリッドに帰還したのが朝の6時だったという災難にも遭っているんですが、もうここまで来たら、一切、言い訳は通じませんからね。勝って残留への望みを繋ぐか、2部最速Uターンに甘んじるかの二択となれば、そう、相手はヘタフェと同じ勝ち点39まで到達したばかり。もしかして油断してくれるかもしれませんし、ホームのファンの応援を力に踏ん張れたらいいのですが。
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▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu3
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.39“ペップの6冠バルサ”フットボールの歴史に金字塔/バルセロナ[2008-09]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.39</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2008-2009シーズン/バルセロナ 〜ペップの6冠バルサ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2008-09barca.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ジョゼップ・グアルディオラ(37) 獲得タイトル:CL、リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイ 攻撃力10:★★★★★★★★★★ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント10:★★★★★★★★★★ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層9:★★★★★★★★★☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">無冠から6冠へ</div> フランク・ライカールトに率いられた2007-08シーズンを4シーズンぶりの無冠で終えたバルセロナは、下部組織を率いていた同クラブのレジェンド、ジョゼップ・グアルディオラにトップチームの命運を託す。規律を重んじるグアルディオラは、夏の移籍市場でロナウジーニョ、デコら個性の強い選手を放出し、ダニエウ・アウベスやピケ、セイドゥ・ケイタらを獲得し、チームを刷新する。 サポーターの大きな期待を背にスタートしたペップ・バルサだったが、リーグ開幕戦では昇格組のヌマンシアを相手に無得点に終わり、0-1とまさかの敗戦を喫する。さらに、ホーム開幕戦となった次節のラシン戦でも1-1で引き分け、早くも不協和音が響いた。しかし、第3節のヒホン戦を6-1で圧勝すると、チームは一気に軌道に乗る。そこから9連勝を記録したチームは、第22節までに19勝を挙げて首位を快走。第34節では、宿敵のレアル・マドリーを相手にサンチャゴ・ベルナベウで2-6の歴史的大勝を収めると、そのまま逃げ切りに成功。2位レアル・マドリーに勝ち点9差をつけて、3シーズンぶりにスペイン王者に輝いた。 ペップ・バルサの快進撃はリーガだけにはとどまらなかった。CLではリヨン、バイエルンを撃破して4強入り。準決勝のチェルシー戦では、カンプ・ノウでの試合をゴールレスで終えて迎えた2ndレグ、試合終盤のイニエスタのゴールで1-1と引き分けて決勝に進出。決勝では、前回王者のマンチェスター・ユナイテッドを寄せ付けず、2-0で完勝した。さらに、1991-92シーズン以来となる欧州王者の座についたチームは、コパ・デル・レイでも決勝でビルバオを撃破。スペイン史上初となる3冠を達成する偉業を成し遂げた。そして、同年にはスーペル・コパとUEFAスーパーカップ、クラブ・ワールドカップをも制覇し、前人未到の6冠を達成。フットボールの歴史に金字塔を打ち立てた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">隙のないタレント集団</div> システムは、ライカールト時代の4-3-3を踏襲したが、プレッシングやパス回しの流動性など、パフォーマンスは前シーズンよりも大きく向上した。 バルデスは元々、足下が拙いタイプのGKだったが、着実に技術を磨いてビルドアップに貢献できるようになった。センターバックは、ガブリエル・ミリートが長期離脱を強いられたが、ユナイテッドから復帰したピケ、そしてマルケスの復調もあって大きな穴とはならなかった。また、右サイドバックでは、ダニエウ・アウベスを獲得したのが大きかった。セビージャから加入したブラジル人サイドバックは、メッシと好連係を築き、シーズン通して活躍。1年目から、チーム最多の公式戦52試合に出場した。 中盤ではチャビとイニエスタという世界屈指のプレーメーカーに加え、グアルディオラは自身が率いていたバルセロナBからブスケッツをトップチームに引き上げた。また、ヤヤ・トゥーレはアンカーポジションをブスケッツとシェアするとともに、最終ラインもこなすなど、チームとしての安定感を押し上げる存在となった。 前線では、右サイドが主戦場だったメッシが中央でプレーする機会を増やしていったシーズンだった。また、デコ&ロナウジーニョのストロングポイントを失っていた左サイドでは、アンリとエトーが好調を維持。新たなラインを確立し、対面する相手を恐怖に陥らせた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFアンドレス・イニエスタ(24)</span> この男がいなければ、バルセロナの3冠はなかったはずだ。2009年5月6日に行われたCL準決勝2ndレグ、スタンフォード・ブリッジでのチェルシー戦ではチームを救った。1stレグを0-0で終えていたバルセロナは、90分が過ぎた時点で1点ビハインドという苦しい状況。しかし、アディショナルタイム3分、メッシからボールを受けた小柄なMFは、ボックス外から右足を一閃。鋭いシュートがチェルシーゴールに突きささり、枠内シュート1本のバルセロナがアウェイゴール差で決勝に進出した。あのイニエスタの一撃は、当時のシーズンだけでなく、その後のバルサの栄光にも影響を与えるほどのものだった。まさに、バルセロナの歴史上で最も重要なゴールのうちのひとつと言えるだろう。 2019.04.22 22:00 Mon4
