オナナ再び失態のユナイテッドがGS連敗…ホイルンド2発もガラタサライにホームで逆転負け【CL】

2023.10.04 06:22 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)のグループA第2節、マンチェスター・ユナイテッドvsガラタサライが3日にオールド・トラッフォードで行われ、アウェイのガラタサライが2-3で逆転勝利した。
PR
グループ大本命バイエルンとの初戦を3-4の敗戦でスタートしたユナイテッド。初勝利を目指した第2節では、コペンハーゲンとの初戦を2-2のドローで終えたガラタサライをホームで迎え撃った。
直近のクリスタル・パレス戦で0-1の敗戦を喫し、早くもリーグ戦4敗目とテン・ハグ監督への風当たりも強い状況で臨んだ勝ち点3必須の一戦では先発1人を変更。ペリストリに代えてハンニバルを復帰させた。また、女性に対する暴行疑惑でしばらくチームを離れていたアントニーがベンチに戻ってきた。

ユナイテッドはこの試合でブルーノ・フェルナンデス、ホイルンド、ラッシュフォードを前線に並べた[4-3-3]でスタート。立ち上がりは左サイドを起点に幾度か際どいシーンを作り出す。

以降も相手を押し込む時間帯が続くと、遅攻ではなく得意のカウンターからゴールをこじ開ける。17分、中盤のカゼミロからのフィードに反応したラッシュフォードが右サイドのスペースに抜け出してボックス付近で高速クロスを供給。ゴール前にフルスプリントで走り込んだホイルンドは、ややマイナス気味となったボールをうまく頭で合わせると、クロスバーの内側を叩いたボールがゴールネットを揺らした。
幸先よく先制に成功したホームチームは、直後にもホイルンドの背後への飛び出しでGKムスレラに際どい対応を強いるなど畳みかける攻めを見せる。だが、一瞬の隙を突かれて同点に追いつかれる。

23分、最後尾のダビンソン・サンチェスからのロングフィードに反応したザハがDFダロトとの競り合いでうまく身体を入れてボックス中央に侵入。最後はブロックしながら右足のジャンピングボレーシュートを放つと、ダロトにディフレクトしてループシュートの形となってゴール左隅に決まった。

元トッテナムDFと元クリスタル・パレスFWのコンビにまんまとやられたユナイテッドは、ここからギアを入れ直して勝ち越しゴールを目指していく。29分にはボックス左に侵入したアムラバトのプルバックを中央のマウントがシュートするが、相手DFの好ブロックに阻まれる。

ここから畳みかけたいところだったが、以降はガラタサライに押し返され、たびたびボックス内への侵入を許す場面も。前半終盤にかけてはイーブンの展開に持ち込まれた。

その後、前半終了間際の44分にはマウントに2度目の絶好機が訪れるが、ボックス中央でフリーで放った右足シュートはゴール前の味方ハンニバルにブロックされる不運に見舞われ、勝ち越しゴールとはならなかった。

迎えた後半、ユナイテッドはハンニバルを下げてエリクセンをハーフタイム明けに投入。アタッカータイプからパサータイプをピッチに送り込み、攻撃に変化を加える。

立ち上がりから押し込む展開の中で53分には絶好機。エリクセンの絶妙なダイレクトスルーパスに反応したラッシュフォードが相手陣内右サイドを独走。そのままボックス内に持ち込むが、GKとの一対一の局面で左を並走するB・フェルナンデスへのラストパスを選択するが、これは決死の戻りを見せたDFブイの見事なクリアに阻まれた。さらに、直後のセットプレーの流れからマウントが強烈なミドルシュートを放つが、今度はGKムスレラのファインセーブに遭う。

連続での決定機を逃したものの、以降も優勢に試合を進めるホームチーム。59分にはゴール前でマウントから足元にパスを受けたホイルンドが冷静な切り返しからの豪快な左足シュートでゴールネットを揺らす。だが、ここは戻りオフサイドでゴールは認められず。

それでも、ゴールの匂いを色濃くさせるホームチームは67分、相手のミスを突いて勝ち越しに成功。セルジオ・オリヴェイラのバックパスに対して、DFサンチェスが痛恨のスリップ。このボールをかっさらったホイルンドが驚異的な加速で一気にボックス内に持ち込むと、最後はGKとの一対一を巧みなチップキックで制した。

これでホームチームが完全に試合の主導権を掌握するかに思われたが、ここから悪夢の展開が待っていた。

まずは71分、ガラタサライが右サイドでのスローインの流れからユルマズが右サイドのスペースへ抜け出し、冷静にマイナスの折り返しを供給。これを直前に決定機を外していたケレムがきっちり右隅へ流し込み、すぐさまスコアをタイに戻す。

さらに、76分にはGKオナナが不用意な縦パスをボックス手前のメルテンスにカットされると、何とかリカバリーを試みたカゼミロがボックス内で後ろからスライディングタックル。このファウルでガラタサライにPKが与えられると共に2枚目のイエローカードをもらったカゼミロが無念の退場となった。

このPKはイカルディが枠の左に外して事なきを得たが、81分にはアムラバトの縦パスをサンチェスに頭で撥ね返されると、オフサイドラインぎりぎりで中央を抜け出したイカルディに汚名返上の見事なチップキックのシュートを流し込まれて逆転を許した。

その後、アントニーやマルシャルの投入で数的不利ながらもリスクを冒して同点を目指したユナイテッドだったが、割り切って守備に回ったアウェイチームの守備を最後までこじ開けることはできなかった。

この結果、初戦に続く守護神オナナの失態に加え、決定力不足と課題を露呈したユナイテッドが、グループステージ2連敗。一方、敵地で会心勝利のガラタサライは初勝利を収め首位のバイエルンとの連戦に臨むことになった。



PR
1 2
関連ニュース

ブルーノ・フェルナンデスが注目の去就に改めて発言 「望んでくれる限りはここにいるつもり」

マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス(29)が注目の去就に改めて発言した。 新たにキャプテンの役割を託される今季も公式戦15得点12アシストと攻撃陣の絶対軸となるブルーノ。ただ、ユナイテッドは決勝進出のFAカップを除けば、チャンピオンズリーグ(CL)もグループステージ最下位で敗退と散々たる結果に終わり、主戦のプレミアリーグも最終節を残して8位と振るわずだ。 来る夏には組織改革を進めるジム・ラトクリフ共同オーナーのもと、現場レベルも大幅な整理が推察され、ブルーノもオファー次第で売却かと報じられ、話題に。ブルーノからも「いつだって選手が残留を望む必要があるけど、残ってほしいとも思われないといけない」との発言がなされ、不透明感が漂う。 注目を集める形でシーズン終盤を迎えたブルーノは15日にニューカッスル・ユナイテッドを相手に行われたプレミアリーグ第37節のホーム最終戦後、イギリス『スカイ・スポーツ』で「まだ2試合あるし、最高の形で締めくくらないといけない」と決意を新たにしつつ、揺れる去就にも改めて言及したという。 「クラブが僕を求め、将来の一員として望んでくれる限りはここにいるつもり。何かしらの理由で彼らが僕を望まないのであれば、出ていく」 こちらも進退が不透明だが、ニューカッスル戦後のエリク・テン・ハグ監督からも改めて残留を願う声が聞こえてくるブルーノ。最近のイギリス『The Athletic』ではクラブとの会談を経て残留との見方もあるが、いかに。 2024.05.17 15:05 Fri

去就不透明のB・フェルナンデスにサウジから関心、ロナウド所属のアル・ナスルが巨額オファー計画か

サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ナスルは、今夏にマンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス(29)を狙う可能性があるようだ。 2シーズン目を迎えたエリク・テン・ハグ監督の下で、低調なシーズンとなってしまったユナイテッド。今夏にはジム・ラトクリフ共同オーナーのもと、大幅な選手整理も予想されているが、大黒柱であるブルーノの去就も不透明となっている。 ブルーノは『DAZN』のインタビューにおいて、「選手はいつだってここにいるのを望む必要があるけど、残ってほしいと思われないといけない」と発言。思うような成績を残せていないチームへの不満もうかがえる発言は憶測を呼んだが、クラブとしては全力で慰留する考えであり、残留は既定路線と考えられている。 しかし、イギリス『デイリー・メール』によると、アル・ナスルが今夏に動き出す可能性がある模様。同クラブに所属するクリスティアーノ・ロナウドは、元同僚であるブルーノとの再共演を熱望しているようだ。 アル・ナスルはブルーノに対して最大で9000万ポンド(約176億円)の移籍金を提示する用意があるとのこと。ユナイテッドにとっても無視できない金額になるが、クラブや選手がどのような決断を下すかが注目される。 2024.05.16 17:50 Thu

2戦連続先発で存在感発揮のアムラバト、常に準備していたものの「100%の状態ではない」

マンチェスター・ユナイテッドのモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトが自らのパフォーマンスを振り返っている。クラブ公式サイトが伝えた。 15日、プレミアリーグ第34節延期分でニューカッスルをホームに迎えたユナイテッド。イングランド代表MFコビー・メイヌーやコートジボワール代表FWアマド・ディアロ、デンマーク代表FWラスムス・ホイルンドのゴールで3-2の打ち合いを制した。 そんな中、中盤で奮闘したのが今シーズン、フィオレンティーナからユナイテッドにレンタル加入しているアムラバト。前節のアーセナル戦に続き先発すると、相手のカウンターからのピンチを巧みなスライディングタックルで防ぐ見せ場もあり、チームの勝利に大きく貢献した。 ユナイテッドではここまでリーグ戦9試合の先発にとどまっている上、本職ではないサイドバックも任されるなど難しい立ち位置が続いたが、求められた際に全力を出せるよう準備を整えていたと試合後にコメント。フル出場での勝利を喜んでいる。 「(ベンチ続きの日々は)当然簡単ではなかった。誰もがプレーしたいと思っているからね。忍耐強くならなければならなかったが、常にチームのために戦う準備はできていた」 「チームが僕を必要とする時、必要とされる場所で1分でも10分でもプレーする。トレーニングでは常にベストを尽くすし、チームを助けられるようトライする」 「できることは1つしかないと思う。ハードワークして、チャンスが来るのを待つだけだ。シーズン終盤だから少し遅いかもしれないが、そのチャンスが来て、今日勝てたことを嬉しく思う」 また、プレータイムの少なさゆえまだ真価を発揮できていないとも語ったアムラバト。それでも今できることはやったと胸を張っている。 「自分をアピールできるのは良いことだけど、まだトップのソフィアン・アムラバトではないし、どんなプレーができるかだ。ここ4、5カ月で90分間プレーしたのは2度目だから、普段のような100%の状態ではない」 「だけど、自分が良いプレーをしたこと、そしてチームとしても良いプレーが見せられたことをとても嬉しく思っている。それに、僕らはこの試合で勝利したかった」 2024.05.16 17:04 Thu

「どうやったらこんな間違いができる?」足裏がかかとに入るもノーファウル…ゴードンは渦中のVARに激怒「明確なミスジャッジだ」

ニューカッスルのイングランド代表FWアンソニー・ゴードンが、判定に対して怒りを露わにした。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 ゴードンは15日に行われたプレミアリーグ第34節延期分のマンチェスター・ユナイテッド戦で先発。ヨーロッパリーグ(EL)出場権を賭けた重要な一戦だったが、31分に失点を許す苦しい展開に。その直後、ボックス内に進入したゴードンが背後からソフィアン・アムラバトに倒されるも判定はノーファウル。映像で見ると、アムラバトの足裏がゴードンのかかとに入りソックスも破れていたが、VARでも判定は変わらなかった。 後半は点の取り合いとなりゴードンにも得点が生まれたが、あと一歩及ばず2-3で敗北。ニューカッスルはチェルシーに抜かれて7位に転落しており、非常に痛い黒星となった。 試合後、ゴードンは自身へのファウルでPKが与えられなかったことに激怒。特に映像を見ながら何もしなかったとVARへの怒りは止まらず、VAR廃止に向けたクラブ投票が行われるとも報じられる中で、現状のままは許されないとの見方を示した。 「これは明確で明らかなミスジャッジだ。どうやったらこんな間違いができるのか、僕にはわからない。VARは排除するか、改善するかのどちらかしかないだろう。それはとてもシンプルだ」 「ピッチ上で審判が間違った判断をするのは仕方ない。物事の発生は本当に一瞬だからね。だけど、VARが間違った判断をする意味がわからない。ミスを修正するためにあるはずだ。(アムラバトは)僕のアキレス腱を蹴り、背中を押していた。正直言って、こうなる意味がわからない」 2024.05.16 15:30 Thu

「絶対に引き止めたい」退団報道も出ているB・フェルナンデスの去就にテン・ハグ監督が言及「彼はクラブを愛している」

マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督が、去就が騒がしいポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスについて語った。クラブ公式サイトが伝えた。 15日、プレミアリーグ第34節延期分でユナイテッドはホームにニューカッスルを迎えると、撃ち合いに。ホーム最終戦で3-2で勝利を収めることに成功した。 今シーズンはケガ人が相次いだこともあり、苦しい1年となったが、FAカップで決勝に勝ち上がっており、タイトル獲得のチャンスが最後にある。 一方で、新オーナーも決定し、選手たちの入れ替えも行われることに。その中で注目を集めているのが、キャプテンでもあるB・フェルナンデスだ。 チームを去るという報道も出ている中、試合後にテン・ハグ監督が去就に言及。クラブとしては引き留めるつもりであることを明言した。 「絶対にクラブはブルーノを引き留めたいと思っている。疑いの余地はない」 「彼はマンチェスター・ユナイテッドを愛しているし、ユナイテッドファンを愛しているし、ユナイテッドでプレーをすることを愛している」 「彼は常にベストを尽くしているのがわかるだろう。そして、彼はたとえケガをしていても、プレーする模範だ。彼はフットボールを愛している」 「彼は勝ちたがっている。それが、彼の性格を表現している方法だと私は思う」 また、苦しいシーズンながらもキャプテンとしてチームを支えたB・フェルナンデスのパフォーマンスを評価。労いの言葉を送った。 「彼のパフォーマンスにはとても満足している。そして、シーズン中の彼のパフォーマンスは、彼の周りで多くの選手が負傷し、その度にチームを背負わなければならない時、彼にとっては簡単ではなかった」 「しかし、彼個人に関して言えば、良いレベルを維持しており、特に春には素晴らしいレベルまで成長すると言えるだろう。とても満足している」 <span class="paragraph-title">【動画】B・フェルナンデス、決勝ゴールとなったホイルンドのゴールをアシスト!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="t-rRF64WQC8";var video_start = 572;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.16 13:20 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly