ポルトガルの試合で主審が“ホワイトカード”を掲示! メディカルの人命救助称える

2023.01.23 23:37 Mon
Getty Images
先週末に行われたポルトガル女子のカップ戦で“ホワイトカード”が使用された。ポルトガル『レコルド』が伝えている。21日、ベンフィカとスポルティングCPの女子チームは、タッサ・デ・ポルトガル・デ・フトゥボル・フェミニーノ準々決勝でリスボン・ダービーに臨んだ。
試合はホームのベンフィカが5-0と大勝を飾ることになったが、試合中には主審によるホワイトカード掲示という珍しい場面があった。

ベンフィカの3点リードで迎えた前半終盤の44分、スタンドで観戦していた1人のファンが体調不良を訴えて卒倒。この緊急事態を受け、ベンフィカとスポルティングの両メディカルスタッフがすぐさま人命救助に向かった。そして、迅速な応急処置もあって同ファンはすぐに回復したという。

すると、主審を務めていたカタリーナ・カンポスは、救護を終えてピッチの周囲を歩きながらベンチに戻っていたベンフィカとスポルティングの両メディカルスタッフに対して、ホワイトカードを掲示。さらに、エスタディオ・ダ・ルスに集まった多くの観客からも惜しみない拍手が送られた。
サッカーではお馴染みのイエローカードとレッドカードは、試合中の不正や暴力行為のために選手とコーチングスタッフをコントロール手段として使用されるが、このホワイトカードは「スポーツにおける倫理的価値の向上」の観点から、試合中のフェアプレー行為をクラブが認めるために考案されたものだという。

現在、国際サッカー連盟(FIFA)が様々な改革を行っている活動の一環で、ポルトガルで最近導入されたものだ。

そして、今回の両メディカルスタッフに対して、掲示されたケースが初のホワイトカード使用となった。

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