【CLグループ第4節プレビュー②】バイエルン、ナポリ、ブルージュ、インテルに突破の可能性

チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第4節が12日に開催される。ここでは第4節2日目となるグループA～Dの戦いを展望していく。

◆ナポリが4連勝で突破決めるか～グループA～

グループAでは前節、ナポリがアヤックスに6発完勝として3連勝とした。そしてリバプールがレンジャーズを難なく退け、2勝目を挙げている。迎える第4節、ナポリがアヤックスに連勝するとグループステージ突破が決まる。

ナポリは前節、敵地でのアヤックス戦を圧巻の6発圧勝劇とした。FWオシムヘンの代役を務めるFWラスパドーリがドッピエッタの活躍、飛ぶ鳥を落とす勢いのMFクワラツヘリアが1ゴール1アシストの活躍と、良い流れが続く。アヤックス戦ではMFジエリンスキ、DFラフマニの両主力を負傷で欠くが、4連勝で一気に突破を決めてしまえるか。
リバプールは前節、DFアーノルドの華麗直接FK弾などで2-0の勝利。ただ、2-3と打ち負けた直近のアーセナル戦でFWルイス・ディアス、DFアーノルド、DFマティプとケガ人が増えてしまった。厳しい台所事情の中、レンジャーズに連勝してグループステージ突破に近づけるか。

【グループA】
▽10/12(水)
《25:45》
ナポリ vs アヤックス
《28:00》
レンジャーズ vs リバプール◆旋風ブルージュが4連勝で突破決めるか～グループB～

グループBでは前節、クラブ・ブルージュがアトレティコ・マドリーに勝利する番狂わせを演じた。3連勝としたブルージュは今節、アトレティコに連勝すると悲願のグループステージ突破が決まる。

過去4季グループステージ敗退の辛酸をなめてきたベルギー王者があと一歩で悲願に届くところまで来た。前節アトレティコ戦では自慢の堅守で自陣に引いてくる策を採ってきた相手から2ゴールを奪ったブルージュ。その実力がフロックでないことを証明した中、敵地での試合を制すことはできるか。

対するアトレティコはブルージュ戦の敗戦で最下位に転落。直近のジローナ戦では5バックに戻して2-1と逃げ切り勝利を飾った。ホームでアグレッシブに戦いたいところだが、シメオネ監督はどのような策を講じるだろうか。

そしてポルト戦の敗戦を受けてセオアネ前監督を解任し、シャビ・アロンソ新監督を迎えたレバークーゼンは、ポルトとのリターンマッチを戦う。シャビ・アロンソ監督の初陣となったシャルケ戦ではFWディアビとMFフリンポンが躍動して4発快勝とした。ポルト戦でも彼らの機動力を生かした戦いができればリベンジできそうだが果たして。

【グループB】
▽10/12(水)
《25:45》
アトレティコ・マドリー vs クラブ・ブルージュ
《28:00》
レバークーゼン vs ポルト

◆死のグループ早くも決着か～グループC～

死のグループでは前節、バイエルンがビクトリア・プルゼニに5発完勝として3連勝とした。そしてインテルがバルセロナにウノゼロ勝利とし、2勝目を挙げている。リターンマッチとなる今節、バイエルンとインテルが勝利すると、早くも死のグループ決着となる。

バイエルンは前節、コロナ陽性でMFキミッヒとMFミュラーを欠いたものの、物ともせず5発圧勝とした。ただ、土曜に行われたドルトムントとのデア・クラシカーでは2点のリードを守り切れず引き分けに終わってしまった上、DFデ・リフト、DFアルフォンソ・デイビス、FWニャブリ、GKノイアーらが負傷。主力を欠く中、3試合連続ゴール中と好調のFWサネの活躍に期待したいところ。プルゼニを下して突破を決めてしまえるか。

VARによるゴール取り消しでインテルに惜敗したバルセロナは負ければ敗退の痺れる大一番を迎えた。インテル戦では攻めあぐねる展開を強いられたが、前述のようにFWアンス・ファティのハンドを取られて厳しいゴール取り消しに遭った。守備陣にケガ人が続出している中、ラ・リーガでは2戦連続1-0の勝利と勝負強さを見せているが、インテル戦で起死回生の白星を飾れるか。

一方、インテルはS.インザーギ監督の進退が懸かっていたバルセロナ戦を制し、直近のセリエAサッスオーロ戦もFWジェコのドッピエッタでモノにして公式戦連勝とした。チームの心臓であるMFブロゾビッチを引き続き欠くが、代わってアンカーを務めるMFチャルハノールがバルセロナ戦では決勝ゴールと乗っており、この勢いのまま死の組突破を狙いたい。

【グループC】
▽10/12(水)
《28:00》
ビクトリア・プルゼニ vs バイエルン
バルセロナ vs インテル

◆大混戦を抜け出すのは～グループD～

グループDでは前節、スポルティングがマルセイユに敗れ、フランクフルトとトッテナムは引き分けに終わった。勝ち点6から3ポイント差でひしめく混戦のグループとなった中、MF守田のスポルティングはホームにマルセイユを迎える。

前節マルセイユ戦ではGKアダンと、そのアダンの退場により出番が回ってきた控えGKイスラエルの乱調により1-4と完敗したスポルティング。痛い敗戦となった中、ホームに帰って行われる今節は切り替えて勝利を取り戻したいところ。舵取り役の守田の働きにも期待したい。

MF鎌田とDF長谷部がフル出場したトッテナム戦、フランクフルトは後半に多くの好機を生み出しながらもゴールレスドローに終わった。直近のボーフム戦では長谷部を欠場とし、鎌田を途中出場とした中、今季未勝利の最下位チーム相手に痛恨の完敗を喫した。痛い黒星となったが、温存された長谷部は万全の状態でトッテナム戦に臨むことができる状態。万全のコンディションでトッテナムを叩くことはできるか。

一方のトッテナムは直近のブライトン戦を1-0と辛勝。MFドハーティやMFビスマら、これまで出番の回ってこなかった面々がまずまずの存在感を示した中、同勝ち点で並ぶフランクフルトを蹴散らしてグループステージ突破への足がかりとできるか。

【グループD】
▽10/12(水)
《28:00》
スポルティング vs マルセイユ
トッテナム vs フランクフルト