元バーゼルのスイス人DFが34歳で死去…2年前からがん闘病

2022.09.20 19:00 Tue
Getty Images
スイス人DFニコラス・シンデルホルツが肺ガンにより34歳で死去した。

同選手は母国のアーラウに所属していた2020年夏、2019-20シーズンの最終盤の最中で肺ガンが発覚。当初は肺炎だと思われていたものの、検査を重ねた結果、進行中の肺ガンであることが判明し、闘病生活が始まった。

ガンの発覚当時、アーラウのチームメイトの大半はそれを知らされていなかったという。チームメイトの休暇を邪魔をしたくないというシンデルホルツの要望で、しばらくは親しい間柄の者にしか伝えなかったようだ。
ただ、診断から数カ月はクラブのトレーニングにも定期的に顔を出すほどに調子が良く、この機会を利用して若手の指導にも取り組んでいたという。アーラウとの契約は2021年夏に満了を迎えたものの、クラブは最大限のサポートをすることを約束していた。

今年5月、アーラウの1部昇格を目指す試合が本拠地のブリュッグリフェルドスタジアムで行われた際にも姿を見せていたシンデルホルツ。この時は明らかに病状が悪化していたが、それでもまた回復する希望に満ちていたという。
しかし、次第に薬が効かなくなると、急速に状態は悪化。そして18日にシンデルホルツは帰らぬ人となってしまった。34歳だった。

シンデルホルツは4人の子供に恵まれており、ガン発覚直後に末っ子が生まれていた。

衝撃的な訃報にアーラウは「FCアーラウは家族に心からお悔やみ申し上げるとともに、この困難な時期に彼らが力を発揮できることを願っています」と追悼。

また、ユース時代を過ごしたバーゼルも「FCバーゼルはニコラス・シンデルホルツの死を悼みます。我々の元U-21キャプテンは、34歳という若さで癌のため亡くなってしまいました」と、声明を発表している。

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