ラスト10分、筋書きなしの衝撃ドラマ! 1つの珍プレーから、両軍のフェアプレー合戦に…最後は意図的にPK失敗
2022.04.25 21:30 Mon
スュペル・リグ(トルコ1部)で前代未聞のドラマが生まれた。トルコ『ヒュリエット』が伝えている。23日、リーグ第34節でガズィアンテプ(14位)vsギョズテペ(19位)の一戦が行われた。試合は0-0のまま90分が経過。そして後半アディショナルタイムに怒涛の展開を迎える。
まずはアディショナルタイム3分、ピッチ中央でギョズペテのMFアタカン・チャンカヤがファウルを受け、試合が止まる。チャンカヤは治療を受けずに立ち上がったが、ここで主審はドロップボールとして再開する。
そのボールをギョズペテMFソネル・アイドードゥがロングキック。これがゴールに直接向かうと、クロスバーに直撃して跳ね返ったこぼれ球をFWアディス・ヤホビッチが押し込んだ。
ドロップボールが直接ゴールに決められたわけではないため正当なゴールだが、通常では相手にボールを返す場面のため、まさかのゴールに両チームの選手は困惑した表情を見せる。
すでに時計はアディショナルタイム6分をまわっており、1-1のまま終わるかと思われたが、ドラマはまだ終わらない。
ギョズテペのキックオフで再開されると、ガズィアンテプがロングカウンターを発動。GKのスローから一気に前線にロングパスを送ると、抜け出したフィゲイレドがギョズテペのGKに倒され、主審はPKを指示した。
正当な攻撃の中からPKを獲得。勝利を奪うPKになると思われたが、キッカーを務めたガズィアンテプのFWムハメト・デミルはこれを故意に失敗。試合はその直後にタイムアップを迎え、結局1-1のドローで終了となった。
アディショナルタイムに4つのトピックスが生まれた試合。ギョズテペのステファン・トマス監督は、「私は選手たちにプレーを続けるように言ったが、彼らはあのような決断をした」と守備をせずにゴールを決めさせたのは選手の決断だとコメント。一方で、「カズィアンティプの選手たちは、おそらく罪悪感を感じたためにPKであの決断をしたんだと思う」と、最後のPKを相手がわざと失敗したことにも言及した。
一方、ガズィアンテプのエロル・ブルト監督は「最後の10 分は、最初の80分よりはるかにエキサイティングだった」とアディショナルタイムを含めた終盤の出来事に言及。「相手がドロップボールからゴールを決めたとき、彼らはフェアプレーの模範を示した」と、相手がわざと同点にさせてくれたとコメント。最後のpkについては「その後のPKでは、選手たちがフェアプレーの模範を示した」と、引き分けで試合を終わらせることがフェアであると考えた行動だったとした。
PKをわざと失敗したデミルは、「ソネルのキックがなければ、0-0で終わりだった。ただ、彼らはゴールを決めた。そして相手は勝ち点3でなければ降格することになるのに、ゴールを認めてくれた」とギョズテペのフェアプレーに言及。「ゴールを決めて同点にした1分後に、PKを獲得した。先にギョズペテがゴールを許してなければ、PKもなかったはずだ。とても不思議な気持ちだった。彼らがここで降格するのは適切ではないと思った」とアディショナルタイムの出来事は全て1つの間違いから起きたとし、「彼らのフェアプレーの後、僕は自分でこの決断をした。チームで一緒に決断した。今も不思議な気持ちだが、後悔はない」と、自身の決断が間違っていなかったと語っている。
ギョズテペは、残り4節を残して残留圏内の16位ギレスンスポルとは勝ち点差12に。得失点差でも大きく離されており、2部降格がほぼ確定となっているが、この勝ち点「1」を渡すことで、デミルは降格決定という引導を渡さない決断を下した。
まずはアディショナルタイム3分、ピッチ中央でギョズペテのMFアタカン・チャンカヤがファウルを受け、試合が止まる。チャンカヤは治療を受けずに立ち上がったが、ここで主審はドロップボールとして再開する。
ドロップボールが直接ゴールに決められたわけではないため正当なゴールだが、通常では相手にボールを返す場面のため、まさかのゴールに両チームの選手は困惑した表情を見せる。
ギョズテペがリードした中、試合は再開。すると、ギョズテペの選手たちは守備を放棄。異様な空気の中、ガズィアンテプのFWジョアン・フィゲイレドにゴールを決め、1-1とイーブンになった。
すでに時計はアディショナルタイム6分をまわっており、1-1のまま終わるかと思われたが、ドラマはまだ終わらない。
ギョズテペのキックオフで再開されると、ガズィアンテプがロングカウンターを発動。GKのスローから一気に前線にロングパスを送ると、抜け出したフィゲイレドがギョズテペのGKに倒され、主審はPKを指示した。
正当な攻撃の中からPKを獲得。勝利を奪うPKになると思われたが、キッカーを務めたガズィアンテプのFWムハメト・デミルはこれを故意に失敗。試合はその直後にタイムアップを迎え、結局1-1のドローで終了となった。
アディショナルタイムに4つのトピックスが生まれた試合。ギョズテペのステファン・トマス監督は、「私は選手たちにプレーを続けるように言ったが、彼らはあのような決断をした」と守備をせずにゴールを決めさせたのは選手の決断だとコメント。一方で、「カズィアンティプの選手たちは、おそらく罪悪感を感じたためにPKであの決断をしたんだと思う」と、最後のPKを相手がわざと失敗したことにも言及した。
一方、ガズィアンテプのエロル・ブルト監督は「最後の10 分は、最初の80分よりはるかにエキサイティングだった」とアディショナルタイムを含めた終盤の出来事に言及。「相手がドロップボールからゴールを決めたとき、彼らはフェアプレーの模範を示した」と、相手がわざと同点にさせてくれたとコメント。最後のpkについては「その後のPKでは、選手たちがフェアプレーの模範を示した」と、引き分けで試合を終わらせることがフェアであると考えた行動だったとした。
PKをわざと失敗したデミルは、「ソネルのキックがなければ、0-0で終わりだった。ただ、彼らはゴールを決めた。そして相手は勝ち点3でなければ降格することになるのに、ゴールを認めてくれた」とギョズテペのフェアプレーに言及。「ゴールを決めて同点にした1分後に、PKを獲得した。先にギョズペテがゴールを許してなければ、PKもなかったはずだ。とても不思議な気持ちだった。彼らがここで降格するのは適切ではないと思った」とアディショナルタイムの出来事は全て1つの間違いから起きたとし、「彼らのフェアプレーの後、僕は自分でこの決断をした。チームで一緒に決断した。今も不思議な気持ちだが、後悔はない」と、自身の決断が間違っていなかったと語っている。
ギョズテペは、残り4節を残して残留圏内の16位ギレスンスポルとは勝ち点差12に。得失点差でも大きく離されており、2部降格がほぼ確定となっているが、この勝ち点「1」を渡すことで、デミルは降格決定という引導を渡さない決断を下した。
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