女性副審に頭突きした監督が解任、「女であることを利用している」と暴言も

2022.04.12 20:45 Tue
Getty Images
レフェリングに怒り副審に頭突きするという愚行を犯した監督に処分が下った。ブラジル『ES』が伝えている。事件が起きたのは、10日に行われたカンピオナート・カピシャーバの準々決勝、ノバ・ヴェネシアvsデスポルティーバの2ndレグだった。

デスポルティーバがCKを獲得しながらも、そのプレーの前に前半終了の笛が吹かれると、ラファエウ・ソリアーノ監督らデスポルティーバのスタッフや選手たちが猛抗議。その流れで選手の1人にイエローカードが提示されると、ソリアーノ監督はさらに苛立った。
審判団に近づくソリアーノ監督に対し、女性副審のマシーリー・ネットさんは離れるように忠告するが、なんとソリアーノ監督は顔を近づけて頭突き。一線を越えてしまい、すぐさまレッドカードが提示された。

試合後、ソリアーノ監督は『TVE』のインタビューで暴行について否定。ネット副審が自分の性別を利用しているとまで言い放った。
「もし私が暴行を加えたというなら警察に行こう。検査するんだ。そうでなかったら私はあなたを訴えるだろう。彼女(ネット副審)は私が暴行を加えたと言っている。それは真っ赤な嘘だ。女であること、女だからこの状況を利用している。彼女が選手を突き飛ばしたのに、自分が暴行を受けたと言いたいんだろう」

しかし、試合に敗れ、デスポルティーバの準々決勝敗退が決まった後に、クラブはソリアーノ監督を解任し声明を発表した。

「我々はマシーリー・ネット副審に電話で連絡を取り、謝罪とサポートを申し出ようとしたが、連絡を取ることができなかった。我々は必要なことは何でも支援するという約束を改めて表明したい」

「また、クラブは専門的な心理的支援を提供し、サッカースタジアムの内外で女性に対するあらゆる種類の暴力と戦うための行動を実行していく」

さらに『ES』によると、ソリアーノ監督はエスピリトサント州サッカースポーツ裁判所から暫定的に30日間の出場停止処分を受けたとのこと。この期間内に調査が行われ、有罪判決を受けた場合は最低でも180日間の出場停止処分が下される可能性があるようだ。

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