【プレミアリーグ第16節プレビュー】ジェラードが監督としてリバプールに牙を剝く! 2003年5月以来の記録を目指す

前節はチェルシーがウェストハムに敗れ首位陥落。ワトフォードに快勝したシティがトップへ躍り出た。また、リバプールは伏兵オリジの後半アディショナルタイムのゴールでウルブスに劇的勝利を収めた。

そのリバプールが今節相手にするのは、レジェンドのジェラード率いるアストン・ビラ。ジェラード監督は指揮官として初めて古巣と対峙することになる。プレミアリーグにおいて、元リバプール選手が監督としてアンフィールドに挑んだケースは16試合あるが、その戦績は1勝1分け14敗と難攻不落。2003年5月にマンチェスター・シティを率いて挑んだケビン・キーガン氏のみが勝利を挙げている。

リバプールはホーム戦ここ2試合はいずれも4-0で勝利しているが、最後に4点以上の差をつけて3連勝を収めたのは1987年10月まで遡る。なお、この対戦はプレミアリーグにおいて最もアウェイ側が勝利した回数の多いカードとなっており、その回数は実に20回。これを超えるのはマンチェスター・ダービーの21回のみとなっている。
首位浮上のシティはホームにウルブスを迎え撃つ。現在はリーグ戦5連勝と好調だが、その立役者であるベルナウド・シウバはここ8試合で6ゴールを挙げており、過去61試合より1ゴール多い。また、前節同選手と共にゴールを決めたスターリングは、あとひとつでプレミアリーグ通算100ゴール(リバプールで18得点、シティで81得点)に到達する。達成すれば32人目の快挙で、27歳と3日という8番目に若い記録となる。

3位に転落したチェルシーはホームでリーズと対戦。今年3月のアウェイ戦ではゴールレスドローだったが、ホームでは4連勝となっている。一方リーズ目線では、ロンドンを訪問した試合では過去32試合で2勝7分け23敗と相性は悪い。なお、両者は今季のプレミアリーグにおいて、90分での得点が最多3つで並んでいる。リーグ戦初の4連勝を目指す5位トッテナムの相手はブライトン。直近の1月の対戦を含めてアメックス・スタジアムでは2連敗中だが、過去7回は4勝1分け2敗と勝ち越している。また、ここまで無敗のコンテ政権では、1試合の平均ゴール数は1.8。ヌーノ前監督の下では半分の0.9ゴールだった。

新体制初戦を白星で飾ったユナイテッドはノリッジ戦に臨む。ラングニック新監督にとっては初のアウェイ戦となるが、同クラブの常任指揮官の過去4人は同条件で負けたことはなく、最後はファーガソン監督が1986年11月に敗れたオックスフォード戦だった。

なお、ノリッジのディーン・スミス監督は今季はすでにアストン・ビラで9月にユナイテッドを破っているが、仮に今回も勝利すれば、イングランドのトップリーグで1シーズン中に異なるクラブでユナイテッド相手に勝利を挙げた指揮官として、1908-09シーズンのアンディ・エイトケン氏以来の偉業となる。

2連敗中のアーセナルはサウサンプトンをホームに迎える。ホームでの同カードは過去22試合で15勝7分け無敗。セインツにとっては同一の相手に対するアウェイ戦未勝利記録がリーグ最長となっている。また、プレミアリーグ創設以前も含めると、アーセナルはホームのセインツ戦は26試合無敗だ。

◆プレミアリーグ第16節
▽12/10(金)
《29:00》
ブレントフォード vs ワトフォード

▽12/11(土)
《21:30》
マンチェスター・シティ vs ウォルバーハンプトン
《24:00》
アーセナル vs サウサンプトン
チェルシー vs リーズ・ユナイテッド
リバプール vs アストン・ビラ
《26:30》
ノリッジ vs マンチェスター・ユナイテッド

▽12/12(日)
《23:00》
ブライトン vs トッテナム
バーンリー vs ウェストハム
レスター・シティ vs ニューカッスル
《25:30》
クリスタル・パレス vs エバートン