バイエルンがGS全勝締めでバルセロナの決勝T進出を阻む! 快勝ベンフィカが逆転で2位通過《CL》

2021.12.09 07:04 Thu
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)のグループE最終節、バイエルンvsバルセロナが8日にフースバル・アレーナ・ミュンヘンで行われ、ホームのバイエルンが3-0で快勝した。
PR
グループステージ5連勝ですでに首位通過を決めているバイエルン(勝ち点15)は、直近のドルトムントとのデア・クラシカーにも勝利し、ブンデスリーガ首位キープにも成功している。アヤックス、リバプールに続く全勝突破を図るナーゲルスマン率いるチームは、ドルトムント戦から先発2人を変更。リュカとゴレツカに代えてジューレとミュージアラを起用。キミッヒやニャブリといった一部主力が引き続き不在も、消化試合とは思えないほぼベストのメンバーを揃えた。
一方、バルセロナ(勝ち点7)は前節、3位ベンフィカ(勝ち点5)との直接対決を0-0のドローで終え、辛くも2位の座を維持。だが、最終節で勝利を逃した場合、当該成績で上回るベンフィカに抜かれる可能性が出てきた。勝利必須の状況で迎えた運命の一戦に向けては、チャビ新体制で初黒星を喫した直近のベティス戦から先発3人を変更。ニコ・ゴンサレスとコウチーニョ、アブデに代えてピケとフレンキー・デ・ヨング、デンベレを起用し、3トップに右からデスト、デパイ、デンベレを配した[4-3-3]を採用した。

ドイツ国内での新型コロナウイルス感染拡大の影響により無観客開催となった注目の名門対決は、雪がちらつく中での幕開けに。自力突破に勝利が必要なバルセロナがアグレッシブに試合に入ったことで、拮抗した展開が続く。

ホームのバイエルンはアウェイチームのアグレッシブなプレーを要所でいなしながら、アルフォンソ・デイビスやコマンが鋭い縦への仕掛けで攻撃にスイッチを入れる余裕を持った試合運びを見せる。
一方、相手の連動した守備に苦戦するバルセロナは思うようにボールを繋ぐことができないが、デンベレが個的優位をもたらす左ウイングを起点に攻め手を窺う。その流れでデパイやデストに良い形でボールが入るも、最後の質を欠き決定機まであと一歩という場面が目立つ。

バイエルンペースもバルセロナの守備の粘りもあり、均衡が保たれたまま前半半ばに突入。28分には左サイドで相手の背後を取ったミュラーがそのままボックス付近まで運び、ファーへ走り込むレヴァンドフスキへラストパスが出る。だが、ここはパスがマイナスに入り過ぎて合わせ切れない。

何とか失点を免れたバルセロナだが、直後には右ハムストリングを痛めたジョルディ・アルバがプレー続行不可能となり、ミンゲサのスクランブル投入を余儀なくされる。すると、このアクシデントで守備のバランスが崩れたか、痛恨のビハインドを背負うことに。

34分、左のハーフスペースでボールを受けたサネから背後を狙うレヴァンドフスキにスルーパスが通る。ボックス左に持ち込んだレヴァンドフスキはそのままフィニッシュまで持ち込めずも、冷静にボールをキープ。味方の攻め上がりを促した中、浮き球のボールを上げると、DF2枚の死角から飛び出したミュラーが頭で合わせたボールがゴールに向かう。やや勢いを欠いたこのシュートをDFアラウホがゴールライン上でかき出したが、ゴールラインテクノロジーによってゴールインが確認された。

この失点によって気落ちするバルセロナの動揺を見逃さないバイエルンは、前半終了までに追加点まで奪う。43分、ペナルティアーク付近でコマンから短い横パスを受けたフリーのサネが左足を一閃。強烈なブレ球のシュートが枠を捉えると、GKテア・シュテーゲンの手を弾いてゴールネットに突き刺さった。

ハーフタイム終了時点でベンフィカの2点リードによって2000-01シーズン以来、20年ぶりのグループステージ敗退が現実味を帯びてきたバルセロナ。堅守バイエルンを相手にここから3点が必要となった中、チャビ監督はデストを下げてニコ・ゴンサレスをハーフタイム明けに投入し、ガビを右ウイングに上げる。だが、この交代も流れを変える一手とはならず、前半同様にバイエルンに押し込まれる。

その後、時間の経過と共にバイエルンのペースダウンによって相手陣内でのプレータイムを増やしていくが、前半同様に最後の精度を欠く。すると、62分にはバイエルンが試合を決める3点目を奪う。

自陣右サイドからのロングフィードに反応したアルフォンソ・デイビスが快足を飛ばしてボックス内に侵入してゴールライン際に運んで丁寧に折り返す。これをゴール前のミュージアラが冷静にワンタッチで流し込んだ。

これで勝利を確信したナーゲルスマン監督はようやく手綱を緩めて次々に主力をベンチへ下げて、若手にプレー機会を与えていく。対するバルセロナも敗北を受け入れたか、デンベレ、フレンキー・デ・ヨング、ガビとキーマンを終盤にベンチへ下げた。

そして、後半終盤は一矢報いろうとするバルセロナの反撃を危なげなく凌ぎ切ったバイエルンが、3-0のまま試合をクローズ。消化試合でも力を緩めることなく完勝を収めたドイツ王者がグループステージ全勝を達成。一方、前回対戦に続き0-3の完敗を喫したバルセロナは17年連続の決勝トーナメント進出を逃し、クラブ史上初のヨーロッパリーグ(前身UEFAカップは出場)に挑むことになった。

また、同日行われたベンフィカvsディナモ・キエフは、ホームのベンフィカが2-0で勝利した。

勝利且つバルセロナの取りこぼしによって逆転突破を決められるベンフィカは、すでに最下位が確定しているディナモ・キエフ(勝ち点1)とのホームゲームに臨んだ。

開始早々にゴール前のツィハンコフに絶好機を献上したベンフィカだが、相手の信じがたいシュートミスに救われて事なきを得る。

すると、16分にはボックス左に抜け出したジョアン・マリオからのプルバックをニアに入り込んだヤレムチュクがワンタッチで合わせ、先制に成功する。さらに、22分には相手のクリアミスに反応したジウベルトがボックス内へ抜け出すと、冷静に右足のシュートを決め切った。

この連続ゴールで完全に試合の主導権を掴んだホームチームは2点リードで試合を折り返す。バルセロナのビハインドの状況を受け、後半はゲームコントロール優先の試合運びを見せたベンフィカはこのままリードを維持したままタイムアップを迎えた。この結果、最終節で逆転のベンフィカが決勝トーナメント進出を決めた。

PR
関連ニュース

マドリー戦控えるバイエルンに2人の負傷者…ラファエル・ゲレイロは2ndレグ欠場へ

バイエルンがレアル・マドリーとの大一番を前に大きな不安を抱えることになった。 バイエルンは4日、ブンデスリーガ第32節でシュツットガルトとの上位対決に臨み、1-3で敗戦した。 さらに、同試合では前半序盤に左足首を痛めたポルトガル代表DFラファエル・ゲレイロが負傷交代。さらに、同じく前半に競り合いの際に頭部に裂傷を負ったイングランド代表DFエリック・ダイアーがハーフタイムに交代した。 同試合後、トーマス・トゥヘル監督はダイアーに関して、あくまで大事を取った上での交代だったと、8日に控えるチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのマドリー戦の出場に問題がないとの見通しを示した。 その一方で、ゲレイロに関してはドイツ『スカイ』の試合後インタビューで「ラファの状態は良いものではなく、松葉杖をついて歩いている」、「おそらく彼は2ndレグを欠場するだろう。我々にとっては非常に苦いことだ」と、ポルトガル代表のマドリー戦欠場の可能性を認めた。 マドリー戦に向けた懸念材料が明らかになった一方、ヒザに問題を抱えるオランダ代表DFマタイス・デ・リフトに関しては、「明らかに良くなっている。だから、明日(5日)はチームトレーニングに向かうことになる」と、起用に目途が立っていることを明かした。 2024.05.05 07:30 Sun

伊藤フル出場のシュツットガルトがバイエルンとの上位対決を制す【ブンデスリーガ】

ブンデスリーガ第32節、シュツットガルトvsバイエルンが4日に行われ、3-1でシュツットガルトが勝利した。シュツットガルトのDF伊藤洋輝はフル出場、MF原口元気とDFチェイス・アンリはベンチ入りも出場しなかった。 前節レバークーゼンに後半追加タイム被弾で引き分けに持ち込まれたものの、出場枠の拡大が決まって15季ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場を確定させた3位シュツットガルト(勝ち点64)は、伊藤が[4-4-2]の左サイドバックでスタメンとなった。 一方、ケインのドッペルパックで前節フランクフルトに競り勝ち来季のCL出場権を確保した2位バイエルン(勝ち点69)は、4日前に行われたCL準決勝ではレアル・マドリー相手に引き分けに持ち込まれた。そのマドリー戦のスタメンから6選手を変更。ケインを最前線に2列目に右からテル、チュポ=モティング、ニャブリと据えた。 立ち上がりから押し込むシュツットガルトは10分、ヒューリッヒが枠内シュートを浴びせて牽制。17分にラファエル・ゲレイロが左足を負傷してゴレツカとの交代を強いられたバイエルンに対し、28分には伊藤のオーバーラップを起点にギラシーがボレーシュートで枠を捉えるも、ゴール前のダイアーにクリアされた。 それでも29分に押し切る。ウンダブの浮き球パスをボックス右のスペースで引き出したステルギウがシュートを蹴り込んだ。 しかし35分にバイエルンがPKを獲得。ボックス左で仕掛けたニャブリがアントンに倒された。このPKをケインが決め、バイエルンが1-1として前半を終えた。 迎えた後半開始3分、バイエルンに逆転の絶好機。しかしケインのスルーパスでディフェンスライン裏を取ったチュポ=モティングがGKと一対一となったものの、シュートは枠を捉えきれず決めきれない。 助かったシュツットガルトは50分にヒューリッヒがカットインから枠内シュートを浴びせると、続く61分にはボックス内に侵入したウンダブが枠内シュートを浴びせて牽制。 その後、サラゴサとサネを投入したバイエルンに対し、引き続きシュツットガルトが押し込むと終盤の83分に交代選手2人によって勝ち越し弾。サイラスの左サイドからのインスウィングクロスをファーサイドのチョン・ウヨンがヘッドで押し込んだ。 さらに追加タイムにサイラスがダメ押し弾を決めたシュツットガルトがバイエルンに勝利。2ポイント差に縮めている。 2024.05.05 00:47 Sun

バイエルン女子がレバークーゼン下し無敗で女子ブンデスリーガ連覇達成!通算6度目の優勝でカップとの2冠なるか

ブンデスリーガはレバークーゼンが無敗での初優勝を成し遂げ、バイエルンの12連覇を阻んだが、女子はしっかりと結果を残した。 バイエルン・フラウエンは4日、フラウエン・ブンデスリーガ(女子ブンデスリーガ)第20節でレバークーゼンと対戦。アウェイゲームながら、イングランド女子代表MFジョージア・スタンウェイのゴールで先制すると、27分にはドイツ女子代表MFリンダ・ダルマンのゴールで追加点。1点を返されるも1-2で制し、フラウエン・ブンデスリーガの連覇を達成した。これにより、通算6度目の優勝を果たすこととなった。 シーズン序盤は苦しんだバイエルンだったが、第6節で首位に立つヴォルフスブルクと対戦し2-1で勝利。これにより首位に浮上すると、その後は順調に勝ち点を重ねていった。 結果としてチームは無敗で優勝を決定。現在リーグ戦37戦無敗(33勝4分け)の成績を残している。 一方で、女子チャンピオンズリーグは敗退しタイトルを逃したが、女子DFBポカールは決勝まで勝ち残っており、9日にヴォルフスブルクと対戦する。 <span class="paragraph-title">【動画】リーグ連覇を喜ぶバイエルン女子の選手たち</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="de" dir="ltr"><br> <a href="https://twitter.com/hashtag/Meisterinnen?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Meisterinnen</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/FCBayern?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#FCBayern</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/MiaSanMia?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#MiaSanMia</a> <a href="https://t.co/CoKyGdEwmz">pic.twitter.com/CoKyGdEwmz</a></p>&mdash; FC Bayern Frauen (@FCBfrauen) <a href="https://twitter.com/FCBfrauen/status/1786736859353067883?ref_src=twsrc%5Etfw">May 4, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr"><br> <a href="https://twitter.com/hashtag/Meisterinnen?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Meisterinnen</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/FCBayern?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#FCBayern</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/MiaSanMia?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#MiaSanMia</a> <a href="https://t.co/NyJ9ojsqML">pic.twitter.com/NyJ9ojsqML</a></p>&mdash; FC Bayern Frauen (@FCBfrauen) <a href="https://twitter.com/FCBfrauen/status/1786738140884996348?ref_src=twsrc%5Etfw">May 4, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.04 22:45 Sat

バイエルンとの2ndレグ控えるマドリー、クルトワがカディス戦でスタメンへ

レアル・マドリーのベルギー代表GKティボー・クルトワが4日のラ・リーガ第34節カディス戦に先発するようだ。カルロ・アンチェロッティ監督が前日会見で明かしている。 今季開幕前の昨年8月に左ヒザ前十字靭帯断裂の重傷を負ったクルトワ。3月中旬には復帰目前で右ヒザの半月板を損傷して復帰が遅れたが、チャンピオンズリーグ準決勝2ndレグのバイエルン戦を8日に控える中、カディス戦で実戦復帰することが確実となった。 1日のバイエルンとの1stレグでベンチ入りしていたクルトワについてアンチェロッティ監督は「ティボーは問題なく明日、プレーするだろう。ミリトンの復帰と同様、我々にとってとても良いニュースだ。彼自身、復帰に興奮しているが、我々全員が彼の復帰を喜んでいるよ」と出場を明言した。 敵地でのバイエルン戦を2-2で引き分け、CL決勝進出に近づいたマドリーは、残り5試合となったラ・リーガでは2位バルセロナに9ポイント差を付けて王座奪還を目前としている。 2024.05.04 07:00 Sat

CL出場に導きしシュツットガルト指揮官にバイエルン行きが再燃も…「何も変わっていない」

シュツットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督(41)が改めてバイエルン行きの可能性に言及した。 トーマス・トゥヘル監督が今季限りで退任するバイエルンでは次期監督探しが注目どころに。レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督を本命視する報道からはじまり、招へいとなれば復帰となるドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督も挙がったが、いずれも不調に終わった。 次に白羽の矢が立ったのがオーストリア代表のラルフ・ラングニック監督だったが、こちらも破談に。こうしてバイエルンの監督探しが振り出しに戻り、以前から候補の1人に挙がるヘーネス監督が今年3月にシュツットガルトと新契約を結んだものの、再び注目され始めている。 だが、ドイツ『スカイ』によると、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場に導いた41歳の指揮官はバイエルン行きの可能性に「何も変わっていない」と多くを語らず。トゥヘル監督の後任が見つからない状況にも語る立場にあらずを強調しつつ、最終的に見つかるはずと語った。 「この件にコメントするつもりなんてない。適切ではないからだ。バイエルンは並外れたクラブだから、常に物事を注視していかないといけないが、彼らならきっと良い解決策を見つけることだろう」 2024.05.03 15:30 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly