サネの決勝弾でリーグ年間最多ゴール記録樹立! バイエルンが奥川フル出場のビーレフェルトに競り勝つ!《ブンデスリーガ》

2021.11.28 04:45 Sun
Getty Images
ブンデスリーガ第13節、バイエルンvsビーレフェルトが27日にアリアンツ・アレーナで行われ、ホームのバイエルンが1-0で勝利した。なお、ビーレフェルトのMF奥川雅也はフル出場した。
PR
現在、首位のバイエルン(勝ち点28)は前節、キミッヒやジューレらコロナ関連による欠場者が居た中、アウグスブルクに痛恨の敗戦。今季2敗目を喫した。それでも、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではディナモ・キエフ相手に勝利し、バウンスバックに成功。
来週に勝ち点1差の2位ドルトムントとのデア・クラシカーを控える中、今節は奥川が2戦連続ゴール中と一人気を吐く降格圏の17位ビーレフェルト(勝ち点9)と対戦した。ディナモ・キエフ戦からはタンギ・ニアンズに代えてウパメカノを起用した以外、同じスタメンを継続した。

戦前の予想通り、地力で大きく勝るバイエルンが相手陣内でハーフコートゲームを展開していく。開始7分にはボックス内での混戦からミュラーが右足のジャンピングボレー、11分にはサネの左足のミドルシュートでいきなりゴールに迫るが、いずれもGKオルテガの横っ飛びのセーブに遭う。さらに、16分にはミュラーとのパス交換でボックス左に抜け出したアルフォンソ・デイビスがGKと一対一を迎えるが、ここもオルテガにうまくコースを消されて先制点とはならず。

以降も相手を自陣深くに押し込めて多彩な崩しで局面の打開を試みるバイエルンだが、オルテガを中心とするビーレフェルトの集中した守備に苦戦。頼みのレヴァンドフスキもなかなかボールタッチのフィーリングや周囲との呼吸が合わず、決定機に絡むことができない。
一方、キックオフ直後から我慢の戦いが続くビーレフェルトは幾度か良いボール奪取から前がかりな相手の背後を突くカウンターでチャンスを窺ったが、能力の高い相手守備陣とのマッチアップを制することができず。28分には好調の奥川が相手の背後を取ってGKノイアーとの一対一に持ち込む見せ場が訪れたが、シュートを防がれた上に抜け出しのタイミングでオフサイドを取られた。

前半のうちにゴールを奪えなかったバイエルンは早い時間帯にゴールを奪おうと、後半もアグレッシブに入る。

開始直後の46分にはウパメカノからのクサビのパスをミュラー、トリソとワンタッチで繋ぎ、3人目の動きでゴール前に飛び出したサネがダイレクトシュート。だが、ここはGKオルテガにうまくコースを消されてシュートは枠の左に外れた。さらに、58分にはゴレツカを下げてミュージアラを投入し、より攻撃的な布陣にシフト。

一方、後半も守勢が続くビーレフェルトでは奥川がチームの攻撃をけん引。67分にはペナルティアーク付近に持ち込んで強烈なミドルシュートを放つが、これは惜しくも枠の右に外れた。

ゴールが遠いバイエルンだが、後半半ば過ぎにようやくゴールをこじ開ける。71分、後半立ち上がりの決定機と似たような形からミュージアラのクサビをミュラーが丁寧に左へ落とすと、サネが強烈な左足のミドルシュートをゴール左隅に突き刺した。

なお、バイエルンにとってこのゴールは2021年のブンデスリーガでの102ゴール目となり、1977年にケルンが記録したリーグ記録を更新した。

このゴールによってここから一気にバイエルンペースかに思われたが、ビーレフェルトも士気を落とさずに守備面で粘る。畳みかける攻めで追加点を奪いたいホームチームは、77分にコマン、78分に途中出場のニャブリがゴールへ迫るが、GKオルテガのビッグセーブとクロスバーに阻まれた。

それでも、守備の局面では終始安定したパフォーマンスを見せていたバイエルンは、奥川らビーレフェルトの攻撃陣をきっちり封じ込めて1-0の勝利。相手の堅守に苦しみながらもアウグスブルク戦の敗戦を払しょくする勝利を収め、次節のデア・クラシカーを首位で迎えることになった。

PR
関連ニュース

ノイアー引退決断なら1年早くバイエルンに帰還? 後継者候補ニューベルに特別条項存在か

シュツットガルトにレンタル移籍中のドイツ人GKアレクサンダー・ニューベル(27)は、条件付きで2025年夏のバイエルン復帰がありえるようだ。ドイツ『スカイ・スポーツ』が報じた。 2020年夏にシャルケからバイエルンへ移籍し、偉大な先輩GKマヌエル・ノイアーの足跡を辿ったニューベル。その後モナコへの2年間のレンタル移籍で経験を積むと、今シーズンはドイツ国内のシュツットガルトへ移り、ブンデスリーガ3位と躍進するチームを最後尾から支えている。 バイエルンは先日、2025年6月までとなっていたニューベルとの契約を新たに4年延長。期間が2029年6月まで延びると同時に、シュツットガルトへのレンタル期間も2年追加される運びとなった。 しかし、ニューベル、バイエルン、シュツットガルトの3者の間には特別条項が存在するとのこと。現行契約が2025年6月となっているノイアーが、契約満了での引退を決意した場合、バイエルンは無償でニューベルを呼び戻す可能性があるという。 一方、現在38歳のノイアーがもう1年の現役続行を希望した場合、ニューベルは予定通り2026年6月までのレンタル契約を全う。その際はバイエルンとニューベルの契約が自動的に1年延長され、2030年6月までの契約にアップデートされる模様だ。 今シーズンここまでブンデスリーガで25試合に出場し、9度のクリーンシート達成と好成績を残しているニューベル。順当に行けば来シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)も戦うはずで、シュツットガルトでのさらなる飛躍が期待されるが、ノイアーの後継者争いにはどのタイミングで身を投じることになるのだろうか。 2024.04.16 20:20 Tue

「脱帽するしかない」レバークーゼンの偉業をライバルのミュラーも絶賛「本当にセンセーショナル」

バイエルンのドイツ代表FWトーマス・ミュラーが、ブンデスリーガ優勝を果たしたレバークーゼンを称えた。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えている。 今シーズンのブンデスリーガは、シャビ・アロンソ監督に率いられたレバークーゼンが開幕から絶好調を維持すると、調子の上がらぬ2位バイエルンに大差をつけて首位を独走。14日に行われたブンデスリーガ第29節のブレーメン戦で5-0の大勝を飾ったチームは、いまだ無敗の状態でクラブ史上初のブンデスリーガ優勝を果たした。 これにより、バイエルンの連覇は「11」で途切れることに。絶対王者の座を退く形となったが、17日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)の事前会見に出席したミュラーは、元同僚でもあるシャビ・アロンソ監督の偉業を絶賛。そのうえで、来シーズンは挑戦者の立場となることを歓迎している。 「ブンデスリーガの優勝は決まった。僕たちの11年連続の優勝を経て、今年は本当にセンセーショナルな好パフォーマンスを見せたレバークーゼンがトロフィーを獲得したね」 「僕のかつてのチームメイトであるシャビ・アロンソのチームは、今シーズンここまで無敗だ。このパフォーマンスには脱帽するしかないよ。タイトル獲得を成し遂げたチームやクラブを祝福したい」 「これによって来シーズンは、僕たちがハンターになることを意味するだろう。それはこれまでと違った新しい状況、異なる状況であり、チームに新鮮な空気をもたらすだろうね」 2024.04.16 16:30 Tue

バイエルンとの契約は残り2年も…ニャブリは今夏の移籍を検討せず?

バイエルンのドイツ代表FWセルジュ・ニャブリ(28)は、他クラブへの移籍を望んでいないようだ。 ニャブリは2017年6月にバイエルンへ加入。初年度のホッフェンハイムへのレンタル移籍を経て翌年からバイエルンに復帰すると、以降は主力として公式戦通算235試合出場86ゴール52アシストの記録を残している。 これまで多くのタイトル獲得にも貢献してきた一方で、今シーズンは度重なる負傷に見舞われているニャブリ。現在もハムストリングを痛めて離脱中であり、シーズン中に復帰できるかは不透明な状況となっている。 そんなニャブリとバイエルンの契約は2026年までとなり、今夏には残り2年に。ドイツ『スカイ・スポーツ』によるとバイエルンはオファー次第で今夏の売却を検討する可能性があるものの、ニャブリ本人に退団の意思はないようだ。 ニャブリは現在のミュンヘンでの生活や年俸1500万ユーロ(約24億5000万円)以上を受け取る待遇に満足している模様。移籍するとしたら、欧州トップクラブが同様の条件を提示した場合に限るとのことだ。 ニャブリにはパリ・サンジェルマン(PSG)が今夏獲得に動く可能性もあると報じられているが、果たして。 2024.04.16 15:40 Tue

新指揮官探すバイエルン、2023年3月に解任のナーゲルスマン監督が最優先ターゲットか

バイエルンは新シーズンの指揮をドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督(36)に託したいようだ。 バイエルンは2月にトーマス・トゥヘル監督の今シーズン限りの退任を発表。後任の最有力候補はレバークーゼンをクラブ史上初のブンデスリーガ優勝に導いたシャビ・アロンソ監督だったが、指揮官は3月に残留を明言したことで、監督探しが白紙に戻っていた。 その後はブライトン&ホーヴ・アルビオンのロベルト・デ・ゼルビ監督や、オーストリア代表のラルフ・ラングニック監督の名前が取り沙汰されるも、具体的な進展はなし。バイエルンは4月中に新指揮官を決めたい意向を示していたことから、どのような動きを見せるかが注目されていた。 そんな中で、ドイツ『スカイ・スポーツ』によると、バイエルンはナーゲルスマン監督を最優先候補にすると決定したとのこと。すでに指揮官に対して、3~4年の長期契約を提示しているようだ。 ただし、ナーゲルスマン監督はまだ去就を決断していない模様。代表監督の契約は2024年7月までとなるも、ドイツサッカー協会(DFB)は契約延長を希望しており決断が注目される。 ナーゲルスマン監督は2021年夏にバイエルンの指揮官に5年契約で就任すると、初年度にブンデスリーガ優勝を達成。しかし、翌シーズンはブンデスリーガとチャンピオンズリーグ(CL)でタイトル獲得の可能性を残す状況でありながら、チーム内の不和などを理由に電撃解任されていた。 2024.04.16 11:15 Tue

公式戦4試合ぶり白星は「望んでいた結果」、バイエルンがCLアーセナル戦2ndレグに弾み

バイエルンのトーマス・トゥヘル監督が久々の勝利を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 ブンデスリーガ第27節のドルトムント戦、第28節のハイデンハイム戦で2連敗を喫し、12連覇が絶望的となったバイエルン。ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグのアーセナル戦を2-2のドローで終えた中、13日の第29節ケルン戦では、選手を6人入れ替えながら立て直しを図った。 前半はイングランド代表FWハリー・ケインのシュートなどで度々ゴールに迫ったバイエルンだったが、ポストにも嫌われ、ゴールレスでハーフタイムへ突入。後半に入るとフランス代表FWキングスレー・コマンが負傷するアクシデントもありながら、ポルトガル代表DFラファエル・ゲレイロのコントロールショットで均衡を破り、後半アディショナルタイムにはドイツ代表MFトーマス・ミュラーのゴールでダメ押しした。 公式戦4試合ぶりの白星を手にしたトゥヘル監督は、「望んでいた結果が得られた。これで水曜日に向けた準備ができる」とコメント。一方、CL準々決勝の狭間という難しさも口にした。 「素晴らしいチャンスをいくつか作ったが、良いチャンスもいくつか許してしまった。重要な2試合の間に最高のパフォーマンスを見せるのは簡単ではない」 また、トゥヘル監督はアーセナルをホームに迎える17日の2ndレグにも言及。選手たちにベストを求めると同時に、サポーターの後押しも望んでいる。 「水曜日は、非常に優れた守備のパフォーマンス、自信を持ってハイプレスをかける時間帯、良いポゼッションなど全ての要素が必要だ」 「完璧なパフォーマンス、少しの運、当日の良いコンディションが必要だし、ホームアドバンテージを決定的なものにするため、観客も必要としている」 2024.04.14 17:25 Sun
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly