【ELグループステージ展望】メガクラブ不在も強豪が参戦! 日本人7選手が参戦

2021.09.16 18:00 Thu
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2021-22シーズンのヨーロッパリーグ(EL)・グループステージが16日に開幕する。昨シーズンと同様、優勝チームに翌シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権が与えられるELに、今シーズンは7人の日本人選手がグループステージから参加。また、ナポリやラツィオ、レスター・シティといった強豪も出場する。

ここでは、注目クラブや日本人選手の所属するチームを中心にグループステージを展望していきたい。
◆メガクラブ不在も強豪が参戦
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ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の創設によって、前シーズンの48チーム制から32チーム制に変更となった、今季のグループステージ。メガクラブは不在も、コンペティション自体のレベルは上がった印象だ。

そういった中、現時点での優勝候補はナポリ、ラツィオのイタリア勢、レスター・シティ、ウェストハムのイングランド勢、レバークーゼン、リヨン、マルセイユといった5大リーグ所属クラブ。

今季からスパレッティ、サッリと国内屈指の戦術家を新指揮官に据えたナポリとラツィオは、今夏のメルカートでも適材適所の補強を行っており、チーム状態は良好。ナポリはユベントスを破るなど、セリエA開幕3連勝を飾り、ラツィオも直近の試合でミランに敗れたものの、サッリ監督の志向する支配的なスタイルとエースFWインモービレら現有戦力のストロングを組み合わせた魅力的なアタッキングフットボールの一端を早くも披露している。共にグループステージではタフな相手との対戦が続くが、現時点では有力な優勝候補と言える。
そのナポリと同じグループCに入ったレスターも有力な優勝候補だ。昨季のプレミアリーグでは終盤の失速によってCL出場権獲得を逃したが、チェルシー、マンチェスター・シティを破ってFAカップ、コミュニティ・シールドのタイトルを獲得するなど、メガクラブに比肩する実力を持つ。昨季は選手層に不安を抱えていたが、今夏の移籍市場ではDFヴェステルゴーアやDFバートランド、MFスマレ、FWダカと各ポジションに的確補強を敢行している。

同じプレミア勢のウェストハムもモイーズ監督の下で攻守にプレー強度が高いアグレッシブなフットボールで、今季は更なる躍進の気配を漂わす。今や絶対的なエースとなったFWアントニオのバックアップ不在は気がかりも、二足の草鞋を履いてもブレないスカッドを構築している。

その他では攻撃に特長を持つレバークーゼンとマルセイユに、攻守のバランスの良さと新戦力のフィット次第で大きな伸びしろを持つリヨンといったクラブにも注目したい。

◆2つのグループで日本人対決実現!
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今シーズンのELグループステージでは、7人の日本人選手がプレーすることになる。

グループDではMF長谷部誠、MF鎌田大地を擁するフランクフルト(ドイツ)と、MF三好康児を擁するアントワープ(ベルギー)が、オリンピアコス(ギリシャ)とフェネルバフチェ(トルコ)という強豪2クラブと同居することに。

グラスナー新体制で公式戦2敗3分けの未勝利と厳しい船出となったフランクフルト。その中で副将を務める長谷部はドルトムントとのリーグ開幕戦でゲームキャプテンを務めたが、直近は2試合連続で出場機会なしに終わるなど、序列が低下。一方、今夏のステップアップが噂されながらも最終的に残留となった鎌田はここまでリーグ戦3試合に先発しているものの、昨シーズンの本調子からは程遠い状況。チームとしての優先度はブンデスリーガの方が高いが、激戦区を勝ち抜く上では長谷部の豊富な経験と鎌田の創造性が重要だ。まずはホームで戦うフェネルバフチェとの初戦で新体制初白星を挙げて今後の巻き返しのキッカケとしたい。

アントワープで3年目を迎える三好は今回のEL予選プレーオフで2試合連続ゴールに、本大会行きを懸けたPK戦でも4人目のキッカーとしてきっちり成功し、突破の立役者となった。さらに、リーグ戦でも主力として起用されており、今グループステージでの活躍に大きな期待が懸かる。昨シーズンはトッテナムやレンジャーズという強豪との対戦を経験しており、難敵相手にも臆せず戦えるはずだ。

また、グループHではFW伊東純也を擁するヘンク(ベルギー)と、FW北川航也を擁するラピド・ウィーン(オーストリア)が、ウェストハム(イングランド)、ディナモ・ザグレブ(クロアチア)と同居する激戦区に入った。

昨季の公式戦42試合で12ゴール16アシストと圧巻の数字を残し、今やヘンクの攻撃をけん引する伊東は、今季ここまでも主力として活躍。スペインやイングランドへの移籍を希望していると伝えられる中、プレミアリーグの強豪ウェストハムとの一戦は自身にとって大きなアピールの場となるはずだ。

ラピド・ウィーン在籍3年目も未だに前線のバックアッパーの域を出ない正念場の北川。今季も公式戦6試合に出場しているものの、先発出場はゼロ。今グループステージでもプレータイムは限られるが、少ないチャンスを確実にモノにしたい。

今夏のセルティック(スコットランド)加入後、センセーショナルな活躍で一躍イギリス国内で知名度を上げるFW古橋亨梧は、レバークーゼン(ドイツ)、ベティス(スペイン)フェレンツヴァローシュ(ハンガリー)と強豪揃いのグループGに入った。今月のインターナショナルマッチウィークの負傷により、グループステージ序盤数試合を欠場する見込みだが、戦列復帰後は再びゴールラッシュをみせ、チームを決勝トーナメントに導く活躍が期待される。

最後に、今夏の退団が有力視されながらも最終的にPSV(オランダ)に残留することになったMF堂安律は、モナコ(フランス)、レアル・ソシエダ(スペイン)、シュトゥルム・グラーツ(オーストリア)と同じグループBに入った。今季初出場となった直近のAZ戦ではボックス外から見事な左足のミドルシュートを突き刺すゴラッソでポジション奪取に向けた最高のアピールを見せており、出場機会増が期待されるところだ。

【グループA】
リヨン(フランス)
レンジャーズ(スコットランド)
スパルタ・プラハ(チェコ)
ブレンビー(デンマーク)

【グループB】
モナコ(フランス)
PSV(オランダ)※堂安律
レアル・ソシエダ(スペイン)
シュトゥルム・グラーツ(オーストリア)

【グループC】
ナポリ(イタリア)
レスター・シティ(イングランド)
スパルタク・モスクワ(ロシア)
レギア・ワルシャワ(ポーランド)

【グループD】
オリンピアコス(ギリシャ)
フランクフルト(ドイツ)※長谷部誠、鎌田大地
フェネルバフチェ(トルコ)
アントワープ(ベルギー)※三好康児

【グループE】
ラツィオ(イタリア)
ロコモティフ・モスクワ(ロシア)
マルセイユ(フランス)
ガラタサライ(トルコ)

【グループF】
ブラガ(ポルトガル)
ツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)
ルドゴレツ(ブルガリア)
ミッティラン(デンマーク)

【グループG】
レバークーゼン(ドイツ)
セルティック(スコットランド)※古橋亨梧
ベティス(スペイン)
フェレンツヴァローシュ(ハンガリー)

【グループH】
ディナモ・ザグレブ(クロアチア)
ヘンク(ベルギー)※伊東純也
ウェストハム(イングランド)
ラピド・ウィーン(オーストリア)※北川航也
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2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、柏レイソルを紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:17位(6勝15分け13敗) 2022シーズン:7位(13勝8分け13敗) 2021シーズン:15位(12勝5分け21敗) 【昨季チーム得点王】 細谷真大 14ゴール 【今季ノルマ】 残留 【編集部イチオシ】 FW細谷真大 昨季J1:34試合出場/14ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆ギリギリの残留</span> 昨季は天皇杯で11年ぶりの決勝進出とタイトルにもう一歩のところまで迫ったが、リーグ戦はというと、前年の7位から大きく落としての17位に。ネルシーニョ監督の後任として井原正巳監督が指揮するようになってからも課題が少なかったわけではなかったが、最下位のみが降格というレギュレーションにも希望を見いだしつつ、犬飼智也の夏加入や守備整備で勝ち点を着実に積み上げ、残留を決めた。 <span class="paragraph-subtitle">◆補強は…</span> J1優勝の過去を持つチームであるのを考えると、到底満足できるものではなく、この冬のチーム整備から力を入れていきたいところだったが、補強はレンタルバックとJ2からのステップアップが中心に。昨年もJ1クラブでプレーした新戦力は木下康介に限られており、ほかの新顔では野田裕喜や白井永地、島村拓弥といった個人昇格者が占める。 <span class="paragraph-subtitle">◆細谷真大の残留は朗報だが</span> 一方、主力からの退団者では椎橋慧也、仙頭啓矢、山田康太がそれぞれ新たなチャレンジを選択。武者修行先の徳島ヴォルティスで昨季13ゴールとブレイクの森海渡は横浜FCによもやの完全移籍を決断した。昨季14ゴールのエース、細谷真大に冬の海外移籍がなさそうな情勢というのは朗報だが、チーム力は現時点でIN&OUTの動向からしてダウン感が強い。 <span class="paragraph-subtitle">◆若手の成長度合いでチーム力が変化も</span> ほかでは守備の立て直しにひと役を買った犬飼の完全移籍移行も良い知らせではあったが、現時点ではJ1経験の乏しい選手がどこまで戦力として独り立ちしていけるかどうかといったところ。修行でひと回り大きくなって戻った鵜木郁哉をはじめ、ポテンシャルを秘めた若手も多く、そこから何選手が台頭を遂げるかでチーム力も変わってくる。 <span class="paragraph-subtitle">◆シーズンを通じて天皇杯決勝の戦いを</span> 攻守にわたって多くの課題を持ち越しての今季だが、天皇杯決勝では川崎フロンターレを相手に前線からのプレッシングと組織としての守りで相手のパスワークに制限をかけ、PK戦にもつれる死闘。川崎Fを大いに苦しめたあのスタイルは可能性を感じさせ、今季の初めから打ち出していければ楽しみだ。井原監督も続投。17位に沈んだ昨季からの巻き返しを期す。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 DF野田裕喜(26)←モンテディオ山形/完全移籍 DF関根大輝(21)←拓殖大学/新加入 DF犬飼智也(30)←浦和レッズ/完全移籍移行 MF島村拓弥(24)←ロアッソ熊本/完全移籍 MF白井永地(28)←徳島ヴォルティス/完全移籍 MF熊坂光希(22)←東京国際大学/新加入 MF鵜木郁哉(22)←水戸ホーリーホック/期限付きより復帰 FW木下康介(29)←京都サンガF.C./完全移籍 FW升掛友護(20)←愛媛FC/期限付きより復帰 【OUT】 DFブエノ(28)→未定 DF岩下航(24)→期限付き移籍 DF田中隼人(20)→V・ファーレン長崎/期限付き移籍 DF大嶽拓馬(21)→EDO ALL UNITED/完全移籍 DFエメルソン・サントス(28)→インテルナシオナウ(ブラジル)/完全移籍 MF三原雅俊(35)→未定 MF椎橋慧也(26)→名古屋グランパス/完全移籍 MF山田康太(24)→ガンバ大阪/完全移籍 MF仙頭啓矢(29)→FC町田ゼルビア/完全移籍 MF落合陸(24)→水戸ホーリーホック/期限付き移籍 MF加藤匠人(24)→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍 FWドウグラス(36)→未定 FWアンジェロッティ(25)→FC今治/完全移籍 FW森海渡(23)→横浜FC/完全移籍 2024.02.15 18:15 Thu

攻撃陣は多士済々、2年目のクラモフスキー体制は真価を発揮できるか【J1開幕直前ガイド|FC東京】

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、FC東京を紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:11位(12勝7分け15敗) 2022シーズン:6位(14勝7分け13敗) 2021シーズン:9位(15勝8分け15敗) 【昨季チーム得点王】 ディエゴ・オリヴェイラ 15ゴール 【今季ノルマ】 上位 【編集部イチオシ】 MF松木玖生 昨季J1:22試合出場/1ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆不完全燃焼に終わった昨シーズン</span> アルベル監督の下で2年目を迎えた2023シーズン。タイトル争いを目標としながら開幕から成績が安定せず、6月にリーグ戦3連敗を喫して12位にまで沈み、アルベル監督解任の決断を下した。後任にピーター・クラモフスキー監督が就任してからも劇的な改善はなく、パフォーマンスも低調に。最終的にはリーグ11位、3シーズン無冠の結果に終わり、誰にとっても不満の残る1年となった。 <span class="paragraph-subtitle">◆即戦力を補強し攻撃陣は多士済々</span> 思うような結果を残せなかった昨シーズンからの巻き返しを目指し、即戦力の補強に成功した。主だったところでは北海道コンサドーレ札幌から小柏剛、アルビレックス新潟から高宇洋、鹿島アントラーズから荒木遼太郎を獲得。さらに、ウニオン・ベルリンからは遠藤渓太が加わり、アタッカーの選択肢が豊富になったことは頼もしい。一方で、守備陣についてはユースからの昇格や大卒の加入など、最小限にとどまった。 <span class="paragraph-subtitle">◆クラモフスキー監督にとって勝負の年に</span> 即戦力の補強に成功し、渡邊凌磨こそ去ったもののディエゴ・オリヴェイラ、松木玖生、小泉慶ら多くの主力は残留。上位を争える戦力は十分揃っているだけに、就任2シーズン目を迎えるクラモフスキー監督の手腕が問われることになるだろう。昨シーズンは途中就任の難しさもあり、最後まで説得力のあるサッカーは見せられず。前クラブのモンテディオ山形でも2シーズン目に成績を上げJ1参入プレーオフにチームを導いているだけに、指揮官がどのような采配を振るうかは注目だ。 <span class="paragraph-subtitle">◆新時代に向けた第一歩を踏み出せるか</span> ここ最近はタイトル争いに絡めず、もどかしい想いを抱くファンも少なくない。そんな中で、クラブは創設25周年を契機にエンブレムを一新。ここから新しい歴史を築いていく決意を新たにした。今シーズンは東京ヴェルディやFC町田ゼルビアの昇格により、にわかに首都が熱気を帯びているが、そんな中で長年J1を戦ってきた矜持を示し、ファンを熱狂させるサッカーが見せられるか、クラブの真価が問われる。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 GK小林将天(18)←FC東京U-18/昇格 GK波多野豪(25)←V・ファーレン長崎/期限付き移籍より復帰 DF岡哲平(22)←明治大学/新加入 DFペク・インファン(18)←チョナンジェイル高校(韓国)/新加入 DF東廉太(19)←SC相模原/期限付き移籍より復帰 MF高宇洋(25)←アルビレックス新潟/完全移籍 MF安斎颯馬(21)←早稲田大学/新加入 MF荒木遼太郎(22)←鹿島アントラーズ/期限付き移籍 MF遠藤渓太(26)←ウニオン・ベルリン(ドイツ)/期限付き移籍 MF安田虎士朗(20)←栃木SC/期限付き移籍より復帰 MF品田愛斗(24)←ヴァンフォーレ甲府/期限付き移籍より復帰 MF原川力(30)←セレッソ大阪/完全移籍移行 FW小柏剛(25)←北海道コンサドーレ札幌/完全移籍 FW野澤零温(20)←松本山雅FC/期限付き移籍より復帰 【OUT】 GKヤクブ・スウォビィク(32)→コンヤスポル(トルコ)/完全移籍 DF木村誠二(22)→サガン鳥栖/期限付き移籍 DFペク・インファン(18)→ツエーゲン金沢/期限付き移籍 DF大森理生(21)→いわきFC/期限付き移籍 DF蓮川壮大(25)→清水エスパルス/期限付き移籍 DF岡庭愁人(24)→ジェフユナイテッド千葉/期限付き移籍 MF渡邊凌磨(27)→浦和レッズ/完全移籍 MF青木拓矢(34)→未定/契約満了 MF塚川孝輝(29)→京都サンガF.C./期限付き移籍 MFアルトゥール・シルバ(28)→大宮アルディージャ/完全移籍 MF西堂久俊(22)→鹿児島ユナイテッドFC/期限付き移籍 MF梶浦勇輝(20)→ツエーゲン金沢/育成型期限付き移籍延長 MF内田宅哉(25)→名古屋グランパス/完全移籍移行 FWアダイウトン(33)→ヴァンフォーレ甲府/完全移籍 FW熊田直紀(19)→ヘンク(ベルギー)/期限付き移籍 FWペロッチ(26)→シャペコエンセ(ブラジル)/期限付き移籍満了 2024.02.14 19:00 Wed
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