【プレミアリーグ開幕節プレビュー】王者シティはトッテナムと激突! 各チーム新戦力の出来はいかに

ユーロにコパ・アメリカ、東京オリンピックと国際大会満載だった夏を経て、ついに2021-22シーズンのプレミアリーグが開幕する。王者マンチェスター・シティは、いきなりトッテナムとのビッグマッチが組まれた。

昨季7位に終わったトッテナムは、新たにヌーノ監督を招聘し新シーズンをスタート。補強に関してはブライアン・ヒル、ゴッリーニ、ロメロを獲得しており、主に守備面の強化に充てた。だが、ケインの去就が不透明で、大半のメディアが対戦相手であるシティ行きを予想。この試合にも出場するかどうか不明だ。

一方、シティは1億ポンドを投下し、アストン・ビラからグリーリッシュを獲得。主な補強はこれぐらいだが、既存戦力だけでも数シーズンは戦えるスカッドとなっている。シティで6年目を迎えるグアルディオラ監督は、就任から5シーズン連続で開幕節で勝利を挙げている唯一の指揮官で、クラブとしても2011-12シーズンから10シーズン続けて白星を並べている。
昨季2位のユナイテッドはホームでリーズと対戦する。イングランド1部リーグにおいて第1節で激突するのは70-71シーズン以来、51年ぶりのことで、オールド・トラフォードの対戦では、ユナイテッドは1981年2月に敗れて以降、16試合無敗(10勝6分け)。昨季は6-2で勝利している。相性は悪くないが、相手は鬼才ビエルサ率いる昨季9位のチーム。サンチョやヴァランなど新戦力の試金石にふさわしい相手だ。

昨季は守備陣の度重なる負傷に悩まされながらも、何とか3位に滑り込んだリバプールの初戦の相手は昇格組のノリッジ。リーグでの過去14回の対戦は12勝2分け無敗でトータルのゴール数は44点と、1試合平均3.1ゴールのお得意様だ。問題の守備面ではファン・ダイクやジョー・ゴメスはプレシーズンで実戦復帰しており、加えて新戦力のコナテも高いパフォーマンスを披露していることから、盤石の状態で開幕戦に臨める。欧州王者のチェルシーはホームにクリスタル・パレスを迎え撃つ。プレミアリーグでは過去20試合で16勝を挙げており、直近は7連勝の収めている相手だ。先のUEFAスーパーカップでコンディションの調整不足が心配された中、悪くない相手と言えるだろう。だが、過去4シーズンは初戦を2度落としており、これはそれ以前の23シーズンと同じ数字。油断はできないが、7シーズンぶりに復帰したルカクのゴールで勝利することができれば、この上ない好スタートを切れそうだ。

昨シーズンはクラブ史上初のFAカップ優勝を果たし、先日のコミュニティシールドでもシティを下して40年ぶりの同タイトルを掲げたレスターの相手はウルブス。ホームでは過去24試合で一度しか負けておらず、ウルブスも新監督の下でプレシーズンマッチを2勝1分け3敗で終えるなど、まだ手探りの状態だ。レスターは今夏に、昨季のザルツブルクでリーグ戦27ゴールを挙げたパトソン・ダカや、リールのリーグ・アン優勝に貢献したスマレ、そしてプレミアリーグ屈指の左SBバートランドを獲得しており、さすがの的確補強で優勝を狙っている。

昨季8位のアーセナルは、74年ぶりに昇格したブレントフォードと共に13日にリーグ開幕のドラを鳴らすことになった。金曜日に試合が行われるのは、プレミアリーグでは2001年4月以来3度目のことだ。アーセナルが開幕戦を担当するのは4回目で、過去3試合はいずれも勝利を収めている。

◆プレミアリーグ開幕節
▽8/13(金)
《28:00》
ブレントフォード vs アーセナル

▽8/14(土)
《20:30》
マンチェスター・ユナイテッド vs リーズ
《23:00》
バーンリー vs ブライトン
チェルシー vs クリスタル・パレス
エバートン vs サウサンプトン
レスター vs ウォルバーハンプトン
ワトフォード vs アストン・ビラ
《25:30》
ノリッジ vs リバプール

▽8/15(日)
《22:00》
ニューカッスル vs ウェストハム
《24:30》
トッテナム vs マンチェスター・シティ