【2020-21プレミアリーグ総括】超WS選出の最優秀選手は王者シチズンズの堅守を支えたルベン・ディアス

2021.06.05 17:00 Sat
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◆王者リバプールの陥落と、役者が揃ったシティの怒涛の巻き返し優勝前半戦は中堅クラブの奮闘により、近年稀に見る混戦となったプレミアリーグ。アンチェロッティ監督体制2シーズン目を迎え、夏に大型補強を施したエバートンや、プレミアリーグらしい堅守速攻スタイルを貫いたサウサンプトン、そしてモイーズ率いるウェストハムといったクラブが台頭し、見応えのある上位戦を繰り広げていた。

しかし、徐々に抜き出ていったのがシティだった。リーグ戦3分の1までは取りこぼしも多く、優勝候補と言われながら今ひとつ調子が上がらなかったものの、12月半ばの第12節のセインツ戦を機に、リーグ戦15試合を含む公式戦21連勝を記録。3月上旬の第27節のマンチェスター・ダービーでその連勝が止められてしまうものの、その後も順調に勝ち点を重ね、一時の9位から最終的に2位のユナイテッドと12ポイント差をつけて、2シーズンぶりの優勝を果たした。

その立役者となったのが主にフォーデン、ギュンドアン、そして新加入ルベン・ジアスの3人。以前からグアルディオラ監督の寵愛を受けていた若きイングランド代表MFは、文字通りその才能を開花させ、リーグ戦28試合で9ゴール5アシストを記録。第17節のチェルシー戦や第23節のリバプール戦で1ゴール1アシストの活躍で一気にスーパースターの仲間入りを果たし、将来のシチズンズを背負って立つ選手として、さらなる成長が嘱望されるシーズンとなった。

また、ギュンドアンは本職のアンカーから一列ポジションを上げたことで得点能力が底上げされ、28試合で13ゴール3アシストの成績に。特にチームがリーグ戦15連勝中だった期間は10ゴール2アシストの量産体制を築き、リバプールとトッテナムとの連戦で2点ずつ奪うなど、ライバルを一気に引き離す上で抜群の存在感を放った。ルベン・ジアスも優勝に大きく貢献した一人で、出場した32試合のうち17試合でクリーンシートを達成。守備に課題のあった昨季のチームを救う、MVP級の活躍を披露した。

そんなシティに大差をつけられながらも、ユナイテッドはサー・アレックス・ファーガソン勇退以降の近年では最も安定したシーズンを送ったと言える。英雄と化したブルーノ・フェルナンデスは37試合で18ゴール11アシストと相変わらずの暴れっぷりで、チームも依存してしまう面もあったが、今季は新加入のカバーニやラッシュフォードが10得点以上の成績を残し、守備ではローンから戻ったディーン・ヘンダーソンが、絶対的守護神だったデ・ヘアから終盤にかけてポジションを奪うなど活性化も進んだ。

3位に入ったのは、シーズンを通じて不振に喘いだ昨季王者のリバプール。序盤にファン・ダイクやジョー・ゴメスといった守備の要をケガで失うと、その後も守備陣を中心に故障者が続出。さすがの名将クロップも手を焼き、一時は8位まで落ち込んでしまう時期も。さらに1月に行われた第18節のバーンリー戦では4年に及ぶホーム無敗記録が「68」でストップ。そしてそこからホーム6連敗という悲劇に見舞われてしまう。それでも、リーグ2位の22ゴールを記録したサラーが気を吐いたこともあり、最後の10試合を8勝2分けと持ち直し、土壇場で3位に滑り込むことに成功した。

リバプールを含め、最後までもつれ込むこととなった4位争いを制したのはチェルシーだ。ランパード体制2年目を迎えていたブルーズだったが、1月下旬に成績不振でレジェンドを更迭し、ほぼ同じタイミングでパリ・サンジェルマンを解任されていたトゥヘル監督を新たに招へいした。するとこの采配が見事に功を奏し、新体制初戦のウルブス戦から10試合無敗で9位から一気に順位を上げると、終盤戦にはウェストハムやシティ、レスターといった上位チームを次々と撃破。最終節ではアストン・ビラに敗れ、最終的にレスターが敗れての4位確保というギリギリの目標達成だったものの、それを帳消しにするビッグタイトルが後に待っていた。

そのレスターは惜しくも5位という結果に。序盤から順位が安定し、トップ4に居座った期間は上位4クラブよりも長かったが、第37節のチェルシー戦と最終節のトッテナム戦の連敗が痛恨に。5シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場は叶わなかった。一方で、FAカップでは52年ぶりの決勝でチェルシーを下し初優勝。この結果、リーグ5位とFAカップ制覇で得られるヨーロッパリーグ(EL)の出場権が重複したため、その資格は6位のウェストハムに回ることに。加えて、来季から新設されるヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)の出場権も6位から7位に繰り下がり、トッテナムが手にすることになった。なお、8位に終わったアーセナルは25年ぶりに欧州大会の出場を逃す結果となった。

ボトムでは、昨季は昇格組ながら9位と躍進したシェフィールド・ユナイテッドが最下位で降格の憂き目に。今季も中位でのフィニッシュが予想されていたが、実際には1月まで1勝もできず、前半の17試合で獲得した勝ち点はわずかに2ポイント。最終的に7勝を挙げたが、6試合を残した時点で降格が決定していた。そして3月13日をもって、2016年5月の就任から3シーズンで3部リーグからプレミアリーグ昇格に導いたクリス・ワイルダー監督が辞任。また、それぞれ19位と18位に終わったWBAとフルアムは、1年でのチャンピオンシップ(2部)降格となった。

【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆DFルベン・ディアス(マンチェスター・シティ)
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プレミア新参のポルトガル代表DFを今シーズンの最優秀選手に推す。優勝したシティにおいて、フォーデンやギュンドアン、さらにはカンセロなど攻撃面で輝いた選手が多かった中、ベンフィカから推定6500万ポンドで加入したセンターバックは、指揮官の臨むビルドアップ能力も備えつつ、クロスに対する位置取りの早さや対人守備はもちろん超一流。加えて24歳ながらリーダーシップも兼備しており、元々守備が課題とされていたシティの最後のピースとしてピタリとハマった。リーグ最少失点だったチームにおいて、32試合に出場し、15度のクリーンシートを達成している。

★最優秀監督
◆デイビッド・モイーズ(ウェストハム)
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リーグ戦14連勝を記録したペップも見事だったが、今季のスコットランド人指揮官の手腕は無視できない。2019年11月の就任から2シーズン目を迎えたモイーズ監督は、序盤戦はサイドバックのマスアクとコウファルの運動量を生かした5バックを採用していたものの、マスアクの長期離脱を受けて、次第に[4-2-3-1]に収束。相手によっては3バックも駆使しながら柔軟に1年を戦った。

開幕の2試合を除けば、連敗が1度しかない安定感を保った今季のウェストハム。その核となったのが中盤センターのライスとスーチェクで、屈指のインテンシティを誇る2人のセントラルMFのおかげで守備が整理され、同時にアントニオやフォルナルスの推進力が活性化。昨季に比べて明らかに複数得点する試合が増えた。また、途中加入で9ゴールを記録したリンガードという嬉しい誤算もあり、結果的に6位に終わったものの、最後までトップ4争いに絡む躍進を見せた。

【期待以上】
★チーム
◆ウェストハム
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上述のように期待以上の成果を残したチームはウェストハムの他にいないだろう。開幕前はボトムハーフフィニッシュが大方の予想で、降格候補に挙げるメディアも少なくなかったなか、モイーズ監督が見事にその下馬評を覆した。かつて同監督に率いられ、最高4位の成績を収めたエバートンを彷彿とさせる肉食チームを作り上げ、決して厚くはない選手層ながらも崩れることなく戦い抜いた。

全38試合に出場した鉄人スーチェクや、両サイドバックに君臨したコウファルとクレスウェル、テクニシャン・フォルナルスら非凡な才能を持つ選手たちが十二分の実力を発揮し、アントニオはウェストハムにおいてキャリアハイとなる10ゴール5アシストを記録。ビッグクラブには力負けすることは少なくなかったものの、中堅クラブ以下との試合は安定してポイントを奪っていた。冬の移籍市場でユナイテッドから加入したリンガードの覚醒も躍進の一端を担い、今夏に完全移籍に向けて動きがあると見られている。

★選手
◆パトリック・バンフォード(リーズ・ユナイテッド)
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苦節およそ10年、プレミアリーグの晴れ舞台でようやく花を咲かせた27歳のセンターFWを選出。18歳からチェルシーに在籍しながらもレンタルを繰り返した苦労人は2018年夏に加入したこのリーズに落ち着き、昨季はチャンピオンシップで16ゴールを挙げてチームの優勝に貢献した。そして、本人にとっても3シーズン半ぶりのプレミアリーグで、開幕からリバプール戦を含む3試合連続ゴールを挙げると、第6節のアストン・ビラ戦ではハットトリックを達成。最終的にリーグ4位タイとなるキャリアハイの17ゴールを記録し、昇格1年目のチームの9位フィニッシュに貢献した。

相手に合わせた策を弄したビエルサ・リーズにおいて、バンフォードは185cmの長身を生かしたポストプレーやしなやかな身のこなしで個の力を発揮した反面、ハーバード大学から特待生としてオファーがあったという俊才を生かした戦術理解度も高かった。17ゴールに加え8アシストを記録するなど、リーグ戦全38試合に出場したバンフォードの貢献度は計り知れない。

【期待外れ】
★チーム
◆シェフィールド・ユナイテッド
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プレミア昇格1年目の昨シーズンが嘘のような体たらくぶりとなったブレイズ。2016年当時リーグ1(イングランド3部)に所属していたチームを3年でプレミアリーグまで導いたワイルダー監督の下、2019-20シーズンは9位という好成績を納めたが、今季は開幕から17試合で15敗2分け未勝利でぶっちぎりの最下位に。第18節から5試合で3勝と、挽回の兆しを一瞬見せたが、結局第8節以降、一度も最下位から脱出できず、3月にはワイルダー監督が辞任。史上最速タイとなる6節を残して降格が決定した。来季からは、以前フルアムを5年ぶりのプレミアリーグ昇格に導いたセルビア人指揮官のヨカノビッチ氏の就任が決まっている。

★選手
◆ピエール=エメリク・オーバメヤン(アーセナル)
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チームの順位とともに期待外れに終わった。2018年1月に加入以降、ガナーズの主砲として最前線に君臨してきたオーバメヤン。過去2シーズンは22ゴールを挙げて、チーム状況の良し悪しにかかわらず、安定した得点力を発揮していた。

今季はキャプテンとしてもチームを牽引する働きが期待されたが、チームの不調に飲まれる形で10得点にとどまった。また、3月にはかつて指摘されていた遅刻癖が再発し、指揮官アルテタの逆鱗に触れ、先発落ちを科さられる一幕も。加えて結局出場しなかった当試合後には、不貞腐れたのか終了のホイッスル直後にスタジアムを後にした姿勢も批判の的となり、アーセナル加入以来、ワーストのシーズンを送ってしまった。
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エゴと献身性の相反する能力を持ち合わせたアフリカ最高のストライカー、サミュエル・エトー

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“笑顔”が似合う稀代の天才、記録以上に記憶に残るロナウジーニョ

サッカー界にはこれまでも数々の天才と呼ばれる選手は存在した。 大半はその国を代表する選手であり、引退後もレジェンドとして大きく扱われ、事あるごとに駆り出されることが多い。もちろん、タイトルも獲得し、名実ともに世界的に名の知れた選手たちだ。 テクニックのある選手、多くのゴールを決めた選手、タイトルを数多く獲った選手など様々。中には、スタジアムや大会に名を残す人もいる。 数いる天才の中、最もサッカーを楽しみ、最も楽しませてくれた男と言っても過言ではないのがロナウジーニョだ。 <span class="paragraph-title">◆“笑顔”が似合う天才</span> ロナウジーニョの名前を聞いてまず最初に思い浮かべるのは何か。素晴らしいテクニック、あっと驚くパフォーマンス…どれも間違ってはいないが、やはりあの“笑顔”だろう。 ロナウジーニョ以上にタイトルを獲った選手も、ロナウジーニョ以上に功績を残した選手も多くいる中、あの笑顔でプレーを続けた選手はいない。誰よりもサッカーを楽しみ、それがどんな場面であっても崩れることはない。まるで遊んでいるかのようなプレースタイルは、一気にファンを虜にした。 その笑顔には歴代のレジェンドたちも称賛の言葉を残しておりミシェル・プラティニ氏は「あの笑顔でみんなを引きつける」と評価すると、最大のライバルであるアルゼンチンのレジェンドであるディエゴ・マラドーナ氏も「楽しそうにプレーし、その喜びをピッチにもたらしている」と称賛したほどだ。 そのロナウジーニョはブラジルのグレミオでキャリアをスタート。2001年にパリ・サンジェルマン(PSG)に引き抜かれヨーロッパへと渡る。 当時のPSGは今のクラブとは違い、多くの資金をバックに選手を獲得していたわけではなかった。それでも、その才能には多くのクラブが注目しており、アーセナルもPSGより前に目をつけていた。しかし、イギリスの労働許可証が取得できずに断念していた過去もある。 自身初のヨーロッパ挑戦となったロナウジーニョ。テクニックの高さはあるものの、激しいプレースタイルのフランスで当初は苦しむ。 しかし、徐々にサッカーに慣れると、得点を奪うようになる一方で、ブラジル人に有りがちなピッチ外での問題で監督との仲も怪しくなった。 <span class="paragraph-title">◆キャリアを変えたバルセロナへの移籍</span> 2003-04シーズンにバルセロナへと加入したロナウジーニョ。この移籍がキャリアを大きく変えることとなる。 バルセロナが当初狙っていたのはマンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表MFデイビッド・ベッカムだったが、宿敵レアル・マドリーへの移籍が決定してしまう。そこで、バルセロナはユナイテッドが狙っていたロナウジーニョに手を出し、獲得に成功する。 バルセロナ加入当初もケガなどで苦しんだロナウジーニョだが、ここでも慣れると才能を発揮。高いテクニックを生かしたプレーや、緩急をつけたドリブル、ボディフェイントを駆使した突破など、対峙するディフェンダーを翻弄させ続けた。 現在バルセロナのエースであるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシのキャリアスタート時にも共にプレー。メッシの凄さは説明するまでもないが、そのメッシを上回るほどの存在感を見せていたのはロナウジーニョだった。 バルセロナではラ・リーガで2度、チャンピオンズリーグで1度と数多くのタイトルを獲得したわけではない。しかし、印象に残るプレー、印象に残るゴールは数々残しており、バルセロナで大きな成功を収めている印象が強いはずだ。 その後はミランやフラメンゴ、アトレチコ・ミネイロ、ケレタロ、フルミネンセと渡り歩き、現役を引退している。 <span class="paragraph-title">◆記録よりも記憶に残る天才</span> ロナウジーニョのプレーは、挙げればキリがないほど記憶に残るスペクタクルなプレーが数多くある。 輝かしいキャリアとなったバルセロナでは、初ゴールが何よりも衝撃だった。 2003年9月3日のラ・リーガ第2節セビージャ戦。バルセロナ1点ビハインドの0-1で迎えた58分、GKビクトール・バルデスが左サイドのロナウジーニョに展開すると、ボールを受けたロナウジーニョはドリブルを開始。まずは相手MFホセ・ルイス・マルティを簡単にかわすと、追いかけてきたMFハビエル・カスケーロもフェイントでいなす。そして、スピードに乗ったロナウジーニョはゴールまでおよそ27mの位置から右足を一閃。矢のようなシュートは、相手GKアントニオ・ナタリオの手をかすめ、クロスバーを直撃してゴールに吸い込まれた。 <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJrWGVOMUc3NCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> これが、ロナジウジーニョ伝説のスタートとなるラ・リーガ初ゴール。いきなり見せつけた格好となった。 数々のドリブルスキルで翻弄されたDFもたくさんおり、多くの相手が止めるのに苦労したロナウジーニョ。本人はその試合中にも笑顔を絶やさず、常に楽しそうにプレーを続けていた。 その姿はありえない相手からの称賛を受けることにもつながる。 <span class="paragraph-title">◆ベルナベウでのスタンディングオベーション</span> それが起こったのは、2005-06シーズンの11月に行われた、レアル・マドリーとの“エル・クラシコ”だ。 前年の2004-05シーズンにはFIFA最優秀選手賞を受賞したロナウジーニョ。シーズン最初の“エル・クラシコ”で圧巻プレーを見せる。 リオネル・メッシのゴールで先制したバルセロナ。59分にロナウジーニョがまずは見せる。 ハーフウェイライン付近の左サイドからドリブルを開始したロナウジーニョは、対峙したDFセルヒオ・ラモスを簡単にかわして侵攻。そのままボックスに入り込むと、立ちはだかったDFイバン・エルゲラに対し全くスピードを落とすことなく、上半身のボディフェイントだけで何事もなかったようにエルゲラをかわしてシュート。ロベルト・カルロスが必死にブロックするも、間に合わずにゴールを奪う。 さらに、77分には、スペースがある中でロナウジーニョがパスを受けると、一気にスピードを上げてドリブル開始。再び対峙したDFセルヒオ・ラモスをあっさりかわすと、ボックス内左から冷静にシュート。2点目を奪ってみせたのだ。 <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJQZkNxdVk5YiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 圧巻の個人技で2発。若き日のセルヒオ・ラモスをいとも簡単にかわしてゴールを奪ったロナウジーニョに対し、サンティアゴ・ベルナベウに詰め掛けた8万7000人もの観客は、スタンディングオベーションでそのパフォーマンスを称えた。 永遠のライバルであるレアル・マドリーのファンにまでも、拍手をさせたロナウジーニョのプレーはこの世のものとは思えないと言えるだろう。 <span class="paragraph-title">◆ロナウジーニョらしさが凝縮した一撃</span> チームが敗れてもなおインパクトを残しているシーンもある。それがバルセロナ2シーズン目。2004-05シーズンのチャンピオンズリーグ ラウンド16のチェルシー戦でのゴールだ。 <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJHOHVITjdkSiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 2005年3月8日に行われた試合。ホームでの1stレグで2-1と先勝していたバルセロナは、準々決勝進出に向けて敵地で対戦。しかし、開始19分でまさかの3失点という衝撃の展開となる。 逆転を許しているバルセロナだったが、ロナウジーニョはPKを決めて1点差とすると、39分に衝撃のゴールを決めた。 前線にロングボールが送られるもジョン・テリーがクリア。しかし、これを拾ったアンドレス・イニエスタが横パスを出すと、ペナルティアークでロナウジーニョがパスを受ける。 すると、リカルド・カルバーリョが立ちはだかるも、ロナウジーニョは左、右とキックフェイント。動じないカルバーリョだったが、一瞬の隙を突いたロナウジーニョは突然トゥキック。狭いコースを抜けたシュートはゴール左隅に吸い込まれた。 チェルシーの守護神であり、世界でも指折りのGKだったペトル・チェフも全く反応できない完璧なゴール。まるで時を止めたかのようなシュートはロナウジーニョを語る上で外せないゴールだ。なお、試合はチェルシーが追加点を奪い、バルセロナは敗退。しかし、ロナウジーニョのゴールの衝撃が強すぎる試合となっている。 記録以上に記憶に残る数々のプレーを見せてきたロナウジーニョ。引退後は何かとお騒がせなイメージもあるが、その時でも“笑顔”は忘れない。いつだって楽しむことを忘れない稀代の天才は、この先どんな凄い選手が現れようとも、その存在が薄れることはないだろう。 <div id="cws_ad"><hr>パリ・サンジェルマンやバルセロナ、ミランなどのクラブチームで活躍し、ブラジル代表としてもワールドカップを制したロナウジーニョが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せた誰もを魅了するスーパープレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。</div> <a href="https://web.ultra-soccer.jp/link.php?url=https://ryan.onelink.me/C7cD/f7dd12&c=sega_20210715_2" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20210715.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2021.07.19 11:40 Mon
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【ユーロ2020/グループF総括】3強勝ち抜けもハンガリー奮闘で“死の組”に相応しい大混戦に

ユーロ2020のグループステージが6月23日に終了した。前大会王者、世界王者、ドイツの強豪3チームが同居したグループFは“死の組”という前評判通りの大混戦に。その中で唯一無敗のフランスが首位通過し、ドイツとポルトガルも共に決勝トーナメント進出。一方、敗退となったハンガリーだったが、強豪相手に大奮闘を見せてかき回し役を見事に完遂した。 ■順位表■ 1.フランス(勝ち点5) 2.ドイツ(勝ち点4) 3.ポルトガル(勝ち点4) 4.ハンガリー(勝ち点2) ■試合結果■ ▽第1節 ハンガリー 0-3 ポルトガル フランス 1-0 ドイツ ▽第2節 ハンガリー 1-1 フランス ポルトガル 2-4 ドイツ ▽第3節 ポルトガル 2-2 フランス ドイツ 2-2 ハンガリー ◆攻守に課題残すも貫録の首位通過~フランス~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210624_102_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ベルギーらと並んで今大会の優勝候補筆頭に挙がるフランスは、攻守に課題残すも1勝2分けの無敗で首位通過を決めた。試金石となったドイツとの初戦では決勝点こそオウンゴールも、持ち味の堅守速攻を武器に多くの決定機を創出した上、相手の攻撃陣を危なげなく封じた。だが、第2節ではハンガリー相手に攻撃が停滞し、不用意な形で失点を喫するなど、消化不良のドローに。最終節ではポルトガル相手にPK2本で追いつかれるも、ここまで結果が出ていなかったFWベンゼマに2ゴールが生まれるなど最低限のドローに持ち込み、首位通過を果たした。 MFカンテとMFポグバのゴールデンコンビの安定感に加え、FWムバッペ、ベンゼマ、FWグリーズマンのトリデンテの連携にも磨きがかかっており、今後はしり上がりに調子を上げていくことが期待される。その一方で、DFリュカとDFディーニュの左サイドバック2人を中心に数人の負傷者が出ているところは懸念材料だ。ただ、ラウンド16の対戦相手はグループA3位通過のスイスとやや力が劣る相手だけに徐々にかみ合い始めた攻撃陣を軸に押し切りたい。 ◆守備改善急務も前大会王者振り切る~ドイツ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210624_102_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 最終節の残り20分まで敗退危機に陥っていた中、不屈のゲルマン魂を見せて最低限の目標であるグループリーグ突破を決めた。フランスとの初戦ではボールを持たされた際、崩しの局面でのアイデア、パワーに欠けた上、MFキミッヒの右ウイングバック起用などに注文が付いたが、第2戦では指揮官の良い意味での頑固さが大勝をもたらす結果に。ポルトガル戦ではキミッヒとMFゴセンズの両ウイングバックに高い位置を取らせてサイドバックの守備に難がある相手を力業でねじ伏せて4-2の大勝を飾った。 ただ、この大勝で波に乗るかに思われた最終節ではハンガリーの攻守両面に渡るハードワークに屈し、2度のリードを許す窮地に追いやられた。それでも、リスクを冒した攻めからMFハヴァーツ、MFゴレツカのゴールでドローに持ち込み、直接対決で勝利している前回王者を振り切っての2位通過を決めた。ラウンド16ではグループDを首位通過したイングランドとの対戦が決まっており、快足を揃える相手の攻撃陣に対して、グループリーグを通じて問題となっているDFフンメルスのアジリティ不足など守備面の修正を施したい。 ◆エース躍動も指揮官采配に疑問符~ポルトガル~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210624_102_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 大会連覇を目指すポルトガルだが、奇しくも前大会と同じ3位で決勝トーナメントに進出することになった。ハンガリーとの初戦では苦しみながらも試合終盤の3ゴールによって快勝スタートを飾ったが、第2節ではドイツに屈辱の2-4で大敗。最終節ではフランス相手に2-2のドローに持ち込んだが、結果内容共に大きな課題を残すグループリーグの戦いとなった。 エースのFWクリスティアーノ・ロナウドが3試合連続を含む最多5ゴールと抜群の存在感を放った一方、気がかりはフェルナンド・サントス監督の采配だ。MFダニーロとMFウィリアム・カルヴァーリョと配球力と機動力に欠ける2選手の併用にこだわり、2戦目ではドイツの5枚の攻撃陣に対して完全にウィークとなっていた4バックにテコ入れを行わず、チームを苦境に陥れていた。その采配の影響か、MFブルーノ・フェルナンデスがなかなか存在感を放てず、持ち味だった守備のソリッドさも欠いている印象だ。そういった中、ラウンド16ではグループBを首位通過した優勝候補ベルギーとの対戦が決定。[3-4-2-1]を採用する相手はドイツの戦い方を参考としてくるだけに、指揮官の修正力が勝敗のカギを握りそうだ。 ◆未勝利も大善戦~ハンガリー~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210624_102_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 組み合わせが決定した時点では勝ち点の草刈り場になると思われたハンガリーだったが、強豪相手に2つの引き分けに持ち込む大善戦を見せた。ポルトガルとの初戦では80分までほぼ互角の戦いに持ち込むも、試合終盤の連続失点で0-3の完敗。この敗戦によって大きく崩れるかに思われたが、満員のサポーターの後押しを受けた世界王者との一戦では攻守両面で素晴らしいハードワークを披露し、堂々たるドローゲームを演じた。さらに、最終節では主砲FWアダム・サライのゴールなどで強豪ドイツをあと一歩のところまで追い詰めた。結果的にはベスト16進出を果たした前大会及ばずも、チームとしての成長を感じさせる戦いぶりだった。 2021.06.26 12:30 Sat
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【ユーロ2020/グループE総括】スウェーデンが不振スペインを押し退けて首位通過

ユーロ2020のグループステージが6月23日に終了した。スペインの首位通過有力と見なされていたグループEだが、その本命の不振を受けてスウェーデンが首位通過を決めた。深刻な得点力不足に喘いだスペインも最終節の大勝によって2位通過となった。一方で、スロバキアとポーランドは無念のグループリーグ敗退となった。 ■順位表■ 1.スウェーデン(勝ち点7) 2.スペイン(勝ち点5) 3.スロバキア(勝ち点3) 4.ポーランド(勝ち点1) ■試合結果■ ▽第1節 ポーランド 1-2 スロバキア スペイン 0-0 スウェーデン ▽第2節 スウェーデン 1-0 スロバキア スペイン 1-1 ポーランド ▽第3節 スロバキア 0-5 スペイン スウェーデン 3-2 ポーランド ◆堅守ベースに攻撃も活性化~スウェーデン~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210624_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 下馬評では3番手評価も、見事首位で4大会ぶりの決勝トーナメント進出を果たした。大会前にFWイブラヒモビッチの不参加が決定した上、MFクルゼフスキとMFスベンベリの2選手が新型コロナウイルス感染によって序盤戦を欠場する苦境に立たされたアンデション率いるチーム。しかし、ロシア・ワールドカップで機能した堅守速攻の原点に立ち返ったチームは、2勝1分けの無敗で首位通過を決めた。スペインとの初戦をGKオルセン、DFリンデロフを中心とした堅守でゴールレスドローに持ち込むと、第2戦ではMFフォルスベリのPKによるゴールを守り切ってスロバキアに1-0の勝利。すでに突破を決めていた最終節ではポーランド相手に今大会初失点を喫したが、課題の攻撃陣が3ゴールを奪って決勝トーナメントに弾みを付ける劇的な勝利を飾った。 スペインを封じ込めた堅守をベースに、圧巻の個の打開力を見せたFWイサク、チーム最多の3ゴールを挙げたフォルスベリがけん引する攻撃ではポーランド戦でようやく初出場を飾ったクルゼフスキが持ち味の突破力を早速披露し、厚みを加えている。ラウンド16の対戦相手はグループCを3位通過したウクライナという、比較的与しやすい相手となっており、更なる躍進が期待されるところだ。 ◆ボールは握れど、攻撃に怖さなし~スペイン~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210624_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> グループ大本命と目されたスペインだったが、最終節でようやく初勝利を挙げての薄氷の2位突破となった。大会直前に主将MFブスケッツの新型コロナウイルス感染の影響により、直前のテストマッチを回避するなど、混乱に見舞われたラ・ロハ。初戦のスウェーデン戦は圧倒的にボールを握りながらも相手の堅守をこじ開けられなかったが、この一戦に関してはGKオルセンの再三の好守や調整の問題というエクスキューズがあった。 だが、問題は2戦目のポーランド戦でFWモラタやFWジェラール・モレノの決定力不足に加え、相手の守備ブロックに対してなかなか仕掛けのパスが入らず、個で局面を打開できる選手の不在を含め、多くの課題を露呈しての1-1のドローに終わった。最終節のスロバキア戦ではブスケッツの復帰に加え、相手のミスによって序盤にゴールを奪えたことで、MFサラビア、FWフェラン・トーレスらのゴールなどによって5-0の大勝を飾ったが、お世辞にも優勝候補とは言えない低調なグループステージとなった。グループDを2位通過したクロアチアと対峙するラウンド16では、多くの批判を浴びたモラタらアタッカー陣の奮起に加え、MFペドリやMFダニ・オルモといった若きタレントの覚醒が求められる。 ◆1勝も得失点差に泣く~スロバキア~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210624_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> グループ4番手の評価を覆して3位フィニッシュとなったスロバキアだったが、最終節での大敗が響き得失点差によってグループリーグ敗退となった。ポーランドとの初戦では相手GKシュチェスニーのオウンゴールやMFクリホヴィアクの退場と相手の自滅に助けられて白星スタートを飾った。また、2節のスウェーデン戦でも守備的な戦いで勝ち点1に近づいたが、最終的に0-1で競り負けた。そして、最終節では守護神ドゥブラフカに痛恨ミスが出るなど守備が崩壊し、0-5の屈辱的な大敗となった。DFシュクリニアルなど守備陣の奮闘は目立ったものの、初戦を除き攻撃陣はほとんど決定機を作り出せず、今後に向けてはストライカーを中心にアタッカーの台頭が求められるところだ。 ◆エース存在感示すも未勝利~ポーランド~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210624_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 下馬評ではスペインと共に突破の本命だったポーランドだったが、最終的に未勝利で大会を去ることになった。バイエルンでの自身初のゴールデンシュー(欧州得点王)の肩書を引っ提げて臨んだFWレヴァンドフスキはスペイン戦で1ゴール、スウェーデン戦で2ゴールとさすがの存在感を発揮したが、チームは3戦6失点と守備面で苦戦を強いられた。ただ、大会最年少デビューを飾った17歳MFコズウォフスキ、MFジエリンスキに加え、ケガで大会欠場となったFWミリクらが順調に成長すれば、カタール・ワールドカップでの巻き返しが期待できるはずだ。 2021.06.26 12:00 Sat
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【ユーロ2020/グループD総括】下馬評通りイングランドが首位突破!クロアチアとチェコも決勝Tへ

ユーロ2020のグループステージが6月23日に終了した。グループDは下馬評通りの順当な結果となった。大本命のイングランドが2勝1分け無敗で堂々の首位通過を果たし、クロアチアとチェコはほとんど同じ成績となったが、共に白星を挙げたスコットランド戦のスコア差でクロアチアが2位でグループ突破。しかし、3位となったチェコも成績上位4チームに入って16強入り。スコットランドは唯一イングランドに善戦も、未勝利で大会を去ることになった。 ■順位表■ 1.イングランド(勝ち点7) 2.クロアチア (勝ち点4)※得失点3 3.チェコ(勝ち点4)※得失点2 4.スコットランド(勝ち点1) ■試合結果■ ▽第1節 イングランド 1-0 クロアチア スコットランド 0-2 チェコ ▽第2節 クロアチア 1-1 チェコ イングランド 0-0 スコットランド ▽第3節 クロアチア 3-1 スコットランド チェコ 0-1 イングランド ◆攻撃陣不発も堅実な戦いで次なるステップへ~イングランド~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210625_100_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前は優勝候補の一角と目されながらも、グループステージから苦戦が続いたイングランド。世界最高峰のプレミアリーグで活躍する猛者たち顔を揃え、予選の様な圧倒っぷりを期待したが、大舞台に弱い傾向が今回も見られ、初戦のクロアチア戦から攻撃面でやや不安の残る結果に。 続くスコットランド戦でも、個々の能力に対し連携が伴わずチグハグな攻撃に終止。逆に宿敵相手に何度も決定機を作られ、あわや歴史的勝利を献上かという試合内容に。そして最終節のチェコ戦も主導権を握りながらも1ゴールにとどまり、グループステージは予選に37得点を挙げた攻撃陣が鳴りを潜める、わずか2得点という冴えない結果だった。 とはいえ、クロアチア戦のトリッピアーの左サイドバック起用など、守備戦術にこだわりを持つサウスゲイト監督の下、3試合で見事クリーンシート。派手さはなかったものの、堅実な戦いで次のステップへ歩を進めた。 ◆躍進の鍵はやはりモドリッチ~クロアチア~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210625_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初戦でグループD本命のイングランドに敗れ、難しいスタートとなったクロアチア。2戦目のチェコ戦も、ラキティッチやマンジュキッチといった個で試合を作れた柱となる選手がチームから去ったことで、準優勝した2018年のワールドカップほどの創造性が欠けていた印象だ。 それでも、グループ突破のかかった最終節のスコットランド戦は攻撃を一手に担う主将モドリッチが躍動。先制点の起点となったパスに始まり、同点の中で沈めたアウトサイドを巧みに操ったゴラッソ、そして試合を決定づける3点目をアシストするなど全得点に絡む活躍で、2大会連続の決勝トーナメント進出に導いた。 ◆守護神躍動でベスト16滑り込み~チェコ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210625_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 同グループではイングランドに並ぶ最多10度目の出場となったチェコは、開幕直前にGKパブレンカの負傷離脱に見舞われた中、その無念を背負う守護神ヴァツリークがまさに神懸かったセービングでチームを救い続けた。初戦のスコットランド戦では、相手のロバートソンのミドルシュートを片手でわずかにコースを変えて枠の外に書き出すと、後半にも2度のピンチを凌いで無失点に貢献。一方、攻撃では大会ベストゴール候補に挙げられるシックの超ロングシュートが決まるなど、初戦から見どころの多い試合に。 2戦目以降もこの勢いのまま押し切りたかったが、クロアチア戦はシックのPKで先制しながらもドローに持ち込まれ、最終節のイングランド戦はほとんど主導権を握られたまま敗戦。攻撃面でなかなか決定的な役者が現れず得点に苦労したが、先述のように成績上位4チームに入ったことで、ベスト16へ2大会ぶりに駒を進めている。 ◆6大会ぶり出場も史上初のGS突破ならず~スコットランド~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210625_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 6大会ぶりのユーロはほろ苦い結果に。予選ではグループ突破とはならず、ネーションズリーグの成績からプレーオフに回り、イスラエルとセルビアを下して3度目の本大会出場を果たしたスコットランド。下馬評では最下位が大方の予想ではあったが、プレミアリーグで実績を残している実力者も擁していることから、ダークホース的な立ち回りも期待されていた。 しかしながら結果は1分け2敗。イングランドに唯一渡り合えたポイントは評価すべきだが、普段以上にモチベーションが高められる特別な相手だったことも事実。主将を務めたロバートソンは「この国のキャプテンであることを誇りに思う」と胸を張ったが、史上初のグループ突破は今回も叶わなかった。 2021.06.25 19:00 Fri
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