悪癖からは逃れられない…/原ゆみこのマドリッド
2021.04.27 21:00 Tue
「こうなったら、もうCLに専念してくれないかしら」そんな風に私が溜息をついていたのは月曜日、未だに前夜のショックが抜けていない中、お昼のニュースでジダン監督がチェルシー戦前日記者会見で喋っているのを聞いた時のことでした。いやあ、マドリッドで行われるCLゲームはこの準決勝1stレグで今季は打ち止め。先日の欧州スーパーリーグ構想が日の目を見ていれば、もう来季はマドリッドからCLに出るチームがなく、本当に最後の最後の試合になっていたかもしれないんですけどね。
幸い、UEFAから今大会についてのお咎めはなく、発起人の筆頭となっていたレアル・マドリーもスーパーリーグ永久出場エリート12クラブの1つだったチェルシーも無事に準決勝を戦えるのは助かりましたし、元々、両者の対戦が決まった折にはCL16強対決で、そのチェルシーに負けて敗退したお隣さんのリベンジをしてくれたらなんて思っていたものですが、今となってはそんなことはほんの些細な問題。むしろ、マドリーにはこのままDecimocuarta(デシモクアルタ/14回目のCL優勝のこと)達成に邁進してもらい、リーガでは一歩、身を引いてくれれば、そう、バルサだってもう、コパ・デル・レイ優勝で今季のタイトルを1つ、獲得しているじゃないですか。
どちらもdoblete(ドブレテ/2冠優勝のこと)なんて欲張らず、あまりリーガタイトルに縁のないアトレティコが優勝すれば、良くも悪くも彼らはスペインからスーパーリーグ参加を表明したお仲間ですからね。バランスが取れていいんじゃないかと思ったりするんですが、え、だったら、クラブ史上、1度しかリーガ優勝をしていない現在、首位と4差で4位のセビージャが戴冠したら、もっと感動的じゃないかって?ま、それが冗談に聞こえないのが、あと5節残した今季のリーガの優勝戦線の予断を許さない現実なんですが、こんな状況に陥ったのもひとえにアトレティコの自業自得としか言えないのが、私も辛いところではあります。
まあ、落ち込んでいても始まらないので、とりあえず、先週末のリーガ戦の話をしていくことにすると。土曜に先陣を切ったのはマドリーでエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)にベティスを迎えたんですが、ジダン監督は0-3と快勝したカディス戦の3CB制をこの日は定番の4-3-3に変更。カランサで足慣らしを終えたカルバハルと万能DFナチョが左右のSBを務めたんですが、イベントの少なかった前半が0-0で終わった後、またしてもバルデベバス(バラハス空港の近く)には豪雨が襲来することに。ここ最近、エイバル戦、バルサ戦と、彼らのホームゲームはドシャ降りばかりなんですが、この日、得点できなかったのはそのせいというより、頼みの綱のベンゼマがゴールを挙げられなかったから。
いえ、後半にはロドリゴのクロス気味のシュートがゴールバーを直撃するなんてことはあったんですけどね。GKクルトワもボルハ・イグレシアスの1対1のシュートを弾くなど、失点を防いでいたんですが、やっぱり一番悔やまれるのは、ベティスの2連続シュートの後に始まったカウンターで、ビニシウスが敵ゴールに迫りながら、GKクラウディオ・ブラボを破れなかった19分のシーンかと。鉄壁の決定力は一朝一夕では身につかないものなのかと実感させられたものですが、まあ同じ悩みを抱えるFWはどこぞのチームにもいますからね。
そう、最後の10分にフアンミとローレンを投入してきたベティスも点は奪えなかったため、試合はスコアレスドローで終わったんですが、何せ、次は火曜午後9時(日本時間翌午前4時)から、トゥヘル監督になって以来、堅い守備で快進撃を続けているチェルシーと対戦しないといけませんからね。一応、カディス戦だけ休んで、すぐに戻ってきたモドリッチに加え、クロースも招集リストに入ったため、中盤はコロナ感染による自宅隔離中のバルベルデが欠けるだけですが、やはり大事なのは準々決勝のリバプール戦のようにゴールを挙げて、先手必勝を狙うことになりますか。それこそ、このベティス戦のように「No estuvimos muy finos arriba/ノー・エルテゥビモス・ムイ・フィノス・アリバ(あまり攻撃が冴えてなかった)」(ジダン監督)という状態は避けたいところですが、さて。
あとはメンディとセルヒオ・ラモスがまだ合流できないのと、ナチョの左SBはベティス新進気鋭の20才、ライネスに遅れを取る場面が多かったこともあって、また3CB制に戻すんじゃないかという気がしますが、何はなくても決勝トーナメントに入ってからはアタランタ、リバプール相手にまったく引けを取っていないマドリーですからね。チェルシーとCLで対戦するのは初めてとはいえ、あまり心配はしていないんですが、とにかく、痛かったのはリーガの方。引き分けでは首位との勝ち点差が1しか縮まらず、日曜にアトレティコが勝てば、5まで拡大してしまいますからね。それだけにジダン監督も「No creo que ganen todo. Ojalá/ノー・クレオ・ケ・ガネン・トードー。オハラ(他のチームが残り全部勝つとは思わない。願わくばね)」と藁にもすがるようなことを言っていたところ…。
叶っちゃんですよ、その願いが。翌日はお昼の試合でマドリッドの弟分、ヘタフェが前節のバルサ戦で大規模ローテーションを敢行した甲斐あって、やはりアトレティコ戦で主力を温存したウエスカ相手にエネス・ウナルが前後半に得点し、0-2で勝利。5-2と大敗したとはいえ、カンプ・ノウでPKを決めていたのが、当人も自信になったか、いい具合にゴール感覚を取り戻してくれたんですが、やっぱり久保建英選手、岡崎慎司選手は共にベンチスタートすることに。少なくとも後者には終盤、出番があったんですけどね。ウナル以外、昨季の好調時のメンバーに戻して貴重な8試合ぶりの勝利を掴んだともなると、この先、ボルダラス監督が久保選手を先発で使ってくれるのかは、ちょっと怪しいところかと。対照的に昨季までバジャドリーで毎年、残留争いで揉まれてきたウナルは残り5試合、とりわけ次は日曜に古巣のビジャレアルとの試合ですし、相手は木曜のEL準決勝アーセナル戦1stレグ後で疲れているとなれば、かなり頼りにされるんじゃないでしょうか。
そして日曜の午後は続く試合でバルサがビジャレアルに1-2で勝ち、セビージャもグラナダに2-1の勝利と、ジダン監督の祈りも空しく、優勝候補が白星を挙げた後、いよいよ、アトレティコがサン・マメスでのアスレティック戦に挑んだんですが、もう理解不能です。こんな重要な試合で伝説の悪癖、「眠ったままピッチに入る」をしでかすって、彼らには本気で優勝を目指す気がない?そう、前半8分、右サイドを駆け上がるカパを止められず、そのクロスがフェリペに当たって軌道が変わったところをベレンゲルがジャスミート。あっという間に先制点を奪われているとなれば、一体、どうしたらいいって言うんでしょう。
え、それでも前2試合での功績を買われ、ルイス・スアレスとジョアン・フェリックス、レマルのケガが治って戻ってきているこの試合でもリピートしたコレア、カラスコ、マルコス・ジョレンテのtridente(トリデンテ/アタッカートリオ)はゴールを挙げようと奮闘したんだろうって?そうですね、前半の大半はアスレティックのカウンターを防ぐだけで精一杯だった彼らも丁度、ハーフタイム直前のプレーでカパがヒザを負傷して、後半頭からレクエと交代。そのおかげか、しばらく攻勢の続いた時間帯もあったんですが、3人揃って、シュートをゴールの外に流していてはねえ。シメオネ監督もいよいよ、これはマズいと悟ったか、14分にはエレーラ、サウール、トリピアーを一気に復帰組に代えたんですが、だからって、そう簡単にゴールが入る訳、ありませんって。
それどころか、その5分後には、エイバル、ウエスカ戦で3ゴールを挙げ、今季7得点という、自身の1シーズン平均に達していたコレアを下げ、ボランチのトレイラを入れて、バランスを取る破目になっていましたけどね。いよいよ32分、カラスコのCKから、サビッチのヘッドが決まって、同点となった時はどんなにホッとできたことか。どうやら最近、猛特訓していたという噂のセットプレーの成果が実ったようでしたが、ちょっと待って。この日はやたらアトレティコのCKが多く、計11回もあった末の成功というのはともかく、その練習、もしかして攻撃サイドしか、やっていなかった?
いえ、その後、引き気味になってしまったのが一番の敗因という見方もできますけどね。何と41分、今度はアスレティックのCKで、「Sé dónde las pone Ibai y cómo lo hace, aproveché el despiste de ellos para marcar/セ・ドンデ・ラス・ポネ・イバイ・イ・コモ・ロ・アセ、アプロベチェ・エル・デスピステ・デ・エジョス・パラ・マルカル(イバイ・ゴメスがどこに、どんな風に蹴るかはわかっていたから、相手の油断を得点するのに利用したんだ)」というイニゴ・マルティネスにノーマークで決められてしまったから、さあ大変。その直後、彼のマークを担当していたコケなど、思わずゴール前につっぷしていましたが、後悔先に立たずとはまさにこのことで、結局、アトレティコはこの1点が返せず、2-1で負けてしまいましたっけ。
うーん、シメオネ監督は、彼らが腑抜けた前半をプレーしたのも「Está claro que si esto se repite es más problema del entrenador que del equipo/エスタ・クラーロ・ケ・シー・エストー・セ・レピテ・エス・マス・プロウレマ・デル・エントレナドール・ケ・デル・エキポ(こういうことが繰り返されるなら、それはチームより、監督の責任なのは明らかだ)」と自身の指導が至らなかったせいにしていたんですけどね。いくら相手が昨季と今季のコパ決勝に連敗し、失意のどん底からなかなか立ち直れていなかったチームとはいえ、この優勝戦線の山場に本性が出てしまうとは、いかにもアトレティコらしいというか、何と言うか。
結果、2月の絶対首位時代には勝ち点12近くもあったライバルたちとの差は完全に消滅し、あろうことか、現在、勝ち点2差のバルサがこの木曜、コパ決勝により、先送りされたグラナダ戦に勝利すれば、首位陥落って、いえ、今週末土曜のエルチェ戦でアトレティコが勝って、その差をキープしたままなら、再来週、カンプ・ノウでの直接対決で返り咲きも可能なんですけどね。正直、GKテア・シュテーゲンがエリアから飛び出してカラスコを取り逃がしたミスで1点を挙げ、1-0で勝利したシーズン前半の試合が、7年ぶりか何かの白星だったことを思い出すと、もう不安しか沸いてこないんですが…やはりここは私もジダン監督を見習って、ライバルたちも残り試合全勝はできないと信じるしかないんでしょうか。
幸い、UEFAから今大会についてのお咎めはなく、発起人の筆頭となっていたレアル・マドリーもスーパーリーグ永久出場エリート12クラブの1つだったチェルシーも無事に準決勝を戦えるのは助かりましたし、元々、両者の対戦が決まった折にはCL16強対決で、そのチェルシーに負けて敗退したお隣さんのリベンジをしてくれたらなんて思っていたものですが、今となってはそんなことはほんの些細な問題。むしろ、マドリーにはこのままDecimocuarta(デシモクアルタ/14回目のCL優勝のこと)達成に邁進してもらい、リーガでは一歩、身を引いてくれれば、そう、バルサだってもう、コパ・デル・レイ優勝で今季のタイトルを1つ、獲得しているじゃないですか。
どちらもdoblete(ドブレテ/2冠優勝のこと)なんて欲張らず、あまりリーガタイトルに縁のないアトレティコが優勝すれば、良くも悪くも彼らはスペインからスーパーリーグ参加を表明したお仲間ですからね。バランスが取れていいんじゃないかと思ったりするんですが、え、だったら、クラブ史上、1度しかリーガ優勝をしていない現在、首位と4差で4位のセビージャが戴冠したら、もっと感動的じゃないかって?ま、それが冗談に聞こえないのが、あと5節残した今季のリーガの優勝戦線の予断を許さない現実なんですが、こんな状況に陥ったのもひとえにアトレティコの自業自得としか言えないのが、私も辛いところではあります。
いえ、後半にはロドリゴのクロス気味のシュートがゴールバーを直撃するなんてことはあったんですけどね。GKクルトワもボルハ・イグレシアスの1対1のシュートを弾くなど、失点を防いでいたんですが、やっぱり一番悔やまれるのは、ベティスの2連続シュートの後に始まったカウンターで、ビニシウスが敵ゴールに迫りながら、GKクラウディオ・ブラボを破れなかった19分のシーンかと。鉄壁の決定力は一朝一夕では身につかないものなのかと実感させられたものですが、まあ同じ悩みを抱えるFWはどこぞのチームにもいますからね。
32分にはようやく負傷が治って戻ってきたアザールもピッチに入ったんですが、実はあとで以前はチェルシーで、ベルギー代表でも一緒と、彼をよく知るクルトワも「Me da pena que no haya intntado chutar ahi/メ・ダ・ペナ・ケ・ノー・アジャ・インテンタードー・チュタール・アイー(あそこでシュートしようとしなかったのは残念だったね)」と言っていたように、得意の左サイドからエリア前中央に切り込んでいくプレーで当人はビニシウスへのパスを選択。それがチャンスに繋がらなかったため、復帰早々で自信がなかったのか、何なのか、世間で議論の的になっていましたが、ジダン監督にとって、チェルシー戦前にアザールの試運転ができたのは良かったかと。
そう、最後の10分にフアンミとローレンを投入してきたベティスも点は奪えなかったため、試合はスコアレスドローで終わったんですが、何せ、次は火曜午後9時(日本時間翌午前4時)から、トゥヘル監督になって以来、堅い守備で快進撃を続けているチェルシーと対戦しないといけませんからね。一応、カディス戦だけ休んで、すぐに戻ってきたモドリッチに加え、クロースも招集リストに入ったため、中盤はコロナ感染による自宅隔離中のバルベルデが欠けるだけですが、やはり大事なのは準々決勝のリバプール戦のようにゴールを挙げて、先手必勝を狙うことになりますか。それこそ、このベティス戦のように「No estuvimos muy finos arriba/ノー・エルテゥビモス・ムイ・フィノス・アリバ(あまり攻撃が冴えてなかった)」(ジダン監督)という状態は避けたいところですが、さて。
あとはメンディとセルヒオ・ラモスがまだ合流できないのと、ナチョの左SBはベティス新進気鋭の20才、ライネスに遅れを取る場面が多かったこともあって、また3CB制に戻すんじゃないかという気がしますが、何はなくても決勝トーナメントに入ってからはアタランタ、リバプール相手にまったく引けを取っていないマドリーですからね。チェルシーとCLで対戦するのは初めてとはいえ、あまり心配はしていないんですが、とにかく、痛かったのはリーガの方。引き分けでは首位との勝ち点差が1しか縮まらず、日曜にアトレティコが勝てば、5まで拡大してしまいますからね。それだけにジダン監督も「No creo que ganen todo. Ojalá/ノー・クレオ・ケ・ガネン・トードー。オハラ(他のチームが残り全部勝つとは思わない。願わくばね)」と藁にもすがるようなことを言っていたところ…。
叶っちゃんですよ、その願いが。翌日はお昼の試合でマドリッドの弟分、ヘタフェが前節のバルサ戦で大規模ローテーションを敢行した甲斐あって、やはりアトレティコ戦で主力を温存したウエスカ相手にエネス・ウナルが前後半に得点し、0-2で勝利。5-2と大敗したとはいえ、カンプ・ノウでPKを決めていたのが、当人も自信になったか、いい具合にゴール感覚を取り戻してくれたんですが、やっぱり久保建英選手、岡崎慎司選手は共にベンチスタートすることに。少なくとも後者には終盤、出番があったんですけどね。ウナル以外、昨季の好調時のメンバーに戻して貴重な8試合ぶりの勝利を掴んだともなると、この先、ボルダラス監督が久保選手を先発で使ってくれるのかは、ちょっと怪しいところかと。対照的に昨季までバジャドリーで毎年、残留争いで揉まれてきたウナルは残り5試合、とりわけ次は日曜に古巣のビジャレアルとの試合ですし、相手は木曜のEL準決勝アーセナル戦1stレグ後で疲れているとなれば、かなり頼りにされるんじゃないでしょうか。
そして日曜の午後は続く試合でバルサがビジャレアルに1-2で勝ち、セビージャもグラナダに2-1の勝利と、ジダン監督の祈りも空しく、優勝候補が白星を挙げた後、いよいよ、アトレティコがサン・マメスでのアスレティック戦に挑んだんですが、もう理解不能です。こんな重要な試合で伝説の悪癖、「眠ったままピッチに入る」をしでかすって、彼らには本気で優勝を目指す気がない?そう、前半8分、右サイドを駆け上がるカパを止められず、そのクロスがフェリペに当たって軌道が変わったところをベレンゲルがジャスミート。あっという間に先制点を奪われているとなれば、一体、どうしたらいいって言うんでしょう。
え、それでも前2試合での功績を買われ、ルイス・スアレスとジョアン・フェリックス、レマルのケガが治って戻ってきているこの試合でもリピートしたコレア、カラスコ、マルコス・ジョレンテのtridente(トリデンテ/アタッカートリオ)はゴールを挙げようと奮闘したんだろうって?そうですね、前半の大半はアスレティックのカウンターを防ぐだけで精一杯だった彼らも丁度、ハーフタイム直前のプレーでカパがヒザを負傷して、後半頭からレクエと交代。そのおかげか、しばらく攻勢の続いた時間帯もあったんですが、3人揃って、シュートをゴールの外に流していてはねえ。シメオネ監督もいよいよ、これはマズいと悟ったか、14分にはエレーラ、サウール、トリピアーを一気に復帰組に代えたんですが、だからって、そう簡単にゴールが入る訳、ありませんって。
それどころか、その5分後には、エイバル、ウエスカ戦で3ゴールを挙げ、今季7得点という、自身の1シーズン平均に達していたコレアを下げ、ボランチのトレイラを入れて、バランスを取る破目になっていましたけどね。いよいよ32分、カラスコのCKから、サビッチのヘッドが決まって、同点となった時はどんなにホッとできたことか。どうやら最近、猛特訓していたという噂のセットプレーの成果が実ったようでしたが、ちょっと待って。この日はやたらアトレティコのCKが多く、計11回もあった末の成功というのはともかく、その練習、もしかして攻撃サイドしか、やっていなかった?
いえ、その後、引き気味になってしまったのが一番の敗因という見方もできますけどね。何と41分、今度はアスレティックのCKで、「Sé dónde las pone Ibai y cómo lo hace, aproveché el despiste de ellos para marcar/セ・ドンデ・ラス・ポネ・イバイ・イ・コモ・ロ・アセ、アプロベチェ・エル・デスピステ・デ・エジョス・パラ・マルカル(イバイ・ゴメスがどこに、どんな風に蹴るかはわかっていたから、相手の油断を得点するのに利用したんだ)」というイニゴ・マルティネスにノーマークで決められてしまったから、さあ大変。その直後、彼のマークを担当していたコケなど、思わずゴール前につっぷしていましたが、後悔先に立たずとはまさにこのことで、結局、アトレティコはこの1点が返せず、2-1で負けてしまいましたっけ。
うーん、シメオネ監督は、彼らが腑抜けた前半をプレーしたのも「Está claro que si esto se repite es más problema del entrenador que del equipo/エスタ・クラーロ・ケ・シー・エストー・セ・レピテ・エス・マス・プロウレマ・デル・エントレナドール・ケ・デル・エキポ(こういうことが繰り返されるなら、それはチームより、監督の責任なのは明らかだ)」と自身の指導が至らなかったせいにしていたんですけどね。いくら相手が昨季と今季のコパ決勝に連敗し、失意のどん底からなかなか立ち直れていなかったチームとはいえ、この優勝戦線の山場に本性が出てしまうとは、いかにもアトレティコらしいというか、何と言うか。
結果、2月の絶対首位時代には勝ち点12近くもあったライバルたちとの差は完全に消滅し、あろうことか、現在、勝ち点2差のバルサがこの木曜、コパ決勝により、先送りされたグラナダ戦に勝利すれば、首位陥落って、いえ、今週末土曜のエルチェ戦でアトレティコが勝って、その差をキープしたままなら、再来週、カンプ・ノウでの直接対決で返り咲きも可能なんですけどね。正直、GKテア・シュテーゲンがエリアから飛び出してカラスコを取り逃がしたミスで1点を挙げ、1-0で勝利したシーズン前半の試合が、7年ぶりか何かの白星だったことを思い出すと、もう不安しか沸いてこないんですが…やはりここは私もジダン監督を見習って、ライバルたちも残り試合全勝はできないと信じるしかないんでしょうか。
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