欧州スーパーリーグ構想はFIFAも認めず、反対の声明「冷静で建設的かつバランスのとれた対話を」

2021.04.19 13:55 Mon
Getty Images
18日、ヨーロッパを賑わせたのが、予てから噂に挙がっていたヨーロッパ・スーパーリーグ構想だ。

これまではヨーロッパのビッグクラブが新たなリーグを立ち上げるために動いているということが噂されていたが、今回具体的な内容が一斉に報じられることとなった。

現時点でヨーロッパ・スーパーリーグへの参加に同意しているのは、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、アーセナル、チェルシー、トッテナムのイングランドのビッグ6と、バルセロナ、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーのスペイン3クラブ、ユベントス、インテル、ミランのイタリア3クラブの計12クラブとのこと。ここに3チームを加えた15クラブが常任クラブとなり、残りの5クラブはシーズンごとに変わるものだとされている。
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が初代会長に就任することまで決まっている中、この報道には様々な反応が。OBなどからは反対意見も数多く出ている状況だ。

欧州サッカー連盟(UEFA)は、これとは別に新たなフォーマットのチャンピオンズリーグ(CL)の構想を練っている中、ヨーロッパ・スーパーリーグについて「少数のクラブの私利私欲に基づいたこの皮肉なプロジェクトを阻止するために、一致団結して努力していくことを繰り返し伝えていく」と反対の見解を示していた。
そんな中、国際サッカー連盟(FIFA)もこの報道を受けて声明を発表。反対の姿勢であることを強調しながらも、UEFAのような厳しいものではなく、しっかりと対話をして解決していきたいとの旨を明かした。

「いくつかのメディアから要請を受け、すでに何度も述べているように、FIFAはサッカーにおける連帯と、スポーツとしてのサッカーの発展に役立つ公平な再分配モデルを支持していることを明確にします」

「我々の考え、またFIFAの規約に従い、国内、地域、世界を問わず、サッカーの大会は常に連帯、包括性、誠実さ、公平な財政再分配の基本原則を反映する必要があります」

「さらに、サッカーの統治機関は、これが事実であり続けることを確実にするため、すべての合法的で、スポーツ的で、外交的な手段を採用すべきです」

「このような背景に対して、FIFAは国際サッカー構造の外にある“閉鎖されたヨーロッパの離脱リーグ”にのみ、不承認を表明することができ、前述の原則を尊重しません」

「FIFAは常に世界のサッカー界の団結を支持しており、白熱した議論に巻き込まれているすべての関係者に対し、試合の利益のために連帯とフェアプレーの精神に基づき、冷静で建設的かつバランスのとれた対話を行うように呼びかけています」

「もちろん、FIFAはサッカーの全体的な利益のために、調和のとれた前進に貢献するために必要なことは何でもします」

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