生き残りがいるだけでも良しとしよう…/原ゆみこのマドリッド

2021.03.20 19:00 Sat
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©Atlético de Madrid
「4月だとどうなるんだろう」そんな風に私が首を捻っていたのは金曜日、CL準々決勝でレアル・マドリーとリバプールの対戦が決まった時のことでした。いやあ、このコロナ禍のご時世、ヨーロッパ各国の出入国規制がバラバラなため、16強対決でイギリス勢と対戦したチームは開催地を変えるなど、イロイロ苦労をしていたんですけどね。中でも最低な目に遭ったのがアトレティコで、スペイン政府がイギリスからのフライトを禁止しているのを受け、チェルシーとの1stレグは中立地であるブカレスト(ルーマニア)で開催。ところが、イギリスもスペインもプロスポーツ選手の移動には隔離期間を設けておらず、イギリスからの帰国もスペイン居住者なら許されることから、2ndレグはロンドンのスタンフォード・ブリッジって、どう考えたって不公平じゃないですか。

一応、このフライト規制は3月いっぱいとのことで、期間を延長するかどうかは来週にならないとわからないらしいんですけどね。下手をすると、マドリーも4月6日の1stレグをエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)でプレーすることはできず、14日の2ndレグはアンフィールドという、お隣さんとまったく同じ扱いにされる恐れもなきにしろあらず。まあ、EL16強対決ではグラナダがロス・カルメネスでの初戦に2-0と勝ち、ノルウィイ入国に規制があったため、中立地のブダペスト(ハンガリー)で戦った2試合目では2-1と負けながらも勝ち上がるという、ラッキーなスペイン勢もいましたからね。

それが準々決勝では、32強対決1stレグのホームゲームをトリノのユベントス・スタジアムで戦わされたレアル・ソシエダを0-4と圧倒。オールド・トラフォードで0-0とした後、16強対決では総合スコア2-1でミランを下したマンチェスター・ユナイテッドと当たり、今度はホームゲームが中立地、アウェイゲームが相手のホーム開催になるかもしれないというのはちょっと皮肉。同じく、16強対決ではディナモ・キエフを総合スコア4-0で破ったビジャレアルにしても、ウクライナでは無観客試合でなかったなど、今季のヨーロッパの大会ではしばしば、平等な条件でプレーできない例があとを絶たないんですが、それでも突破できれば何だっていいですよねえ。16強対決でトッテナムに逆転敗退を喰らわしたディナモ・ザグレブと準々決勝で対戦する際、エメリ監督のチームが開催地変更の必要もなく、2試合とも無観客というのもいいクジを引いたと思いますよ。

え、早々と私が準々決勝の話をしているのは何か、このミッドウィークの試合で語りたくないことがあるせいなんじゃないかって?そうですね、実は火曜には今季、初めてマドリーの試合を見に行くことができたんですが、久々にメトロのFeria de Madrid(フェリア・デ・マドリッド)駅から、ベルデベバス(バラハス空港の近く)まで、30分の道のりを歩いたのは結構、いい運動になったかと。といっても以前、RMカスティージャ(2部B所属のマドリーのBチーム)の試合に行った時とは違い、車もほとんど通らない周辺は本当に侘しく、スタジアムもVIPの座るパルコ(貴賓席)や取材陣、控え選手の待機する正面スタンドだけが解放。あとはシートで覆われていたため、そんな中、仰々しく、CLのアンセムが響き渡るのはかなりシュールな光景だったかと。

それに輪をかけたのが、サンティアゴ・ベルナベウとは違い、スタンドの層が低いため、吹きっさらしの風に悩まされた上、短い屋根につけられた暖房もほとんど効果なしという、冬季のスタジアム観戦の辛さで、いえ、最近の気温の高さに油断して、ヒートテックを着ていかなかった自分も悪いんですけどね。今更ながら、そんなことを思い出すって、一体、どのくらい自分がスタジアムに行けなくなってから経つのかって感じですが、何にしろ、TV中継のイメージ音声も現場では聞こえませんし、ファンがいない試合っていうのは、至って寒々しいものですよ。

といってもアタランタとの2ndレグはかなりマドリーにいい目が出て、ジダン監督は累積警告で出場停止のカセミロを補うため、先週末のエルチェ戦で試した3CB制をリピート。中盤にはモドリッチとクロースがダブルボランチで入り、そこにバルベルデが加わったんですが、いえ、立ち上がりこそ、初戦で0-1と負けているスコアを早くイーブンに戻そうと意気込む相手に攻め込まれていたりしたんですけどね。その10分間程を凌ぐと、徐々にマドリーは自分たちのペースを取り戻し、前半34分にはGKスポルティエッロから思わぬプレゼントをゲット。ええ、彼のゴールキックが近くにいたモドリッチに渡り、ドリブルでエリア内に切り込んだ彼がラストパスをベンゼマへ。そのシュートがバッチリ決まって、マドリーのリードが倍になったとなれば、もう大船に乗った気でいていい?

いえ、まあ、相手はゴール量産型のチームでしたし、後半にはガスペリーニ監督がフィジカルの問題で温存していたサパタを投入。「後半により多くのチャンスを作って、延長戦入りを狙う」作戦に出てきたため、6分に敵GK前まで迫りながら、ビニシウスがシュートを外してしまった時にはそこここで溜息が漏れていましたけどね。でも大丈夫。というのも、「Seguro que en la próxima que tenga voy a marcar/セグロ・ケ・エン・ラ・プロキシマ・ケ・テンゴ・ボイ・ア・マルカル(次のチャンスが来た時はきっとゴールを挙げるよ)」と常に前向きな彼の2度目のドリブルでは、後ろからトロイに倒され、それもエリアに入っていたとされて、ペナルティを獲得できてしまったから。

このPKはもちろん、2月初旬のヒザの手術から、この試合に照準を合わせて、リハビリをしてきたセルヒオ・ラモスが決め、点差が安全圏に入ったところで、ジダン監督はキャプテンをミリトンに交代。いやあ、この時、当人はあと10分プレーしたいとお願いしていたんですけどね。来週はコロナ過密日程により、今回もギリシャ、ジョージア、コソボと3試合ある2022年W杯予選のスペイン代表戦にマドリーから、彼が1人参加となることも考慮したか、30分程の休憩をもらうことに。何にせよ、39分にムリエルがFKを直接決めて、アタラタンが1点を返したのは、後でGKクルトワも「ボクのニアサイドに蹴るつもりだったのにムリエルに先を越されたって、マリノフスキが言っていたよ。自分の予想もそうだったけど、ムリエルは上手く蹴ったね」と説明していたように、ラモスのせいではありませんからね。

おまけに40分にはビニシウスと交代でピッチに入ったアセンシオが、最初に触ったルーカス・バスケスからのクロスを3点目に変えてくれたとなれば、最後は余裕で3年ぶりのマドリー準々決勝進出が決定。いやあ、昨季はバレンシアとの16強対決2試合で計8点も取っていましたし、前評判は高かったアタランタでしたけどね。名誉の1点を決めたムリエルも「ウチがプレスをかけても簡単に抜け出されてしまうし、ノックアウト方式の対戦でもボールを持った時に落ち着きがある。En el Calcio casi nunca ves a jugadores con esta calidad/エン・エル・カルチョ・カシー・ヌンカ・ベス・ア・フガドーレス・コン・エスタ・カリダッド(カルチョじゃ、滅多にあんな質の高い選手たちにはお目にかかれない)」とシャッポを脱いでいたんですが、まあ、勝因はそんなところ。

小さいスタジアムの近い距離で見ると、何だか練習試合みたいなゆったりしたプレーぶりなのに、当人も「Me siento con 27/メ・シエントー・コン・ベインテシエテ(自分は27才みたいに感じているよ)。大事なのはピッチでやることで、パスポートじゃない」と話していたモドリッチを始め、クロース、ベンゼマ、ラモスと30代の主力は皆、CL優勝を何度も経験しているベテランですからね。グループリーグでも現在、セリエAの首位を独走するインテルに2連勝して、相手を敗退に追いやっていたことを考えると、アタランタに快勝したのも当然かと思えますが、ホント、才能のある選手が多いチームは羨ましい。そんなひがみを私が久々に覚えてしまったのは…。

そう、翌水曜、逆転突破を目指してスタフォード・ブリッジでチェルシーに挑んだアトレティコが呆れるぐらい、力負けしていたから。ちなみにこちらはお隣さんと逆で、最近の基本になっている3CB制を伝統の4-4-2に変えてスタートしたんですが、アタランタ同様、高い位置でプレスをかけた攻勢が続いたのは開始から15分ぐらいだけ。その間にルイス・スアレスがリュディガーに突き飛ばされたり、カラスコがアスピリクエタに押されてエリア内で倒れたりしながら、アピールの甲斐もなく、PKをもらうことができなかったのは残念だったかと。

そうこうするうち、早くもボールをキープするのに疲れてきたか、チェルシーにフィジカルで負けるようになってきたアトレティコだったんですが、まさか34分、自分たちのFKを跳ね返された後、あんな高速カウンターを発動されようとは。ええ、敵エリア目掛けて爆走するヴェルナーに誰も追いつけず、反対側でラストパスを受けたツィエクにGKオブラクを破られてしまったから、さあ大変。でもその時はどちらにしろ、2点は必要なんだからと、自分を慰めていた私だったんですが、この日はシメオネ監督の修正策も全然、当たらないんです。

前半にイエローカードをもらったロディを後半頭からエルモーソに代え、3CBに戻しても、精彩のなかったカラスコを下げ、デンベレを入れても、コケまでがボールをすぐ失くすという有様のパスが繋がらない病を発症したチームではラチが明かず。とうとう、14分には、いくらここ5年以上、CLアウェイ戦でノーゴールとはいえ、エースのスアレスをコレアに代えるって、これだけでもう、「Fueron mejores, no pudimos recuperar el balón/フエロン・メホーレス、ノー・プディモス・レクペラール・エル・バロン(相手の方が良くて、ウチはボールを取り戻すことができなかった)」というシメオネ監督が相当、切羽詰まっていたのがわかるかと。

もちろん、コレアが入ったからとて、アトレティコのボールポゼッションが上がる訳もなく、その10分後には、丁度、FA(イングランド・サッカー協会)に課された10週間のサッカー活動禁止処分が終わり、来週には代表戦でイギリスに戻ることになるトリッピアーをレマルに代えたものの、形勢逆転などは夢のまた夢。満を持して先発に戻ったジョアン・フェリックスだけが、枠内シュート3本と奮闘していましたが、とにかくゴールが入らないことには話になりません。それどころか、36分にはCK中にサビッチがリュディガーにcodazo(コダソ/肘打ち)を見舞ったとして、レッドカードで退場って、もうこれ、一体、何の罰ゲームなんですかあ。

挙句の果てにロスタイム4分にもカウンターを受け、途中出場のエメルソンに止めの2点目を決められているようでは、2012年にEL優勝を果たしたブカレストのスタディオヌル・ナツィオナル同様、2014年のCL準決勝2ndレグで1-3とチェルシーを下し、リスボンでの決勝進出を果たしたスタンフォード・ブリッジのゲンのいいイメージも苦い思い出に塗り替えられてしまいますって(総合スコア3-0)。いやあ、試合後のシメオネ監督も「esta Champions nos costó desde el inicio. Hay que aceptarlo/エスタ・チャンピオンズ・ノス・コストー・デスデ・エル・イニシオ。アイ・ケ・アセプタールロ(今季のCLには最初から、苦労させられていて、それは受け入れないといけない)」と言っていたんですけどねえ。

1stレグのスコアレスドローを目指した消極的なゲームプランからして、いけなかったんじゃないかと思ってしまうのは別として、どうにもマドリーとアタランタの差と、トゥーヘル監督就任後のチェルシーとアトレティコの差に似たものを感じてしまって、やるせないんですが、覆水盆に返らず。今季のCL16強対決ではバルサもセビージャも敗退していますし、ここは「Confianza máxima en este equipo/コンフィアンサ・マキシマ・エン・エステ・エキポ(このチームには最大の信頼感がある)。ウチはリーガで素晴らしい戦いぶりで、優勝することもできるんだから」というコケの言葉通り、お隣さんが2018年、キエフでの決勝で負けたリベンジを期すリバプールとの準々決勝に専念してくれることを祈るばかりかと。

まあ、そうそう話は簡単ではないんですが、とりあえず今週末のリーガの予定も話しておくと、現在、首位のアトレティコと勝ち点差6のマドリーは土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、ビーゴ(スペイン北部の港町)でセルタ戦。結局、エルチェ戦で足慣らしした後、また筋肉系の負傷を起こしたアザールは、全ての元凶と見られる右足首の再手術こそ、しないことになったようですが、復帰の予定は立たず、ラモスもアタランタ戦に出るため、ムリをしていたか、お留守場になりますが、この試合の後は2週間の各国代表ウィークに入りますからね。優勝戦線には2位のバルサも絡んでいるため、ここはしっかり勝ち点3を取っておきたいところかと。

一方、アトレティコは日曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)から、アラベスをワンダ・メトロポリターノに迎えるんですが、最近、リーガでもあんまり調子が良くないんですよね。前節では弟分ヘタフェから、1点も挙げられず、スコアレスドローでしたし、得点、失点の両面での不安が増えるばかりなのも辛いところ。ただ、欠場となるのは累積警告のジョアンだけで、特にケガ人も今はいないため、ここ5試合で1分け4敗、18位の相手に遅れを取ることはないと思いますが、さて。

そしてヘタフェも日曜、こちらは午後2時(日本時間午後10時)という、日本でも生中継を見やすい時間帯にエルチェとコリセウム・アルフォンソ・ペレスでホームゲーム。興味を惹くのは、相手のエスクリバ監督は丁度、2015-16シーズンにヘタフェを率いており、その時もチームはシーズン前半を8位で終わりながら、突如、12試合白星なしという大スランプに。残り数試合でエスクリバ監督を解任したものの、ヘタフェは2部降格してしまったなんて暗い過去があるんですが、実は彼には2017-18シーズンにビジャレアルを、2019-20シーズンにはセルタを率いてコリセウムで敗戦した後、どちらも解任に繋がるという因縁が。

まあ、今は17位でかろうじて降格圏入りを免れているエルチェが相手とはいえ、ヘタフェも15位とあまり威張れるようなところにはいませんからね。先週はクーチョとカバコがケガで長期離脱という、ショックな知らせもあったものの、マドリーミニダービーでは出場寸前で試合が終わってしまった久保建英選手の活躍する機会もあるかもしれませんし、今は気長にボルダラス監督のチームが調子を取り戻すのを見守るばかりでしょうか。

【マドリッド通信員】 原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

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そうそう隔離合宿はしていられない…/原ゆみこのマドリッド

「やっぱりハジけちゃってる」そんな風に私が頭を抱えていたのは火曜日、グループリーグ2試合を札幌で終えた後、月曜にオリンピック選手村に入ったスペイン代表のペドリ(バルサ)とダニ・オルモ(ライプツィヒ)が同胞の卓球女子選手たちとピンポンに興じている動画を見つけた時のことでした。いやあ、確かにこの2人は大人のユーロ2020にも参加して、6月の頭から、1カ月以上もラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設に缶詰。広い敷地内でキックボードに乗ったり、散歩ぐらいはできたんですが、試合で移動する以外、外食も数回の決起ランチだけ、家族や友人を呼ぶこともできないという、単調な生活を続けていましたからね。 準決勝でイタリアに負けた後には1週間弱のミニバケーションをもらったものの、すぐにオリンピック代表に加わって日本へ移動。入国してからはホテル暮らしが続き、それこそ札幌では1人部屋の自室を出ることすら憚れる雰囲気だったようで、そんな環境が2週間近くも続いていたとなれば、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)も「何日もチームは今みたいな状況で上手くやってるけど、cambiar de aires es positivo y vivir una experiencia como lo de la Villa es bueno/カンビアル・デ・アイレス・エス・ポシティボ・イ・ビビール・ウナ・エクスペリエンシア・コモ・ロ・デ・ラ・ビジャ・エス・ブエノ(空気を変えるのはポジティブだよ。選手村みたいな経験をするのもいい)」と言っていたんですけどね。 今度はチームメート数人と一緒のシェアハウス、その上、選手村内は自由に動けるため、チーム外の人たちと交流したくなる気持ちもわかりますが、ちょっと待って。いくらグループリーグ突破に王手をかけたとはいえ、最近は選手、関係者らから、連日のようにコロナ陽性者判明の報告が。チームには22人の選手がいるとはいえ、東京の病院で診察してもらったセバージョス(レアル・マドリーから昨季はアーセナルにレンタル)は重度2の足首ネンザで通常なら、全治3~4週間ですし、ミンゲサ(バルサ)はハムストリングのケガが意外と軽かったとはいえ、グループ3節はちょっと難しい感じですからね。うっかり誰かが感染しようものなら、手痛い戦力ダウンとなるのは必至。 大体がして、コロナなど誰も知らなかった2012年のロンドン・オリンピックでも選手村に泊まったスペイン代表でしたが、開会式の入場行進に参加できたことだけがいい思い出で、グループリーグでは日本、ホンジュラス、モロッコ相手に1勝もできず。最下位敗退するダメダメぶりだった前例もありますからね。唯一、オリンピックで優勝した1992年のバルセロナ大会のチームは準決勝までバレンシアで合宿し、カンプ・ノウでの決勝のため、バルセロナ入りしても選手村には泊まらなかったなどと聞くと、水曜午後1時(日本時間午後8時)からのアルゼンチン戦は会場が埼玉スタジアムですし、別に選手村滞在にこがわることもないような気がしますが…ま、彼らもオリンピックのお祭りムードに少しは浸りたいんでしょうかね。 え、それで日曜のオーストラリア戦ではスコアレスドローだったエジプト戦より、スペインのプレーは進歩していたのかって?いやあ、そうともはっきり言えなくて、デ・ラ・フエンテ監督は初戦のスタメンから、負傷の2人に加え、アセンシオ(マドリー)、ミケル・メリノ(レアル・ソシエダ)、ミランダ(ベティス)をスビメンディ(レアル・ソシエダ)、オスカル・ヒル、プアド(エスパニョール)、ソレル(バレンシア)、ククレジャ(ヘタフェ)に代えてきたんですけどね。やはりゴールがなかなか入らない病は改善しておらず、前半20分にはオジャルサバルのシュートがゴールバーに当たる惜しいシーンもあったものの、0-0のままでハーフタイム入り。後半になると、プアドからブライアン・ヒル(昨季はセビージャからエイバルにレンタル、火曜にトッテナムへの移籍が発表)、ソレルからアセンシオ、オスカル・ヒルからラファ・ミール(昨季はウォルバーハンプトンからウエスカにレンタル)へと、アタッカーを増やしていったんですが、シュートは撃つものの、一向に得点にならないんですから、どうしたものやら。 それこそ、「Generamos mucho juego y ocasiones y evidentemente, nos cuesta hacer gol/ヘネラモス・ムーチョ・フエゴ・イ・オカシオネス・イ・エビデンテメンテ、ノス・クエスタ・アセール・ゴル(沢山、チャンスを作り出すプレーはあったが、明らかにウチはゴールを入れるのに苦労している)」とデ・ラ・フエンテ監督が認めていた通りだったんですが、半分、私もユーロ同様、2試合連続ドロー発進になるのかと諦めかけていた後半36分、とうとう天啓が訪れたんです!まだ、プレシーズンモードで調子が上がっていないかに見えていたアセンシオが右から上げたクロスをオジャルサバルが敵の長身DF2人に挟まれながらヘッド。これがGKグローバー(メルボルン・シティ)を破り、先制点になってくれたから、有難いじゃないですか。 この1点がモノを言って、初勝利を挙げたスペインだったんですが、いやあ、パウ・トーレス(ビジャレアル)など、「porque era imposible que presionaran así los 90 minutos/ポルケ・エラ・インポシーブレ・ケ・プレシオナラン・アシー・ロス・ノベンタ・ミヌートス(90分間、ああいう風にプレスをかけ続けるのは不可能なんだから)、相手がリズムを 2021.07.28 19:20 Wed
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ゴールはしばらくお預けかも…/原ゆみこのマドリッド

「またゲリラ親善だった訳?」そんな風に私が嘆いていたのは土曜日、ほとんど東京オリンピック話題一色だったお昼のスポーツニュースの後、午後4時からのヘタフェのプレシーズンマッチのネットライブ中継を見ようと、いそいそとパソコンでツィッターを開いた時のことでした。いやあ、確かに前日の天気予報ではムルシア(スペイン南東部)に熱中警報が出ていて、ひょっとすると、気温が43℃になるかもしれないと聞いた覚えがあり、海に近いラ・マンガでもその時間にプレーするのは自殺行為かもと思ったもんですけどね。クラブのツィートを見てみると、アトロミトス(ギリシャ)戦はまだ涼しい午前10時にキックオフ、とっくの昔に終わっていたなんて、え、このパターン、初戦のUDイビサ(2部)戦と同じじゃない? まあ、どうやらその日はネット中継もなかったようなので、仕方ないと諦めるしかなかったんですが、幸いながら、金曜にはGOL(ゴル/スペインのスポーツ専門オープン放送局)がアトレティコのこの夏、最初の親善試合を生中継。暑い中、ブルゴ・デ・オスナ(マドリッドから北へ3時間)の市営スタジアムに900人程の観客を入れて、ヌマンシア(RFEF2部/実際は4部)戦が行われたんですが、うーん、昨季の栄えあるリーガ王者のプレーが見られると期待していたファンにはちょっと物足りなかったかも。というのも先発にトップチームのメンバーがGKオブラク、サウール、エルモーソの3人しかおらず、あとはガッツリ、アトレティコBのカンテラーノで固められていたから。 ただ、最初に見せ場を作ったのもその後輩たちで前半3分、右サイドで粘ったジュリアーノが敵をかわしてラストパス。カメージョはこれをスルーしたものの、後ろから駆けつけたソリアーノがシュートして、先制点を取ってしまったから、驚いたの何のって。ええ、実はこの、ジュリアーノという18才のFWはシメオネ監督の三男で昨季途中、フベニルからBチームに昇格。それ以来、何度か、トップチームの練習にも呼ばれ、このプレシーズンキャンプにも最初から参加と急激に成長を遂げているんですが、これはもしかして、長男ジョバンニ(カリアリ/セリエA)、次男ジャンルカ(CDイビサ/RFEF2部)に先んじて、2024年まで契約を延長した父親の下でアトレティコ公式戦デビューの夢を果たすことになるのかも。 え、その後、前半31分に自陣エリア前でヌマンシアの選手にパスを送るという大ポカをやって、デェエゴ・スアレスの同点ゴールを呼び込んだのも三男じゃなかったかって?いやあ、その通りで、ジョナタン(昨季は2部Bのアルコジャーノでプレー)、アーロン(同ヌシア)ら、ニゲス3兄弟の中で一番の出世株であるサウールがその張本人なんですが、コケがまだバケーション中のため、カンテラの後輩を束ねる立場とはいえ、この夏はずっと移籍の噂が絶えませんからね。ロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)でのキャンプ時から、その日の試合の後も声を掛けてくるファンたちは、「Quedate, Saul/ケダテ、サウール(残って)」と訴えているんですが、グリーズマン(バルサ)とのトレード交渉が決裂した現在でも、当人の希望もあって、クラブはいいオファーが来るのを待っている状態なのだとか。 そのまま、1-1で試合を折り返したアトレティコは後半、メンバーを一新。それこそ、16分にフランが負傷交代となり、アリアス(昨季はレバークーゼンにレンタル中にヒザの靭帯断裂)が入るまで、ピッチには控えGKゲルビッチしか、大人のチームの選手はおらず、うーん、シメオネ監督も水曜にマルカとAS(スペインの大手スポーツ紙)に同時掲載となった巻頭インタビューで、「このプレシーズンはよりBチームの選手中心になっている。Les dijimos que alguno puede quedarse si está preparado para ello/レス・ディヒモス・ケ・アルグーノ・プエデ・ケダールセ・シー・エスタ・プレパラードー・パラ・エジョ(準備ができている者は残ることができると、彼らには言ったよ)」と、トップチーム入りの人参をぶら下げていたんですけどね。 25分過ぎにはガソリン切れとなったジュリアーノに代わり、サポンジッチ(昨季後半はカディスにレンタル)の応援も得たんですが、やはり今季は3部、実質5部でプレーする選手たちには荷が重かったか、90分で勝負はつかず。一応、この試合は前会長の出身地で毎年、開催されるヘスス・ヒル杯に当たるため、トロフィーを懸けて、PK戦となったところ、まったくもう、心臓に悪い。先攻のヌマンシアの第1キッカーを見事、GKゲルビッチが止め、アトレティコはサンポンジッチ、ボルハ・ガルセス(昨季はレガネスにレンタル)が責任を果たした後、この夏、入団したマルコ・パウロ(フルミネンセから移籍)が敵GKに止められてしまう始末。 何せ、2016年のCL決勝や2年前のスペイン・スーパーカップ決勝など、お隣さんとのPK戦でいい思い出がないアトレティコですからね。せっかくヌマンシアの第4キッカーが枠外に飛ばしながら、リケルメ(昨季はボーンマスにレンタル)が弾かれた時には万事休すかと思いましたが、意外や意外。アリアスも第5キッカーとして、トップチーム選手の矜恃を見せた後、ヌマンシアの第7キッカーをゲルビッチが防ぎ、大先輩オブラクに唯一、欠けているPK戦での強さを披露してくれたおかげで、最後にカムスが決めたアトレティコが4-5で勝利することに。いやあ、この夏はクロアチア代表のユーロに呼ばれなかった彼もずっとベンチを温めていることに飽きて、他のチームで修行したいとレンタル希望を出しているそうなんですけどね。試合後半にはいいセーブも何度かしていましたし、今季こそ、初戦敗退さえしなければ、コパ・デル・レイ要員として、大きく貢献できるはずですが、こればっかりはねえ。 ちなみにこの試合であったネガティブなことは、コンドグビアのコロナ陽性発覚。それも当日、マドリッドを発つ前に全員が受けた抗原検査では陰性だったにも関わらず、たまたま当人がこの週末、練習が休みになるのを利用して国外に旅行するため、余分に受けたPCR検査の結果が現地に着いてからわかるという流れで、もちろん、彼は速攻、強制送還で自宅隔離になったんですが、これってもしや、一緒のバスに乗っていたチームメートは濃厚接触者にならない?このプレシーズン、アトレティコで陽性者が出たのは練習初日のマヌ・サンチェス(昨季後半はオサスナにレンタル)だけで、彼もやっと陰性に。木曜からチームに合流したベルサイコ、レマルと共にこの2日間、マハダオンダ(マドリッド近郊)でお留守番練習をしているんですが、来週は水曜にザルツブルク戦、土曜にボルフスブルク戦と遠征親善試合が続きますからね。 週明けにはカラスコ、ヒメネス、そしてジョアン・フェリックスも手術した足首のリハビリに戻って来ますが、今はただ、コロナ陽性選手が増えないことを祈るばかりかと。加えて、まだシメオネ監督が「Necesitamos un delantero. Vendrá otro si no viene/ネセシタモス・ウン・デランテーロ。ベンドラ・オトロ・シー・ノー・ビエネ(ウチにはFWが必要だ。来ないなら、他のが来るだろう)」とグルーズマンの復帰が叶ずとも、補強はあることを打ち明けていたゴールゲッターはまだ到着しておらず。ルイス・スアレスも特別延長休暇をもらい、コレア、ロディ、トリッピアーら、国際大会決勝組と一緒の8月2日まで合流しないため、このプレシーズンはあまり、アトレティコのゴール祭りは期待できそうにありませんが、8月15日のリーガ開幕セルタ戦で見せてくれれば、別に構いませんよね。 そして最初にお話ししたヘタフェはアトロミトス戦でもエネス・ウナルの2ゴールに加え、またしてもティモルが直接FKを決め、3-0で快勝。これでイビサ戦、スタッド・レンヌ戦から3連勝と、快進撃が始まっているんですが、ラ・マンガでのキャンプもこの日曜で終了となります。帰京後は30日にマドリッド2部の弟分フエンラブラダと、翌日には1部に戻って来たラージョと試合をしてから、8月4日にはミチェル新監督の息子、アドリアンがいるサラゴサ(2部)との対戦も。それを聞いて、最初に彼がヘタフェの監督になったのは当時、在籍したアドリアンの練習をよく見に来ていたのがキッカケだったことを思い出したんですが、となると、またラージョ戦ではGKルカの父親、ジダン前マドリー監督の姿が期待できる? 今のところ、ラージョもマルベジャ(スペイン南部のビーチリゾート)でキャンプ中なんですが、あちらではアル・シャバブ(サウジアラビア)とアンドレス・マルティンの2ゴールで2-2と引分けた後、土曜の午前中にはエスパニョールにアルバロ・ガルシア、カスミの得点で0-2と勝利。1部昇格プレーオフ中はマセドニア代表でユーロに行っていたディミトリエフスキが戻っているため、今季、ジダン監督の次男が活躍できるかどうかはわかりませんが、ピッチに出たエスパニョール戦後半には元ラージョのラウール・デ・トマスのPKを止めるお手柄だったとか。 そしてアンチェロッティ監督が復帰したレアル・マドリーはこの日曜、いよいよバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場を出て、午後7時(日本時間翌午前2時)から、グラスゴーでレンジャーズとの親善試合に挑むんですが、ええ、フエンラブラダ、ラージョ共、敷地内のグラウンドでの練習試合でしたし、水曜に入団プレゼンしたアラバ(バイエルンとの契約を満了して移籍)もエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)でユニフォームを着て、ポーズしていましたからね。当人はその翌日から、チーム練習に加わり、金曜に合流したクロース、モドリッチ、ベイル、バランらより、遥かに体調もいいようなので、もしかしたら、アイブロックス・スタジアムでは早速、CB、左SB、ボランチでプレーできるマルチぶりを披露してくれるかもしれません。 ただ、これもPCR検査の結果待ちで、イギリスへは当日移動のため、まだどの選手が遠征に参加するのか、確実には言えないんですが、そう、マドリーにもコロナ陽性者が現れたんですよ。それは同じく金曜に練習を始めるはずだったベンゼマで、リヨンからマドリッドに移動する前の検査で判明。よって、陰性になるまで、フランスを離れられないんですが、ヨビッチは筋肉痛が治ったばかり、マリアーノもずっとジム籠りとあって、もしや、お隣さん同様、FWが足りてない?うーん、マドリーからはオリンピック・スペイン代表にアセンシオが行っているため、今のところ、ルーカス・バスケス、ロドリゴぐらいしかいませんが、金曜はワクチン接種の副反応で熱を出し、練習を休んだイスコぐらいは回復してくれているといいですよね。 え、そのアセンシオと一緒に日本に行っているセバージョス(昨季はマドリーからアーセナルにレンタル)が大変なことになっているんじゃないかって?いやあ、その通りで、彼らは木曜にグループリーグ1節のエジプト戦に挑んだんですけどね。相手の手荒いタックル戦法に見舞われ、前半21分にはミンゲサ(バルサ)がハムストリングを痛めて、早くもバジェホ(同マドリーからグラナダ)に交代。45分にはセバージョスがモンカジョラ(オサスナ)に代わることになったんですが、この件に関しては、「Yo defiendo el VAR, pero bien utilizado/ジョ・デフィエンド・エル・バル、ペロ・ビエン・ウティリサードー(自分はVARを支持するが、上手く使われてこそだ)。最初に言ったことが次の日、ピッチで変わっているのは違う」とデ・ラ・フエンテ監督を始め、スペイン代表から、大いに文句が出ることに。 それも審判がモニターを見に行きながら、違反の選手にイエローカードしか出さなかったせいですが、いや、ホントにねえ。セバージョスの負傷後の足首の写真を見ると、正直、オリンピックの後、マドリーに戻って、アンチェロッティ監督にアピールするどころではないかと。おまけにチームが2節まで滞在する札幌では病院に行かず、月曜に東京に移動、選手村に入ってから、オリンピックのために手配された病院の一般診療がない時間帯に診てもらうって、ちょっとお、あんまりな扱いじゃない? といっても前半はそのセバージョスのシュートがゴールポストに当たったぐらい、後半もラファ・ミール(昨季はウォルバーハンプトンからウエスカにレンタル)のヘッドは敵GKがセーブ、ロスタイムのバジェホのシュートが惜しかったぐらいで、結局、0-0のまま、終わってしまったのは、頂けないですけどね。どうにもアセンシオら、オリンピック招集組はまだプレシーズン感覚、ペドリ(バルサ)、ダニ・オルモ(ライプツィヒ)、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)ら、ユーロから連続勤務組は永遠に終わらないシーズンにもう、力が残っていないような気がしましたが、実際のところ、どうなんでしょう。 そんな調子で日曜の12時30分(日本時間午後7時30分)には2節のオーストラリア戦を迎えるため、不安が絶えないんですが、もちろん、ミンゲサとセバージョスは欠場。エジプト戦には痛みで出られなかったスビメンディ(レアル・ソシエダ)が戻って来るのだけが朗報ですが、ダメですよ。大人のスペイン代表も初戦のスウェーデン戦でスコアレスドロー発進。次のポーランド戦でも1-1で引き分けながら、スロバキアに0-5と大勝して、決勝トーナメントに進んでいるのを心のよりどころにしては。何せ、ユーロ2020は3位のほとんどが16強対決に進む、大甘グループリーグでしたからね。2位までしか、準々決勝に進めないオリンピックは一戦、一戦が決勝戦。 それだけでなく、最終節は冷房が効いて、気温19℃の札幌ドームから、埼玉スタジアムに変わるため、暑さにも苦しめられますし…うーん、選手村に入った彼らがオリンピックムードに舞い上がり、2012年ロンドン大会のダメダメぶりをリピートしないか、もしくは最近、拡大中のコロナ陽性者が出ることの方が心配であったりしますが、とにかく今はデ・ラ・フエンテ監督が計画しているらしい、スタメン入れ替えが、初戦でアルゼンチンを破る波乱を起こしたオーストラリアに有効なことを信じるしかありません。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している 2021.07.25 18:00 Sun
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まだ選手たちはあまり戻っていない…/原ゆみこのマドリッド

「とても視聴率は取れそうにない時間帯ね」そんな風に私が溜息をついていたのは火曜日、いよいよ開幕の迫った東京オリンピックのサッカー・スペイン代表グループ初戦のキックオフがいつなのか、チェックしていた時のことでした。いやあ、ユーロ2020の間は夜更かし?超早起き?をしないといけなかった日本にいるサッカーファンに比べれば、エジプト戦が木曜午前9時30分(日本時間午後4時30分)に始まるのなんて、全然、大したことじゃないかもしれないんですけどね。すでに7月も後半に入ったとあって、世間にはバケーション中の人も多いとはいえ、朝っぱらから、バル(スペインの喫茶店兼バー)で盛り上がれるはずもなし。平日でもありますし、せっかく、久々のユーロ準決勝進出で代表を見直したスペイン人ファンも勤務中にこっそり、スマホ観戦とかになるんでしょうか…。 え、いくらルイス・エンリケ監督率いるA代表でユーロを戦ったメンバー、GKウナイ・シモン(アスレティック)を筆頭にペドリ、エリック・ガリシア(バルサ)、ダニ・オルモ(ライプツィヒ)、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)、パウ・トーレス(ビジャレアル)ら、6人もの兼任選手がいるとしてもU24代表は別物。スペインが前回、出場した2012年のロンドン・オリンピックもキエフで大人のユーロ2連覇に貢献してきたばかりのジョルディ・アルバ(バルサ)、ファン・マタ(マンチェスター・ユナイテッド)、ハビ・マルティネス(バイエルンを退団してカタールSCに移籍)が参加していたものの、グループリーグで日本、ホンジュラスに連敗し、最後のモロッコにも勝てず、1分け2敗の敗退とダメダメだったんじゃないかって? まあ、そうなんですが、そのチームにはコケやアドリアン(オサスナを退団してフリー)ら、当時はアトレティコ勢も参加していたため、私も応援していたものの、始まる前から、話題はサッカーより、チームがオリンピック選手村に滞在したり、開会式の行進に参加するかしないかといった辺りに集中。お祭り気分に浮かれてすぎて、本業がおろそかになってしまったんじゃないかと思いましたが、今回は初戦、日曜の2試合目、オーストラリア戦と会場が札幌ですし、大体がして、このコロナ禍にバブル合宿を続ける選手たちが、そんなワガママを言える訳もないですからね。 先週末土曜に行われた日本との親善試合などでも立ち上がりこそ、良かったものの、「開始5分でこれまでにないぐらい汗をかいていた」、「Solo pudimos estar bien durante 20 minutos/ソロ・プディモス・エスタル・ビエン・ドゥランテ・ベインテ・ミヌートス(ウチがいい状態でいられたのは20分間だけだった)」と初体験の湿度90%の暑さにデ・フエンテ監督のチームはペースダウン。前半41分には久保建英選手(昨季はレアル・マドリーからのレンタルでビジャレル、ヘタフェでプレー)のラストパスを堂安律選手(PSV)に決められ、先制点を奪われていましたが、それでも後半32分には途中出場のペドリが出したパスをミランダ(ベティス)がエリア内左奥から折り返し、プアド(エスパニョール)のシュートをカルロス・ソレル(バレンシア)が軌道を変えて同点に。 何とか、1-1で引き分けて面目を保つことができましたしね。とりわけ、このオリンピック代表ではアセンシオ、セバージョス(昨季はレンタル移籍してアーセナルでプレー)、バジェホ(同グラナダ)と、A代表には皆無だったレアル・マドリーの選手が3人もいるため、現在、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でプレシーズンのセッションをこなしながら、今季のチーム編成を思案中のアンチェロッティ監督など、大いに注目しているかと。 とりわけ、セルヒオ・ラモスが時間切れで契約延長できずにPSGに河岸を変え、フランス代表でユーロに参加後、近日中にチームに合流する予定になっているバランも来年には契約が満了。クラブの延長オファーに答えず、マンチェスター・ユナイテッドとの移籍交渉がまとまるのを待っていると言われており、昨季のレギュラー2人が抜けるCB陣では、昨季中にまとまったマルチDFのダビド・アラバ(バイエルンとの契約を満了)は水曜に練習場のプレスルームでZoomプレゼンがあって、そのまま、セッションに参加するんですけどね。 ただ、それでもミリトン、ナチョと合わせて、CBの頭数が3人にしかならないため、日本戦は軽い痛みで出場しなかったバジェホが第4のCBとして期待されているんですが、さて。ちなみにオリンピックでは久保選手の動向もクラブはチェックしているはずですが、彼が来季、マドリーのトップチームに残れる可能性はなし。というのもあと1年、契約が残っているベイル(昨季はトッテナムでプレー)が戻って来ると、今季からはイギリス国籍の選手もEU外扱いとなるためで、元々、3人の枠はミリトン、ビニシウス、ロドリゴだけで一杯なんですよ。 コロナ禍の影響で遅れているビニシウスのスペイン国籍取得が奇跡的に早まりでもしない限り、ジダン監督に結構、使われていたロドリゴまでが、RMカスティージャの所属にして、リーガ以外限定で使ったらいいとか、可哀そうなことを言われている程ですからね。久保選手は今季もレンタル移籍に活路を見出すことになりますが、今のところ、レアル・ソシエダなどが挙がっているものの、いいチームからオファーがもらえるかはオリンピックでの活躍次第になるかも。 そんな話の脇でマドリーは先週末も日曜にまた弟分、今度は1部に復帰したばかりのラージョと練習試合をしたんですが、やはりマスコミは入れなかったため、見られる映像はかなり限定。最初の試合では2部のフエンラブラダに3-1と快勝したものの、さすがに今季はヘタフェとマドリッド第3のチームを争う意欲満々のイラオラ監督のチームには手こずったか、イスコのPKゴールとカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のチュストのオウンゴールで1-1と引分けることに。まあ、昨季終了後に各国代表で国際大会を戦った選手たちはベイル、バラン、ベンゼマらがようやく今週、続いて来週にモドリッチ、クロース、アザール、クルトワ、バルベルデといった感じで合流するため、まだまだトップチームの人員が少ないですからね。 最初からプレシーズンに参加しているメンバーでもメンディはリハビリ中、ヨビッチ(昨季はフランクフルトでプレー)、マリアーノ、カルバハルらも調整中でラージョ戦には出ていなかったため、まだまだマドリーがタイトル奪回に向け、レベルアップできているのかはわからないんですが、今週からマルベジャ(スペイン南部のビーチリゾート)でキャンプに入ったラージョと対照的に、ずっとバルデベバスにいる彼らも25日(日)にはいよいよ、グラスゴーでレンジャースとの親善試合を公開で実施。それまでにアラバの準備が整うのかはちょっと疑問ですが、昨季のリーガ最終戦以来となる久々のマドリーの勇姿が見られるのはきっと、ファンも嬉しいんじゃないでしょうか。 え、それで土曜には恒例のロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)での地獄のキャンプを急こう配猛ダッシュなどを含めた、1週間の超凝縮メニューで終え、マハダオンダ(マドリッド近郊)に戻って来たアトレティコはどうしているんだって?いやあ、早速、私も猛暑の中、月曜の午後セッションを見学に行ったんですが、トップチームのメンバーがGKオブラク、サウール、エルモーソ、アリアス(昨季はレバークーゼンにレンタル移籍して負傷)、サポンジッチ(同カディス)、ゲルビッチしかおらず、サビッチなど、同日の午前セッションで右太ももをケガして、開幕に間に合うかどうかという事態に。コパ・アメリカ序盤にブラジル代表で右ヒザ靭帯を部分断裂したフェリペの顔を見えましたが、彼もリハビリを開始したばかりと、こちらもしばらくはCB陣がお隣さん同様、ちょっと寂しくなりそうな。 ええ、左SB兼任のエルモーソは元気でしたが、ウルグアイ代表のヒメネスは来週にならないと戻って来ませんからね。グラナダにレンタル移籍していたナウエンもアルゼンチンU24代表でオリンピック参加中なんですが、アリアス同様、チームに残れるかどうかも、イギリス人のトリッピアーがEU外扱いになってしまったため、ロディ、フェリペとの3人で枠が一杯の現在、無理っぽいというのもマドリーと似ているかと。今のところ、シメオネ監督も助っ人としてかき集めたアトレティコBの選手中心の指導をするしかないんですが、何せ、昨季はこの後輩たちの出来が悪くてねえ。 定位置だった2部Bから降格したのは自業自得とはいえ、サッカー協会のカテゴリー改変の煽りも喰らい、2部BがRFEF1部とRFEF2部に分割されたため、今季は3部と言いながら、実質5部でプレーとなると、いざという時、トップチームの穴埋めに使える優秀な選手は残らないかも。そんなアトレティコはこの金曜午後7時(日本時間翌午前2時)から、ブルゴス・デ・オスナでヌマンシア(RFEF2部)とこのプレシーズン、最初の親善試合をするんですが、ユーロから帰還組第1陣となるはずのベルサイコ、レマルもまだ合流しておらず。ええ、スペイン代表に行っていたマルコス・ジョレンテなど、バケーション真っ盛りの時間を有効活用、ワンダ・メトロポリターノに彼女のパトリシアさんを誘い出し、サプライズプロポーズなんてこと、やっていましたからね。 先週はキャンプ地を訪問、チームメートに挨拶していたジョアン・フェリックスも足首の手術後、まだ松葉杖が必要な状態でしたし、よって、こちらもアトレティコBの試合みたいになってしまうかもしれませんが、今は新デザインのユニフォームが見られるぐらいで良しとしましょうか。ちなみにアトレティコの移籍関連話では丁度、前回、グリーズマン(バルサ)とサウールのトレード話が消えたようだとお伝えしたすぐ後に状況が急変。契約延長の合意ができたメッシをリーガに登録するため、他の高額年棒選手を整理する必要に迫られている相手が大乗り気で、交渉成立は秒読みなんて言われ、私も焦ったんですが、この世はまさに徒然。 日が経つにつれ、バルサが等価トレートでは不公平とサウールに加え、エルモーソかロディをつけることを要求したとか、サウール+1500万ユーロ(約20億円)の移籍金になったとか、逆にアトレティコが2100万ユーロ(約27億円)の年棒を半額にすることをグリーズマン側がOKしても、それすら、昨季のルイス・スアレスのようにバルサに補填するように求めているとか、ポロポロ出て来て、結局、現在ではこのトレードは交渉決裂という見方がされているんですけどね。事実、スアレスを補佐するCFは必要なアトレティコなだけに、ここで話が止まっていると、第2候補らしい、今はオリンピック・スペイン代表にいるラファ・ミール(昨季はウォルバーハンプトンからレンタルしてウエスカでプレー)の方も進められないため、ちょっとじれったい感じがするものの、移籍市場が閉まるのは8月末。 まだまだ焦る必要はありませんが、もう1つの弟分、今はラ・マンガ(スペイン南東部)でキャンプしているヘタフェもプレシーズン開始1週目の怒涛の4連続プレゼンの後はかなり静か。先週金曜にはいきなり、午前10時から、イビサ(2部)と前後半35分形式のミニ親善試合をしていて、YouTubeでライブ配信があったのに私が気づいた時にはもう遅かったんですが、一応、初戦はティモルのFKゴールで0-1と勝利したようです。この水曜にも今度は午後7時から、スタッド・レンヌと対戦しますしね。あちらもぼちぼち、エンジンを温めていってくれるといいかと。 え、それで柴崎岳選手のいるマドリッド2部の弟分、レガネスでは4人目の陽性者が出たようだけど、このプレシーズンのリーガのコロナ状況はどうなっているのかって?いやあ、丁度、マハダオンダに行った時、トップチームの隣のグラウンドで練習していたカンテラーノ(ユースチームの選手)が、「この前、ワクチン打たれちゃったよ」と言っているのを小耳にはさんだんですが、どうやら、もう若年層の接種も始まっているスペインではかなり多くのチームが各自治体から、ワクチンを供給されているよう。すでにエスパニョール、ベティス、ラージョ、セビージャ、レアル・ソシエダ、カディス、オサスナ、ヘタフェなどは終わっており、マドリーでもマルセロ、ルーカス・バスケス、ロドリゴらが注射を打たれるシーンをアップしていたんですけどね。 スペインのように国際大会の前に集団接種する各国代表チームもあったため、新シーズンは皆、抗体ができた状態でスタートできると思うんですが、それでも感染するのがコロナ。すでに1部2部、それぞれ12チームで陽性選手が判明し、計63人程が隔離されましたが、ワクチン接種後はウィルス保持量があまり増えず、他人への感染可能期間が7日間から、2日間になるとスペイン人のお医者さんが記事で言っていましたからね。とりあえず、プレシーズンマッチのキャンセルは幾つかあったものの、今季の公式戦には影響しないことを祈っています。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している 2021.07.21 19:00 Wed
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プレシーズンマッチが早く見たい…/原ゆみこのマドリッド

「とうとう離陸できたのね」そんな風に私がホッとしていたのは火曜日、本来なら前日の夕方、アリカンテから飛び立つ予定だったスペイン・オリンピック代表のチャーター機が故障で動けず。ユーロ2020で準決勝敗退した後、ミニバケーションとなり、当日に合流した最優秀若手選手賞獲得のペドリ、エリック・ガリシア(バルサ)、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)、ダニ・オルモ(ライプツィヒ)、ウナイ・シモン(アスレティック)、パウ・トーレス(ビジャレアル)らを含め、22人の選手たちは空港で2時間以上待機させられた挙句、ベニドロム(スペイン南東部のビーチリゾート)のホテルに引き返して延泊せざるを得ないことに。ようやく翌朝には機体の整備も終わり、燃料補給でタシケント(ウズベキスタン)を経由して、水曜に関西空港に着くという長い旅路に出たのを知った時のことでした。 まあ、彼らの合宿は7月1日から始まって、スペインの中では60%と、かなり湿度の高いベニドロムでの練習で少しは日本の真夏の気候に耐久性もついたんじゃないかと思いますし、神戸で行われるオリンピック前、最初で最後となるU24日本代表との親善試合も土曜ですからね。時差呆けを解消して、体調を整える時間が十分あるのは喜ばしいとはいえ、気が休まらないのはこの夏、ユーロとオリンピックの二重奉公に駆り出されている選手たちの所属する監督たち。 というのもマドリッド勢で言えば、レアル・マドリーのアセンシオやセバージョス(昨季はアーセナルにレンタル)、バジェホ(同グラナダ)、ヘタフェのククレジャらはバケーションを済ませて、オリンピック代表合宿でプレシーズン練習を始めたため、早ければグループリーグが終わる28日、最長で8月7日の決勝の後、すぐクラブの練習に参加できるんですけどね。 その一方でユーロから回って来た選手たちは、EL優勝組のパウ・トーレスだけは別ですが、リーグ終了後の1週間と今回の6日間という短いバケーションを取っているだけで、オリンピック参加が終わってからもお休みが必要。ラ・リーガなど、開幕が8月13日とあって、全然、間に合わないだけではなく、グループのエジプト、オーストラリア、アルゼンチン戦を始めとする日本での試合でケガをする可能性もあるとなれば、イタリアやイギリスのクラブが選手のオリンピック参加にノーと言うのもわかるんですが…。 え、それよりユーロ決勝も終わり、しばらく試合が楽しめない今は、各チームのプレシーズン練習が順調に進んでいるのか、気になるって?そうですね、まずは5日から、バルデベバス(バラハス空港の近く)で13人のトップチームメンバーにカンテラーノ(RMカスティージャの選手)を加えてスタートしたマドリーの様子から話すことにすると。実は彼ら、先週末にはどこより早いプレシーズンマッチを実施していて、いえ、去年の夏のヘタフェ戦のように練習試合と銘打って、マスコミは一切入れず。マドリッド2部の弟分、フエンラブラダとエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(バルデベバスの敷地内にあるRMカスティージャのホーム)ですらなく、練習用グラウンドの1つで対戦したんですけどね。 もちろん映像などもなく、大手スポーツ紙などから、伝わってきた結果はウーデゴール(昨季後半はアーセナルにレンタル)、チュスト(カンテラーノのCB)、マリアーノの3人がゴールを挙げ、3-1でマドリーが快勝。昨季終盤に痛めた脛骨がまだ治っていないメンディと筋肉痛のヨビッチ(昨季後半はアイントラハトにレンタル)は出場しなかったことぐらいしかわからないんですよ。ちなみに昨年同様、コロナ禍を懸念して、ずっとバルデベバスにいる彼らのプレシーズン、この先の親善試合がもう幾つか決まっていて、25日にはグラスゴーのアイブロックス・スタジアムで観客を入れてレンジャースと、8月8日にはオーストリアでミランと対戦。 その合間を縫って、ユーロやコパ・アメリカで敗退した順に7月19日にはモドリッチ(クロアチア)、クロース(ドイツ)、バラン、ベンゼマ(フランス)、ベイル(ウェールズ、昨季はトッテナムにレンタル)、アラバ(オーストリア、バイエルンから移籍)ら、数日置いて、クルトワ、アザール(ベルギー)、バルベルデ(ウルグアイ)、そして決勝まで行ったカセミロ、ビニシウス、ミリトン(ブラジル)が8月2日にアンチェロッティ監督のチームに合流することになっていますが、ちょっと寂しいのは今のところ、新顔がアラバしかいないことでしょうか。それどころか、あと1年だけになった契約の延長をまだしておらず、移籍の噂も多々聞こえてくるバランなどは戻って来もしないかもしれませんが、いえ、ペレス会長はエムバペ(PSG)やハーランド(ドルトムント)といったギャラクティコ獲得の努力を続けているんですけどね。 どちらも相手クラブの拒否姿勢や移籍金の問題でこの夏に決まるとは思えず、まあ、どちらにしろ、全面改装中のサンティアゴ・ベルナベウは新シーズンが開幕しても8月中は使用不能。3万から5万人と予想されている有観客試合は9月の各国代表戦の後、12日の週末、4節のセルタ戦まで待たないといけないため、今、ビッグネームを獲ってもスタンドにファンが溢れるメガプレゼンはできませんからね。それを見越して、クラブもワンダ・メトロポリターノがオープンした年のお隣さん同様、3節まではアウェイ開催をラ・リーガに頼んでおり、8月14日に原大智選手(クロアチアのイストラから移籍)が入団したアラベスと当たる開幕戦、レバンテ戦、ベティス戦は首都を離れて戦うことになりますが、あ、ダメですよ。それって、アトレティコがリーガ2連覇に向けて、序盤からマドリーに差をつける大きなチャンスじゃないかなんて思っちゃ。 まあ、確かに彼らは8月15日の開幕セルタ戦こそ、アウェイとなるものの、その後、エルチェ、ビジャレアルと2試合続けてホームゲームというクジ運の良さでしたけどね。お隣さんに遅れること3日、マハダオンダ(マドリッド近郊)で始動したトップチームメンバー9人とカンテラーノ(アトレティコBの選手)たちは、先日、2024年まで契約を延長したシメオネ監督の下、マヌ・サンチェス(昨季後半はオサスナにレンタル)がコロナ陽性になるというアクシデントも乗り越え、日曜にはロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)での地獄のキャンプ入り。こちらも代表参加中にケガをしたフェリペ(ブラジル)、足首の手術をしたジョアン・フェリックス(ポルトガル)を除いて、大会を敗退した順に19日頃にはベルサイコ(クロアチア)、レマル(フランス)、23日頃にはカラスコ(ベルギー)、ルイス・スアレス、ヒメネス(ウルグアイ)、27日頃にコケ、マルコス・ジョレンテ(スペイン)、そして8月になってから、コレア(アルゼンチン)、ロディ(ブラジル)、トリッピアー(イングランド)が戻って来ることになっています。 ただ、明暗が分かれてしまったのが最終到着組で、いやあ、ユーロ決勝でトリッピアーのラストパスから、ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)のゴールが決まり、イングランドが先制点を取った時には私も嬉しかったんですけどね。試合が進んでみれば、後半にはCKからボヌッチ(ユベントス)のゴールで同点に追いつかれ、1-1のまま延長戦突入。それでも決着がつかず、PK戦が始まったところ、ルイス・エンリケ監督のチームどころか、ユーロ史上、誰も達成したことのなかった2試合連続PK戦勝利を達成してしまうとは!スペインとの準決勝でモラタ(ユベントス)を止めたのに続き、イングランドのジェイドン・サンチョ(ドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに移籍)、サカ(アーセナル)をGKドンナルンマ(ミランからPSGに移籍)が弾き、イタリアが53年ぶり、2度目の優勝を遂げてしまうんですから、もう感服するしかありませんって。 まあ、決勝当日のウェンブリー周辺の群衆やローマでの祝賀風景などを見ていると、今のコロナ情勢をわきまえたか、スペインが準決勝敗退となったのは、マドリッドでファンが集まって大騒ぎする前だったため、不幸中の幸いだった気すらしてくるんですけどね。実はリーガとのdoblete(ドブレテ/2冠優勝)を逃したのはトリッピアーだけではなくて、前日のコパ・アメリガ決勝ではロディも同じ目に遭っているんですよ。ええ、ブラジルがアルゼンチンに1-0で負けたからですが、勝者の側にいたコレアは出場しなかったって、ちょっとは当人の慰みになる? でも凄い偶然もあって、何とそのマラカナでの大一番、ディ・マリア(PSG)の先制ゴールをアシストしたのが、この月曜、アトレティコ入団が発表されたMFロドリゴ・デ・パウル(ウディネーゼから移籍)だったんですよ。先週は20才のブラジル人FW、マルコス・パウロ(同フルミネンセ)も加入し、もう練習に参加しているんですが、こちらはディオゴ・ジョタ(現リバプール)やラウール・ヒメネス(現ウォルバーハンプトン)らのようにレンタル、レンタルの繰り返しとなって、シメオネ監督の下でプレーできるかは成長次第。一方、デ・パウルの方は27才の即戦力で、コケやジョレンテ、コンドグビア、そして現在、メキシコ代表としてコパ・デ・オロに参加中、最長、決勝のある8月1日まで拘束されているエレーラらと中盤の定位置を争うことになるんだとか。 うーん、そのせいでますます、サウール退団の噂が強くなっているようですが、昨季は本当にパッとしなかった本人が河岸を変えたがっているというのはともかく、2年前にバルサに移籍したグリーズマンとのトレードがまとまらなさそうなのは良かったかと。どうやらこれは最初、バルサから受け取った1憶2000万ユーロ(約160億円)をアトレティコがベンフィカに丸々払って獲ったジョアンと交換したいという話だったようなんですが、まだ頼りないところはあっても、彼はクラブの長期成長計画の中心となるべくして、一世一代の大番振る舞いをした選手ですからね。クラブ幹部が歯牙にもかけなかったところ、サウールにお鉢が回ったようで、でも彼では移籍金や年棒でバランスが取れず。 おまけにそのトレードの噂には、あまり退団の経緯を良く思っていなかったアトレティコファンもすぐ反応して、即日、#GriezmannNoTeQueremos(グリースマン・ノー・テ・ケレモス/グリーズマンはいらない)のハッシュタグがトレンディングトピック入りしたなんて話もありましからね。どうやら、この夏の課題であるルイス・スアレスをサポートするFW探しは昨季後半、オリンピック・リヨンからレンタルで来ていたウスマン・デンベレのリピートを含め、当分、続くことになりそうな。ちなみにアトレティコのプレシーズンマッチの予定は23日にヌマンシア(2部)戦、28日にザルツブルク戦、31日にボルフスブルク戦、8月4日にカディスとのカランサ杯となっていて、マドリッドで見られるものはありませんが、最初の試合以外はTV中継がきっとあると思いますよ。 え、それよりプレシーズンが始まってから、補強が止まらない弟分がいるようじゃないかって?それは昨季、最終節の1つ前で2部降格を回避、指揮官もボルダラス監督(現バレンシア)からミチェル監督に代わったヘタフェで、初っ端をビトロ(アトレティコからレンタル)が飾ったかと思いきや、21才のメキシコ人FW、JJマシアス(チバスから移籍)、31才のCB、ミトロビッチ(同ストラスブール)に続き、この月曜には昨季後半にレンタル移籍して、チームを助けてくれたアレニャ(バルサに500万ユーロ/約6億5000万円を払って5年契約で獲得)のプレゼンもあったんですよ。うーん、その席で当人の名プレー動画が上映された時には一緒に久保建英選手も映っていたせいでしょうかねえ。 マルカ(スペインのスポーツ紙)の記者が久保選手の再レンタルについて質問していたんですが、スポーツディレクターのアンヘル・マルティン氏は「No voy a decir ningún nombre de ningún jugador/ノー・ボイ・ア・デシール・ニングン・ノンブレ・デ・ニングン・フガドール(選手の名前は誰も言わない)」と取りつくしまもなし。まあ、まずは兄貴分クラブの都合が優先しますし、当人も今はオリンピックの準備で忙しいですからね。ビトロもアレニャもミチェル監督のボールを持って、いいプレーをするというサッカーに共感して来た口ですから、希望はあるかもしれませんが、どちらにしろ、夏のコリセウム・アルフォンソ・ペレスは恒例のメインテナンス工事中。 ユニフォームを着てピッチでお披露目もできませんし、コロナ感染予防のため、スタジアム正面ホールでのファンサービスもダメとあって、プレゼンの後、選手たちは丁度、その時間にabono(アボノ/年間指定席)の更新に来ていたサポーターたちのリクエストにこっそり応えてくれるぐらいなんですけどね。それが久保選手だったら、ちょっと楽しいかなと私なんか、思ってしまったものですが、ヘタフェもこの水曜からはトルコ代表のユーロ参加で遅れて戻って来たエネス・ウナルも同行して、ラ・マンガ(スペイン南東部のゴルフリゾート)でのキャンプがスタート。10日間の滞在中、あちらでイビサ(2部)、スタッド・レンヌ、アトロミトスとプレシーズンマッチを行い、その後はまた地元で練習となりますが、8月13日、メスタジャでボルダラス前監督と対決する開幕バレンシア戦までに補強が終わるかどうかはわかりません。 そしてプレーオフを経ての1部昇格だったため、他のクラブから1週間遅れのこの火曜にラージョも練習を始めたんですが、戦力では昨季、RMカスティージャからレンタルしていたフラン・ガルシアが200万ユーロ(約2億6000万円)の移籍金で、権利は半分ながらも保有選手に。プレーオフ準決勝レガネス戦1stレグで挙げた2得点で株を上げたベベも4年間の契約延長が決まったんですが、まだこちらは8月4日のバジャドリー(今季は2部)戦しか、プレシーズンマッチは決まっておらず。リーガ開幕戦ではセビージャと当たるため、あんまり呑気にもしていられないんですが、先週、1年契約延長となったイラオラ監督の下、今回こそ、最速2部Uターンしないチームを作れたらいいですよね。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している 2021.07.14 20:00 Wed
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効率が悪いと泣きを見る…/原ゆみこのマドリッド

「え、バブルから出しちゃうんだ」そんな風に私が驚いていたのは木曜日、ユーロ2020の参加を準決勝で終えたスペイン代表選手のうち、オリンピック代表にも招集されているペドリ(バルサ)、エリック・ガルシア(マンチェスター・シティからバルサに移籍)、ウナイ・シモン(アスレティック)、パウ・トーレス(ビジャレアル)、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)、ダニ・オルモ(ライプツィヒ)の6人はベニドロム(スペイン南東部のビーチリゾート)での合宿に行かず。チームが日本に向けて出発する13日まで、ミニバケーションという記事をAS(スポーツ紙)で読んだ時のことでした。いやあ、確かに5月31日からユーロ準備のため、ラス・ロサス(マドリッド郊外)のサッカー協会施設に缶詰。36日間も家族とも友人とも過ごせず、仕事仲間と朝昼版、ずうっと一緒なんて環境、普通の人だって、イヤになっちゃうと思いますけどね。 彼らには合宿1週目に接種したコロナワクチンにより、抗体もすでにできているとはいえ、折しもラ・リーガは今週仕事始めとなるチームが大多数。もちろん、トレーニングする前にはPCR検査を選手、スタッフ全員が受けるんですが、やっぱり出ているんですよ、陽性者が。そう、セルタのダニ・スアレス、アスレティックでもミケル・ベスガが初日から隔離となり、最速1部Uターンを果たしたエスパニョール、マジョルカでは3人、木曜に丁度、東京FC出身でクロアチアのイストラを経て、今季からリーガでプレーする原大智選手のプレゼンがあったアラベスでも2人。更にマドリッド2部の弟分、柴崎岳選手がいるレガネスでも2人と、やっぱりバケーション明けは油断がならない? よって、日本に行く6人には体を休めることに専念してもらって、あまり破目を外さず、というか、感染したらしたで、入国前に陽性反応が出てくれればいいんですけどね。オリンピック前、唯一のテストマッチとなる日本U24代表との17日の親善試合の頃に発覚したら、ホントに厄介なことになりそうですが、まあ、それはどこの国の代表も同じ。とりあえず、先行して合宿している16人は、初っ端からブスケス(バルサ)の自宅強制送還であたふたした兄貴分とは違い、誰も陽性になっていないのはいいニュースでしょうか。 まあ、そんなことはともかく、スペインのユーロ最後の試合となったイタリア戦がどうだったか、お伝えしていくことにすると。せっかく2012年以来の準決勝だったにも関わらず、イギリス政府の入国後、10日間の隔離義務が免除されなかったため、スペインからファンが応援に行くことは叶わず。サッカー協会が、「We need you(君たちが必要だ)」と銘打ったキャンペーンを行って、イギリス在住のスペイン人に観客が6万人入れるウェンブリーに来てと鼓舞したところ、その甲斐あったか、いや、何かもう、今回のユーロは1年遅れの開催になったり、開催11都市、それぞれ入国の条件やスタジアムのキャパ制限が違ったせいでしょうかね。チケット販売方法の詳細すら、私にはわからないんですが、およそ9000人余りのスペインサポーターがスタンドから、当日は応援してくれることに。 キックオフ前に意表を突かれたのは、「Morata y diez mas/モラタ・イ・ディエス・マス(モラタとあと10人)」という姿勢で大会を始めたルイス・エンリケ監督の突然の心変わりで、どうやら準々決勝のベルギー戦でルカク(インテル)がユベントスのベテランCBコンビ、キエッリーニとボヌッチの厳しいマークに苦しんでいたのを見たせいですかね。それこそ、クラブの同僚だけに弱みも知られていると思ったか、5試合連続先発していたCFをベンチに置いて、オルモをfalso nueve(ファルソ・ヌエベ/シャドーCF)として起用したことでしたでしょうか。スイス戦でケガしたサラビア(PSG)も欠場だったため、フェラン・トーレス(マンチェスター・シティ)とオジャルサバルで脇を固めたんですが、いやあ、またしてもシュートが決まらない病がリピートしてしまうとは。 それどころか、前半を両者無得点で終えた後、後半15分にはほとんどボールを持つことのなかったイタリアの効率的なプレーで失点。ええ、GKドンナルンマ(ミランからPSGに移籍)のゴールキックを受けたインモービレ(ラツィオ)から、ラポール(マンチェスター・シティ)がボールをクリアしたものの、それがキエーザ(ユベントス)に渡り、3人も前にDFがいながら、シュートを決められてしまうとは一体、どうしていいやら。でもねえ、ここですかさず、ルイス・エンリケ監督が昨季同じユーベでキエーザより、6本多い、20得点を挙げているモラタを入れたところ、これが大当たりだったんです! いえまあ、同点ゴールが入るまではかなり待たされて、その間にはコケ(アトレティコ)とオジャルサバルがロドリ(マンチェスター・シティ)とジェラール・モレノ(ビジャレアル)に代わったりもしたんですけどね。いよいよ残り僅かとなった35分、モラタがオルモとのワンツーでエリア内に入り、必殺の一撃が決まった時には私も大喜びしたの何のって。本来なら、そこからイケイケになるはずだったんですが…ダメでした。そのまま3試合連続となる延長戦に入るも、まるでグループリーグ最初の2試合のように的を外しまくったスペインは16本(うち枠内5本)もシュートを撃ちながら、7本(同2本)だったイタリアから、65%のボールポゼッションも空しく、勝ち越し点が奪えず。ええ、これで2試合連続のPK戦突入です。 うーん、準々決勝の相手スイスもそうでしたが、大概がして、2度も続けてPK戦に勝つというのは至難の業なんですよ。延長戦後半にガス欠となって、ブスケツがチアゴ・アルカンタラ(リバプール)に交代、代表キャプテンとしては場数の少ないジョルディ・アルバ(バルサ)が、キエッリーニにPK戦のゴール決め、順番決めのコイントスで要領を得ず、からかわれていた辺りからも怪しいと思ったんですが、とにかく最近のスペインはPK運が悪くてねえ。統計的に勝率が高い先攻を取れずとも、イタリアの第1キッカー、ロカテッリ(サッスオーロ)をGKウナイ・シモンが弾いてくれたため、少しは希望が出て来たものの、何でスイス戦でしっかり決めているオルモが、この日に限って、枠を外してしまうんでしょう! それでもスペイン第2、第3キッカーとなったジェラール・モレノ、チアゴ・アルカンタラは成功したため、ベロッティ(トリノ)、ボヌッチ、ベルナルデスキ(ユベントス)がゴールを続けていても拮抗していたんですが、はい、またしてもモラタでした。ええ、アトレティコ時代も何度かあったように、このユーロでもスロバキア戦でリピートしたように、「Tenía un problema en el aductor y ha querido tirar/テニア・ウン・プロブレマ・エン・エル・アドゥクトル・イ・ア・ケリードー・ティラール(内転筋に問題があったが、蹴りたがった)」(ルイス・エンリケ監督)という、彼のPKがドンナルンマに弾かれてしまったから、もう絶対絶命。スイスとのPK戦で2人を阻止して英雄となったウナイ・シモンも奇跡の再現はできず、イタリア第4キッカーのジョルジーニョ(チェルシー)に決められて、4-2でスペイン敗退となってしまいましたっけ。 いやあ、ルイス・エンリケ監督は「En la prórroga ellos deseaban llegar a penaltis y nosotros queríamos jugar media hora más/エン・ラ・プロロガ・エジョス・デセアバン・ジェガール・ア・ペナルティス・イ・ノソトロス・ケリアモス・フガール・メディア・オラ・マス(延長戦で相手はPK戦まで行くのを望んでいて、ウチはあと30分間、プレーしたたった)」と、最後までゴールを諦めなかった選手たちを称えていましたけどね。彼にしてみれば、「悲しくも失望でもない夜だ。Hay que saber ganar y saber perder/アイ・ケ・サベール・ガナール・イ・サベー-ル・ペルデル(勝つことも負けることも理解しないといけない)」だけなんでしょうが、せっかく9年ぶりの決勝で盛り上がりたかったファンには残念、極まりなしだったかと。 ただ、予想外の快進撃を見せた今回のスペイン代表は世間的に評価が上がっていて、オリンピックとのダブル招集が多かったことからもわかりますが、チーム最年少の18才ながら、全ての試合で先発を務めたペドリのように若い選手が増えたせいか、2022年W杯への期待が大いに膨らむことに。といってもまだ、その予選は2勝1分けの3試合しか終わってなくて、9月と11月の5試合で1位となり、出場権を勝ち取らないといけないんですけどね。おまけに10月にはネーションズリーグのファイナルフォーもあり、奇しくもサン・シーロで行われる準決勝の相手はまたしてもイタリア。 そこで見事にリベンジしてこそ、彼らの真の実力がわかるんじゃないかと思いますが、とにかくゴールが入るか入らないかは選手の調子の波にもよりますからね。そちらは置いておいても、やっぱり課題は合宿当初から、毎日、練習を欠かさずやっていても、ここまで本番で苦労されられるPK。となると、それだけでも次回の代表戦では、とうとう木曜にPSG入団が発表。パリでの新生活を始めたセルヒオ・ラモス(レアル・マドリーを契約満了で退団)を再招集する価値がある気がしますが、さあてこればっかりは。 ジョルディ・アルバなども「自分は10年ぐらい代表にいるけど、こんないいグループはしばらく見ていない。最高のチームだよ」と言っていたように、この長い隔離合宿期間に友好を深めた代表はその夜のうちにマドリッドに帰京。ウェンブリーに家族が応援に来ていた、ロンドン在住のアスピリクエタ(チェルシー)まで、一緒に戻り、バラハス空港で仲間に別れを告げてから、ロンドンにUターンしていったなんて聞くと、ちょっと普通の仲の良さだけではない感じがしなくもないかと。 そして翌日、もう1つの準決勝ではイングランドが延長戦でデンマークに2-1と勝利。それもハリー・ケイン(トッテナム)がPKを一旦は弾かれながらもこぼれ球を押し込むという幸運に恵まれ、日曜にイタリアとのユーロ決勝に挑むことになったため、大勢のサッカーファンが街に繰り出して大騒ぎという、コロナ禍中ではあまりお勧めできないお楽しみはその2国に任せておくことにして、マドリッド勢のプレシーズン開始にも少し触れておくと。月曜の夕方から初セッションと、先陣を切ったレアル・マドリーではどうやら、6年ぶりに復帰したアンチェロッテイ監督が張り切っているようで、いえ、各国代表国際大会に参加せず、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場に集まったトップチームのメンバーは13人しかいないんですけどね。早速、敷地内の宿泊施設で合宿して、火曜はダブルセッション、水曜など、朝8時30分から練習って、凄い気合が入っているじゃないですか。 といってもベンゼマ、クロース、モドリッチ、カセミロといった主力は19日過ぎから、五月雨式に戻ってくるため、今はできることも限られているんですが、だからですかねえ。木曜など、選手たちにSFチックなマスクを着けて、呼吸数を測るみたいな変わったトレーニングもしていましたが、朗報は昨季を負傷が治らずに終えたカルバハル、ルーカス・バスケスが復活していること。メンディだけはまだジムにいるようですが、あとはベルギー代表でまたケガをしたアザールが支障なく合流できることを祈るばかりかと。ちなみにこちらはスペン・オリンピック代表にアセンシオ、セバージョス(昨季はアーセナルでプレー)、バジェホ(同グラナダ)が行っています。 そしてマハダオンダ(マドリッド近郊)で始まったリーガ王者のセッションも、木曜に私が見に行った時は選手の数こそ、多かったものの、かなりカンテラーノ(アトレティコBの選手)で水増しされていて、トップチームのメンバーはオブラク、サビッチ、エルモーソ、コンドグビア、サウール、ゲルビッチ、そしてレンタルから戻ったサポンジッチ(昨季はカディスでプレー)、アリアス(レバークーゼンに行くも重傷を負って、昨季はリハビリ)、マヌ・サンチェス(同オサスナ)の9人だけ。ただ、もうユーロにはトリッピアー(イングランド)しか残っていませんし、コパ・アメリカも決勝組のロディ(ブラジル)とコレア(アルゼンチン)だけなので、7月末にはほとんどが戻って来れそうです。丁度、その日の夜にはシメオネ監督の2024年までの契約延長も発表されましたしね。この日曜には恒例のロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)での地獄のキャンプも始まるんですが、いつもの2週間ではなく、今回は1週間になったのだとか。 一方、弟分たちは、6月に昇格プレーオフで1部復帰を果たしたラージョが水曜にイラオラ監督の契約延長が発表。遅ればせながら、来週月曜には始動することに。ヘタフェはもう、地元の練習場でスタートしていて、こちらの不在はスペイン・オリンピック代表に行っているククレジャとトルコ代表でのユーロ参加で少し遅れるエネス・ウナルだけです。そうそう、戦力補強が着々と進んでいるのも彼らで、月曜にアトレティコからレンタル加入したビトロのプレゼンがあったと思いきや、水曜にはチバスから21才のメキシコ人FW、マシアスがこちらもレンタルで、金曜にはストラスブールから移籍金100万ユーロ(約1憶3000万円)で獲得した31才のセルビア人CBミトロビッチと、今週はプレゼンが続くわ続くわ。 どうやら、昨季後半、バルサから来て、1部残留に貢献したアレニャもまた来てくれるようですしね。ミチェル監督の復帰と共に再び、ヘタフェがいいプレーを見せてくれるチームになってくれると、ようやくコリセウム・アルフォンソ・ペレスのスタンドから応援できるようになったファンたちも嬉しいんじゃないでしょうか。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している 2021.07.09 18:00 Fri
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