ミランの“マエストロ”ルイ・コスタが決めた痛烈グラウンダーミドル/2003-04【インクレディブル・ゴールズ】
2021.03.08 14:00 Mon
サッカーファンなら誰もが一度は見たことがあるであろう歴史に残るスーパーゴール。今回の企画『Incredible Goals』(信じられないゴール)では、これまでに生まれた驚愕のゴールを紹介していく。今回は元ポルトガル代表MFマヌエル・ルイ・コスタ氏がミラン時代に決めたゴールだ。
ポルトガルの強豪ベンフィカでデビューしたルイ・コスタ氏は、フィオレンティーナでブレイク。2001年夏に黄金期を迎えていたミランに加入し、多くのタイトルを勝ち取った。
類稀なパスセンスで“マエストロ”の異名を取ったルイ・コスタ氏だが、2004年5月16日に行われたセリエA第34節のブレシア戦では、素晴らしいゴールを決めている。
3-1とミランリードの60分、途中交代でルイ・コスタがピッチに立つと、直後の66分、MFフェルナンド・レドンドからのパスをボックス手前で受けたルイ・コスタが、ドリブルで仕掛けていく。素早いステップでペナルティーアーク内に入っていったルイ・コスタは、ゴール正面の位置からミドルシュート。痛烈なグラウンダーシュートは、GKに反応の隙を与えないまま足元を抜き、ゴール左隅に吸い込まれた。
◆ルイ・コスタの痛烈ミドルシュート
ポルトガルの強豪ベンフィカでデビューしたルイ・コスタ氏は、フィオレンティーナでブレイク。2001年夏に黄金期を迎えていたミランに加入し、多くのタイトルを勝ち取った。
3-1とミランリードの60分、途中交代でルイ・コスタがピッチに立つと、直後の66分、MFフェルナンド・レドンドからのパスをボックス手前で受けたルイ・コスタが、ドリブルで仕掛けていく。素早いステップでペナルティーアーク内に入っていったルイ・コスタは、ゴール正面の位置からミドルシュート。痛烈なグラウンダーシュートは、GKに反応の隙を与えないまま足元を抜き、ゴール左隅に吸い込まれた。
このゴールでさらにリードを広げたミラン。その後1点を返されたものの、4-2で快勝している。
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