強いチームが見られるのは週末だけ…/原ゆみこのマドリッド

2021.02.02 21:30 Tue
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©Atlético de Madrid
「また長い平日になっちゃった」そんな風に私が溜息をついていたのは月曜日、今週もミッドウィークはコパ・デル・レイしかなく、マドリッド勢の試合が週末までないことに気づいた時のことでした。いえ、準々決勝は火曜のアルメリア(2部)vsセビージャ戦、水曜のグラナダvsバルサ戦がオープン放送されるため、自宅のTVで眺めていようかとは思っているんですけどね。同じく水曜のレバンテvsビジャレアル戦、木曜のベティスvsアスレティック戦もスポーツニュースでサマリーぐらいは目にするはずですが、アトレティコ、ヘタフェは2回戦、レアル・マドリーも32強対決で早々に敗退した後、最後の生き残りだったラージョ(2部)とナバルカルネーロ(2部B)も16強対決で姿を消した今、決勝まであと3ラウンドもあるコパが完全に無縁な大会となってしまったって、一体、どうやってヒマを潰したらいい?え、おかげで昨年はコロナ禍の影響による圧縮日程により、恒例のクリスマス休暇もなかったせいか、兄貴分のマドリーとアトレティコなど、週末のリーガ戦の後、2連休と洒落こんでいるけど、このオフを心から満喫できるのは、絶対首位の座をますます確固たるものにした後者だけじゃないかって?うーん、確かにその通りで、どちらも先週はすでにコパがなく、中6日と準備万端で試合に挑めたんですけどね。逆にエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)を土曜に訪れたレバテンなど、火曜にコパ16強対決があり、バジャドリーを2-4の撃ち合いで退けたのは気分も上がって良かったでしょうが、どちらもアウェイ戦。体力的には大変だったかと。


そう、まず、そのレバンテ戦の様子から報告していくことにすると、前半8分、マドリーのエリアにドリブルで迫ったセルヒオ・レオンをミリトンが倒したことから、悲劇が始まったんですよ。というのも最初はイエローを出した主審がVAR(ビデオ審判)からの連絡でリプレーを見て、カードをレッドに変更。GK前、最後のDFだったとして、ミリトンを退場させてしまうんですから、まったくツイていないじゃないですか。ただ、そこはさすがマドリー、その5分後にはレバンテの攻撃をクリアしてからのカウンターでクロースがアセンシオにスルーパス。ドリブルで上がった彼がGKアイトル・フェルナンデスを1対1で破り、先制できちゃったからでしょうかね。

セルヒオ・ラモスはまだヒザのケガが治らずにスタンド観戦、ナチョはコロナ陽性と、他にトップチームのCBがいなかったせいか、アタッカーの数を減らすのが嫌だったせいか、やはりコロナで自宅から指揮を執っていたジダン監督はアップを始めていたカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のチュストを入れず、カセミロを最終ラインに下げて、この難局を乗り切ることを決意。それが32分にはミラモンのクロスをレバンテのcomandante(コマンダンテ/司令官)、モラレスにワンバウンドから、技ありのvolea(ボレア/ボレーシュート)で叩き込まれ、早計だったことが発覚することに。

その日の彼らはとことん厄日だったのか、後半16分にはアザールに代わって入ったばかりのビニシウスがバルディを自陣エリア左のライン近辺で倒し、うーん、これも最初はFKを主審は指示していたんですけどね。VAR連絡が入ったか、急遽、PKに変更。ラモス以下、負傷でスタンドに並んでいたルーカス・バスケス、カルバハル、バルベルデらが無観客で声が通るのをいいことに、「Pero míralo, que es fuera, es fuera!/ペロ・ミラロ、ケ・エス・フエラ、エス・フエラ(でも見てくれよ。外だよ、外)」と、画面でのチェックを求めて猛抗議したんですが、逆にそれで主審も意地になったのかもしれませんね。幸い、ロジェールの蹴ったPKはGKクルトワが見事に弾き、その前にもシュートを連続して2度も防がれ、今日は相性最悪なのが明白だった彼にどうしてキッカーをやらせたんだろうと、私も疑問に思ったものでしたが…。

でも、パコ・ロペス監督にはわかっていたんですね。「Hay que valorar que él no se viene abajo por fallar un penalti, tiene mucho cáracter y cree en lo que hace/アイ・ケ・バロラル・ケ・エル・ノー・セ・ビエネ・アバッホ・ポル・ファジャール・ウン・ペナルティ、ティエネ・ムーチョ・カラクテル・イ・クレエ・エン・ロ・ケ・アセ(PK失敗にも落ち込まないところを評価しないと。彼には強い性格と自分のやっていることに対する信念がある)」と後で褒められていた、そのロジェールが何と34分、バルディのパスを受けて、文句なしの決勝ゴールを挙げてしまうんですから、トライすることを決して諦めてはいけない?その直後、ダビド・ベットーニ第2監督もベンゼマとアセシオをマリアーノとカンテラーノのアリバスに代え、反撃を試みたんですが、いやあ。ロスタイムの最後、クルトワも加わったCKの全員攻撃も実らず、ディ・ステファノで今季のリーガ、カディス戦、アラベス戦に続く3敗目を喫してしまいましたっけ(最終結果1-2)。

え、試合後、クルトワなど、「Hoy no podemos hablar de un mal partido/オイ・ノー・ポデモス・アブラル・デ・ウン・マル・パルティード(今日は悪い試合をしたとは言えない)。だって、ボクらは8分から1人少ない状態で戦っていたんだから」と今シーズン、他の大会も含めて8度目となる黒星を正当化していなかったかって?そうですね、ただ、「aunque se queden con uno menos tienen jugadores de un altísimo nivel/アウンケ・セ・ケデン・コン・ウノ・メノス・ティエネン・フガドーレス・デ・ウン・アルティシモ・ニベル(1人少なくなっても、彼らには最高レベルの選手たちがいる)」というパコ・ロペス監督の言葉もごもっとも。そもそも首位と勝ち点7差あることを考えたら、なりふり構わず、勝ってこそ、天下のマドリーってもんじゃないですか。

それがまったく、今季の彼らは持続性がなくて、早くも2月24日のCL16強対決アタランタ戦1stレグ前のリーガ全勝計画も初っ端から頓挫。これでは次節、土曜のウエスカ戦も先が思いやられますが、おそらく、それまでにはコロナが陰性となって、ジダン監督、ナチョ、そしてラモスとカルバハルも戻って来られそうなのが唯一の希望の光かと。とはいえ、まだ最下位のままでも、金曜にラファ・ミルのハットトリックで1-3とバジャドリーを下し、今季2勝目を挙げたウエスカもパチェタ新監督の下、少しずつ、調子が上向きになってきたようですからね。ディ・ステファノで4-1と負けた10月末の対戦では負傷でベンチ入りできなかった岡崎慎司選手も張り切っているでしょうし、決して油断はできませんよ。

そして翌日曜、丁度、お昼の午後2時から、コリセウム・アルフォンソ・ペレスにアラベスを迎えたのが弟分のヘタフェだったんですが、これが何とも序盤からもどかしい展開でねえ。ジェネ、カバコ、チェマ、オリベイラの欠場で一気に守備陣に駒を欠くことになったボルダラス監督が、前日、ビジャレアルからのレンタルで加入、まだ1度も一緒に練習をしていなかったモロッコ人CBチャクラを、エルチェ戦で同じ状況だった久保建英選手の2匹目のドジョウを狙ったかどうかはわかりませんが、いきなり先発させ、この日はエチェイタ、本職ボランチのティモルと3CB制を採用。ダミアンとククレジャをcarrilero(カリレーロ/長い距離をカバーするSB)として、最近の成功著しい兄貴分の真似をしてみたんですが、結果は両者がピッチ中盤でぶつかり、どちらも前に進めないという状態に。

前半28分、ピナが放ったエリア外からの一発がこの試合、両チーム通じて、最初のシュートだったと言えば、その停滞度も想像してもらえるかと思いますが、その3分後、久保選手が倒れながら、撃った緩いボールもGKパチェコが難なくセーブ。38分にはゴールライン上でマタのシュートをDFタチが頭でクリアするなんてこともあったんですが、結局、どちらも決め手を欠いたまま、最後はアランバリのヘッドも枠を外れ、試合は0-0で終わってしまいましたっけ。

ええ、後でヘタフェのファール数が20、アラベスは19と聞いたりすると、しょっちゅう誰かがピッチで倒れていたのも納得ですが、同じ勝ち点1でもボルダラス監督が「El punto nos sabe a muy poco/エル・プント・ノス・サベ・ア・ムイ・ポコ(1ポイントではほとんど旨味がない)」と嘆いていたのに比べ、リーガで4連敗。当人、復帰して、初めての勝ち点ゲットとなったアベラルド新監督が、「El empate es positivo/エル・エンパテ・エス・ポシティーボ(引き分けはポジティブ)。ここ2試合、イヤな後味が残っていたから」と喜んでいたのは対照的だったかと。いえ、アラベスは18位の降格圏にいて、ヘタフェはそこから勝ち点5離れた12位なんですけどね。

今週末の土曜には4位のセビージャ、続くミッドウィークの火曜に延期されていたマドリー戦、そしてレアル・ソシエダとこの先、強敵との対戦が続く彼らだけに、ここで勝ち点3取っておけなかったのは残念ですが、まだシーズンは折り返したばかり。一応、アスレティック戦で5-1の大敗を招いた守備の穴は塞がったようなので、今度は久保選手とアレニャの加入で活性化した攻撃陣を利用して、また大事なところでゴールを決められるチームになってくれるといいんですが…。

え、それでも他のマドリッド1部仲間同様、その日はコロナ陽性により、カラスコとエルモーソ、2人のレギュラーを欠いていたアトレティコは決して、ファンを失望させなかったんだろうって?いやあ、どうも今季は期待しているとコケるという彼らの特性が変わったようで、そのままバル(スペインの喫茶店兼バー)に居座っていた私はこの日も再度、バルサがルイス・スアレスをタダ同然で譲ってくれたことに感謝することに。こちらもカリレーロを右はマルコス・ジョレンテに、左はサウールへと変更していたせいか、なかなか点が取れなかった前半28分、ジョアン・フェリックスへのファールでもらったエリ前左側のFKをエースが直接決め、先制ゴールを挙げてくれたんですから、もう呆気に取られたの何のって。

実際、あとで当人も「バルサにはメッシがいたから、蹴らなかったけど、リバプール時代やウルグアイ代表ではFKからゴールを入れてるよ。Justo lo entrenamos el otro día con un par de faltas/フスト・ロ・エントレナモス・エル・オトロ・ディア・コン・ウン・パル・デ・ファルタス(丁度、先日もFKの練習をやったし)」と言っていたんですが、アトレティコが直接FKで得点するのはグリーズマン(現バルサ)以来なのだとか。ただ、このリードは長くは続かず、35分にはレマルの守備が甘かったせいもあり、ネグレドに同点ゴールを入れられてしまったんですが、大丈夫。

この日のアトレティコはかなり、ツキにも恵まれていて、45分にはCKから始まったプレーでレマルが上げたクロスにサウールが後ろ足で合わせたところ、これが最高のvaselina(バセリーナ/ループシュート)となって、スコアは1-2に。おまけに前半ロスタイム、敵のパスをブロックしようとエリア内で身を投げ出したコケの腕にボールが当たり、一旦はペナルティを主審に宣告されたものの、VARにより、彼の手が地面についていたことが明らかになったため、PKを取られなかったなんてことも。いえ、ネグレドなども後で、「Está en una posición rara y deja el brazo/エスタ・エン・ウナ・ポシシオン・ラーラ・イ・デハ・エル・ブラソ(変な体勢だったし、わざと腕を残したんじゃ)」と言っていたように、私もあれはボールを弾こうとして、手をついた感じもしなくはないんですけどね。

まあ、判断するのは審判ですから、別にいいんですが、逆に彼らは後半5分、サウールからのパスを追ったレマルがマウロに体当たりされ、文句なしのPKをゲット。これもスアレスが、歴代のアトレティコPKキッカーには珍しい落ち着きで決め、1-3となったとなれば、もう勝負はあった?いえ、実際はそれからカディスの猛反撃に遭い、ネグレド、ロサノ、ファリらのシュートにヒヤリとさせられるわ、スアレスが2度もシュートを外してしまうわ、挙句の果てに26分にはヒメネスのクリアがネグレドの前に落ち、1点差に迫られるゴールを入れられてしまうわと、ハラハラドキドキさせられたんですけどね。

レンタル移籍ほやほやのサポンジッチまでが、古巣への恩返しゴールを決めようと至近距離からヘッドを撃ってきたんですが、ここはバルカン半島仲間の先輩、GKオブラクがparadon(パラドン/スーパーセーブ)で阻止。シメオネ監督もサウールとスアレルをエレーラとコンドグビアに代え、守り倒し体制に入ったところ…まさか、スローインを途中から入っていたコレアが器用に繋ぎ、ゴール前に突っ込んだコケへのラストパスを成功させてしまうとは!ええ、43分、土壇場でキャプンの決めた今季自身初ゴールにより、2-4となれば、今度こそ、勝ち点3ゲット確定です。

いやあ、試合後、カディスのセルベラ監督が「ウチはずっと競っていたが、tienes delante seguramente al campeón de Liga/ティエネス・デランテ・セグラメンテ・アル・ッカンペオン・デ・リーガ(リーガ・チャンピオンとなるだろうチームが相手だった)」とシャッポを脱いでいたり、その日、最後の試合では、メッシが2017年から、1憶3800万ユーロ(約175億円)という、規格外の年棒をもらっているという契約内容が暴露され、またしても世間をザワつかせながら、当人がスアレスにもグリーズマンにFKを譲らなくても仕方ないと思わせるゴールを決めたおかげもあって、アスレティックに2-1で勝利。そのバルサがお隣さんを追い抜いて2位なったとて、どちらも勝ち点差10だったりするのを見ると、もう頬が緩んで仕方ないアトレティコファンは決して、少なくなかったと。

それでも全然、変わらないのはシメオネ監督で、この日も「debemos seguir al partido a partido/デベモス・セギール・アル・パルティードー・ア・パルティードー(我々は1試合1試合を続けないといけない)」といつもの念仏を唱えていましたが、次の試合は来週月曜のセルタ戦とかなり間が空きますからね。とはいえ、その後は12日のグラナダ戦、延期されていたレバンテ戦が16日、シーズン後半分のレバンテ戦が20日、そして23日のCLチェルシー戦と週2ペースが復活するため、ゆとり日程にあまり慣れられても困るんですが、さて。とりあえずはまた1週間、絶対首位の座が安泰なのを私も楽しむことにしましょうか。

【マドリッド通信員】 原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
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スタメンに騙されてはいけない…/原ゆみこのマドリッド

「これでまた、気合が入ってくれればいいんだけど」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、チェルシー戦の翌日を練習休みにした後、木曜午後にマハダオンダ(マドリッド近郊)で再開したアトレティコのセッションに30人程のサポーターが駆けつけ、柵の外でbengala(ベンガラ/発煙筒)などを焚いて、チームを応援していたというニュースを見た時のことでした。いやあ、丁度、水曜のCL16強対決1stレグ前にはアタランタファンが集結。車で1時間程離れたミラノのサン・シーロ(インテルとミランのホーム)に軒を借りた昨季とは違い、本拠地ベルガモにレアル・マドリーを迎えるチームを華々しく見送っていたんですけどね。世が世なら、アトレティコファンだって、去年のリバプール戦のようにワンダ・メトロポリターノ周辺の道で大勢が待機して、赤と白の炎と煙で夜空を染め上げていたはず。 ところがどういう因果か、今は試合が無観客なのはともかく、スペイン政府のコロナ感染予防規制により、イギリス勢が入国できず。おかげでアトレティコは遥々、ブカレスト(ルーマニア)まで移動して、ホームゲームを戦う破目になったんですが、このまま、おめおめと敗退してしまったら、今季中、サポーターが発煙筒を使う機会もなくなってしまうかもしれませんからね。今週末のリーガ戦もアウェイですし、ワンダは木曜から、警官や消防官などのエッセンシャルワーカーを対象にした先行ワクチン集団接種会場の1つとして、ピッチではなく、沢山あるVIP用ラウンジが大賑わい。おかげでスタジアム練習もないとあって、彼らもマハダオンダに行くことにしたんでしょうけど、実際、アトレティコだけでなく、総じてスペイン勢のCL決勝トーナメント滑り出しは良いものとは言えなかったかと。 そう、先週、PSGにカンプ・ノウで1-4と大敗したバルサ、サンチェス・ピスファンでドルトムントに2-3と競り負けたセビージャに続いて、火曜にチェルシー戦に挑んだシメオネ監督のチームだったんですが、うーん、キックオフ1時間前にスタメンが発表された際には、「superofensivo/スペルオフェンシーボ(超攻撃的)」という形容詞が速報に付いていて、私も胸を躍らせたものですけどね。ルイス・スアレス、ジョアン・フェリックス、コレア、レマル、マルコス・ジョレンテと来れば、てっきりノーガードの撃ち合い覚悟かと思いきや、とんでもない。その実体は敵にボールを預け、サビッチ、フェリペ、エルモーソの3CBを軸にSB役のジョレンテ、レマル、そしてコレアまでも加わった6人DF制だったなんて、一体、誰に予想できる? いえ、2試合制の場合、シメオネ監督が初戦のホームゲームは0-0でもいいと思っているのは周知の事実でしたけどね。だったら、コンドグビアやトレイラといった守備的な選手を使って、以前はよくやっていた、コケとサウールを合わせてのcuatrivote(クアトリボテ/4人ボランチ制のこと)か何かなら、こちらも変な期待を抱かずに済みましたし、何せ今のアトレティコは7試合連続失点中と、鉄壁の守りからは程遠い状態。おまけにその日は一定の頻度で繰り返す、「パスが3度と続かない」病も発症してしまったため、ほとんど自陣から出られず、GKオブラクの側に固まっているだけとなれば、どんなにフラストレーションが溜まったことか。 ただ、相手の方もあまりチャンスは作れなかったため、後半が始まった時にはこのままスコアレスドローでも仕方ないという気持ちになっていたんですが、そうは問屋が卸さなかったのは26分。ちょっと前には滅多にないアトレティコのチャンスでジョアン・フェリックスが大きく外していたchilena(チレナ/オーバーヘッドシュート)を見事、34才のチェルシーのエース、ジルーに決められてしまったから、ビックリしたの何のって。それもVAR(ビデオ審判)でオフサイドを細かくチェックされたところ、クロスを上げていたのがエルモーソだったとなれば、GKオブラクも不運な巡り遭わせを嘆くしかありませんって。 結局、アトレティコの34才のエースは5年間、この試合は名目上、ホームチームだったとはいえ、CLアウェイ戦でノーゴールという記録を更新し、そのまま、彼らは0-1で敗北。バルサ、セビージャと共に2ndレグでのremontada(レモンターダ/逆転突破)祭りに参加することになったんですが、いやあ、確かにこうなると、敵エリア付近から、自陣に戻る間のプレーで3度もボールロストしていたキャプテンのコケも「Tenemos que ir a Londres a ganar, no queda otra/テネモス・ケ・イル・ア・ロンドレス・ア・ガナール、ノー・ケダ・オトラ(ロンドンには勝ちに行かないと。他の選択肢はない)」と言っていた通り、腹を括るしかないんですけどね。 これで2月のアトレティコはグラナダに勝利した以外、5試合で2分け2敗。3月17日のスタンフォード・ブリッジでは負傷でいなかったカラスコ、FA(イングランド・サッカー協会)のサッカー活動禁止処分が今月末に明けるトリッピアーも戻って来ますし、相手はマウントとジョルジーニョが累積警告で出場停止。それだけに絶望することはないものの、問題はこの停滞期にジリジリ詰まってきた、リーガ後続との距離の方なんですよ。 ええ、一時は2位と勝ち点差10と絶対首位の座を極めたアトレティコも今ではお隣さんとたったの3差に。水曜に延期されていたエルチェ戦に3-0と勝利した3位のバルサも5差と追い上げてきましたからね。といってもクーマン監督のチームは今週末、4位のセビージャとの潰し合いだけでなく、来週水曜にも2-0で負けた1stレグを逆転しないといけない、コパ・デル・レイ準決勝セビージャ戦2ndレグもあるため、まだ生温かい目で見ていればいいんですが、怖いのは来週末にマドリーダービーが控えていることかと。 というのも金曜の練習で復帰できたのがベルサイコとコロナ陰性となったエレーラだけのアトレティコはこの日曜、午後9時(日本時間翌午前5時)から、木曜のEL32強対決2ndレグでもザルツブルクに2-1と勝利。2連勝でディナモ・キエフとの16強対決に進むことになったビジャレアルと対戦しないといけないから。ここでまた勝てないと、いよいよダービーが首位決戦になってしまいかねませんからねえ。もちろん、負傷欠場者の数では遥かにマドリーが上なんですが、彼らはこの2月、5試合全勝。その直近の白星がそれこそ、水曜のCLアタランタ戦1stレグだったんですが、エースのベンゼマ、そしてキャプテン、セルヒオ・ラモスを筆頭に9人もの選手がお留守番となった、その試合がどうだったかというと。 先週末のバジャドリー戦から、マリアーノをイスコに代えた以外、同じメンバーで挑んだ彼らにはまだ探り合いが続いていた前半18分、エリア前で倒されたメンディが「ocasion manifiesta de gol/オカシオン・マニフィエスタ・デ・ゴル(決定的なゴールチャンス)」にあったとして、ファールを犯したフロイラーがレッドカードを受けて退場になるという、滅多にない幸運が降ってくることに。更にアタランタは30分にエースのサパタがケガで交代という逆境に見舞われたため、自慢の破壊力を披露することができなかったんですが、それにしても時間がかかりましたね。マドリーがゴールを入れるのは。 ええ、敵が10人になってから、ボールをずっと握っていた彼らなんですが、シメオネ流を余儀なくされたアタランタは辛抱強く抵抗。後半12分にはビニシウスをマリアーノに、31分にはイスコ、アセンシオをカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のウーゴ・ドゥーロとアリーバスに代えた後、40分、クロースの短いCKをモドリッチが繋ぐと、「Era una jugada ensayada, pero el que tenía que rematar no era Ferland/エラ・ウナ・フガダ・エンサジャーダ、ペロ・エル・ケ・テニア・ケ・レマタル・ノー・エラ・フェルラン(練習したプレーだが、シュートを撃つ役はメンディではなかった)」と後でジダン監督も苦笑いを浮かべていたんですが、まさか左効きのSBがエリア前から、右足で強烈なgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めてしまうとは! リーガ前節もセットプレーから、カセミロのヘッドで1-0の勝利をしたのに続いて、最少得点差での白星をもぎ取ったマドリーでしたが、ゴール供給源のFWがいなくても勝てるのはセットプレーでの強さと最近、ラモス不在でも落ち着いてきた守備の固堅さ故。2014年にリーガ優勝を遂げた時のアトレティコみたいではありますが、この日は敵の枠内シュートが0と、「No me esperaba una noche tan tranquila/ノー・メ・エスペラバ・ウナ・ノチェ・タン・トランキーラ(こんな静かな夜は予想していなかった)」と余裕を見せていたGKクルトワも3月16日、エスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)で開催される2ndレグでは用心しないと。 というのもこの1stレグでカセミロがイエローカードを受け、累積警告となってしまったからですが、アタランタだって、11人で90分戦えれば、もっともっと攻撃してくるでしょうからね。ただ、さすがにあと3週間もあると、マドリーもベンゼマ、アザール、バルベルデ、ロドリゴ辺りが戻って来る可能性があるため、その分、戦力も増しますが、人手不足は月曜午後9時からのレアル・ソシエダ戦ではまだ解消する見込みはないよう。今回の相手は木曜のEL32強対決マンチェスター・ユナイテッド戦2ndレグで0-0と引分けたものの、1stレグ、こちらもスペイン国外の代替地、トリノのユベントス・スタジアムでプレーしたホームゲームで喫した0-4の大敗により敗退。オールド・トラフォードではオジャルサバルがPKを失敗するなど、結構、尾を引く幕引きをしていますからね。 よって、首位奪取のチャンスが見えてきたマドリーの方が士気的にも有利な気がしますが、さて。ちなみにELスペイン勢、最後の1チーム、グラナダはナポリのホームで2-1と負けたものの、初戦2-0の勝利がモノを言って突破。16強対決はノルウェイのモルデが相手なので、頑張れば、準々決勝にも行けそうですが、いやはや。だってえ、昨季のリーガ最終戦でマドリッドの弟分チームを抜いて7位となり、EL予選2回戦からの出場権を勝ち取ったのがグラナダで、それこそ何か1つ違えば、今季もヘタフェがヨーロッパの舞台で輝いていたかもしれないんですよ。それが今となっては…。 そう、ここ6試合白星なし、それも1分け5敗というスランプに陥っている彼らはこの土曜、午後9時(日本時間翌午前5時)から、コリセウム・アルフォンソ・ペレスでバレンシアと対戦。とりわけここ2節はレアル・ソシエダとベティスに1-0という僅差で連敗しているため、ボルダラス監督など、「Lo malo de una semana así es que se hace más larga cuando pierdes/ロ・マロ・デ・ウナ・セマーナ・アシー・エス・ケ・セ・アセ・マス・ラルカ・クアンドー・ピエルデズ(こういう週は負けた後、ますます長く感じさせられる)」とボヤいていましたが、じっくり反省と練習の時間が取れたのはチームにとっても良かったはず。 バレンシアも今季は補強不足に悩み、現在12位と決して届かぬ高みにいる訳ではありませんしね。14位のヘタフェとしては、ここで悪い流れを断ち切って、降格圏までの勝ち点3差を少しでも広げるよう、努力してもらいところ。一応、久保建英選手やアレニャを控えにして、馴染みの4-4-2に戻した結果、失点は減ったため、あとはマタやアンヘル、クーチョらFW陣がゴールを取り戻してくれれば、また勝てるようになるんじゃないかと思いますが…とりあえず、今週末はマドリッド勢最初の朗報を彼らから聞けるといいですよね。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2021.02.28 01:40 Sun
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もう1つの戦いが始まる…/原ゆみこのマドリッド

「とにかく不安しかないわよね」そんな風に私が溜息をついていたのは月曜日、すでに前日にはブカレスト(ルーマニア)入りしていたシメオネ監督の記者会見ライブ配信をツイッターで見ていた時のことでした。いやあ、例年であれば、リバプールと対決した昨季などと同様、イギリスメディアも大量に詰めかけたワンダ・メトロポリターノのコンフェレンスルームで、CL決勝トーナメント前の華々しい雰囲気を味わっていたはずなんですけどね。あれから1年、一向に収まらないコロナ禍のせいで、記者会見と言えば、事前にクラブに選ばれた記者がズーム越しに質問する形式はリーガも同じとはいえ、まさか、コロナ変異株隆盛によるイギリス人へのスペイン入国規制のため、ホームでぬくぬくとプレーできるはずだったアトレティコまでが海外遠征って、今季も最初から、ハードルが高くない? いえ、それでもシメオネ監督は「Nosotros tuvimos que volar cuatro horas, el Chelsea tuvo que volar seis horas.../ノソトロス・トゥビモス・ケ・ボラール・クアトロ・オラス、エル・チェルシー・トウボ・ケ・ボラール・セイス・オラス(ウチは4時間のフライトをしないといけなかった。チェルシーは6時間…)」と、あたかも2時間、機内で過ごす時間が少なかったことをアドバンテージのように言っていましたけどね。一応、スタディオヌル・ナツィオナルは2012年、アトレティコ監督就任初年度に彼がEL優勝を遂げ、クラブに16年ぶりのタイトルをもたらしたゲンのいい場所とあって、選択肢としては悪くないですし、たとえ、ワンダでやったとしても無観客なのは同じ。となると、あとちょっとの押しが必要な時、ファンの応援が得られないのは先日のレバンテ戦と一緒ではあるんですが…。 そう、コロナ禍中の変則リーガの妙で先週は水曜に引き分けたのに続き、土曜もレバンテと戦ったアトレティコだったんですが、2019年12月のバルサ戦以来となる、ホームでの敗戦を喫してしまったんですよ。それも辛抱した甲斐あって、ようやく私も今季初めてスタジアム観戦する許可をもらえたリーガ戦だったため、気合を入れてキックオフを待っていたんですが、もしや、2月にしては珍しい程の暖かい午後4時過ぎの陽気が選手たちをシエスタ(昼寝)気分にさせてしまった?ここ6試合連続で失点している彼らの最初のヒヤリは前半7分。ロチーナが自陣から放ったロングボールに抜け出したモラレスをシュート寸前、この日はベルサイコがケガで欠場していたため、右のカリレーロ(長い距離をカバーするSB)を務めていたマルコス・ジョレンテが背中を押したため、かろうじてボールがゴールから逸れてくれることに。 これでも目を覚ますことのなかった彼らは30分、とうとう痛い目を見る破目になります。今度はレバンテが左サイドから入れたクロスをフェリペもヒメネスもクリアできず、落ちたボールを追ったコンドグビアも何をためらったか、コマンダンテ(司令官)、モラレスに先を越され、そのシュートがGKオブラクを破ってしまうんですから、困ったもんじゃないですか。おまけに後半9分には先週、超特急で左太ももの故障を治し、水曜にはバルディの先制点を招く大ポカを犯していたヒメネスがまたしても負傷。それを機にコロナ隔離から戻って来たレマルを入れ、シメオネ監督がアタッカーを増やしたのはいいんですが、ホント、今季のウルグアイ代表CBのケガの多さには悩まされますよねえ。 その後、徹底抗戦に出た彼らは14分にはルイス・スアレスのFKがゴールポストを直撃、続いてゴール前のラストパスを2度続けて、ジョアン・フェリックスが撃ち損じてみたり、21分にも彼は強烈なvolea(ボレア/ボレーシュート)を放ったんですけどね。それも水曜に大活躍した正GKアイトール・フェルナンデスではなく、この日はレバンテをコパ・デル・レイ準決勝進出に導いた23才のカンテラーノ(下部チームの選手)、カルデナスに弾かれ、いえ、当人も「ほぼレギュラーのスタメンだったから、先発を言われて、ボクもビックリしたよ。Llegué a preguntarle a Aitor si le pasaba algo/ジェゲ・ア・プレグンタールレ・ア・アイトール・シー・レ・パサバ・アルゴ(何かあったのかと、アイトールに訊いちゃうぐらいにね)」と言っていたんですけどね。 最後は当日、コロナ明けとなり、チームに合流した新入団のFWデンベレ(ビジャレアルから移籍)まで投入し、シュート28回、うち枠内11回、CKも12回ありながら、1点も取れないって、一体、どうなっている?それどころか、ロスタイム5分にオブラクがCKの全員攻撃に加わったところ、彼がダニ・ガルシアにゴール前で潰されている間、ジョレンテがエリア外にクリアされてきたボールを繋ごうとして、デ・フルートスへパスミス。ここから、一気にカウンターが始まり、もちろんオブラクも追ったものの、遠い距離からガラ空きのゴールへのシュートが決まってしまうとは、開いた口が塞がらないとはまさにこのこと(最終結果0-2)? うーん、実は似たような光景は2013年のEL32強対戦ルビン・カサン戦1stレグでも私は見ていて、あの時は今や影も形もないビセンテ・カルデロンで何とか、1-1の同点にしようと、GKアセンホ(現ビジャレアル)が全員攻撃に加わったところ、逆に0-2にされてしまう始末。2ndレグでも0-1でしか勝てず、前年度王者なのに早期敗退してしまったという苦い思い出あるんですが、何より怖いのは、いえ、アトレティコの直近2得点がコレア、ジョレンテ、どちらも敵に当たってのラッキーゴールだったことからも、今季はこれまであまり不自由しなかった決定力が落ちてきているような気はしていたんですけどね。 エルモーソも「得点するのに十分なチャンスはあったけど、faltó la fortuna de meterlas/ファルトー・ラ・フォルトゥーナ・デ・メテールラス(それをゴールにする幸運が欠けていた)」と言っていたんですが、いよいよシーズンの重大局面を迎えて、ツキが変わってしまったようなのは心配かと。何せ頼りのルイス・スアレスもここ3試合不発、更にはCLのアウェイゲームでは2015年9月以来、27試合連続ノーゴールという不振を囲っていますからね。唯一、カンプ・ノウの外で得点した8月のCL準々決勝バイエルン戦も終わってみれば、2-8でバルサは大敗と焼石に水でしたし、この火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのチェルシー戦では果たして、誰がゴールを決めてくれるのやら。最近の失点癖の方も怖いんですが、こちらはレバンテ戦では出場停止だったサビッチがサウールと共に復帰。欠場するのは2月末にFA(イングランド・サッカー協会)のサッカー活動禁止処分が終わるトリピアー、負傷のヒメネス、ベルサイコ、カラスコ、そしてまだコロナ陰性が出ないエレーラとなります。 え、CLはゼロからのスタートだけど、アトレティコはまたしてもお隣さんに距離を詰められてしまったんじゃないかって?いやあ、その通りで、レバンテ戦後のシメオネ監督はレアル・マドリーの試合が夜だったためか、まだ、「Es lógico encontrar obstáculos y luego cuando consigues el objetivo lo disfrutas mucho más/エス・ロヒコ・エンコントラール・オブスタクロス・イ・ルエゴ・コアンドー・コンシーゲス・エル・オブヘティーボ・ロ・ディスフルタス・ムーチョ・マス(障害があるのは理に適っているし、その後、目標を達成した時、より楽しめる)」と楽観的だったんですけどね。負傷者多発により、「tenemos 11 jugadores, con Courtois 12, todos los demás son canteranos/テネモス・オンセ・フガゴーレス、コン・クルトワ・オンセ、トードス・ロス・デマス・ソン・カンテラーノス(ウチには11人、クルトワを入れて12人の選手がいて、あとは皆、カンテラーノ)」(ジダン監督)という状態のマドリーがバジャドリーとのアウェイ戦を見事、勝利で飾ったその日の午後11時には実際、何を思ったことやら。 そう、イスコ以外のトップチーム選手が全員、スタメンとして出場した彼らは、いえ、序盤にGKクルトワがオレジャナ、ヤンコの連続シュートをparadon(パラドン/スーパーセーブ)、アルカラスの一撃も弾くなど、八面六臂の活躍で失点を防いでくれたんおかげもあったんですけどね。左太ももを痛めたベンゼマに代わり、CFを務めたマリアーノのゴールは2度共、オフサイドを取られてしまったため、前半は0-0のまま、終了することに。後半もまずはクルトワが、メンディのクリアミスから、オレジャナが放ったシュートを弾いて始まったんですが、前線がパッとしなくても、セットプレーでゴールが奪えるのが今季のマドリーの強み。まだセルヒオ・ラモスはリハビリ中でも、20分にはクロースのFKをカセミロが頭でジャストミートして、虎の子の1点を挙げているんですから、本当に羨ましい。 実際、彼はその前にもクロースの蹴ったボールを2度、ヘッドで外していて、これは3度目の正直だったんですけどね。その直後、ジダン監督がマリアーノ、アセンシオ、ビニシウスの前線をイスコ、アリーバス、そしてマドリーのトップチームデビューとなるウーゴ・ドゥーロ(ヘタフェからレンタル移籍)に総取っ替えしたように、それ以外はほとんどピンチもなく過ごしたせいでしょうか。バジャドリーのセルイオ・監督も「相手のセットプレーについては今週、ずっと守備練習をしていたが、結局、やられてしまった」と悔やんでいたんですが、勝負とはそういうもの。そのまま、マドリーが0-1で勝利し、首位アトレティコとの差を勝ち点3に縮めることになりましたっけ。 まあ、リーガに関しては次節、日曜にアトレティコがビジャレアル戦、マドリーは月曜にレアル・ソシエダ戦をプレーした後、3月7日にワンダでのマドリーダービーで雌雄を決することになるんですが、今週は前者同様にCL16強対決1stレグ第2陣のマドリーも水曜にはアタランタ戦に挑まないといけないんですよ。それがまた、間の悪いことに、「CL決勝やリーガの優勝決定戦だったら話は違うが、no vamos a arriesgar con Benzema porque la temporada es larga/ノー・バモス・ア・アリエスガール・コン・ベンゼマ・ポルケ・ラ・テンポラーダ・エス・ラルガ(ベンゼマについて、危険を冒すことはしない。シーズンは長いからね)」とジダン監督も言っていたように、ミニ肉離れのエースはもちろん、その他、8人の負傷者は誰1人、ベルガモ(ミラノから1時間の街)遠征に参加できず。 要はバジャドリー戦とまったく同じメンバーで戦わないといけないんですが、問題は先週末もセリアAでナポリに4-2と勝利していたように、アタランタは得点力が極めて高いチームだということ。となると、カセミロの頭だけでは撃ち合いには心もとないですし、おそらく3月16日の2ndレグにはケガ人も減っているはずなので、水曜午後9時からの一戦では、何が何でもremontable(レモンタブレ/逆転可能)な結果を出すのが必須。ええ、昨季の16強対決で当たったバレンシアも初戦、イタリアで4-1と大敗し、ホームではスペインでコロナ禍による最初の無観客試合となりながら、3-4まで頑張ったものの、2試合連続4失点を喰らっていますからね。エスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)での2ndレグもファンの応援は望めないですし、マドリーも3年連続16強敗退でCLが早く終わらないよう、ここは0-0とかで済ませられれば一番、いいのかもしれません。 そしてマドリッド1部の弟分、ヘタフェは金曜のベティス戦を1-0で落とし、ここ6試合白星なしとなりながら、アンヘル・トーレス会長が今週土曜のバレンシア戦、次のバジャドリー戦は様子見に。よって、ボルダラス監督の下、スランンプ脱出のための練習を続けているんですが、実は日曜には久々に今季は2部でプレーするお隣さん、レガネスの試合を見に行くことができたので、その報告もちょっとしておくと。いやあ、リーガの感染防止策もあって、キックオフの1時間前にブタルケに着いたところ、レガネスも対戦相手のテネリフェもまだスタジアム入りしていなかったのにはビックリしたんですが、理由は至極明快。 閉鎖空間であるロッカールームの使用が15分以内と定められているせいで、ホームのレガネスの選手たちは練習場で着替えてから、バスで来ると言われ、スタンドの上から、眺めていたら、いきなり途中の道に白い煙が出現。どうやら、スタジアムに入れないサポーターたちがロータリーでbengala(ベンガラ/発煙筒)などを焚いて、チームバスを見送っていたようですが、そうですよねえ。あの熱いレガネスファンたちが、ずっと無観客試合だからといって、おとなしくしているはずはなし。それも5節前にマルティ監督が成績不振で解任となり、2016年に1部初昇格を果たしてくれた英雄、アシエル・ガリターノ監督が戻って来てくれたとなれば、ますます、車で10分程の隣町のチームと来季は再び、トップリーグで肩を並べたいという願いが大きくなるのは当然だったかと。 試合の方は前節、ミッドウィークのアルメリア戦から先発復帰した柴崎岳選手もリピートしてフル出場。守備の堅かったテネリフェに手こずったものの、後半8分にはCKから、ハビ・エルナンデスのシュートが決まり、後半ロスタイムのシプチッチのゴールがVAR(ビデオ審判)でオフサイドとなったのもあって、レガネスが1-0で勝利したんですが、やっぱり物足りないですよね。終了の笛が鳴って湧き上がる歓声もなく、淡々と選手たちが引き上げていくのは。昨季、兄貴分のマドリーは無人のディ・ステファノでリーガ優勝を祝ったものの、ガリターノ監督就任から、これで5連勝。直接昇格の2位まで勝ち点3差の4位となったレガネスが1部復帰を決める際には、スタンドのファンと喜びを分かちあえるようになっているといいんですが…とりあえず、マドリッドのスタジアムに大勢が駆けつける最初の機会は木曜から始まる、55才以下の教職員を対象にしたアストラゼネカのワクチン接種会場の1つとなるワンダ・メトロポリターノとなるようです。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2021.02.24 02:30 Wed
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大事なのは目先の試合の方なんだけど…/原ゆみこのマドリッド

「今、どっちがいいのか訊かれてもね」そんな風に私が肩をすくめていたのは金曜日、リーガ戦を翌日に控えたジダン監督への質問の半分近くが、エムバペとハーランドに関してだったのを知った時のことでした。いやあ、確かにCL16強対決1stレグ第2陣のレアル・マドリーの試合がなかった今週、火曜には22才のFWがカンプ・ノウでハットリックの大爆発。PSGが1-4と圧勝し、昨季準々決勝バイエルン戦での8-2負けの悪夢を彷彿させるダメージを永遠のライバル、バルサに与えることになったんですけどね。 すると翌水曜には、エムバペに負けじとばかり、20才のノルウェイ人CFがサンチェス・ピスファンで2ゴールを挙げ、ドルトムントがセビージャに2-3で先勝したんですが、まったく運命とは皮肉なもの。というのも2人共、ここ長らく、レアル・マドリーの次代ギャラクティコ候補として、名前が挙がっていたため、スペインのスポーツメディアはどちらをこの夏、ペレス会長が獲得すべきかという議論で大盛り上がりすることになったから。 一応、私もエムバテが来たら、ポジションが被って、2年前、チェルシーに1憶ユーロ(約128憶円)払ったアザールの影がますます薄くなるんじゃないかとか、すでにジョルディ・アルバやピケと試合中、スペイン語で口論しているシーンが目撃されたエムバテに比べ、ハーランドは同胞のウーデゴーア(アーセナルにレンタル移籍)のようにチームメートと馴染むのに時間がかかるんじゃないだろうかとか、少しは考えたりもしていたんですけどね。現実的にはどちらも、移籍金1~2億ユーロといった超高額になることから、夢見ることすら、不可能なアトレティコのシメオネ監督まで、トバッチリを受けて質問される破目になるとは。 そのせいか、「2人共、異なる特性を持った偉大な選手。Si alguien los pudiese tener juntos tendría un equipazo/シー・アルギエン・ロス・プエディエセ・テネル・フントス・テンドリア・ウン・エキパソ(どこか両方揃って獲得できるクラブがあれば、凄いチームを作れるだろう)」とちょっと、一線引いたところから話していたりもしたんですが、このコロナ不況の折、天下のマドリーとはいえ、2人いっぺんにというのはムリなこと、ちょっと当てつけていた?ただ、それ以前に今週末のやりくりにすら、四苦八苦しているジダン監督にそんな質問ばかりというのも何だか、マドリー番記者たち自体、すでに今季より、来季を見たがっているような気がするのは私だけでしょうか。 まあ、マドリーの新たな苦境はまたあとでお話しすることにして、先にお隣さんが水曜に戦った、延期されていた2節のレバンテ戦がどうだったか、報告していくことにすると。いやあ、それがいよいよ、とっておきの仮想勝ち点を具現化するチャンスだったんですが、早くも前半17分にアトレティコは失点。それも超特急でケガを治して先発に戻ったヒメネスが自陣前でボールを失くし、バルディに決められているという情けない有り様で、まあ、最近の彼らはこれで6試合連続、計8失点と、シメオネ体制では今までなかった守備のポカが続いていますからね。 同時にremontada(レモンターダ/逆転劇)も珍しくなくなっていたため、私も焦らず見ていたところ、案の定、37分には短いCKで始まったプレーから、マルコス・ジョレンテがシュート。そのボールがロベル・ピレスの頭に当たって同点弾となっているのですから、やっぱり、ノッている選手にはツキも味方してくれる?とはいえ、この日はレバンテのGKアイトル・フェルナンデスも冴えていたか、その1分後にはルイス・スアレス、ジョレンテの一撃をどちらもparadon(パラドン/スーパーセーブ)で防がれ、ハーフタイム前に逆転することはできませんでしたっけ。 そして後から考えると、悔やんでも悔やみきれないチャンスが水の泡を消えたのは後半2分、スアレスのシュートが弾かれた後、転がったボールをフリーで拾ったコレアが、いやあ、彼の場合は先週末のグラナダ戦のように絶対、敵DFに当たるだろうなというシュートが、やっぱり当たりながら、意表を突いて決勝点になってしまったりと、常日頃から、人の予想を超えるところがありますからね。その日はゴール1メートル前から天高く撃ち上げて、見る者全ての目を丸くさせていたんですが、まあ、この日はスアレスが今年になって、初めて2試合連続ノーゴールだったというのが一番、堪えたかと。39分、やっとコロナ陽性が消え、途中出場できたジョアン・フェリックスからスルーパスをもらって、サウールが決めたゴールもオフサイドだったため、試合は1-1の引き分けで終わることに。 え、それでも2位マドリーとの差は勝ち点6に、3位のバルサとの差は勝ち点9に広がったんだから、それ程、気にすることはないんじゃないかって?その通りで、試合の終盤、クレルクの強烈シュートを弾いて土壇場の敗戦を回避。揺るぎない存在感を示してくれたGKオブラクも、昨今の失点ペースに不満はもちろんあるでしょうが、「vamos partido a partido a ver si hacemos lo suficiente para estar ahí arriba o no/バモス・パルティードー・ア・パルティードー・ア・ベル・シー・アセモス・ロ・スフィシエンテ・パラ・エスタル・アイー・アリーバ・オ・ノー(ウチは1試合、1試合やってって、上にいるのに十分なだけ、できるかどうかだね)」と言っていましたしね。 むしろ、今は変則日程の妙で、この土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)、今度はワンダ・メトロポリターノで再戦となるレバンテから、勝ち点3を奪うことに集中しないといけませんが、実は試合前日には悪いニュースといいニュースが。というのもカラスコがグラナダ戦で左足に打撲を受けており、水曜も途中までプレーしたんですが、今週末は大事を取って、お休みすることに。来週の火曜、イギリス勢がスペインに入国できないため、ルーマニアのブカレストに河岸を変えて開催するCLチェルシー戦1stレグの出場も微妙と言われていますが、代わって、コロナ隔離中だったレマルが陰性となり、復帰が可能になったのは不幸中の幸いだったかと。デンベレも土曜の朝にはチームに合流できそうで、あとはエレーラを待つのみなんですが、サウール、サビッチの2人は累積警告により、土曜は出場停止。スアレスもあとイエローカード1枚に迫っているため、注意が必要となっています。 そしてアトレティコのコロナ禍など、笑い話になってしまいそうなほど、今季は負傷禍に見舞われているお隣さんはというと。いやあ、災いが災いと呼ぶと言いますか、先週末のバレンシア戦で復帰したばかりのカルバハルが前半途中で再負傷、全治6~8週間となってしまったのも大打撃だったんですが、この木曜の練習では頼みの綱だったチーム内ピチチ(得点王)のベンゼマが左太ももを痛め、来週水曜のCLアタランタ戦1stレグまで危うくなってしまったから、さあ大変!何せ、1月の市場でヨビッチがアイントラハト・フランクフルトにレンタル移籍してしまった後、他にCFと言えば、マリアーノしかいませんからね。 これで負傷者が9人となり、トップチームのフィールドプレーヤーがたった11人だけとなれば、え、もしや、スタメンに入れないのはイスコだけ?「ベンゼマが大事なのはわかっているが、ケガしているんだから、tenemos que pensar en los que van a estar/テネモス・ケ・ペンサル・エン・ソル・ケ・バン・ア・エスタル(いる選手たちのことを考えないと)」というジダン監督はRMカスティージャ(マドリーのBチーム)のチュスト、ミゲール、アリーバス、ブランコ、そして弟分のヘタフェからレンタルで修行に来ているウーゴ・ドゥーロをヘルプとして招集していますけどね。土曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのバジャドリー戦はそれで乗り切れても、昨季もCL16強対決でバレンシアをボコボコにしたアタランタに立ち向かう際にはかなり不安が残るかと。 とはいえ、負傷者大量発生に悩んでいるのはバジャドリーも同じで、こちらも6人いる上、オラサが出場停止という逆境も。セルヒオ監督も早く降格圏の18位を離れたいところでしょうが、今季のマドリーには下位チームから、取りこぼす悪い癖があるところを上手く利用できるかどうか。その辺はいざ、試合が始まってみないことには、相手がどういうモードで立ち向かってくるのか、わかないところがあるんですが…。 そんな兄貴分たちの横で、何かますますマズいことになっているんですよ、金曜に24節の先陣を切ったヘタフェが。そう、前節のレアル・ソシエダ戦でまた退席処分を受けたボルダラス監督がベニト・ビジャマリンのプレス用ボックスから見守る中、3CBの5人DF制でスタートした彼らは、ベティスにほとんどボールを握られていた前半をかろうじて無失点で凌いだんですけどね。後半に入り、22分にアンヘルがアレニャに代わってから、だんだん攻撃できるようになっていったものの、せっかくのアランバリの絶好機も枠を外してしまっては。それどころか、その直後、30分にはこの冬、ビジャレアルから移籍してから、ずっと先発を務めているCBチャクラがエリア内でボルハ・イグレシアスの顔を後ろ手で払ったとして、ペナルティを取られてしまうんですから、一寸先は闇とはまさにこのこと? でも大丈夫、この時はカナレスのPKの方向を見事に読んだGKダビド・ソリアがセーブに成功。失点せずに済んだため、再び攻勢に転じられるかと思ったんですけどね。ようやく36分になって、久保建英選手がピッチに登場した後、悪夢が繰り返されるんですから、まったくたまったもんじゃありません。ええ、チャクラが今度はエリア内でボルハを倒し、またしてもPKを献上。カナレスと代わってキッカーに立ったボルハにはソリアも歯が立たず、残り6分で1-0とされてしまっては、いくらボルダラス監督が手持ちのFW、マタとウナルを投入して、土壇場の同点劇を目指したとて、悪い流れにドップリ浸っている今のヘタフェには叶いっこありませんって。 これでもう、彼らは5敗1分けと白星なしを6試合に更新と、いえまあ、まだ順位は14位のままですし、降格圏までは勝ち点3で、間に他のチームもいますから、絶望的とまでは言えないんですけどね。ヘタフェは2015-16シーズン、エスクリバ監督(先日、エルチェの監督に就任)を長く引っ張り過ぎて、12年ぶりに2部に戻ることになったなんてこともあったため、この度、アンヘル・トーレス会長がどこまで辛抱するのか、気になるところですが、こればっかりはねえ。 何はともあれ、次節のバレンシア戦では気分を切り替えて、また勝ち点を溜めていけるようになるといいんですが…そうそう、昨季はヘタフェもアヤックスに勝って、絶賛されていたEL32強対決1stレグではこの木曜、グラナダがナポリに、ビジャレアルもザルツブルクに2-0と快勝。イギリス勢入国禁止のため、トリノのユベントス・スタジアムでホームゲームを戦ったレアル・ソシエダだけが、マンチェスター・ユナイテッドに0-4と大敗していましたが、これはあまりアトレティコにとってはいい前例にならないかも。それにしてもホント、あのヨーロッパを風を切って歩いていたヘタフェがたった1年で、こうまで落ち込んでしまうとは、私も今はちょっと茫然自失状態です。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2021.02.20 22:45 Sat
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いよいよ保険を使う時が来た…/原ゆみこのマドリッド

「やっとCLが始まるのね」そんな風に私が感慨を深めていたのは月曜日、PSGの選手たちがバルセロナのホテルに到着した映像をお昼のニュースで見た時のことでした。といっても16強対決1stレグ1週目にプレーするのは、火曜にカンプ・ノウで試合をするバルサと水曜にサンチェス・ピスファンにドルトムントを迎えるセビージャ。マドリッド勢が登場するのは来週になるんですけどね。今のところ、スペイン国内の試合は無観客で、おそらくベルガモ(イタリア)でアタランタ戦に臨むレアル・マドリー、イングランドのチームが入国できないため、ブカレスト(ルーマニア)に河岸を変えてチェルシーと戦うアトレティコも同様のはずですが、あれはもう、遥か昔、1年前のことでしたかね。ワンダ・メトロポリターノを埋め尽くしたファンが割れんばかりの声援でチームを後押しして、前年度王者リバプールに見事、1-0で先勝したのは。 その後、コロナ流行第1波により、リーガやCLが中断する直前、アンフィールドでも2-3と勝利して、準々決勝に進出しながら、8月にリスボンで再開した一発勝負のファイナルエイトではライプツィヒの前にあえなく爆沈。またしてもアトレティコファンの期待を裏切ってくれたなんてこともあったんですが、今週の彼らはCLがない代わり、リーガ絶対首位復帰のための切り札を使えるんですよ。それは昨季夏のCL参加のため、今季開幕が段階的スタートとなり、延期されていた2節のレバンテ戦で、これと1月上旬、暴風雨フィロメナによる大雪により、3月10日開催となった18節のアスレティック戦は前節、セルタ戦終盤でうっかり追いつかれ、失った勝ち点2を回復するビッグチャンス。もちろん、それ以外の試合でも連勝街道を続けることが、その大前提ではあるんですが…。 まあ、先週末は順調でした。土曜午後2時という早い時間にマドリッド勢1部の先陣を切ったアトレティコはアウェイでグラナダに挑んだんですが、週中にケガをしたヒメネスが遠征に加われず、ようやくコロナ陰性となり、前日からチーム練習に加わったエルモーソがいきなり3CBの一角として、先発に復帰することに。一方、グラナダもコパ・デル・レイ準々決勝まで進んでいたせいか、ゴール供給源のソルダード、そしてコロンビア人のルイス・スアレスが負傷で休場。更にディエゴ・マルティネス監督によると、ドゥアルテ、エテキ、モントロ、ヤンヘル・エレーラ、ゴナロンスらも無理を押して出ていたせいか、前半はつつがなく、0-0で終わったんですけどね。 すると、アトレティコのウルグアイ人エース、スアレスがこの日は珍しく、シュートを失敗していたのもあったか、シメオネ監督は後半頭から、コンドグビアをベルサイコに交代。それまで右のカリレーロ(長い距離をカバーするSB)を務めていたマルコス・ジョレンテを前に出し、弾丸の数を増やすことに。それがドンピシャで当たったのが後半18分で、ええ、コケのパスから、敵エリア前を内側に移動した彼がシュートしたボールがGKルイ・シウバとゴールポストの狭い隙間に収まっているんですから、ビックリしたの何のって。 これにはシメオネ監督も「招集リストにすら入らなかった頃のマルコスの映像を見てもらいたいものだ。Le veíamos en los entrenamientos haciendo goles y decíamos que este chico no puede ser mediocentro/レ・ベイアモス・エン・ロス・エントレナミエントス・アシエンドー・ゴーレス・イ・デシアモス・ケ・エステ・チコ・ノー・プエデ・セル・メディオセントロ(練習でゴールを入れまくっているのを見て、彼がボランチでいるのはありえないと言っていたよ)」と、嬉しそうに話していたんですけどね。この日、今季リーガ7ゴール目を挙げたジョレンテが16得点でリーガトップに立つスアレスに続いて、チーム2番目の得点源になっているって、この辺はジョアン・フェリックスやコレアも少し見習ってくれないと。 ただ、その先制点によるリードはたった3分しか持たず、21分にはヤンヘル・エレーラのシュートがフェリペに当たってGKオブラクを破り、アトレティコは追いつかれてしまったんですけどね。その日はビトロも急性胃腸炎でベンチ入りできず、控えにはカンテラーノ(アトレティコBの選手)以外のアタッカーがいなかったシメオネ監督もセルタ戦同様、それ以上、コマを動かさなかったんですが、大丈夫。29分、ジョレンテから、折り返しのパスをもらったコレアが前に立ち塞がる敵DFをものともせずに撃ったところ、バジェホに当たり、軌道を変えたボールがゴールに入ってしまったとなれば、もしやこれぞ、suerte de campeon/スエルテ・デ・カンペオン(王者の幸運)? そのまま、彼らは1-2で勝利を挙げ、いえ、グラナダに「Hemos competido de tú a tú/エモス・コンペティードー・デ・トゥ・ア・トゥ(ウチは互角に戦った)」(ディエゴ・マルティネス監督)と言われてしまうのはちょっと、この先、ヨーロッパの一流チームを相手にするCLが控えていることを考えると、問題がなくはないんですけどね。といっても、エルモーソやカラスコはコロナ感染明け直後でしたし、いくらこの日、クラブ歴代2位に並ぶアトレティコ公式戦483試合出場を達成したキャプテン、コケなどが、「Tenemos una gran plantilla aunque tengamos bajas/テネモス・ウナ・グラン・プランティージャ・アウンケ・テンガモス・バハス(欠場者がいてもウチの選手層はとても厚い)。誰がピッチに入っても試合を片付けることができる」と胸を張ってもそうそう、いつまでも1試合12人で乗り切る訳にはいきませんからねえ。 日曜は練習休みにした後、月曜のマハダオンダ(マドリッド近郊)でのセッションではコロナ感染第2陣、自宅隔離10日間が過ぎたジョアン・フェリックスの復帰が期待されていたんですが、まだその姿は見られず。デンベレと共に火曜までに陰性が出れば、水曜午後7時(日本時間翌午前3時)から、シュタット・デ・バレンシアでのレバンテ戦にも間に合う可能性がありますが、さて。聞いた話では皆が皆、無症状という訳ではなく、中には熱が出た選手もいたそうなので、第3陣のレマル、エレーラも含め、週末土曜の24節レバンテ戦の後、来週火曜のチェルシー戦頃までには、すでに月曜からチーム練習に戻ったヒメネスも一緒に全員がプレーできるようになってくれるといいのですが。 まあ、そのレバンテも先週のコパ準決勝アスレティック戦1stレグまで、ずっと連戦が続いていたため、日曜のオサスナ戦ではロジェールが筋肉痛で出られず、キャプテンのモラレスもPKを失敗して、0-1で負けているというのはともかく、日曜試合となった他のマドリッド勢はどうだったかというと。それがちょっとマズいことになっているチームがあって、そう、弟分のヘタフェがまた負けてしまったんですよ。相手はレアル・ソシエダで、「Veníamos de encajar diez goles en tres partidos/ベニアモス・デ・エンカハール・ディエス・ゴーレス・エン・トレス・パルティードス(ウチは3試合で10失点していた)。彼らのせいではないが、チームは守備の堅固さを失っていた」というボルダラス監督はミッドウィークのマドリーとのミニダービー同様、アレニャ、久保建英選手をベンチスタートにし、再びトレードマークの4-4-2を採用。 そのおかげか、前半30分にスベルディアのクロスをオジャルサバルがvolea(ボレア/ボレーシュート)、ゴールバーに当たって跳ね返ったボールをイサクが押し込んだ1失点だけで済んだんですが、攻守のバランスを取るのは難しいですよねえ。満を持して、後半14分には新人2人を投入したんですが、アランバリも後で「si no pateamos al arco, va a ser imposible hacer un gol/シー・ノー・パテアモス・アル・アルコ、バ・ア・セル・インポシーブレ・アセール・ウン・ゴル(ゴールに向けてシュートしない限り、得点はできない)」と言っていた通り、枠内シュートが1本も放てず。そのまま0-1で負けてしまったから、どうしたらいいものやら。 おまけに後半ロスタイムにはボルダラス監督が、バルネチェアがドリブルしていたボールに足を出し、いえ、当人は「1度、ラインの外に出ていたから、すぐスローインするために止めようとした」と説明していましたけどね。これを妨害行為として、猛抗議したカルロス・フェルナンデスと口論になり、レッドカードを出されるって、あのお、セビージャ戦でも退場して、マドリー戦をエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)のプレスボックスで見た後、また金曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのベティス戦、ベニト・ビジャマリンのベンチにも入れないんですか?とりあえず、まだヘタフェは14位で降格圏との勝ち点差は3。その試合には守備の要であるジェネも処分が終わって戻れますが、どうにかして、ここ5試合白星なしという悪い流れを断ち切ってほしいものです。 そして続いて試合をしたのがマドリーだったんですが、いやまあ、ベルデベバス(バラハス空港の近く)でのバレンシア戦は相手に覇気が欠け、「no dábamos dos pases/ノー・ダバモス・ドス・パセス(2回のパスも続かなかった)」(ハビ・ガルシア監督)という、どこぞのチームのかつての悪癖に陥っていたせいもあったか、前半11分にはベンゼマのゴールで先制点をゲット。42分にもクロースがエリア前からシュートを叩き込み、後半、メンディのゴールはオフサイドで認められなかったとはいえ、2-0であっさり勝利したんですが、彼らの問題はいつになっても負傷禍から逃れられないこと。ええ、この日は1月2日のセルタ戦で負傷したカルバハルがようやく復帰したんですが、何と再び同じ右の太ももを痛め、前半27分、こちらもケガが治りたてのルーカス・バスケスに交代する破目になったから、さあ大変。 しかもカルバハルは前回より重傷で、全治6~8週間となれば、うーん、ルーカス・バスケスとのダブル欠場により、チャンスをもらったオドリオソラもウエスカ戦で脱落。その時はメンディを右SBに回して凌いだものの、その次のヘタフェ戦ではマルセロも負傷してしまったため、もう今週土曜のバジャドリー戦、そして来週水曜のCLアタランタ戦まで、ナチョもセルヒオ・ラモスとミリトンの離脱でCB専任となっている折、メンディとルーカス・バスケス、唯一、元気な2人のSBに何事も起こらないのを祈るばかりかと。ちなみに今季のマドリーは際立って負傷が多く、ここまで累計が40回。カルハバルを始め、アザールなど、何度もケガしている選手がいるので、凄い数字になっているんですが、比べて25回にしかならないお隣さんなど、全然いい方だった? うーん、ディ・ステファノのスタンドで応援していたラモスも左ヒザ半月板を手術したとあって、当分、戻れませんしね。その他、ベルベルデ、ミリトン、ロドリゴと現在、8人もの負傷離脱者を抱えているとあっては、ジダン監督がカンテラーノ(RMカスティージャの選手)にヘルプを頼むのも仕方ありませんが…前節ヘタフェ戦で先発したマルビンも試合中にケガをしていて、日曜は出られなかったって、もしやマドリーでは負傷がコロナ並に伝染るんですかあ? いえ、もちろんそんなことはなく、ジダン監督も「Tantas lesiones no son mala suerte, estamos preocupados/タンタス・レシオネス・ノー・ソン・マラ・スエルテ、エスタモス・プレオクパードス(これだけの負傷者発生は運が悪いからじゃない。心配している)」と言っていたんですけどね。ただ、今年になって、コパ勝ち抜けで試合数が多くなったチームとは違い、マドリーはスペイン・スーパーカップにも準決勝敗退と、アトレティコ同様、ほとんど週1ペースでしたし、来週のCLが済めば、また余裕日程に戻りますからね。3月16日のアタランタ戦2ndレグまでには何人か、復帰してくる選手もいるんじゃないかと思いますが、こればっかりはねえ。何はともあれ、当面の課題は、ミッドウィークのリーガ戦でアトレティコが勝ち点差を8に増やさないことを願いつつ、リーガ首位決戦となる7日のマドリーダービーまで、現存戦力で乗り切っていくことになりましょうか。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2021.02.16 22:30 Tue
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だんだん差が縮まってきた…/原ゆみこのマドリッド

「希望者、絶対増えるだろうな」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、マドリッドのコロナワクチン集団接種会場の1つにワンダ・メトロポリターノが選ばれたと聞いた時のことでした。いやあ、アトレティコでここ2週間程、各々時間差はありながら、計6人ものコロナ陽性者が見つかったのとは別に因果関係はないんですけどね。先日、バルサがカンプ・ノウを接種会場として提供するという話を聞いてから、喜んで駆けつけるクレ(バルサファンのこと)は大勢いるだろうなと思っていたものの、スペインではこのところ、高齢者、医療従事者への接種が徐々に進行中。 実際、重症化リスクの低い、頑健な成人男子のサッカー選手たちだけでなく、私自身にも順番が回ってくるのは遠い先のことなんでしょうけどね。注射にかこつけて、もう1年近く、スタンドにすら、ご無沙汰しているワンダの、それもピッチに足を踏み入れることができるとなれば、相変わらず、絶賛大改装工事中のサンティアゴ・ベルナベウが使えないお隣さんと比べて、アトレティコファンのワクチン接種率はかなり上がるのでは? まあ、そんなことはともかく、今週のマドリッド勢の様子をお伝えしていくことにすると、何せ、ミッドウィーク開催のコパ・デル・レイには、準決勝なんて言うに及ばず、1部3チーム、2部4チーム揃って、もうしばらく前から縁がなくなってしまいましたからね。そこで空いていた火曜、昨季はコロナ禍で夏場にヨーロッパの大会の決勝トーナメントがズレ込んだせいで、延期されていたリーガ1節のマドリーvsヘタフェの兄弟分ダービーがあったんですが、やはり思った通りでした。ええ、ここ10年近く、マドリーに勝てていない弟分は、いえ、前節のセビージャ戦でオカンポスの足首を折り曲げるタックルをかまし、ジェネが2試合出場停止になっていたのも影響したんでしょうね。 あとでボルダラス監督も「los chicos iban con miedo de hacer daño al rival/ロス・チコス・イバン・コン・ミエードー・デ・アセール・ダーニョ・アル・リバル(選手たちは敵にケガさせるのを恐れていたようだ)。今日、競技委員会の処分が出るまでチームと一緒に合宿していたジェネも家に帰らせてくれと頼んできた。まるで犯罪人のようにSNSで言われ、彼の家族も傷ついている」と、1500件以上もの非難や悪口を受けていたキャプテンに同情を示していましたが、そりゃそうですよね。セビージャでこのレベルとなれば、天下のマドリーの選手に勢い余って、何かあったらと、チームメートが消極的になってしまったのも当然だったかと。 ただ、負傷欠場者大量発生中のマドリーも、何だか、今季は3CB制が流行っているんですかね。この日はバラン、ナチョ、メンディを並べ、マルセロとカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のマルビンをカリレーロ(長い距離をカバーするSB)として起用。「No lo preparamos mucho/ノー・ロ・プレパラモス・ムーチョ(じっくりと準備はできなかった)」とジダン監督も言っていた通り、あまり慣れていなかったせいか、前半はそれ程、チャンスも作れず、0-0で終わったんですが、両者の差が出たのは後半になってから。そう、前日にはお隣さんがセルタに土壇場で追いつかれて引き分け、首位との勝ち点差が8に縮まっていたマドリーが発奮することに。 それも丁度、ここしばらく、ずっと先発だったマタ、久保建英選手、アレニャをおそらく、久々の週3試合となるのを考えてか、その日はベンチスタートに。基本の4-4-2に戻したボルダラス監督が10分には彼らを一斉投入し、勝負に出た5分後のことだったんですよ。マルビンがRMカスティージャの同僚、アリバスに代わってから、右サイドに移っていたビニシウスが上げたクロスをベンゼマが悠々ヘッド。マドリーに先制点を奪われてしまった上、21分にもマルセロのラスパスをメンディに押し込まれ、2-0となった時点で勝負はほぼついたんですが、いやあ。 ジェネ同様、セビージャ戦でのレッドカードにより、エスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)のプレス用ボックスで雨中の試合を観戦していたボルダラス監督も「Hemos perdido nuestras señas de identidad/エモス・ペルディードー・ヌエストラス・セーニャス・デ・イデンティダッド(ウチは自分たちのアイデンディティを失ってしまった)。プレスも上手くかけられなかったし、ボールも取り戻せず、敵エリアでは溜めがなかった」と心配していたんですが、何せこれでもう、4試合白星なしが続いていますからね。今のところ、ヘタフェは13位、降格圏までも勝ち点差4ありますが、あまり不調が長引くと、すでに5年目となる長期政権の監督交代もありうるかも。何はともあれ、日曜午後2時(日本時間午後10時)、来週木曜にはマンチェスター・ユナイテッドとのEL32強対決をトリノのユベントス・スタジアムで開催することが決まったレアル・ソシエダを迎える一戦では、ヘタフェらしいガッツのあるプレーが蘇ってくれるといいのですが。 一方、これで首位との差を勝ち点5に縮めたマドリーは、いえ、まだ消化試合数はアトレティコが2つ少ないんですけどね。金曜にはカルバハルとルーカス・バスケスがチーム練習に加わり、クロースも出場停止処分が終わったため、日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からのバレンシア戦では少々、人手不足が緩和されることに。それでも先週末、左ヒザ半月板の手術を受けたセルヒオ・ラモスを始め、ミリトン、オドリオソラ、更にマルセロもヘタフェ戦でふくらはぎを負傷して全治3週間と、守備陣のメンツはギリギリなんですけどね。アザールもバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でランニングを始めたとはいえ、彼の場合は前例が前例ですし、バルベルデ、ロドリゴもまだのよう。 となると、前回は24日のCL16強対決アタランタ戦1stレグまでリーガ全勝によるremontada(レモンターダ/逆転劇)計画を立てたものの、早々にレバンテに負けて頓挫。今度はバレンシア、バジャヤドリー、レアル・ソシエダ戦に全勝して、3月7日のマドリーダービーで一気に決着をつけるという計画がAS(スポーツ紙)に載っていましたが、成功するかは微妙なところかと。何せ、ベンゼマは当たる日は当たるんですが、なかなか他の選手がゴールを決めてくれないという事情もありますしね。ヘタフェ戦ではまだ、「no podía jugar, ha entrenado una vez con el equipo/ノー・ポディア・フガール、ア・エントレナードー・ウナ・ベス・コン・エル・エキポ(1度しかチーム練習をしていなくて、プレーできなかった)」(ジダン監督)という、途中出場のイスコ辺りがもう少し、貢献してくれると有難いんでしょうが、冬の市場を逃しても6月には退団したい当人だけに、あまり期待はできないかもしれませんね。 そして水曜にはコパ準決勝1stレグでセビージャがクンデとラキティッチのゴールでバルサに2-0と見事、先勝した後、木曜にはアスレティックとレバンテが1-1で引き分け。この状態で3月第1週の2ndレグまで、コパは休止することになったんですが、今週もゆとり日程を楽しんでいたアトレティコの近況はどうかというと。朗報は月曜のセルタ戦からベンチに戻ったカラスコに続き、金曜にはコロナ感染第1陣のエルモーソも陰性となって、グラナダ(スペイン南部)遠征のリストに入れたこと。ただ、これで鉄板のヒメネス、サビッチ、エルモーソの3CB制復活かと思いきや、コロナにはすでに昨年中に感染していたヒメネスが筋肉系の負傷で3週間の離脱。なかなか、上手いようには運びません。 ええ、何せ最近4試合、負けてはいないものの、不用意な失点が続き、GKオブラクに迷惑をかけているアトレティコですからね。いくらルイス・スアレスが絶好調とはいえ、34才の彼に毎回、ハットトリックをしてくれとか、そこまで望むのは酷なので、その辺は他の選手たちがしっかり守備意識を高めて、以前のクリーンシート維持体制を取り戻していかないと。コロナ感染第2陣のジョアン・フェッリクスとデンベレ、そして第3陣のレマルとエレーラはまだ自宅隔離中ですが、こちらも土曜午後2時(日本時間午後10時)からのグラナダ戦の後、来週水曜と土曜のレバンテ連戦頃には戻って来られるのでは? まあ、今でもアンス・ファティ、クチーニョ、ピケ、セルジ・ロベルト、アラウホなど、大勢の負傷者を抱え、尚且つ、コパで試合数も多かったバルサなどに比べれば、全然、ましなアトレティコですけどね。実際、シメオネ監督も「los números de la segunda vuelta es muy difícil que sean parecidos a los de la primera/ロス・ヌメロス・デ・ラ・セグンダ・ブエルタ・エス・ムイ・ディフィシル・ケ・セアン・パレシードス・ア・ロス・デ・ラ・プリメーラ(シーズン後半、前半と同じような数字を残すことはとても難しい)」と言っていた通り、丁度、折り返し1試合目となったセルタ戦で引き分けたのが、気を引き締めるいい薬となってほしいものですが、さて。 何より、この先は2週間、久々に週2試合ペースに戻る彼らだけに、体力配分には重々注意してほしいところ。結局、23日のCL16強対決チェルシー戦1stレグもイギリス勢のスペイン入国が許されず、遥々、飛行機で4時間もかかるブダペスト(ルーマニア)まで移動して、プレーすることになりましたしね。ホント、CLは午後9時キックオフとあって、その頃までにはマドリッドの夜間外出禁止令が午後10時から、午前0時に戻ってくれることを私も願うばかりなんですが…。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2021.02.13 20:45 Sat
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