リーガに専念できるのはラッキーだけど…/原ゆみこのマドリッド

2021.01.30 21:10 Sat
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©Atlético de Madrid
「あまりに順風満帆すぎると思ったら、やっぱりね」そんな風に私が頷いていたのは金曜日、2位と勝ち点7差、3位と10差という絶対首位を1週間、心安らかに満喫したアトレティコのリーガ戦48時間前のPCR検査でカラスコとエルモーソの判定が出ず。もう1度、検査をして陰性となるまで、チーム練習に参加できないと聞いた時のことでした。いえ、先週末、3-1と逆転勝ちしたバレンシア戦でエルモーソは足首のネンザが治って先発に復帰。エレーラもベンチに入っていたので、チームに現在、負傷者はおらず、欠場確定なのはFA(イングランド・サッカー協会)から、10週間のサッカー活動禁止処分を受けているトリッピアーだけなんですけどね。諸々の事情で目下、人出不足に悩んでいるお隣さんや今週ミッドウィークはコパ・デル・レイ16強対決、来週もグラナダとの準々決勝と忙しいバルサなどから見れば、全然、余裕かと思うんですが、何せ、アトレティコ戦の後、選手1人に陽性、金曜にも2人目が見つかったバレンシアなど、どこぞのクラブでコロナ感染者発生のニュースはもう、日常茶飯事になっていますからね。その割に女子リーガ1部や2部Bでこそ、クラスター発生により、試合が延期になったケースはあったものの、男子リーガ1部ではまだ今季、被害が出ていないのはありがたいんですが、それもいつまで続くことやら。だんだんCL16強対決が近づいてきたせいか、コロナ第1波により、2ndレグ半ばでシーズンをぶった切られた昨季3月の悪夢を思い出してしまうのは、単に私が心配性なだけなんでしょうかね。


まあ、アトレティコのことは一旦、脇に置くことにして、今週ミッドウィークにあったコパ16強対決でマドリッド勢がとうとう全滅してしまったことをまず、お伝えしておかないと。ええ、水曜には2部の弟分ラージョがエスタディオ・バジェカスにバルサを迎え、何とか、前半は0-0と健闘したんですが、後半18分、アルバロ・ガルシアのシュートをGKネトが弾いたところ、フラン・ガルシアが押し込んで先制点を挙げたことが皮肉も相手に火を点けることに。というのも先日、スペイン・スーパーカップ決勝でアスレティックに敗れ、バルサで最初のタイトルを逃したクーマン監督は、「Sabemos que es el camino más corto para ganar algo/サベモス・ケ・エス・エル・カミーノ・マス・コルト・パラ・ガナール・アルゴ(何かを勝ち取るのに最短の道だとわかっている)」とコパを重視。

失点から間もなく、スタメンだったトリンコン、リキ・プッチ、ジュニオル・フィルポの3人を一気にデンベレ、ペドリ、ジョルディ・アルバら、ベンチで温存していたレギュラーに代えると、その効果が1分も経たないうちに現れたから、驚いたの何のって。そう、25分にはデ・ヨングのスルーパスをグリーズマンが受け、メッシにアシスト。例のスペイン・スーパーカップ決勝でレッドカード退場して、ここ2試合、出場停止だったキャプテンのシュートにはそこまで、八面六臂の活躍だったGKディミトリエフスキも成す術がありませんでしたっけ。その頃には格上相手に走り疲れていたラージョだったせいもあり、34分にもジョルディ・アルバのラストパスをデ・ヨングに決められ、最後は1-2で敗退してしまいましたが、彼らの優先目標は現在、プレーオフ圏4位という順位を改善して、1部に直接昇格できる2位までに入ることですからね。それでなくてもコロナとケガで戦力減退しているイラオラ監督のチームにとっては、丁度いい幕引きだったんじゃないでしょうか。

そして翌木曜、ここまで1回戦から、マドリッドの2部Bチームは無観客の縛りがないのを最大限に利用。ホームのマリアーノ・ゴンサレスにファンを入れて、バダホス(2部B)、ラス・パルマス(2部)、そしてエイバルを破る快進撃を見せてきたナバルカルネーロも相応というか、リーガも7位、2月にはEL32強対決のナポリ戦も控えているとあって、今季は全方位臨戦態勢にあるグラナダが相手だったせいですかね。0-6という大敗を喰らってしまったんですが、その後の時間帯にプレーした、32強対決でレアル・マドリーを破って大金星を挙げたアルコジャーノもクーマン戦略を使ったアスレティックに1-2と逆転負け。

マルセリーノ監督は後半から、ラウール・ガルシア、ムニアイン、最後はダニ・ガルシア、ウィリアムスも投入と、先日のスペイン・スーパーカップ優勝に飽き足らず、4月3日に当面、無観客で開催されることになったレアル・ソシエダとの2019-20シーズンコパ決勝、更には同月17日に開催予定となった今季のコパ決勝も準々決勝でベティスを破れば、視野に入ってくるって、うーん、全部、会場はセビージャ(スペイン南部)のカルトゥーハなんですけどね。万が一、そこで3連覇なんてことになったら、サン・マメスからの引っ越しを考えてもいいかも。まあ、それは冗談ですが、この16強対決でいよいよ、2部Bチームは消滅。来週の準々決勝はオサスナと延長戦までスコアレストローとし、PK戦を5-4で制した2部のアルメリアがセビージャと対戦することになった以外、1部チーム同士の対戦となりましたっけ。

一方、その間、コパ早期敗退組のマドリッド1部3チームはヒマで、ずっと週末のリーガ戦を待ち侘びている状態だったんですが、とりあえず、土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、エスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)にレバンテを迎えるマドリーの状況から、話していくことにすると。いやあ、実は予想が狂って、この試合に使えるトップチームの選手がたった16人しかいないんですよ。というのもすでにヨビッチは古巣のアイントラハト・フランクフルトにレンタルで戻り、2試合で3得点という、水を得た魚のような復活ぶりを見せているのはともかく、水曜にはウーデゴールのアーセナルへのレンタル移籍も正式に発表。

それ以上に計算外だったのは、負傷からの復帰が見込まれていたカルバハル、そしてキャプテンのセルヒオ・ラモスも間に合わず。この試合でもナチョと共にコロナ感染による自宅隔離中のジダン監督に代わって指揮を執るダビド・ベットーニ第2監督など、「Cada semana estará mejor, ahora tenemos la suerte de tener solo un partido por semana/カーダ・セマーナ・エスタラ・メホール、アホラ・テネモス・ラ・スエルテ・デ・テネール・ソロ・ウン・パルティードー・ポル・セマーナ(週ごとに良くなっていくだろう。ウチには今、試合が週1回という幸運がある)」と言っていたんですけどね。おまけに先週のアルコジャーノ戦でのフル出場を含め、ここまで20試合連続スタメンだった、右SB兼任のルーカス・バスケスも筋肉痛でダウンとあって、とりわけDF陣がオドリオソラ、バラン、ミリトン、メンディ、マルセロの5人しかいないというのは辛いところかと。

更にロドリゴは長期離脱中、バルベルデもあと2週間かかるため、土曜の試合の招集リストにはチュスト、ブランコ、アリバスの3カンテラーノ(RMカスティージャの選手)が入りましたが、さあて。前節のアラベス戦ではジダン監督の不在にも関わらず、1-4と快勝したマドリーでしたが、今度の相手、レバンテは火曜のコパで直前のリーガでは2-2と引分けていたバジャドリーを2-4で下し、来週にはジローナ(2部)に0-1で勝ったビジャレアルとのコパ・ダービーを戦うとあって、気勢が上がっていますからね。AS(スポーツ紙)などによると、どうやらこの先、ウエスカ、ヘタフェ(延期されていた1節)、バレンシア、バジャドリーと2月24日のCLアタランタ戦1stレグまでにあるリーガ5試合に全勝して、お隣さんとの勝ち点差7を詰めるという計画がマドリーにはあるようですが、まずはレバンテ戦でその決意を示してくれないといけませんよね。

そして日曜にはまず、弟分のヘタフェが午後2時(日本時間午後10時)から、コリセウム・アルフォンソ・ペレスでアラベス戦となるんですが、実はこちらも守備陣の頭数に不安が。ええ、ここ2試合、ケガで出られなかったオリベイラがコロナ陽性となったのはまさに泣きっ面に蜂ですが、それ以外にもジェネが累積警告による出場停止。チェマとティモルにも体調面で不安があるとあって、ダミアン、エチェイタ、ニヨムに誰を加えて最終ラインを組むかはボルダラス監督も頭の絞りどころかと。おまけに前節はアスレティックに5-1と大敗しているため、守備の連携システムの総点検も必要ですしね。ただ、今度はマチン監督から、アベラルド監督に代わってもなかなか、調子が上向きにならない相手とあって、2連勝したエルチェ戦、ウエスカ戦のようにアレニャや久保建英選手がチャンスを演出してくれれば、現在13位という順位を改善することができるかもしれません。

え、それで天下の首位チーム様は日曜午後4時15分からのカディス戦に備え、着々と準備を進めているのかって?そうですね、最初に話したコロナ疑惑の起きる前日、木曜には私もワンダ・メトロポリターノまで練習を見に行ったんですが、ここ数日、暖かい日が続いたため、もう暴風雨フィロメナで積もった雪は影も形も見えず。練習参加だけは許されているトリッピアーも含め、選手たちは和気藹々とメニューをこなしていたんですが、丁度、互いにコパがないもの同士となった11位のカディスとの一戦には、この冬の市場でオリンピック・リヨンからレンタル移籍してきたFWデンベレのデビューも期待できるかも。

いえ、当人はまだスペイン語がわからず、シメオネ監督とはレマルの通訳を介してコミュニケート中。そのレマル自体、本人が最近のインタビューで「アトレティコのシステムとサッカースタイルに適応するのに長い時間がかかった」と言っていたぐらいなので、そう簡単ではないのかもしれませんけどね。おまけにコパ2回戦のコルネジャ(2部B)戦に主力を連れて行かず、自業自得でバルサやアスレティックのレギュラー投入による逆転勝利という手が使えなかった彼らはそれ以来、試合が週1ペースに。よって、疲労によるローテーションの必要性もないため、なかなか控え選手が出番をもらうのも難しくなっているんですが、2月後半には延期されていた2節レバンテ戦やCLチェルシー戦もあって、週2ペースが戻って来ますからね。

できれば、その前にデンベレも試合に出られるようになって、リーガで今季ここまで12得点、セビージャのエン・ネシリと並んでピチチ(得点王)レーストップを走るルイス・スアレスを助けてあげられるようになればありがたいかと思いますが、さすがに「全てのボールを争って、いつでも勝利を求める。1対1を避けずに常に前に向かってプレーする。それがアトレティコのDNAで、それが自分にあると感じている」(レマル)という域に達するのはちょっと難しい?ちなみにカディスには先日、サポンジッチがレンタル移籍していますが、いきなり古巣対決というシーンにお目にかかるかもしれないのも不思議な偶然ですよね。

そして最後に2部の弟分、レガネスが火曜にここリーガ5試合白星のなかったマルティ監督を解任。木曜には2013年には2部Bから2部へ、その2年後には1部初昇格を遂げ、その後、2年間残留を達成したクラブの大恩人であるアシエル・ガリターノ監督の復帰が決まったことを報告しておきますが、まだシーズンは折り返したばかりですからね。一応、今も彼らは昇格プレーオフ圏の6位に入っていますし、この先、直接昇格圏の2位までの勝ち点差11も少しずつ、縮めていければいいかと。そのガリターノ監督再デビューとなる初戦は月曜午後7時(日本時間翌午前3時)からのルーゴ戦。前節のラル・パルマス戦で退場したブスティンサ、ハビ・エルナンデスの代理を誰が務めるのかとか、マルティ監督下ではレギュラーだった柴崎岳選手がそのステータスを保持できるのかとか、気になることは幾つかあるものの、来季はスタンド満員のブタルケで再び1部の試合が楽しめることを今は祈っています。

【マドリッド通信員】 原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
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もう1つの戦いが始まる…/原ゆみこのマドリッド

「とにかく不安しかないわよね」そんな風に私が溜息をついていたのは月曜日、すでに前日にはブカレスト(ルーマニア)入りしていたシメオネ監督の記者会見ライブ配信をツイッターで見ていた時のことでした。いやあ、例年であれば、リバプールと対決した昨季などと同様、イギリスメディアも大量に詰めかけたワンダ・メトロポリターノのコンフェレンスルームで、CL決勝トーナメント前の華々しい雰囲気を味わっていたはずなんですけどね。あれから1年、一向に収まらないコロナ禍のせいで、記者会見と言えば、事前にクラブに選ばれた記者がズーム越しに質問する形式はリーガも同じとはいえ、まさか、コロナ変異株隆盛によるイギリス人へのスペイン入国規制のため、ホームでぬくぬくとプレーできるはずだったアトレティコまでが海外遠征って、今季も最初から、ハードルが高くない? いえ、それでもシメオネ監督は「Nosotros tuvimos que volar cuatro horas, el Chelsea tuvo que volar seis horas.../ノソトロス・トゥビモス・ケ・ボラール・クアトロ・オラス、エル・チェルシー・トウボ・ケ・ボラール・セイス・オラス(ウチは4時間のフライトをしないといけなかった。チェルシーは6時間…)」と、あたかも2時間、機内で過ごす時間が少なかったことをアドバンテージのように言っていましたけどね。一応、スタディオヌル・ナツィオナルは2012年、アトレティコ監督就任初年度に彼がEL優勝を遂げ、クラブに16年ぶりのタイトルをもたらしたゲンのいい場所とあって、選択肢としては悪くないですし、たとえ、ワンダでやったとしても無観客なのは同じ。となると、あとちょっとの押しが必要な時、ファンの応援が得られないのは先日のレバンテ戦と一緒ではあるんですが…。 そう、コロナ禍中の変則リーガの妙で先週は水曜に引き分けたのに続き、土曜もレバンテと戦ったアトレティコだったんですが、2019年12月のバルサ戦以来となる、ホームでの敗戦を喫してしまったんですよ。それも辛抱した甲斐あって、ようやく私も今季初めてスタジアム観戦する許可をもらえたリーガ戦だったため、気合を入れてキックオフを待っていたんですが、もしや、2月にしては珍しい程の暖かい午後4時過ぎの陽気が選手たちをシエスタ(昼寝)気分にさせてしまった?ここ6試合連続で失点している彼らの最初のヒヤリは前半7分。ロチーナが自陣から放ったロングボールに抜け出したモラレスをシュート寸前、この日はベルサイコがケガで欠場していたため、右のカリレーロ(長い距離をカバーするSB)を務めていたマルコス・ジョレンテが背中を押したため、かろうじてボールがゴールから逸れてくれることに。 これでも目を覚ますことのなかった彼らは30分、とうとう痛い目を見る破目になります。今度はレバンテが左サイドから入れたクロスをフェリペもヒメネスもクリアできず、落ちたボールを追ったコンドグビアも何をためらったか、コマンダンテ(司令官)、モラレスに先を越され、そのシュートがGKオブラクを破ってしまうんですから、困ったもんじゃないですか。おまけに後半9分には先週、超特急で左太ももの故障を治し、水曜にはバルディの先制点を招く大ポカを犯していたヒメネスがまたしても負傷。それを機にコロナ隔離から戻って来たレマルを入れ、シメオネ監督がアタッカーを増やしたのはいいんですが、ホント、今季のウルグアイ代表CBのケガの多さには悩まされますよねえ。 その後、徹底抗戦に出た彼らは14分にはルイス・スアレスのFKがゴールポストを直撃、続いてゴール前のラストパスを2度続けて、ジョアン・フェリックスが撃ち損じてみたり、21分にも彼は強烈なvolea(ボレア/ボレーシュート)を放ったんですけどね。それも水曜に大活躍した正GKアイトール・フェルナンデスではなく、この日はレバンテをコパ・デル・レイ準決勝進出に導いた23才のカンテラーノ(下部チームの選手)、カルデナスに弾かれ、いえ、当人も「ほぼレギュラーのスタメンだったから、先発を言われて、ボクもビックリしたよ。Llegué a preguntarle a Aitor si le pasaba algo/ジェゲ・ア・プレグンタールレ・ア・アイトール・シー・レ・パサバ・アルゴ(何かあったのかと、アイトールに訊いちゃうぐらいにね)」と言っていたんですけどね。 最後は当日、コロナ明けとなり、チームに合流した新入団のFWデンベレ(ビジャレアルから移籍)まで投入し、シュート28回、うち枠内11回、CKも12回ありながら、1点も取れないって、一体、どうなっている?それどころか、ロスタイム5分にオブラクがCKの全員攻撃に加わったところ、彼がダニ・ガルシアにゴール前で潰されている間、ジョレンテがエリア外にクリアされてきたボールを繋ごうとして、デ・フルートスへパスミス。ここから、一気にカウンターが始まり、もちろんオブラクも追ったものの、遠い距離からガラ空きのゴールへのシュートが決まってしまうとは、開いた口が塞がらないとはまさにこのこと(最終結果0-2)? うーん、実は似たような光景は2013年のEL32強対戦ルビン・カサン戦1stレグでも私は見ていて、あの時は今や影も形もないビセンテ・カルデロンで何とか、1-1の同点にしようと、GKアセンホ(現ビジャレアル)が全員攻撃に加わったところ、逆に0-2にされてしまう始末。2ndレグでも0-1でしか勝てず、前年度王者なのに早期敗退してしまったという苦い思い出あるんですが、何より怖いのは、いえ、アトレティコの直近2得点がコレア、ジョレンテ、どちらも敵に当たってのラッキーゴールだったことからも、今季はこれまであまり不自由しなかった決定力が落ちてきているような気はしていたんですけどね。 エルモーソも「得点するのに十分なチャンスはあったけど、faltó la fortuna de meterlas/ファルトー・ラ・フォルトゥーナ・デ・メテールラス(それをゴールにする幸運が欠けていた)」と言っていたんですが、いよいよシーズンの重大局面を迎えて、ツキが変わってしまったようなのは心配かと。何せ頼りのルイス・スアレスもここ3試合不発、更にはCLのアウェイゲームでは2015年9月以来、27試合連続ノーゴールという不振を囲っていますからね。唯一、カンプ・ノウの外で得点した8月のCL準々決勝バイエルン戦も終わってみれば、2-8でバルサは大敗と焼石に水でしたし、この火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのチェルシー戦では果たして、誰がゴールを決めてくれるのやら。最近の失点癖の方も怖いんですが、こちらはレバンテ戦では出場停止だったサビッチがサウールと共に復帰。欠場するのは2月末にFA(イングランド・サッカー協会)のサッカー活動禁止処分が終わるトリピアー、負傷のヒメネス、ベルサイコ、カラスコ、そしてまだコロナ陰性が出ないエレーラとなります。 え、CLはゼロからのスタートだけど、アトレティコはまたしてもお隣さんに距離を詰められてしまったんじゃないかって?いやあ、その通りで、レバンテ戦後のシメオネ監督はレアル・マドリーの試合が夜だったためか、まだ、「Es lógico encontrar obstáculos y luego cuando consigues el objetivo lo disfrutas mucho más/エス・ロヒコ・エンコントラール・オブスタクロス・イ・ルエゴ・コアンドー・コンシーゲス・エル・オブヘティーボ・ロ・ディスフルタス・ムーチョ・マス(障害があるのは理に適っているし、その後、目標を達成した時、より楽しめる)」と楽観的だったんですけどね。負傷者多発により、「tenemos 11 jugadores, con Courtois 12, todos los demás son canteranos/テネモス・オンセ・フガゴーレス、コン・クルトワ・オンセ、トードス・ロス・デマス・ソン・カンテラーノス(ウチには11人、クルトワを入れて12人の選手がいて、あとは皆、カンテラーノ)」(ジダン監督)という状態のマドリーがバジャドリーとのアウェイ戦を見事、勝利で飾ったその日の午後11時には実際、何を思ったことやら。 そう、イスコ以外のトップチーム選手が全員、スタメンとして出場した彼らは、いえ、序盤にGKクルトワがオレジャナ、ヤンコの連続シュートをparadon(パラドン/スーパーセーブ)、アルカラスの一撃も弾くなど、八面六臂の活躍で失点を防いでくれたんおかげもあったんですけどね。左太ももを痛めたベンゼマに代わり、CFを務めたマリアーノのゴールは2度共、オフサイドを取られてしまったため、前半は0-0のまま、終了することに。後半もまずはクルトワが、メンディのクリアミスから、オレジャナが放ったシュートを弾いて始まったんですが、前線がパッとしなくても、セットプレーでゴールが奪えるのが今季のマドリーの強み。まだセルヒオ・ラモスはリハビリ中でも、20分にはクロースのFKをカセミロが頭でジャストミートして、虎の子の1点を挙げているんですから、本当に羨ましい。 実際、彼はその前にもクロースの蹴ったボールを2度、ヘッドで外していて、これは3度目の正直だったんですけどね。その直後、ジダン監督がマリアーノ、アセンシオ、ビニシウスの前線をイスコ、アリーバス、そしてマドリーのトップチームデビューとなるウーゴ・ドゥーロ(ヘタフェからレンタル移籍)に総取っ替えしたように、それ以外はほとんどピンチもなく過ごしたせいでしょうか。バジャドリーのセルイオ・監督も「相手のセットプレーについては今週、ずっと守備練習をしていたが、結局、やられてしまった」と悔やんでいたんですが、勝負とはそういうもの。そのまま、マドリーが0-1で勝利し、首位アトレティコとの差を勝ち点3に縮めることになりましたっけ。 まあ、リーガに関しては次節、日曜にアトレティコがビジャレアル戦、マドリーは月曜にレアル・ソシエダ戦をプレーした後、3月7日にワンダでのマドリーダービーで雌雄を決することになるんですが、今週は前者同様にCL16強対決1stレグ第2陣のマドリーも水曜にはアタランタ戦に挑まないといけないんですよ。それがまた、間の悪いことに、「CL決勝やリーガの優勝決定戦だったら話は違うが、no vamos a arriesgar con Benzema porque la temporada es larga/ノー・バモス・ア・アリエスガール・コン・ベンゼマ・ポルケ・ラ・テンポラーダ・エス・ラルガ(ベンゼマについて、危険を冒すことはしない。シーズンは長いからね)」とジダン監督も言っていたように、ミニ肉離れのエースはもちろん、その他、8人の負傷者は誰1人、ベルガモ(ミラノから1時間の街)遠征に参加できず。 要はバジャドリー戦とまったく同じメンバーで戦わないといけないんですが、問題は先週末もセリアAでナポリに4-2と勝利していたように、アタランタは得点力が極めて高いチームだということ。となると、カセミロの頭だけでは撃ち合いには心もとないですし、おそらく3月16日の2ndレグにはケガ人も減っているはずなので、水曜午後9時からの一戦では、何が何でもremontable(レモンタブレ/逆転可能)な結果を出すのが必須。ええ、昨季の16強対決で当たったバレンシアも初戦、イタリアで4-1と大敗し、ホームではスペインでコロナ禍による最初の無観客試合となりながら、3-4まで頑張ったものの、2試合連続4失点を喰らっていますからね。エスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)での2ndレグもファンの応援は望めないですし、マドリーも3年連続16強敗退でCLが早く終わらないよう、ここは0-0とかで済ませられれば一番、いいのかもしれません。 そしてマドリッド1部の弟分、ヘタフェは金曜のベティス戦を1-0で落とし、ここ6試合白星なしとなりながら、アンヘル・トーレス会長が今週土曜のバレンシア戦、次のバジャドリー戦は様子見に。よって、ボルダラス監督の下、スランンプ脱出のための練習を続けているんですが、実は日曜には久々に今季は2部でプレーするお隣さん、レガネスの試合を見に行くことができたので、その報告もちょっとしておくと。いやあ、リーガの感染防止策もあって、キックオフの1時間前にブタルケに着いたところ、レガネスも対戦相手のテネリフェもまだスタジアム入りしていなかったのにはビックリしたんですが、理由は至極明快。 閉鎖空間であるロッカールームの使用が15分以内と定められているせいで、ホームのレガネスの選手たちは練習場で着替えてから、バスで来ると言われ、スタンドの上から、眺めていたら、いきなり途中の道に白い煙が出現。どうやら、スタジアムに入れないサポーターたちがロータリーでbengala(ベンガラ/発煙筒)などを焚いて、チームバスを見送っていたようですが、そうですよねえ。あの熱いレガネスファンたちが、ずっと無観客試合だからといって、おとなしくしているはずはなし。それも5節前にマルティ監督が成績不振で解任となり、2016年に1部初昇格を果たしてくれた英雄、アシエル・ガリターノ監督が戻って来てくれたとなれば、ますます、車で10分程の隣町のチームと来季は再び、トップリーグで肩を並べたいという願いが大きくなるのは当然だったかと。 試合の方は前節、ミッドウィークのアルメリア戦から先発復帰した柴崎岳選手もリピートしてフル出場。守備の堅かったテネリフェに手こずったものの、後半8分にはCKから、ハビ・エルナンデスのシュートが決まり、後半ロスタイムのシプチッチのゴールがVAR(ビデオ審判)でオフサイドとなったのもあって、レガネスが1-0で勝利したんですが、やっぱり物足りないですよね。終了の笛が鳴って湧き上がる歓声もなく、淡々と選手たちが引き上げていくのは。昨季、兄貴分のマドリーは無人のディ・ステファノでリーガ優勝を祝ったものの、ガリターノ監督就任から、これで5連勝。直接昇格の2位まで勝ち点3差の4位となったレガネスが1部復帰を決める際には、スタンドのファンと喜びを分かちあえるようになっているといいんですが…とりあえず、マドリッドのスタジアムに大勢が駆けつける最初の機会は木曜から始まる、55才以下の教職員を対象にしたアストラゼネカのワクチン接種会場の1つとなるワンダ・メトロポリターノとなるようです。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2021.02.24 02:30 Wed
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大事なのは目先の試合の方なんだけど…/原ゆみこのマドリッド

「今、どっちがいいのか訊かれてもね」そんな風に私が肩をすくめていたのは金曜日、リーガ戦を翌日に控えたジダン監督への質問の半分近くが、エムバペとハーランドに関してだったのを知った時のことでした。いやあ、確かにCL16強対決1stレグ第2陣のレアル・マドリーの試合がなかった今週、火曜には22才のFWがカンプ・ノウでハットリックの大爆発。PSGが1-4と圧勝し、昨季準々決勝バイエルン戦での8-2負けの悪夢を彷彿させるダメージを永遠のライバル、バルサに与えることになったんですけどね。 すると翌水曜には、エムバペに負けじとばかり、20才のノルウェイ人CFがサンチェス・ピスファンで2ゴールを挙げ、ドルトムントがセビージャに2-3で先勝したんですが、まったく運命とは皮肉なもの。というのも2人共、ここ長らく、レアル・マドリーの次代ギャラクティコ候補として、名前が挙がっていたため、スペインのスポーツメディアはどちらをこの夏、ペレス会長が獲得すべきかという議論で大盛り上がりすることになったから。 一応、私もエムバテが来たら、ポジションが被って、2年前、チェルシーに1憶ユーロ(約128憶円)払ったアザールの影がますます薄くなるんじゃないかとか、すでにジョルディ・アルバやピケと試合中、スペイン語で口論しているシーンが目撃されたエムバテに比べ、ハーランドは同胞のウーデゴーア(アーセナルにレンタル移籍)のようにチームメートと馴染むのに時間がかかるんじゃないだろうかとか、少しは考えたりもしていたんですけどね。現実的にはどちらも、移籍金1~2億ユーロといった超高額になることから、夢見ることすら、不可能なアトレティコのシメオネ監督まで、トバッチリを受けて質問される破目になるとは。 そのせいか、「2人共、異なる特性を持った偉大な選手。Si alguien los pudiese tener juntos tendría un equipazo/シー・アルギエン・ロス・プエディエセ・テネル・フントス・テンドリア・ウン・エキパソ(どこか両方揃って獲得できるクラブがあれば、凄いチームを作れるだろう)」とちょっと、一線引いたところから話していたりもしたんですが、このコロナ不況の折、天下のマドリーとはいえ、2人いっぺんにというのはムリなこと、ちょっと当てつけていた?ただ、それ以前に今週末のやりくりにすら、四苦八苦しているジダン監督にそんな質問ばかりというのも何だか、マドリー番記者たち自体、すでに今季より、来季を見たがっているような気がするのは私だけでしょうか。 まあ、マドリーの新たな苦境はまたあとでお話しすることにして、先にお隣さんが水曜に戦った、延期されていた2節のレバンテ戦がどうだったか、報告していくことにすると。いやあ、それがいよいよ、とっておきの仮想勝ち点を具現化するチャンスだったんですが、早くも前半17分にアトレティコは失点。それも超特急でケガを治して先発に戻ったヒメネスが自陣前でボールを失くし、バルディに決められているという情けない有り様で、まあ、最近の彼らはこれで6試合連続、計8失点と、シメオネ体制では今までなかった守備のポカが続いていますからね。 同時にremontada(レモンターダ/逆転劇)も珍しくなくなっていたため、私も焦らず見ていたところ、案の定、37分には短いCKで始まったプレーから、マルコス・ジョレンテがシュート。そのボールがロベル・ピレスの頭に当たって同点弾となっているのですから、やっぱり、ノッている選手にはツキも味方してくれる?とはいえ、この日はレバンテのGKアイトル・フェルナンデスも冴えていたか、その1分後にはルイス・スアレス、ジョレンテの一撃をどちらもparadon(パラドン/スーパーセーブ)で防がれ、ハーフタイム前に逆転することはできませんでしたっけ。 そして後から考えると、悔やんでも悔やみきれないチャンスが水の泡を消えたのは後半2分、スアレスのシュートが弾かれた後、転がったボールをフリーで拾ったコレアが、いやあ、彼の場合は先週末のグラナダ戦のように絶対、敵DFに当たるだろうなというシュートが、やっぱり当たりながら、意表を突いて決勝点になってしまったりと、常日頃から、人の予想を超えるところがありますからね。その日はゴール1メートル前から天高く撃ち上げて、見る者全ての目を丸くさせていたんですが、まあ、この日はスアレスが今年になって、初めて2試合連続ノーゴールだったというのが一番、堪えたかと。39分、やっとコロナ陽性が消え、途中出場できたジョアン・フェリックスからスルーパスをもらって、サウールが決めたゴールもオフサイドだったため、試合は1-1の引き分けで終わることに。 え、それでも2位マドリーとの差は勝ち点6に、3位のバルサとの差は勝ち点9に広がったんだから、それ程、気にすることはないんじゃないかって?その通りで、試合の終盤、クレルクの強烈シュートを弾いて土壇場の敗戦を回避。揺るぎない存在感を示してくれたGKオブラクも、昨今の失点ペースに不満はもちろんあるでしょうが、「vamos partido a partido a ver si hacemos lo suficiente para estar ahí arriba o no/バモス・パルティードー・ア・パルティードー・ア・ベル・シー・アセモス・ロ・スフィシエンテ・パラ・エスタル・アイー・アリーバ・オ・ノー(ウチは1試合、1試合やってって、上にいるのに十分なだけ、できるかどうかだね)」と言っていましたしね。 むしろ、今は変則日程の妙で、この土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)、今度はワンダ・メトロポリターノで再戦となるレバンテから、勝ち点3を奪うことに集中しないといけませんが、実は試合前日には悪いニュースといいニュースが。というのもカラスコがグラナダ戦で左足に打撲を受けており、水曜も途中までプレーしたんですが、今週末は大事を取って、お休みすることに。来週の火曜、イギリス勢がスペインに入国できないため、ルーマニアのブカレストに河岸を変えて開催するCLチェルシー戦1stレグの出場も微妙と言われていますが、代わって、コロナ隔離中だったレマルが陰性となり、復帰が可能になったのは不幸中の幸いだったかと。デンベレも土曜の朝にはチームに合流できそうで、あとはエレーラを待つのみなんですが、サウール、サビッチの2人は累積警告により、土曜は出場停止。スアレスもあとイエローカード1枚に迫っているため、注意が必要となっています。 そしてアトレティコのコロナ禍など、笑い話になってしまいそうなほど、今季は負傷禍に見舞われているお隣さんはというと。いやあ、災いが災いと呼ぶと言いますか、先週末のバレンシア戦で復帰したばかりのカルバハルが前半途中で再負傷、全治6~8週間となってしまったのも大打撃だったんですが、この木曜の練習では頼みの綱だったチーム内ピチチ(得点王)のベンゼマが左太ももを痛め、来週水曜のCLアタランタ戦1stレグまで危うくなってしまったから、さあ大変!何せ、1月の市場でヨビッチがアイントラハト・フランクフルトにレンタル移籍してしまった後、他にCFと言えば、マリアーノしかいませんからね。 これで負傷者が9人となり、トップチームのフィールドプレーヤーがたった11人だけとなれば、え、もしや、スタメンに入れないのはイスコだけ?「ベンゼマが大事なのはわかっているが、ケガしているんだから、tenemos que pensar en los que van a estar/テネモス・ケ・ペンサル・エン・ソル・ケ・バン・ア・エスタル(いる選手たちのことを考えないと)」というジダン監督はRMカスティージャ(マドリーのBチーム)のチュスト、ミゲール、アリーバス、ブランコ、そして弟分のヘタフェからレンタルで修行に来ているウーゴ・ドゥーロをヘルプとして招集していますけどね。土曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのバジャドリー戦はそれで乗り切れても、昨季もCL16強対決でバレンシアをボコボコにしたアタランタに立ち向かう際にはかなり不安が残るかと。 とはいえ、負傷者大量発生に悩んでいるのはバジャドリーも同じで、こちらも6人いる上、オラサが出場停止という逆境も。セルヒオ監督も早く降格圏の18位を離れたいところでしょうが、今季のマドリーには下位チームから、取りこぼす悪い癖があるところを上手く利用できるかどうか。その辺はいざ、試合が始まってみないことには、相手がどういうモードで立ち向かってくるのか、わかないところがあるんですが…。 そんな兄貴分たちの横で、何かますますマズいことになっているんですよ、金曜に24節の先陣を切ったヘタフェが。そう、前節のレアル・ソシエダ戦でまた退席処分を受けたボルダラス監督がベニト・ビジャマリンのプレス用ボックスから見守る中、3CBの5人DF制でスタートした彼らは、ベティスにほとんどボールを握られていた前半をかろうじて無失点で凌いだんですけどね。後半に入り、22分にアンヘルがアレニャに代わってから、だんだん攻撃できるようになっていったものの、せっかくのアランバリの絶好機も枠を外してしまっては。それどころか、その直後、30分にはこの冬、ビジャレアルから移籍してから、ずっと先発を務めているCBチャクラがエリア内でボルハ・イグレシアスの顔を後ろ手で払ったとして、ペナルティを取られてしまうんですから、一寸先は闇とはまさにこのこと? でも大丈夫、この時はカナレスのPKの方向を見事に読んだGKダビド・ソリアがセーブに成功。失点せずに済んだため、再び攻勢に転じられるかと思ったんですけどね。ようやく36分になって、久保建英選手がピッチに登場した後、悪夢が繰り返されるんですから、まったくたまったもんじゃありません。ええ、チャクラが今度はエリア内でボルハを倒し、またしてもPKを献上。カナレスと代わってキッカーに立ったボルハにはソリアも歯が立たず、残り6分で1-0とされてしまっては、いくらボルダラス監督が手持ちのFW、マタとウナルを投入して、土壇場の同点劇を目指したとて、悪い流れにドップリ浸っている今のヘタフェには叶いっこありませんって。 これでもう、彼らは5敗1分けと白星なしを6試合に更新と、いえまあ、まだ順位は14位のままですし、降格圏までは勝ち点3で、間に他のチームもいますから、絶望的とまでは言えないんですけどね。ヘタフェは2015-16シーズン、エスクリバ監督(先日、エルチェの監督に就任)を長く引っ張り過ぎて、12年ぶりに2部に戻ることになったなんてこともあったため、この度、アンヘル・トーレス会長がどこまで辛抱するのか、気になるところですが、こればっかりはねえ。 何はともあれ、次節のバレンシア戦では気分を切り替えて、また勝ち点を溜めていけるようになるといいんですが…そうそう、昨季はヘタフェもアヤックスに勝って、絶賛されていたEL32強対決1stレグではこの木曜、グラナダがナポリに、ビジャレアルもザルツブルクに2-0と快勝。イギリス勢入国禁止のため、トリノのユベントス・スタジアムでホームゲームを戦ったレアル・ソシエダだけが、マンチェスター・ユナイテッドに0-4と大敗していましたが、これはあまりアトレティコにとってはいい前例にならないかも。それにしてもホント、あのヨーロッパを風を切って歩いていたヘタフェがたった1年で、こうまで落ち込んでしまうとは、私も今はちょっと茫然自失状態です。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2021.02.20 22:45 Sat
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いよいよ保険を使う時が来た…/原ゆみこのマドリッド

「やっとCLが始まるのね」そんな風に私が感慨を深めていたのは月曜日、PSGの選手たちがバルセロナのホテルに到着した映像をお昼のニュースで見た時のことでした。といっても16強対決1stレグ1週目にプレーするのは、火曜にカンプ・ノウで試合をするバルサと水曜にサンチェス・ピスファンにドルトムントを迎えるセビージャ。マドリッド勢が登場するのは来週になるんですけどね。今のところ、スペイン国内の試合は無観客で、おそらくベルガモ(イタリア)でアタランタ戦に臨むレアル・マドリー、イングランドのチームが入国できないため、ブカレスト(ルーマニア)に河岸を変えてチェルシーと戦うアトレティコも同様のはずですが、あれはもう、遥か昔、1年前のことでしたかね。ワンダ・メトロポリターノを埋め尽くしたファンが割れんばかりの声援でチームを後押しして、前年度王者リバプールに見事、1-0で先勝したのは。 その後、コロナ流行第1波により、リーガやCLが中断する直前、アンフィールドでも2-3と勝利して、準々決勝に進出しながら、8月にリスボンで再開した一発勝負のファイナルエイトではライプツィヒの前にあえなく爆沈。またしてもアトレティコファンの期待を裏切ってくれたなんてこともあったんですが、今週の彼らはCLがない代わり、リーガ絶対首位復帰のための切り札を使えるんですよ。それは昨季夏のCL参加のため、今季開幕が段階的スタートとなり、延期されていた2節のレバンテ戦で、これと1月上旬、暴風雨フィロメナによる大雪により、3月10日開催となった18節のアスレティック戦は前節、セルタ戦終盤でうっかり追いつかれ、失った勝ち点2を回復するビッグチャンス。もちろん、それ以外の試合でも連勝街道を続けることが、その大前提ではあるんですが…。 まあ、先週末は順調でした。土曜午後2時という早い時間にマドリッド勢1部の先陣を切ったアトレティコはアウェイでグラナダに挑んだんですが、週中にケガをしたヒメネスが遠征に加われず、ようやくコロナ陰性となり、前日からチーム練習に加わったエルモーソがいきなり3CBの一角として、先発に復帰することに。一方、グラナダもコパ・デル・レイ準々決勝まで進んでいたせいか、ゴール供給源のソルダード、そしてコロンビア人のルイス・スアレスが負傷で休場。更にディエゴ・マルティネス監督によると、ドゥアルテ、エテキ、モントロ、ヤンヘル・エレーラ、ゴナロンスらも無理を押して出ていたせいか、前半はつつがなく、0-0で終わったんですけどね。 すると、アトレティコのウルグアイ人エース、スアレスがこの日は珍しく、シュートを失敗していたのもあったか、シメオネ監督は後半頭から、コンドグビアをベルサイコに交代。それまで右のカリレーロ(長い距離をカバーするSB)を務めていたマルコス・ジョレンテを前に出し、弾丸の数を増やすことに。それがドンピシャで当たったのが後半18分で、ええ、コケのパスから、敵エリア前を内側に移動した彼がシュートしたボールがGKルイ・シウバとゴールポストの狭い隙間に収まっているんですから、ビックリしたの何のって。 これにはシメオネ監督も「招集リストにすら入らなかった頃のマルコスの映像を見てもらいたいものだ。Le veíamos en los entrenamientos haciendo goles y decíamos que este chico no puede ser mediocentro/レ・ベイアモス・エン・ロス・エントレナミエントス・アシエンドー・ゴーレス・イ・デシアモス・ケ・エステ・チコ・ノー・プエデ・セル・メディオセントロ(練習でゴールを入れまくっているのを見て、彼がボランチでいるのはありえないと言っていたよ)」と、嬉しそうに話していたんですけどね。この日、今季リーガ7ゴール目を挙げたジョレンテが16得点でリーガトップに立つスアレスに続いて、チーム2番目の得点源になっているって、この辺はジョアン・フェリックスやコレアも少し見習ってくれないと。 ただ、その先制点によるリードはたった3分しか持たず、21分にはヤンヘル・エレーラのシュートがフェリペに当たってGKオブラクを破り、アトレティコは追いつかれてしまったんですけどね。その日はビトロも急性胃腸炎でベンチ入りできず、控えにはカンテラーノ(アトレティコBの選手)以外のアタッカーがいなかったシメオネ監督もセルタ戦同様、それ以上、コマを動かさなかったんですが、大丈夫。29分、ジョレンテから、折り返しのパスをもらったコレアが前に立ち塞がる敵DFをものともせずに撃ったところ、バジェホに当たり、軌道を変えたボールがゴールに入ってしまったとなれば、もしやこれぞ、suerte de campeon/スエルテ・デ・カンペオン(王者の幸運)? そのまま、彼らは1-2で勝利を挙げ、いえ、グラナダに「Hemos competido de tú a tú/エモス・コンペティードー・デ・トゥ・ア・トゥ(ウチは互角に戦った)」(ディエゴ・マルティネス監督)と言われてしまうのはちょっと、この先、ヨーロッパの一流チームを相手にするCLが控えていることを考えると、問題がなくはないんですけどね。といっても、エルモーソやカラスコはコロナ感染明け直後でしたし、いくらこの日、クラブ歴代2位に並ぶアトレティコ公式戦483試合出場を達成したキャプテン、コケなどが、「Tenemos una gran plantilla aunque tengamos bajas/テネモス・ウナ・グラン・プランティージャ・アウンケ・テンガモス・バハス(欠場者がいてもウチの選手層はとても厚い)。誰がピッチに入っても試合を片付けることができる」と胸を張ってもそうそう、いつまでも1試合12人で乗り切る訳にはいきませんからねえ。 日曜は練習休みにした後、月曜のマハダオンダ(マドリッド近郊)でのセッションではコロナ感染第2陣、自宅隔離10日間が過ぎたジョアン・フェリックスの復帰が期待されていたんですが、まだその姿は見られず。デンベレと共に火曜までに陰性が出れば、水曜午後7時(日本時間翌午前3時)から、シュタット・デ・バレンシアでのレバンテ戦にも間に合う可能性がありますが、さて。聞いた話では皆が皆、無症状という訳ではなく、中には熱が出た選手もいたそうなので、第3陣のレマル、エレーラも含め、週末土曜の24節レバンテ戦の後、来週火曜のチェルシー戦頃までには、すでに月曜からチーム練習に戻ったヒメネスも一緒に全員がプレーできるようになってくれるといいのですが。 まあ、そのレバンテも先週のコパ準決勝アスレティック戦1stレグまで、ずっと連戦が続いていたため、日曜のオサスナ戦ではロジェールが筋肉痛で出られず、キャプテンのモラレスもPKを失敗して、0-1で負けているというのはともかく、日曜試合となった他のマドリッド勢はどうだったかというと。それがちょっとマズいことになっているチームがあって、そう、弟分のヘタフェがまた負けてしまったんですよ。相手はレアル・ソシエダで、「Veníamos de encajar diez goles en tres partidos/ベニアモス・デ・エンカハール・ディエス・ゴーレス・エン・トレス・パルティードス(ウチは3試合で10失点していた)。彼らのせいではないが、チームは守備の堅固さを失っていた」というボルダラス監督はミッドウィークのマドリーとのミニダービー同様、アレニャ、久保建英選手をベンチスタートにし、再びトレードマークの4-4-2を採用。 そのおかげか、前半30分にスベルディアのクロスをオジャルサバルがvolea(ボレア/ボレーシュート)、ゴールバーに当たって跳ね返ったボールをイサクが押し込んだ1失点だけで済んだんですが、攻守のバランスを取るのは難しいですよねえ。満を持して、後半14分には新人2人を投入したんですが、アランバリも後で「si no pateamos al arco, va a ser imposible hacer un gol/シー・ノー・パテアモス・アル・アルコ、バ・ア・セル・インポシーブレ・アセール・ウン・ゴル(ゴールに向けてシュートしない限り、得点はできない)」と言っていた通り、枠内シュートが1本も放てず。そのまま0-1で負けてしまったから、どうしたらいいものやら。 おまけに後半ロスタイムにはボルダラス監督が、バルネチェアがドリブルしていたボールに足を出し、いえ、当人は「1度、ラインの外に出ていたから、すぐスローインするために止めようとした」と説明していましたけどね。これを妨害行為として、猛抗議したカルロス・フェルナンデスと口論になり、レッドカードを出されるって、あのお、セビージャ戦でも退場して、マドリー戦をエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)のプレスボックスで見た後、また金曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのベティス戦、ベニト・ビジャマリンのベンチにも入れないんですか?とりあえず、まだヘタフェは14位で降格圏との勝ち点差は3。その試合には守備の要であるジェネも処分が終わって戻れますが、どうにかして、ここ5試合白星なしという悪い流れを断ち切ってほしいものです。 そして続いて試合をしたのがマドリーだったんですが、いやまあ、ベルデベバス(バラハス空港の近く)でのバレンシア戦は相手に覇気が欠け、「no dábamos dos pases/ノー・ダバモス・ドス・パセス(2回のパスも続かなかった)」(ハビ・ガルシア監督)という、どこぞのチームのかつての悪癖に陥っていたせいもあったか、前半11分にはベンゼマのゴールで先制点をゲット。42分にもクロースがエリア前からシュートを叩き込み、後半、メンディのゴールはオフサイドで認められなかったとはいえ、2-0であっさり勝利したんですが、彼らの問題はいつになっても負傷禍から逃れられないこと。ええ、この日は1月2日のセルタ戦で負傷したカルバハルがようやく復帰したんですが、何と再び同じ右の太ももを痛め、前半27分、こちらもケガが治りたてのルーカス・バスケスに交代する破目になったから、さあ大変。 しかもカルバハルは前回より重傷で、全治6~8週間となれば、うーん、ルーカス・バスケスとのダブル欠場により、チャンスをもらったオドリオソラもウエスカ戦で脱落。その時はメンディを右SBに回して凌いだものの、その次のヘタフェ戦ではマルセロも負傷してしまったため、もう今週土曜のバジャドリー戦、そして来週水曜のCLアタランタ戦まで、ナチョもセルヒオ・ラモスとミリトンの離脱でCB専任となっている折、メンディとルーカス・バスケス、唯一、元気な2人のSBに何事も起こらないのを祈るばかりかと。ちなみに今季のマドリーは際立って負傷が多く、ここまで累計が40回。カルハバルを始め、アザールなど、何度もケガしている選手がいるので、凄い数字になっているんですが、比べて25回にしかならないお隣さんなど、全然いい方だった? うーん、ディ・ステファノのスタンドで応援していたラモスも左ヒザ半月板を手術したとあって、当分、戻れませんしね。その他、ベルベルデ、ミリトン、ロドリゴと現在、8人もの負傷離脱者を抱えているとあっては、ジダン監督がカンテラーノ(RMカスティージャの選手)にヘルプを頼むのも仕方ありませんが…前節ヘタフェ戦で先発したマルビンも試合中にケガをしていて、日曜は出られなかったって、もしやマドリーでは負傷がコロナ並に伝染るんですかあ? いえ、もちろんそんなことはなく、ジダン監督も「Tantas lesiones no son mala suerte, estamos preocupados/タンタス・レシオネス・ノー・ソン・マラ・スエルテ、エスタモス・プレオクパードス(これだけの負傷者発生は運が悪いからじゃない。心配している)」と言っていたんですけどね。ただ、今年になって、コパ勝ち抜けで試合数が多くなったチームとは違い、マドリーはスペイン・スーパーカップにも準決勝敗退と、アトレティコ同様、ほとんど週1ペースでしたし、来週のCLが済めば、また余裕日程に戻りますからね。3月16日のアタランタ戦2ndレグまでには何人か、復帰してくる選手もいるんじゃないかと思いますが、こればっかりはねえ。何はともあれ、当面の課題は、ミッドウィークのリーガ戦でアトレティコが勝ち点差を8に増やさないことを願いつつ、リーガ首位決戦となる7日のマドリーダービーまで、現存戦力で乗り切っていくことになりましょうか。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2021.02.16 22:30 Tue
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だんだん差が縮まってきた…/原ゆみこのマドリッド

「希望者、絶対増えるだろうな」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、マドリッドのコロナワクチン集団接種会場の1つにワンダ・メトロポリターノが選ばれたと聞いた時のことでした。いやあ、アトレティコでここ2週間程、各々時間差はありながら、計6人ものコロナ陽性者が見つかったのとは別に因果関係はないんですけどね。先日、バルサがカンプ・ノウを接種会場として提供するという話を聞いてから、喜んで駆けつけるクレ(バルサファンのこと)は大勢いるだろうなと思っていたものの、スペインではこのところ、高齢者、医療従事者への接種が徐々に進行中。 実際、重症化リスクの低い、頑健な成人男子のサッカー選手たちだけでなく、私自身にも順番が回ってくるのは遠い先のことなんでしょうけどね。注射にかこつけて、もう1年近く、スタンドにすら、ご無沙汰しているワンダの、それもピッチに足を踏み入れることができるとなれば、相変わらず、絶賛大改装工事中のサンティアゴ・ベルナベウが使えないお隣さんと比べて、アトレティコファンのワクチン接種率はかなり上がるのでは? まあ、そんなことはともかく、今週のマドリッド勢の様子をお伝えしていくことにすると、何せ、ミッドウィーク開催のコパ・デル・レイには、準決勝なんて言うに及ばず、1部3チーム、2部4チーム揃って、もうしばらく前から縁がなくなってしまいましたからね。そこで空いていた火曜、昨季はコロナ禍で夏場にヨーロッパの大会の決勝トーナメントがズレ込んだせいで、延期されていたリーガ1節のマドリーvsヘタフェの兄弟分ダービーがあったんですが、やはり思った通りでした。ええ、ここ10年近く、マドリーに勝てていない弟分は、いえ、前節のセビージャ戦でオカンポスの足首を折り曲げるタックルをかまし、ジェネが2試合出場停止になっていたのも影響したんでしょうね。 あとでボルダラス監督も「los chicos iban con miedo de hacer daño al rival/ロス・チコス・イバン・コン・ミエードー・デ・アセール・ダーニョ・アル・リバル(選手たちは敵にケガさせるのを恐れていたようだ)。今日、競技委員会の処分が出るまでチームと一緒に合宿していたジェネも家に帰らせてくれと頼んできた。まるで犯罪人のようにSNSで言われ、彼の家族も傷ついている」と、1500件以上もの非難や悪口を受けていたキャプテンに同情を示していましたが、そりゃそうですよね。セビージャでこのレベルとなれば、天下のマドリーの選手に勢い余って、何かあったらと、チームメートが消極的になってしまったのも当然だったかと。 ただ、負傷欠場者大量発生中のマドリーも、何だか、今季は3CB制が流行っているんですかね。この日はバラン、ナチョ、メンディを並べ、マルセロとカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のマルビンをカリレーロ(長い距離をカバーするSB)として起用。「No lo preparamos mucho/ノー・ロ・プレパラモス・ムーチョ(じっくりと準備はできなかった)」とジダン監督も言っていた通り、あまり慣れていなかったせいか、前半はそれ程、チャンスも作れず、0-0で終わったんですが、両者の差が出たのは後半になってから。そう、前日にはお隣さんがセルタに土壇場で追いつかれて引き分け、首位との勝ち点差が8に縮まっていたマドリーが発奮することに。 それも丁度、ここしばらく、ずっと先発だったマタ、久保建英選手、アレニャをおそらく、久々の週3試合となるのを考えてか、その日はベンチスタートに。基本の4-4-2に戻したボルダラス監督が10分には彼らを一斉投入し、勝負に出た5分後のことだったんですよ。マルビンがRMカスティージャの同僚、アリバスに代わってから、右サイドに移っていたビニシウスが上げたクロスをベンゼマが悠々ヘッド。マドリーに先制点を奪われてしまった上、21分にもマルセロのラスパスをメンディに押し込まれ、2-0となった時点で勝負はほぼついたんですが、いやあ。 ジェネ同様、セビージャ戦でのレッドカードにより、エスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)のプレス用ボックスで雨中の試合を観戦していたボルダラス監督も「Hemos perdido nuestras señas de identidad/エモス・ペルディードー・ヌエストラス・セーニャス・デ・イデンティダッド(ウチは自分たちのアイデンディティを失ってしまった)。プレスも上手くかけられなかったし、ボールも取り戻せず、敵エリアでは溜めがなかった」と心配していたんですが、何せこれでもう、4試合白星なしが続いていますからね。今のところ、ヘタフェは13位、降格圏までも勝ち点差4ありますが、あまり不調が長引くと、すでに5年目となる長期政権の監督交代もありうるかも。何はともあれ、日曜午後2時(日本時間午後10時)、来週木曜にはマンチェスター・ユナイテッドとのEL32強対決をトリノのユベントス・スタジアムで開催することが決まったレアル・ソシエダを迎える一戦では、ヘタフェらしいガッツのあるプレーが蘇ってくれるといいのですが。 一方、これで首位との差を勝ち点5に縮めたマドリーは、いえ、まだ消化試合数はアトレティコが2つ少ないんですけどね。金曜にはカルバハルとルーカス・バスケスがチーム練習に加わり、クロースも出場停止処分が終わったため、日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からのバレンシア戦では少々、人手不足が緩和されることに。それでも先週末、左ヒザ半月板の手術を受けたセルヒオ・ラモスを始め、ミリトン、オドリオソラ、更にマルセロもヘタフェ戦でふくらはぎを負傷して全治3週間と、守備陣のメンツはギリギリなんですけどね。アザールもバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でランニングを始めたとはいえ、彼の場合は前例が前例ですし、バルベルデ、ロドリゴもまだのよう。 となると、前回は24日のCL16強対決アタランタ戦1stレグまでリーガ全勝によるremontada(レモンターダ/逆転劇)計画を立てたものの、早々にレバンテに負けて頓挫。今度はバレンシア、バジャヤドリー、レアル・ソシエダ戦に全勝して、3月7日のマドリーダービーで一気に決着をつけるという計画がAS(スポーツ紙)に載っていましたが、成功するかは微妙なところかと。何せ、ベンゼマは当たる日は当たるんですが、なかなか他の選手がゴールを決めてくれないという事情もありますしね。ヘタフェ戦ではまだ、「no podía jugar, ha entrenado una vez con el equipo/ノー・ポディア・フガール、ア・エントレナードー・ウナ・ベス・コン・エル・エキポ(1度しかチーム練習をしていなくて、プレーできなかった)」(ジダン監督)という、途中出場のイスコ辺りがもう少し、貢献してくれると有難いんでしょうが、冬の市場を逃しても6月には退団したい当人だけに、あまり期待はできないかもしれませんね。 そして水曜にはコパ準決勝1stレグでセビージャがクンデとラキティッチのゴールでバルサに2-0と見事、先勝した後、木曜にはアスレティックとレバンテが1-1で引き分け。この状態で3月第1週の2ndレグまで、コパは休止することになったんですが、今週もゆとり日程を楽しんでいたアトレティコの近況はどうかというと。朗報は月曜のセルタ戦からベンチに戻ったカラスコに続き、金曜にはコロナ感染第1陣のエルモーソも陰性となって、グラナダ(スペイン南部)遠征のリストに入れたこと。ただ、これで鉄板のヒメネス、サビッチ、エルモーソの3CB制復活かと思いきや、コロナにはすでに昨年中に感染していたヒメネスが筋肉系の負傷で3週間の離脱。なかなか、上手いようには運びません。 ええ、何せ最近4試合、負けてはいないものの、不用意な失点が続き、GKオブラクに迷惑をかけているアトレティコですからね。いくらルイス・スアレスが絶好調とはいえ、34才の彼に毎回、ハットトリックをしてくれとか、そこまで望むのは酷なので、その辺は他の選手たちがしっかり守備意識を高めて、以前のクリーンシート維持体制を取り戻していかないと。コロナ感染第2陣のジョアン・フェッリクスとデンベレ、そして第3陣のレマルとエレーラはまだ自宅隔離中ですが、こちらも土曜午後2時(日本時間午後10時)からのグラナダ戦の後、来週水曜と土曜のレバンテ連戦頃には戻って来られるのでは? まあ、今でもアンス・ファティ、クチーニョ、ピケ、セルジ・ロベルト、アラウホなど、大勢の負傷者を抱え、尚且つ、コパで試合数も多かったバルサなどに比べれば、全然、ましなアトレティコですけどね。実際、シメオネ監督も「los números de la segunda vuelta es muy difícil que sean parecidos a los de la primera/ロス・ヌメロス・デ・ラ・セグンダ・ブエルタ・エス・ムイ・ディフィシル・ケ・セアン・パレシードス・ア・ロス・デ・ラ・プリメーラ(シーズン後半、前半と同じような数字を残すことはとても難しい)」と言っていた通り、丁度、折り返し1試合目となったセルタ戦で引き分けたのが、気を引き締めるいい薬となってほしいものですが、さて。 何より、この先は2週間、久々に週2試合ペースに戻る彼らだけに、体力配分には重々注意してほしいところ。結局、23日のCL16強対決チェルシー戦1stレグもイギリス勢のスペイン入国が許されず、遥々、飛行機で4時間もかかるブダペスト(ルーマニア)まで移動して、プレーすることになりましたしね。ホント、CLは午後9時キックオフとあって、その頃までにはマドリッドの夜間外出禁止令が午後10時から、午前0時に戻ってくれることを私も願うばかりなんですが…。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2021.02.13 20:45 Sat
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ケガとコロナで選手が減っていく…/原ゆみこのマドリッド

「もうこれってクラスターだよね」そんな風に私が溜息をついていたのは月曜日、お昼のニュースで午後9時にリーガ22節最後の試合、セルタ戦を控えたアトレティコにコロナ陽性疑いの選手が更に2人現れたことが判明。普通なら当日のお昼頃、アクティベーションの軽い練習をした後、ワンダ・メトロポリターノ近くのホテルで合宿に入るはずのところ、選手は自家用車に乗って、各々スタジアムに行くという、バルサ方式になったと聞いた時のことでした。いやあ、前節のカディス戦前にはカラスコとエルモーソが感染、今週もジョアン・フェリックスとデンベレが自宅隔離となった彼らでしたが、これだけでもう、チームの半数は抗体保持者になったことに。 ただ、実はカラスコなど、2度目の感染という噂もあり、本当の実数はわからなくて、うーん、クラブは選手たちの私生活が乱れているんじゃないかと邪推しているなんて報も一部のスポーツ紙ではあったんですけどね。でもそれもSNSの写真など、証拠はないため、他にケチつけようのない絶対首位チームに対する嫌がらせかもしれませんし、今季の開幕直前に自身も感染しているシメオネ監督などは、「ラ・リーガの行動規定通り、用心するようにはしているが、hay veces por más que te cuides te toca/アイ・ベセス・ポル・マス・ケ・テ・クイデス・テ・トカ(どんなに用心しても感染ることはある)」と諦め顔。 昨今はイギリス変異株が台頭してきているため、感染力の強いそれがチーム内クラスターを起こしているんじゃないかと、マルカ(スポーツ紙)では言っていたんですが、まったく。おかげでスペインも16日(火)までイギリス人の入国が禁止されていて、もしこの規制が延長された場合、23日(火)にワンダ・メトロポリターノでCL16強対決1stレグを戦う予定のチェルシーも来られず。そうなった際には入国規制のないルーマニアのブカレストにある、2012年EL優勝を遂げた思い出のスタデイオヌル・ナツィオナルでプレーすることを取り決めたのだとか。でもこれで3月17日の2ndレグ開催時、急ピッチでワクチン投与が進むイギリスの感染状況がすでに改善していて、スタンフォード・ブリッジでリターンマッチとなれば、どうにも不公平感が拭えない気がしないでもないんですが…。 とりあえず、今は先に土曜にプレーしたお隣さんと弟分の試合を伝えていくことにすると、アルコラスでウエスカと対戦したレアル・マドリーは開始から4分までに敵に3本もシュートを撃たれるという、波乱のスタートだったものの、幸い失点には至らず。とはいえ、自分たちもゴールを挙げることはできず、0-0のまま、後半に入ったんですが、また同じミスを犯してしまったんですよ。しかも今度はミケル・リコとラファ・ミール、2人のシュートはゴールバーが助けてくれたものの、3分には岡崎慎司選手がドリブルで上がり、左側に来たハビ・ガランへ絶妙のキラーパス。そのvolea(ボレア/ボレーシュート)がGKクルトワを破り、ウエスカの先制点となってしまったから、ビックリしたの何のって。 でもこの日のマドリーは意地を見せてくれました。ええ、10分、ベンゼマの蹴ったFKは枠に弾かれてしまったんですが、落ちてきたボールを敵DFたちより高く飛んだバランがヘッドして、早々にスコアをイーブンに。17分にはまたしても、前節のバジャドリー戦でハットトリックを挙げていたラファ・ミールに至近距離から頭で狙われ、再びリードを奪われかねなかったんですが、ここはクルトワがparadon(パラドン/スーパーセーブ)で阻止。 ベンゼマもいいシュートを2本放ったんですが、GKアルバロも冴えていたため、ようやくマドリーに勝ち越し点が入ったのは39分になってからのことでした。そう、こちらもFKからのプレーで今度はクロースが上げたボールをカセミロがヘッド。それをアルバロが弾いたところに丁度よくいたバランが蹴り込んで決勝点って、え、もしやその日の午前中、いきなり左ヒザの半月板を手術したとの報が届き、6週間近く離脱することになってしまったキャプテン、セルヒオ・ラモスの守備の要役だけでなく、攻撃面でも彼が先頭に立ってくれるってこと? ちなみにラモスのケガは昨年の代表戦以来のもので、1月のスペイン・スーパーカップ準決勝に痛み止めを打ってプレーしてから、ますます悪化。ここ3週間、6月末で終わるマドリーとの契約延長交渉が遅々として進んでいないため、他クラブからビッグオファーをもらうべく、ムリしないようにしているという心無い報道もあったりしたんですけどね。様子見療法でリハビリを続けていたものの、まったく改善の見込みが立たず、結局、24日のアタランタ戦1stレグも3月16日の2ndレグも出られないって、本当に最近の彼はCL16強対決にツキがありません。 何にしても最後は1-2の逆転勝利を収めることができたため、コロナ感染による自宅隔離から復帰して最初の試合となったジダン監督も「Hoy, de verdad, era importante ganar, con carácter/オイ、デ・ベルダッド、エラ・インポルタンテ・ガナール、コン・カラクテル(今日は本当に勝つことが大事だった。それも強い意志を持ってね)」と喜んでいたんですが、残念ながら、彼らが2位に上昇できたのは土曜の1日だけ。翌日はバルサもベティスに2-3と逆転勝ちしてしまったため、週明けにはまた3位に戻ったんですが、今週は火曜に延期されていた1節、弟分ヘタフェとのミニダービーがあるため、コパ・デル・レイ準決勝セビージャ戦1stレグを水曜に控えているライバルにリーガで差をつけるのにはいいチャンスかと。 え、それでもそのウエスカ戦では右SBのオドリオソラがふくらはぎをつって交代。その日はレバンテ戦での退場で出場停止処分だったミリトンも練習中に筋肉を痛め、マドリーは更なる人員不足に見舞われているんだろうって?その通りで、クロースも累積警告で出られないヘタフェ戦もカルバハル、ルーカス・バスケス、ベルベルデ、ロドリゴ、アザールらは休場が続き、トップチームのメンバーは背筋痛だったイスコが戻っても13人しかいないんですが、第3GKのアルトゥーベに加え、今回は余裕を持って、試合48時間前のPCR検査を受けることができた5人のカンテラーノ(RMカスティージャの選手)がヘルプとして入ることに。実際、ウエスカ戦終盤も左SBのメンディがオドリオソラの代わりに右に回ったり、その彼も代わった後はサイドアタッカーのマルビンが担当していたりと、イロイロ工夫はしていたんですが、やはりウーデゴール(アーセナルにレンタル移籍)とヨビッチ(同アイントラハト・フランクフルト)を冬の市場で出したのは先見の明に欠けていた? 一方、土曜の夜、セビージャと試合したヘタフェも比較的、拮抗していた前半は35分のオカンポスのゴールもVAR(ビデオ審判)により、ハンドを取られて認められず、両者スコアレスのまま、ハーフタイムに入ったんですけどね。後半10分、ボールを奪いに行ったジェネがそのオカンポスの足首をモロに踏んでしまい、こちらもVARの注進で退場となってしまったから、さあ大変!おまけに担架で運び出された当人が泣きながら、ロペテギ監督に「Me han destrozado la pierna/メ・アン・デストロサードー・ラ・ピエルナ(足をズタズタにされた)」と訴えたためか、両チームの監督同士で口論が始まり、喧嘩両成敗で2人共、レッドカードを受けるとは情けない。うーん、ボルダラス監督によると、「オカンポスの様子を見に行ったら、対戦相手の監督が罵られた。ケガを私のせいにして、プロとして許せない侮辱の言葉を投げかけてきた」そうですが、まあ、その時はかなり重傷に見えましたしね。 一時は足首の靭帯断裂で今季絶望なんて声も聞こえたんですが、翌日の検査でオカンポスのケガは全治4~6週間のネンザと判明。どちらにしろ、水曜にはコパのバルサ戦、来週ミッドウィークにもCLドルトムント戦と大事な試合が続くセビージャにとって、大打撃なのは確かでしょう。試合の方はここで久保建英選手がCBカバコと代わり、10人となったヘタフェは人数的劣勢を跳ね返せず。22分にはムニルに先制点を奪われると、32分のエン・ネシリのゴールはVARでオフサイドとなったものの、42分にはオカンポスと交代したパプ(この冬、アタランタから移籍)のミドルシュート、44分にも2度目の正直でエン・ネシリに3点目を決められて、最後は3-0で完敗してしまいましたっけ。 その結果、せっかく累積警告による出場停止処分が明けて、戻って来たジェネがマドリー戦に出られなくなり、何せ、最近ではアスレティック戦で5-1の大敗とか、守備崩壊もありうるヘタフェですからね。たとえ、かなり戦力減退しているとはいえ、元々、ほとんど勝ったことのない兄貴分に歯が立つのかどうか。アランバリが1試合の処分を終えて復帰、セビージャ戦ではカバコに加え、クーチョ、オリベイラら、負傷していた選手たちもプレーできるようになっていたのは朗報ですが、せっかく久保選手とアレニャの加入で2連勝した後、チームは3試合1分け2敗。再び、不調の波に襲われてしまった折りに、何とも間が悪く、マドリーにより勢いづく理由ができてしまったとなれば…。 そう、月曜の夜、3人のカンテラーノ(アトレティコBの選手)の応援を得て、こちらもベンチ入り19人と少数精鋭でセルタに挑んだアトレティコは土壇場で白星を逃してしまったんですよ。前半12分、マジョのクロスから、サビッチ、フェリペ、ヒメネスと3人もCBがいるにも関わらず、サンティ・ミナにヘッドを決められてしまった時は、何せ最近の彼らはremontada(レモンターダ/逆転勝利)も結構、披露していますからね。私もそう焦らずに様子を覗っていたところ、ハーフタイム入り直前にエースが本領を発揮。マルコス・ジョレンテが右から入れたラストパスにルイス・スアレスが突っ込んで、同点ゴールを挙げてくれるんですから、本当に有難いっちゃありません。 スアレスのご利益は後半早々、5分にも現れて、今度はコンドグビアが左サイドに送った大きなパスをロディがワンタッチでエリア内へ。バッチリ合わせた彼が勝ち越しゴールもゲットと、あっという間に逆転に成功したんですが、おそらく後半頭から、イエローカードをもらっていたフェリペを引っ込め、トレイラを投入。馴染みの4-4-2に変えてから、ほとんど苦労しないで相手を抑えていたのが、油断に繋がりましたかね。 ヒメネスのシュートもわずかに枠を外れ、ダメ押しの追加点を取れないまま、いよいよアトレティコ今季20勝目まであと少しと迫った44分、途中出場していたソラリ(アルゼンチンのラシン・クラブから移籍)からのパスを、同じくミナから代わったフェレイラ(ベンフィカから移籍)がゴール前から押し込んで、冬の補強選手2人でセルタに追いつかれてしまったのですから、詰めが甘い。いやまあ、トレイラ以降、カラスコだけは当日、抗体検査でOKが出て、ベンチにいたものの、最後まで交代選手を入れることもありませんでしたしね。シメオネ監督は「Hicimos un zoom para preparar el partido/イシモス・ウン・スーム・パラ・プレパラル・エル・パルティードー(試合の準備はズームを使ってやった)」と言っていましたが、その辺、やはりエレーラとレマルまでコロナ陽性となってしまった影響はあったかと。 実際、コパもない彼らの次の試合は土曜のグラナダ戦なので、その日、スタメンで出た選手が90分間、ヘトヘトになるまでプレーしても全然、構わないんですが、ちょっと気になるのは、コケも「Estamos permitiendo últimamente muchos goles al inicio de los partidos/エスタモス・ペルミティエンドー・ウルティマメンテ・ムーチョス・ゴーレス・アル・イニシオ・デ・ロス・パルティードス(ウチは最近、試合の序盤に沢山、失点している)」と反省していた点。確かにスアレスがいれば逆転も可能とはいえ、今季はクルトワからのサモラ(リーガで一番失点率が低いGKに与えられる賞)奪還を目指しているオブラクにもあまり迷惑はかけられませんからね。 首位の座についてまだ、お隣さんともバルサとも勝ち点差8あるんですが、もしマドリーがヘタフェに勝てば、その差は5まで縮小するってことで、いやあ、ホント、こうなるとジダン監督のチームが張り切ってプレーするだろう光景が目に浮かんでくる?そんなマドリーvsヘタフェ戦は火曜午後9時(日本時間翌午前5時)から、エスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(RMカスティージャのホーム)でキックオフ。今週の試合予定はあと、水曜(セビージャvsバルサ)、木曜(アスレティックvsレバンテ)にコパ準決勝1stレグがあるだけで、マドリッド勢は週末に再びリーガ戦を迎えることになりますが、また水曜まで練習休みになったアトレティコでコロナ陽性者がこれ以上、増えないことを祈っています。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2021.02.09 18:35 Tue
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