【2020-21セリエA前半戦ベストイレブン】首位ミランから最多5選手を選出
2021.01.27 18:01 Wed
2020-21シーズンのセリエA前半戦が1月24日に終了しました。本稿では今季のセリエA前半戦ベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。
◆ベストイレブン
GK:ドンナルンマ
DF:カラブリア、ケアー、バストーニ、ダニーロ
MF:チャルハノール、ケシエ、ムヒタリアン
FW:ロサーノ、ルカク、C・ロナウド
GKジャンルイジ・ドンナルンマ(21歳/ミラン)

出場試合数:18(先発回数:18)/失点数:19/出場時間:1620分
16歳でデビューを飾って以降、ミランの守護神を張り続けたドンナルンマが今季前半戦、ハイパフォーマンスを持続した。これまで以上に安定感が増したイタリア代表正GKは、ショットストップへの反応も素晴らしいものがあった。また、ケガ人が続出したバックラインをまとめ上げた点も高く評価したい。
DFダビデ・カラブリア(24歳/ミラン)

出場試合数:19(先発回数:19)/得点数:2/出場時間:1673分
11月にイタリア代表初選出を果たしたカラブリア。12月に24歳となった右サイドバックはキャリアの最盛期を迎えている。元々、攻撃面が持ち味だったカラブリアだが、守備面での堅実さにおいて飛躍的な成長を遂げた。攻守両面でのバランスが格段に改善され、右サイドバックのポジションを完全に掴んだ。ユベントス戦ではボランチを務め、見事ゴールも決めて見せた。
DFシモン・ケアー(31歳/ミラン)

出場試合数:14(先発回数:14)/得点数:0/出場時間:1179分
一時はキャリアの斜陽を迎えている感のあったケアーだったが、ミラン移籍後はパレルモやヴォルフスブルク在籍時の全盛期のパフォーマンスを取り戻している。対人プレー、空中戦の強さで頭一つ抜けており、ミランの守備に絶大な安定をもたらしている。

出場試合数:16(先発回数:16)/得点数:0/出場時間:1406分
昨季終盤、DFゴディンとのポジション争いを制してインテルの主力に定着したバストーニ。11月にはイタリア代表デビューを飾るなど成長著しいセンターバックは、今季はレギュラーとして試合に出続けている。左足から繰り出される正確なフィードも武器の一つで、攻守両面でインテルに欠かせない戦力となっている。
DFダニーロ(29歳/ユベントス)

出場試合数:18(先発回数:17)/得点数:1/出場時間:1576分
レアル・マドリー、マンチェスター・シティで鳴かず飛ばずだった男がユベントスでポルト時代の輝きを取り戻している。移籍2年目の今季、ピルロ監督の下、左右のサイドバックを任されているダニーロ。可変システムを可能とさせているのはセンターバックとしても振る舞える彼の存在が大きく、戦術面で柔軟性をもたらしている。バックラインでケガ人やコロナ陽性者が続出していた中、複数ポジションをこなせる彼の存在がチームを助けていた。
MFハカン・チャルハノール(26歳/ミラン)

出場試合数:17(先発回数:15)/得点数:1/出場時間:1388分
ミランにおいてイブラヒモビッチの加入により最も輝きを取り戻したと言えるのがチャルハノールではないだろうか。2017年夏にミラン加入後、チーム共々パッとしないシーズンを送っていた背番号10だが、昨季後半にイブラヒモビッチが加入して以降は見違えるようなパフォーマンスを続けている。最前線でボールを収められるイブラヒモビッチの後方で攻撃を操り、今季ここまで7アシストと攻撃を牽引している。
MFフランク・ケシエ(24歳/ミラン)

出場試合数:18(先発回数:17)/得点数:6/出場時間:1546分
サッスオーロの心臓であるMFロカテッリと迷ったが、ケシエを選出。バックラインの前で防波堤となる泥臭い仕事をこなしつつ、タイミング良くゴール前に顔を出す仕事もこなし、正に攻守に欠かせない存在となっている。ミラン加入後、3シーズン目にしてアタランタ時代のダイナミックなプレーを再現しているコートジボワール代表MFが後半戦もミランを支える。
MFヘンリク・ムヒタリアン(32歳/ローマ)

出場試合数:18(先発回数:18)/得点数:8/出場時間: 1574分
移籍2年目の今季、シャフタールやドルトムント時代の輝きを取り戻しているムヒタリアン。FWジェコがコロナ感染により不在だった際には最前線でプレーしてゴールを挙げ、チームの苦境を救った。アタッキングサードでのアイデア、決定力と申し分ない働きでローマの攻撃を牽引した。
FWイルビング・ロサーノ(25歳/ナポリ)

出場試合数:19(先発回数:17)/得点数:10/出場時間:1385分
昨季は4000万ユーロの移籍金でPSVから鳴り物入りで加入したものの、僅か2ゴールと思うような結果を残せなかったロサーノ。しかし今季は昨季の不出来が忘れ去られる程の印象的なプレーを続けている。FWカジェホンの去った右ウイングのポジションを掴み、前半戦だけで2桁ゴールに乗せた。
FWロメル・ルカク(27歳/インテル)

出場試合数:18(先発回数:15)/得点数:12/出場時間:1335分
インテルの絶対的エース。ストライカーとしてもチャンスメーカーとしても一流で欠くことのできない存在。決勝弾も多く、勝負強さも光った。
FWクリスティアーノ・ロナウド(35歳/ユベントス)

出場試合数:16(先発回数:15)/得点数:15/出場時間:1362分
ユベントスでの3季目を迎えたC・ロナウド。今季はシーズン序盤からコンスタントにゴールを重ねた。10月にはコロナ感染もあって欠場があったが、出場試合でコンスタントにゴールを挙げ、さすがの得点力を見せ付けた。ケチを付けるとすれば、前半戦終盤のビッグマッチとなったミラン戦、インテル戦でインパクトを欠いたことか。
◆ベストイレブン
GK:ドンナルンマ
DF:カラブリア、ケアー、バストーニ、ダニーロ
MF:チャルハノール、ケシエ、ムヒタリアン
FW:ロサーノ、ルカク、C・ロナウド
GKジャンルイジ・ドンナルンマ(21歳/ミラン)

Getty Images
出場試合数:18(先発回数:18)/失点数:19/出場時間:1620分
16歳でデビューを飾って以降、ミランの守護神を張り続けたドンナルンマが今季前半戦、ハイパフォーマンスを持続した。これまで以上に安定感が増したイタリア代表正GKは、ショットストップへの反応も素晴らしいものがあった。また、ケガ人が続出したバックラインをまとめ上げた点も高く評価したい。

Getty Images
出場試合数:19(先発回数:19)/得点数:2/出場時間:1673分
11月にイタリア代表初選出を果たしたカラブリア。12月に24歳となった右サイドバックはキャリアの最盛期を迎えている。元々、攻撃面が持ち味だったカラブリアだが、守備面での堅実さにおいて飛躍的な成長を遂げた。攻守両面でのバランスが格段に改善され、右サイドバックのポジションを完全に掴んだ。ユベントス戦ではボランチを務め、見事ゴールも決めて見せた。
DFシモン・ケアー(31歳/ミラン)

Getty Images
出場試合数:14(先発回数:14)/得点数:0/出場時間:1179分
一時はキャリアの斜陽を迎えている感のあったケアーだったが、ミラン移籍後はパレルモやヴォルフスブルク在籍時の全盛期のパフォーマンスを取り戻している。対人プレー、空中戦の強さで頭一つ抜けており、ミランの守備に絶大な安定をもたらしている。
DFアレッサンドロ・バストーニ(21歳/インテル)

Getty Images
出場試合数:16(先発回数:16)/得点数:0/出場時間:1406分
昨季終盤、DFゴディンとのポジション争いを制してインテルの主力に定着したバストーニ。11月にはイタリア代表デビューを飾るなど成長著しいセンターバックは、今季はレギュラーとして試合に出続けている。左足から繰り出される正確なフィードも武器の一つで、攻守両面でインテルに欠かせない戦力となっている。
DFダニーロ(29歳/ユベントス)

Getty Images
出場試合数:18(先発回数:17)/得点数:1/出場時間:1576分
レアル・マドリー、マンチェスター・シティで鳴かず飛ばずだった男がユベントスでポルト時代の輝きを取り戻している。移籍2年目の今季、ピルロ監督の下、左右のサイドバックを任されているダニーロ。可変システムを可能とさせているのはセンターバックとしても振る舞える彼の存在が大きく、戦術面で柔軟性をもたらしている。バックラインでケガ人やコロナ陽性者が続出していた中、複数ポジションをこなせる彼の存在がチームを助けていた。
MFハカン・チャルハノール(26歳/ミラン)

Getty Images
出場試合数:17(先発回数:15)/得点数:1/出場時間:1388分
ミランにおいてイブラヒモビッチの加入により最も輝きを取り戻したと言えるのがチャルハノールではないだろうか。2017年夏にミラン加入後、チーム共々パッとしないシーズンを送っていた背番号10だが、昨季後半にイブラヒモビッチが加入して以降は見違えるようなパフォーマンスを続けている。最前線でボールを収められるイブラヒモビッチの後方で攻撃を操り、今季ここまで7アシストと攻撃を牽引している。
MFフランク・ケシエ(24歳/ミラン)

Getty Images
出場試合数:18(先発回数:17)/得点数:6/出場時間:1546分
サッスオーロの心臓であるMFロカテッリと迷ったが、ケシエを選出。バックラインの前で防波堤となる泥臭い仕事をこなしつつ、タイミング良くゴール前に顔を出す仕事もこなし、正に攻守に欠かせない存在となっている。ミラン加入後、3シーズン目にしてアタランタ時代のダイナミックなプレーを再現しているコートジボワール代表MFが後半戦もミランを支える。
MFヘンリク・ムヒタリアン(32歳/ローマ)

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出場試合数:18(先発回数:18)/得点数:8/出場時間: 1574分
移籍2年目の今季、シャフタールやドルトムント時代の輝きを取り戻しているムヒタリアン。FWジェコがコロナ感染により不在だった際には最前線でプレーしてゴールを挙げ、チームの苦境を救った。アタッキングサードでのアイデア、決定力と申し分ない働きでローマの攻撃を牽引した。
FWイルビング・ロサーノ(25歳/ナポリ)

Getty Images
出場試合数:19(先発回数:17)/得点数:10/出場時間:1385分
昨季は4000万ユーロの移籍金でPSVから鳴り物入りで加入したものの、僅か2ゴールと思うような結果を残せなかったロサーノ。しかし今季は昨季の不出来が忘れ去られる程の印象的なプレーを続けている。FWカジェホンの去った右ウイングのポジションを掴み、前半戦だけで2桁ゴールに乗せた。
FWロメル・ルカク(27歳/インテル)

Getty Images
出場試合数:18(先発回数:15)/得点数:12/出場時間:1335分
インテルの絶対的エース。ストライカーとしてもチャンスメーカーとしても一流で欠くことのできない存在。決勝弾も多く、勝負強さも光った。
FWクリスティアーノ・ロナウド(35歳/ユベントス)

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出場試合数:16(先発回数:15)/得点数:15/出場時間:1362分
ユベントスでの3季目を迎えたC・ロナウド。今季はシーズン序盤からコンスタントにゴールを重ねた。10月にはコロナ感染もあって欠場があったが、出場試合でコンスタントにゴールを挙げ、さすがの得点力を見せ付けた。ケチを付けるとすれば、前半戦終盤のビッグマッチとなったミラン戦、インテル戦でインパクトを欠いたことか。
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“どうしてもCLに出たい” 30歳迎えてセリエBに舞台を移したベラルディが移籍願望明言、ミランが再参戦か
ミランがサッスオーロの元イタリア代表FWドメニコ・ベラルディ(30)を再びリストアップしたという。 16歳でのサッスオーロ入りから14年。一時的に保有権だけユベントスへ移った時期こそあれど、諦めきれなかったクラブに売却時の倍額で買い戻され、今日に至るベラルディ。 常にカルチョトップクラブの補強リストに名を連ねてきたが、夏が来るたび移籍は実現せず、そうこうしているうちにサッスオーロがセリエB降格。ベラルディは30代突入とともに、トップディビジョンを離れることとなった。 迎えた今季は、負傷でセリエB開幕7試合を欠場し、今月5日の第8節で途中出場から復帰。チームが格下チッタデッラに6-1と圧勝したなか、ベラルディは最後の6点目をアシストした。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、ここにきてミランが再びベラルディをリストアップ。背景には、ベラルディがチッタデッラ戦後のインタビューで「まだ移籍希望がある」と発言したこともあるそうだ。 「昨年はユーベに行けず、クラブ側と口論にもなった。僕にはどうしても満たしたい野心がある。それは、チャンピオンズリーグ(CL)のアンセムを直に聞くことだ」 ミランに関しては、現状あくまでリストアップ。ベラルディが本職とする右ウイングはFWクリスチャン・プリシックが定位置を固め、安く獲得できてもバックアッパーか。また、FWサムエル・チュクウェゼの売却も必須とされる。 補足として、チュクウェゼは「サウジアラビアに熱心な求婚者がいる」そう。またベラルディはサッスオーロとの契約が2027年6月までで、年俸は300万ユーロ(約4.8億円)だそうだ。 <span class="paragraph-title">【動画】ミラン時代のキレキレロナウジーニョ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Football’s poetry <br><br>Everytime Ronaldinho found the net in Rossonero <a href="https://twitter.com/hashtag/SempreMilan?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#SempreMilan</a></p>— AC Milan (@acmilan) <a href="https://twitter.com/acmilan/status/1845404520798683195?ref_src=twsrc%5Etfw">October 13, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.16 17:05 Wed3
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.5 “グランデ・ミラン”CL制覇、セリエA3連覇達成/ミラン[1993-94]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.5</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">1993-94シーズン/ミラン 〜グランデ・ミラン〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/1993-94milan.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ファビオ・カペッロ(47) 獲得タイトル:チャンピオンズリーグ、セリエA 攻撃力6:★★★★★★☆☆☆☆ 守備力10:★★★★★★★★★★ タレント8:★★★★★★★★☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層8:★★★★★★★★☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">CL制覇、セリエA3連覇達成</div> サッキが退任後、1991年にミランの監督に就任したカペッロは、バレージやマルディーニ、コスタクルタら守備能力の高いDFを生かしたソリッドなスタイルで、1年目からセリエA初となる無敗優勝を達成。さらに翌年もセリエAを制し、CLの決勝にも進出したミランは、1993―94シーズンに3連覇の偉業を成し遂げた。このシーズンの得点数は、わずか36得点。優勝クラブとしては、過去類を見ない少なさだった。しかし、失点数はわずか15という特筆ものの数字だった。抜群の勝負強さを発揮する当時のミランは、“グランデ・ミラン”と称され、まさに黄金期を迎えていた。 1993-94シーズンのハイライトは、何といってもCL決勝だった。相手はクライフの下で、ミランと同じく黄金期を迎えていたバルセロナ。下馬評では、ロマーリオやストイチコフ、クーマンらを擁するバルセロナが圧倒的有利との見方が大勢を占めたが、フタを開けてみればミランが4-0で圧勝した。ミランは序盤から、お家芸となっていたハイプレスを敢行し、デサイーを中心に中盤で主導権を掌握。マッサーロの2ゴールでリードして試合を折り返すと、後半開始直後にはサビチェビッチの鮮やかなループシュートで加点した。そして、終盤にはデサイーにもゴールが生まれ、“ドリームチーム”を見事に粉砕してみせた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">鉄壁の守備陣</div> このシーズンのミランは、それまでチームを支えてきたオランダ・トリオが崩壊していた。ライカールトとフリットがクラブを去り、ファン・バステンも慢性的な負傷でコンディションが整わず。チームは転換期を迎えていた。そのなかでも、セリエAとCLを制覇できたのは、バレージとマルディーニ、コスタクルタ、タソッティというサッキ時代から不変のバックラインを擁していたからだ。パヌッチとガッリという優秀な選手もベンチに控えており、まさに隙のない守備陣だった。 守備に関して言えば、デサイーとアルベルティーニというセントラルMF2選手も効いていた。そして、前線にはテクニシャンのボバンとサビチェビッチが並んだ。チームはファン・バステンとフリットという得点源を補うようなストライカーが不在だったが、全体のバランスが良いチームだった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FWデヤン・サビチェビッチ(28)</span> イタリア語で天才を意味する“ジェニオ”のニックネームを持つモンテネグロ人アタッカー。ミランに加入した1992―93シーズンは、ファン・バステンやフリットの高い壁に苦しんだが、カペッロ就任後はチームにとって欠かせない存在となった。とりわけ、1993-94シーズンのCL決勝の活躍は印象的。前半22分に右サイドのドリブル突破からマッサーロの先制弾をアシストすると、後半2分には巧みな仕掛けから見事なループシュートを決めて、タイトル獲得に大きく貢献した。一方、ユーゴスラビア代表(当時)としては、内戦などの影響で全盛期に国際舞台への出場が叶わず、晩年に1998年フランスW杯に出場するにとどまった。 2019.04.05 22:00 Fri4
ボヌッチ、ミランでの“黒歴史”を回想…慎重に言葉を選ぶもミラニスタを傷つける?
ユベントスのイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチが、“黒歴史”とも揶揄されるミランでの1年間を振り返っている。『フットボール・イタリア』が伝えている。 2010年夏にユベントスへ加入したボヌッチは、在籍期間にセリエA6連覇を経験するなど、近年の最盛期を過ごすビアンコネーロと共に充実した日々を過ごしていた。 しかし、当時の指揮官マッシミリアーノ・アッレグリ監督との確執、チャンピオンズリーグ(CL)決勝での厳しい敗戦など、幾つかのネガティブな要素が重なり、2017年夏にミランへの電撃移籍を果たした。 ただ、キャプテンマークを託されたミランでは、チームとしても個人としても思うようにいかず。一方、自身不在の古巣は悲願のCL制覇の夢をレアル・マドリーに打ち砕かれたものの、危なげなく国内2冠を達成していた。 そして、一度別れて“老貴婦人”の良さを改めて知ったボヌッチは、2018年夏に恥を忍んで古巣復帰を要請。自身とのトレードでミランへ旅立ったイタリア代表DFマッティア・カルダーラ(現アタランタ)という犠牲者を出しながらも、1年での帰還を果たした。 そのため、ボヌッチのミラノでの1年間は自身にとって“黒歴史”とも言える忘れたいものであるかに思われるが、ポジティブな33歳は「一人の男として成長できた」と、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで振り返っている。 「個人的にもプロとしても厳しいシーズンだったよ」 「幾つかの意見の食い違い、とりわけチャンピオンズリーグ敗戦後に衝突があり、僕は最終的に誤った決断をしてしまった」 「だけど、自分のキャリアに大きな影響を与えたあの決断は、僕を一人の男として成長させたと言わざるを得ないよ」 「ミラノでの数カ月は僕に自問自答の機会を与えたんだ。そして、自分にとって最も大事なのは、家族のような存在であるユベントスだってことがわかったんだ」 「ミランでは何人かの素晴らしい人たちと出会うことができた。その筆頭がリーノ・ガットゥーゾだ。確かに厳しいシーズンだったけど、それが自分のキャリアにおいて役に立たなかったなんてことはないよ」 「最終的に、僕は自分の家に戻り、すごく幸せだからね」 ボヌッチなりに慎重に言葉を選んだうえでのコメントだが、ミランでの苦しい日々がユベントスの良さを改めて知るキッカケになったというニュアンスは、再びミラニスタの怒りを買いそうだ。 2020.06.07 17:45 Sun5