【2020-21セリエA前半戦総括】最優秀選手はルカク!

2021.01.27 18:00 Wed
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ユベントスの10連覇を阻むべく臨んだミラノ勢の健闘が目立つ前半戦となった。とりわけ10季ぶりの首位ターンとしたミランはFWイブラヒモビッチに牽引される形で充実の前半戦を過ごしたた。対するインテルもFWルカクがチームを引っ張り、ミランを2ポイント差で追走している。ピルロ新監督率いる王者ユベントスはナポリとの消化試合が一つ少ない中、ミランを7ポイント差で追っている。◆ピオリ体制継続が吉~ミラン~
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ピオリ体制継続が吉と出た。他のクラブ同様、コロナによってイブラヒモビッチを筆頭に主力を欠くことも多かったミランだが、ピオリ監督のマネジメント能力で乗り切り、順調に勝ち星を積み重ねていった。とりわけ、昨季後半に加入したイブラヒモビッチの存在が絶大で、近年欠けていた一体感がチームに生まれている印象だ。欠場者をカバーする控え選手たちの活躍が随所に見られ、チーム力を押し上げたミランの前半戦の戦績は13勝4分け2敗と長らく続いた暗黒期を考えれば、非の打ちどころのない結果となった。


◆勝負強さ発揮~インテル~
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ユベントスの10連覇を阻む最大のライバルと予想されたインテルは、コンテ監督の信条そのものである勝負強さを全面に押し出し、際どい試合を制していった。チャンピオンズリーグではグループ最下位と結果が出なかったが、セリエAでは芳しくない内容の試合でもルカクを筆頭に少ないチャンスを生かしきることで、勝利に結び付けていった。11月から12月にかけては怒涛の8連勝を記録し、年明けに行われたユベントスとのダービーでは完勝するなど、スクデット候補に相応しい戦いを示した。

◆3位も上位に勝てず~ローマ~
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11勝4分け4敗とまずまずの結果で前半戦を終えた3位ローマ。だが、上位相手には勝利を挙げられず、後半戦に向けてスクデット争いに絡めるかはいささか疑問が残るところ。とりわけ、年明けに行われたラツィオとのダービーで完敗したことでフォンセカ監督への懐疑的な目が強まり、プレッシャーのかかる中で後半戦を戦うことはマイナスに働くかもしれない。

◆ピルロ新監督の下で攻撃的スタイルを構築へ~ユベントス~
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監督初挑戦のピルロ監督の下、徐々に内容の伴った試合が増えている印象だ。守備時に[4-4-2]、攻撃時に[3-5-2]と変化する変則システムを採用し、能動的に仕掛けるスタイルを構築していった。ユベントス伝統の堅守よりもピルロ監督の現役時代のプレースタイルを彷彿とさせるような攻撃に比重を置いたチーム作りを行っている。首位ミランとは1試合消化が少ない中で7ポイント差と、まだまだ射程圏内に捉えているだけに10連覇を諦めるわけにはいかない。

◆パプと確執もさすがのガスペ~アタランタ~
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5季目となるガスペリーニ監督の下、2季連続でCL決勝トーナメント進出を果たしたアタランタ。セリエAでは昨季前半戦同様、取りこぼしの試合も多かったが、それでも10勝6分け3敗の5位とさすがの安定感を示している。近年のアタランタの躍進を支えた主将のMFアレハンドロ・ゴメスとガスペリーニ監督の確執は残念なトピックとなったが、前半戦最終戦のミラン戦で完勝するなどその実力に疑いの余地はなく、後半戦に向けて尻上がりに調子を上げていくものと思われる。

◆リーグ屈指の攻撃力~ナポリ~
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昨季コッパ・イタリア優勝に導いたガットゥーゾ監督の2季目となったナポリ。戦力的にはスクデット争いに絡んでもおかしくない陣容を揃え、実際シーズン序盤はFWオシムヘンの加入によって爆発的な攻撃力を誇った。そのオシムヘンの負傷離脱に加え、FWメルテンスも同時期に負傷してしまったことから一気に前線の枚数不足に陥ったが、それでもFWロサーノの覚醒、FWインシーニェのさすがの得点力で勝利をもぎ取り、ユベントス戦が未消化の中、首位ミランとは9ポイント差に付けている。

◆熟成路線~ラツィオ~
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12シーズンぶりの出場となったチャンピオンズリーグ(CL)との並行した日程と、コロナに苦しめられながらのシーズンとなったラツィオ。それでも、CLでは20シーズンぶりの決勝トーナメント進出を果たし、セリエAでも7位と、まずまずのシーズンを過ごしている。昨季からの上積みといった点では物足りないが、熟成路線で安定したチーム力を発揮している。

◆共にサイドバックとセンターバックで及第点~冨安と吉田~
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日本代表でコンビを組むボローニャのDF冨安健洋とサンプドリアのDF吉田麻也は及第点の前半戦を送った。共に中堅クラブでレギュラーを守り、チームは中位に位置と、課せられた仕事を果たしきった印象だ。冨安は今季、本職のセンターバックでプレーを続けていた中、ビッグクラブ相手に大量失点を喫してサイドバックへ戻った。そのサイドバックではハイパフォーマンスを見せて評価を取り戻すなど、ボローニャでの地位を築き上げている。

対する吉田はセンターバックでのプレーを続けていた中、チームの結果が芳しくなかったことからサイドバックを任され、そつなくこなして見せた。戦術眼の高さを生かし、吉田なりのサイドバック像でチームの力となり、インテル相手に金星を掴んだ。

【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWロメル・ルカク(インテル)
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“戦術ルカク”と称される程、インパクトの強いパフォーマンスを発揮し続けたルカクを選出。得点数こそC・ロナウドに2ゴール劣るものの、各試合におけるチームへの貢献度の高さがずば抜けていた。チャンスメークも担い、相棒のFWラウタロにゴールチャンスをお膳立てすることも多々あった。

★最優秀監督
◆ステファノ・ピオリ(ミラン)
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続投を決断したミランフロントの期待に応えるシーズン前半戦となった。昨年夏にはラングニック氏の招へいが報じられていた中、昨季途中に就任したピオリ監督が自らフロントの判断が正しかったことを証明する形となった。イブラヒモビッチやDFケアーらベテランも大事にする人身掌握術でチーム力に深みが出た格好だ。

【期待以上】
★チーム
◆サッスオーロ
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デ・ゼルビ監督の下、年々存在感を増していっているサッスオーロを選出。MFロカテッリとFWベラルディの両イタリア代表コンビがチームを牽引し、ポゼッション主体のチームは今季、粘り強く戦う術も身に付け、しぶとく勝ち点を積み上げる試合が目立っている。

★選手
◆ウェストン・マッケニー(ユベントス)
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ベルギー代表に選出されるまでになったミランのMFサーレマーケルズと迷ったが、シャルケからレンタルで加入したアメリカ代表MFを選出。ユベントス史上初のアメリカ人プレーヤーとなったマッケニー。加入当初は期待値が低かったが、プレーで見返した。無尽蔵のスタミナを生かして攻守に関わるスタイルは現チームにおいて稀有な存在だけにピルロ監督としても重宝する存在だ。

【期待外れ】
★チーム
◆トリノ
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強豪が軒並み順当に上位に名を連ねた今季前半戦のセリエA。そんな中、中堅どころと目されたパルマやカリアリらが低迷したが、とりわけ残留圏ぎりぎりの17位に沈むトリノを期待外れのチームとしたい。毎シーズン15ゴールは計算できるエースFWベロッティを擁しながらもこの体たらくは頂けない。ミランで失敗したジャンパオロ氏が指揮を執っていたが、ミラン時代同様にシーズン途中での解任となった。

★選手
◆MFクリスティアン・エリクセン(インテル)
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昨年1月にトッテナムからインテルに加入し、今季の活躍が期待されたエリクセン。ミランとのコッパ・イタリアでは劇的FK弾でチームを勝利に導いたが、1年が経った現在もチームに馴染めているとは言えず、構想外に近い状況になってしまった。トッテナム時代のパフォーマンスを考えれば信じられないような境遇だが、コンテ監督との戦術的ミスマッチは埋めきれず、放出が濃厚か。
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【J1開幕直前ガイド|川崎フロンターレ】再び連覇へ!圧倒的な強さを今季も見せられるか

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【J1開幕直前ガイド|ガンバ大阪】本気度伝わる“攻めの補強”で10個目の星を目指す

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【J1開幕直前ガイド|名古屋グランパス】マッシモ3年目の名古屋、積み上げ+補強で2010年以来のタイトルへ

2021シーズンの明治安田生命J1リーグは2月26日に開幕。昨シーズンは降格がなくなったため、今シーズンは史上初となる20チームでのJ1リーグとなる。 昨シーズンに引き続きコロナ禍でのリーグ戦開催となる中、各クラブが積極的な補強や、チームの改革を行っている。 そこで、開幕を前に超ワールドサッカー編集部が、チームのノルマや補強達成度、イチオシ新戦力、そしてJリーグの開幕キャチコピーとして発表された「#2021のヒーローになれ」にあやかり、今シーズンのヒーローになるべき選手をピックアップした。 第18弾は、昨シーズンの明治安田J1で3位の名古屋グランパスを紹介する。 <div id="cws_ad">◆基本布陣(予想)[4-2-3-1]</div><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/jl2021grampus_1_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©CWSBrains,LTD.<hr></div> ◆補強動向《A》※最低E~最高S 【IN】 GK東ジョン(18)←名古屋グランパスユース/昇格 DF木本恭生(27)←セレッソ大阪/完全移籍 DF森下龍矢(23)←サガン鳥栖/完全移籍 MF長澤和輝(29)←浦和レッズ/完全移籍 MF齋藤学(30)←川崎フロンターレ/完全移籍 MF大垣勇樹(20)←いわてグルージャ盛岡/復帰 MF児玉駿斗(22)←東海学園大学/新加入 FW柿谷曜一朗(31)←セレッソ大阪/完全移籍 FW金崎夢生(32)←サガン鳥栖/期限付き移籍→完全移籍 【OUT】 GK東ジョン(18)→栃木SC/期限付き移籍 DF太田宏介(33)→パース・グローリーFC(オーストラリア)/完全移籍 DF千葉和彦(35)→アルビレックス新潟/完全移籍 DFオ・ジェソク(31)→仁川ユナイテッド(韓国)/完全移籍 MF長谷川アーリアジャスール(32)→FC町田ゼルビア/完全移籍 MFジョアン・シミッチ(27)→川崎フロンターレ/完全移籍 MF秋山陽介(25)→ベガルタ仙台/完全移籍 MF渡邉柊斗(24)→水戸ホーリーホック/期限付き移籍 MF青木亮太(24)→北海道コンサドーレ札幌/完全移籍 MF榎本大輝(24)→愛媛FC/期限付き移籍 MF杉森考起(23)→徳島ヴォルティス/期限付き移籍→完全移籍 FW松岡ジョナタン(20)→カマタマーレ讃岐/期限付き移籍 FW深堀隼平(22)→水戸ホーリーホック/期限付き移籍→完全移籍 <div id="cws_ad"><script src="//player.daznservices.com/player.js#44a12140e3dda008f998a5a1a9.1tybkqliqmgvi1ndbmyxnzxqc3$videoid=bk1awg9bvrgw1pq3uxk0un47i" async></script></div> 昨シーズンは堅守をベースに3位でシーズンを終えた名古屋は、アジアでの戦い、そしてより高みを目指すために重点的にポイントを押さえた補強を行った。 何と言っても注目は、FW柿谷曜一朗(←セレッソ大阪)だろう。クラブのエースナンバーである「8」を脱ぎ捨て、新天地へと活躍の場を移した。前線のストライカーが一時不在になるなど、攻撃の形が固定化されていた名古屋にとっては、非常に大きな戦力と言える。さらに、その1トップを張っていたFW金崎夢生もサガン鳥栖から完全移籍で加入した。 さらに、サイドアタッカーを揃えている名古屋にFW齋藤学という強力なドリブラーが加入。王者・川崎フロンターレではくすぶった齋藤だが、切れ味鋭いドリブルは錆び付いていない。また、浦和レッズからはMF長澤和輝を獲得。ボランチだけでなく、攻守にわたって高い能力を持つ長澤の加入は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いを見据えても優勝した経験は大きな補強と言える。 また、堅守と言いながらもDF中谷進之介とDF丸山祐市、そしてMF稲垣祥がフル稼働していたポジションにはDF木本恭生(←セレッソ大阪)を獲得。さらにプロ1年目ながらサガン鳥栖の右サイドバックとして非凡な才能を見せたDF森下龍矢も獲得し、しっかりと補強を行っている。 ◆目標:優勝争い <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/jl2021grampus_2_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©J.LEAGUE<hr></div> マッシモ・フィッカデンティ監督が率いて3年目を迎える名古屋。監督の戦い方はシーズンを追うごとに浸透し、昨シーズンはリーグ最少失点の堅守を見せた。 一方で得点数はもう少し欲しかったところ。しかし、それも補強で実績ある日本代表クラスの選手を獲得し、攻撃のバリエーションを増やすことに成功したと言える。 チームとして目指すは2010年以来のリーグ制覇だろう。ドラガン・ストイコビッチ監督に率いられた当時も3年目でのリーグ制覇。ベースを築いた後に選手を的確に補強して悲願を達成した。 今シーズンもその流れを踏襲している感はあり、攻撃的に戦いたいことをフィッカデンティ監督も語っている。 新加入選手のアプローチにも満足感を示しており、シーズンが進んでいけばより深まることに。そこで重要となるのは、やはり攻撃力となる。 昨シーズンの9敗のうち6試合が1点差ゲーム。堅守というベースがある以上、得点を奪えれば勝ち点を取れる確率は大きく上がる。切れ味鋭いカウンターがどのように進化するのか、注目が集まる。 ◆超WS編集部イチオシ新戦力 DF森下龍矢(23) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/jl2021grampus_3_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©J.LEAGUE<hr></div> 編集部がイチオシしたい新戦力は、サガン鳥栖から加入したDF森下龍矢だ。 昨シーズン、明治大学から鳥栖に入団しプロの道を歩みだした森下。もともとジュビロ磐田のアカデミーで育ったものの、トップチームに昇格できずに進学していた。 世代別代表やユニバーシアード日本代表歴もある森下は、開幕戦でいきなりデビュー。するとそのままレギュラーとして定着し、プロ1年目ながら明治安田J1で33試合に出場し3得点を記録した。 その活躍が認められてオファーが殺到した中で名古屋入りを選択。それは自身の成長のためと語り、野心溢れるところが持ち味の1つだ。 プレー面では豊富な運動量を武器に上下動を繰り返すこと、攻守両面でパワーを発揮できるところは、大学の先輩であるDF長友佑都(マルセイユ)を彷彿とさせる。 より攻撃性を高め、スピード溢れる攻撃を目指す今シーズンの名古屋においては存分に持ち味を発揮できる可能性があり、2年目のジンクスを払拭する活躍を見せられるかに注目だ。 ◆2021年期待のヒーロー FW柿谷曜一朗(31) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/jl2021grampus_4_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©J.LEAGUE<hr></div> 今シーズン期待するヒーローは、セレッソ大阪から加入したFW柿谷曜一朗だ。 若手の頃に徳島ヴォルティスへの期限付き移籍や、スイスのバーゼルなどへの移籍は経験しているものの、国内での完全移籍は初となる柿谷。C大阪の「8」から名古屋の「8」へと装いを変えた。 昨シーズンは個人としてリーグ戦24試合に出場も先発はわずかに6試合と寂しい結果に。ゴールも1つとらしくないパフォーマンスに終わってしまった。 そんな柿谷は「個人としてはゴールという形でチームを助けたいなと思います」と意気込みを語る。FWマテウスやFW前田直輝、FW相馬勇紀というスピードあるアタッカー、FW金崎夢生、FW山﨑凌吾というセンターで起点になる選手がいる中、彼らを行かせるのも柿谷の武器と言えるだろう。 縦に速いカウンターにさらに磨きをかけたい名古屋。その中d、柿谷が持つアイデアと高いテクニックは必ずやプラスになるはず。心機一転、名古屋の地で“ジーニアス”の復活に期待がかかる。 2021.02.26 12:15 Fri
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【J1開幕直前ガイド|セレッソ大阪】“名伯楽”レヴィーが舞い戻り、より攻撃的に

2021シーズンの明治安田生命J1リーグは2月26日に開幕。昨シーズンは降格がなくなったため、今シーズンは史上初となる20チームでのJ1リーグとなる。 昨シーズンに引き続きコロナ禍でのリーグ戦開催となる中、各クラブが積極的な補強や、チームの改革を行っている。 そこで、開幕を前に超ワールドサッカー編集部が、チームのノルマや補強達成度、イチオシ新戦力、そしてJリーグの開幕キャチコピーとして発表された「#2021のヒーローになれ」にあやかり、今シーズンのヒーローになるべき選手をピックアップした。 第17弾は、昨シーズンの明治安田J1で4位のセレッソ大阪を紹介する。 <div id="cws_ad">◆基本布陣(予想)[4-2-3-1]</div><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/jl2021cerezo_1_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©CWSBrains,LTD.<hr></div> ◆補強動向《C》※最低E~最高S 【IN】 GK松井謙弥(35)←水戸ホーリーホック/完全移籍 GKダン・バン・ラム(27)←ムアントン・ユナイテッド(タイ)/完全移籍 DFダンクレー(29)←ヴィッセル神戸/完全移籍 DF進藤亮佑(24)←北海道コンサドーレ札幌/完全移籍 DF新井直人(24)←アルビレックス新潟/完全移籍 DF鳥海晃司(25)←ジェフユナイテッド千葉/完全移籍 DFチアゴ(30)←セアラー(ブラジル)/完全移籍 MF原川力(27)←サガン鳥栖/完全移籍 MF為田大貴(27)←ジェフユナイテッド千葉/完全移籍 MF松本泰志(22)←サンフレッチェ広島//期限付き移籍 FWアダム・タガート(27)←水原三星ブルーウィングス(韓国)/完全移籍 FW加藤陸次樹(23)←ツエーゲン金沢/完全移籍 FW松田力(29)←ヴァンフォーレ甲府/完全移籍 FW大久保嘉人(38)←東京ヴェルディ/完全移籍 FW中島元彦(21)←アルビレックス新潟/復帰 FW山田寛人(20)←ベガルタ仙台/復帰 FW澤上竜二(27)←FC今治/復帰 【OUT】 GKアンジュンス(23)→釜山アイパーク(韓国)/完全移籍 GK茂木秀(22)→FC町田ゼルビア/期限付き移籍 GK永石拓海(25)→アビスパ福岡/期限付き移籍 DF木本恭生(27)→名古屋グランパス/完全移籍 DF片山瑛一(29)→清水エスパルス/完全移籍 DFマテイ・ヨニッチ(30)→上海申花(中国)/完全移籍 DF吉馴空矢(19)→カマタマーレ讃岐/期限付き移籍 DF田平起也(19)→いわてグルージャ盛岡/期限付き移籍 DF庄司朋乃也(23)→ツエーゲン金沢/期限付き移籍 DF舩木翔(22)→SC相模原/期限付き移籍 DF森下怜哉(22)→FC町田ゼルビア/期限付き移籍 MF西本雅崇(24)→カマタマーレ讃岐/完全移籍 MFレアンドロ・デサバト(30)→未定 MF松本凪生(19)→栃木SC/期限付き移籍 MF秋山大地(26)→ガイナーレ鳥取/期限付き移籍 MF島村拓弥(21)→京都サンガ/期限付き移籍終了 MF福満隆貴(29)→ジェフユナイテッド千葉/完全移籍 MF前川大河(24)→ギラヴァンツ北九州/完全移籍 FW都倉賢(34)→V・ファーレン長崎/完全移籍 FW柿谷曜一朗(31)→名古屋グランパス/完全移籍 FW鈴木孝司(31)→アルビレックス新潟/完全移籍 FWウェリングピアス(22)→未定 FWブルーノ・メンデス(26)→デポルティボ・マルドナド(ウルグアイ)/期限付き移籍終了 FWタワン(21)→BGパトゥム・ユナイテッドFC(タイ)/期限付き移籍終了 FW山内寛史(26)→FC岐阜/完全移籍 FW安藤瑞季(21)→水戸ホーリーホック/完全移籍 FW山根永遠(22)→水戸ホーリーホック/期限付き移籍 <div id="cws_ad"><script src="//player.daznservices.com/player.js#44a12140e3dda008f998a5a1a9.1tybkqliqmgvi1ndbmyxnzxqc3$videoid=kx8r80a7z0eu15ixh5s9cj3zh" async></script></div> 今シーズンのC大阪の移籍市場は、加入も退団も大きな注目を集めるものが揃っている。まずは、何と言っても指揮官の交代だろう。2シーズン率いたミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が退任し、レヴィー・クルピ監督が2013年以来の復帰となった。 ロティーナ監督は就任1年目の2019シーズンで5位、2020シーズンは4位と成績を向上させていた。リーグ屈指の堅守も構築し、更なる高みを目指すはずだったが、ロティーナ監督の交代を決断。シーズン後半戦は負けが混んだということもあったが、大英断を下した。 また、退団選手に目を向けるとエースナンバーの「8」を背負っていたFW柿谷曜一朗が名古屋グランパスへ移籍。さらに、守備を支えたDFマテイ・ヨニッチが上海申花へ、DF木本恭生が名古屋へ、DF片山瑛一が清水エスパルスへと去っていった。また、U-23チームの活動が終了したこともあり、若手選手を大量に放出。期限付き移籍の選手が多いものの、多くの選手がチームを去った。 一方で、加入選手にも注目を集める選手がいる。ルーキーから2006年まで所属したFW大久保嘉人が復帰。さらに、中盤にはMF原川力(←サガン鳥栖)を獲得すると、DF松田陸の双子の弟であるFW松田力(←ヴァンフォーレ甲府)も加入した。 また守備陣にもDF進藤亮佑(←北海道コンサドーレ札幌)やDFダンクレー(←ヴィッセル神戸)、DFチアゴ(←セアラー)、DF新井直人(←アルビレックス新潟)と実績のある選手を獲得。さらに、ベトナム代表の守護神であるGKダン・バン・ラム(←ムアントン・ユナイテッド)を獲得するなど、戦力構成が大きく変わることとなった。 新監督の下でどのように機能していくのか、注目が集まる。 ◆目標:優勝争い <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/jl2021cerezo_2_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 再びクルピ監督を招へいし、新たなスタートを切ることとなったC大阪。獲得した選手の顔ぶれを見ても分かる通り、再びクルピ監督の下で攻撃的なチームへの変貌を遂げようとしている。 柿谷の他にも、FWブルーノ・メンデス、FW都倉賢(→V・ファーレン長崎)やFW鈴木孝司(→アルビレックス新潟)といったストライカーを手放したものの、“レヴィー・イズム”は縦に早くゴールへとアグレッシブに向かっていくサッカーであり、そういった点では、的確な補強を行えたとも言える。 ロティーナ監督の下で積み上げた後方からのビルドアップと、有効なサイドチェンジを使った攻撃に加え、早く前線にボールを送り一気にゴールを目指すスタイルが復活すことになる。そのサッカーがしっかりと体現されれば、より上の順位、チームとしての進化が見て取れることになる。 一方で、DFマテイ・ヨニッチが抜けた穴も気になるところ。チームの守備を支えるだけでなく、セットプレーから得点を奪っていたことを考えても、痛手と言える。 その代役に獲得したDFチアゴはまだ来日できておらず、緊急的にダンクレーを補強。対人守備にも強く、ビルドアップもできるCBだけに、良いところに目をつけたと言えるだろう。 クルピサッカーにはサイドバックの攻撃参加も重要であり、課題となりそうなのは攻守のバランス。堅守をある程度キープしながらも、攻撃にシフトしたチームが作れれば、優勝も見えてくる。 ◆超WS編集部イチオシ新戦力 FW大久保嘉人(38) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/jl2021cerezo_3_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©J.LEAGUE<hr></div> 編集部がイチオシしたい新戦力は、東京ヴェルディから復帰したFW大久保嘉人だ。 前述の通り、ルーキーだった2001年に国見高校から入団。2006年までの5シーズンを過ごした古巣へと復帰した。 3度の得点王に輝いている大久保だが、昨シーズンはJリーグのキャリアで初の無得点に終わり、本人としても納得のいっていないシーズンとなったはずだ。 38歳とベテランの域に入っている大久保だが、J1通算ではあと「15」で200得点を達成。自身が持つ最多得点記録をどこまで更新するのかは注目だ。 ピッチ内外でも大きなお手本となり、若手ストライカーにとっても良い見本となる大久保。今シーズンだけでなく、未来のC大阪のためにも大事なシーズンとなるだろう。 ◆2021年期待のヒーロー MF西川潤(19) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/jl2021cerezo_4_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©J.LEAGUE<hr></div> 今シーズン期待するヒーローは、プロ2年目を迎えるMF西川潤だ。 特別指定選手として2019年にデビューを飾った西川は、正式に入団した1年目の昨シーズンは明治安田J1で13試合に出場し1得点を記録。しかし、ケガで離脱する期間があった上、先発は1試合に終わっており、本領発揮とはならなかった。 現在はヨーロッパでプレーするMF香川真司(PAOKテッサロニキ)やMF乾貴士(エイバル)、FW南野拓実(サウサンプトン)らを見出し、ヨーロッパへと送り出したのが今季就任したクルピ監督だ。若い才能を見出された選手たちは、早くにヨーロッパへと旅立つ事へ成功し、その後に飛躍した。 すでにバルセロナなどヨーロッパのクラブから注目を集めている西川だが、クルピ監督の下で大きく羽ばたいた先輩たちに続きたい気持ちは当然あるだろう。 そういった意味では、プロ2年目ではあるものの、才能ある若手は辛抱強く起用し続けるクルピ監督だけに、アピールに成功すれば出場機会は大きく増えるはずだ。 そのチャンスを得たならば、しっかりとした結果を残し、チームに貢献するとともに、自身のキャリアを積み上げてもらいたい。 2021.02.26 11:45 Fri
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誰もを魅了した唯一無二の“ミドルシュート”、レッズの“象徴”スティーブン・ジェラード

2019-20シーズンのプレミアリーグを圧倒的な強さで制し、30年ぶりのトップリーグ優勝を果たしたリバプール。ユルゲン・クロップ監督の下で悲願を達成し、2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)優勝と共に、ファン・サポーターは喜びに明け暮れた。 ディフェンディングチャンピオンとして臨んでいる2020-21シーズンのプレミアリーグでは、24試合を消化し勝ち点40の6位に位置。昨シーズン見せた圧倒的な強さはそこにはなく、らしさが見て取れない。 もちろん、そこには様々な要因があるのは広く知られたこと。1つは、守備の要であったオランダ代表DFヴィルヒル・ファン・ダイクを含めたセンターバックが相次いで負傷したこと。2つ目は、チーム全体として精彩を欠いていることだ。これは、昨シーズンから続く連戦による蓄積された疲労に加え、代わりの選手がなかなか見つからないというところが影響していると考えられる。 クロップ監督によって作られた現在のリバプールは、個々の能力の高さもありながら、やはりチームとして、1つの集団として機能した時に絶大な強さを発揮する。一方で、その中核を担う選手が力を発揮できなければ、必然的にチーム力は落ちてしまうのも仕方のないことだろう。 しかし、敢えて言うならば、強烈な“タレント”が不足しているとも言える。例を挙げるなら、クラブのレジェンドであるスティーブン・ジェラードのような存在だ。 <span class="paragraph-title">◆若き頃から見せていた勝負強さ</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/20210224gerrard_tw2.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 幼少の頃からリバプールのアカデミーで育ったジェラードは、1998-99シーズンの11月にファーストチームでデビュー。18歳でデビューした当時は、右サイドバックとしてプレーしていた。 その後は、セントラルミッドフィルダーとしてプレーすると、3年目の2000-01シーズンからレギュラーに定着。ジェラール・ウリエ監督の下でFAカップ、リーグカップ、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)のカップ戦三冠を達成していた。 このシーズンは、リーグカップ決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦、そしてUEFAカップのアラベス戦でゴールを決めており、この頃から大舞台での勝負強さを発揮していた。 2003-04シーズン途中からチームのキャプテンを務めると、一気に中心選手としての才能が開花。2004-05シーズンは、チャンピオンズリーグのグループステージで敗退の危機にあった中、最終節のオリンピアコス戦で試合終了間際に衝撃のミドルシュートを決めて突破を決めると、このシーズンは決勝にまでチームは勝ち上がり、“イスタンブールの奇跡”と呼ばれるミランとの激闘を制して優勝を達成。この決勝でも逆転につながるゴールを決めていた。 チームの精神的支柱でもあったジェラードが持つ勝負強さは、何度となく救うことになった。 <span class="paragraph-title">◆誰もを魅了するミドルシュート</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/20210224gerrard_tw3.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> クラブキャリアではリバプールとロサンゼルス・ギャラクシーで191ゴールを記録、イングランド代表としても21ゴールを記録しているジェラード。そのジェラードの代名詞といえば、やはり“ミドルシュート”だろう。 右足から放たれる強烈な一撃は、打った瞬間に入る予感すらさせるもの。その軌道の美しさもさることながら、シュートスピードは驚くべきものがある。 スピードあるミドルシュートは“弾丸ミドル”という表現がピッタリであり、地を這うような軌道は圧巻そのものだった。 前述した通り勝負強さにも繋がるところだが、ジェラードのゴールはチームの窮地を救うものが多く、試合の終盤で劣勢な状況でも何か起こるのではという予感さえあった。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJqMXBzNXlFaCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 例えば2004-05シーズンのミドルスブラ戦では、ハーフウェイライン付近からのフィードを受けたジェラードがトラップ。コースが空いているのを見ると、中央やや右寄りの距離のあるポジションから右足一閃。ゴール左上に強烈なミドルシュートが突き刺さっていった。 ミドルシュートというよりはロングシュートに近いが、あのポジションから右足を振り抜くという判断も、ミドルシュートが得意なジェラードならではかもしれない。 その他、前述の2004-05シーズンのチャンピオンズリーグのオリンピアコス戦。あと1点が必要な状況で、ボックス手前でルーズボールに反応したジェラードが右足を振り抜くと、高速シュートが右隅に決まった。 このように最大の武器であったミドルシュートで多くのピンチを救ったことで、ファン・サポーターからも一層愛される存在となっていったジェラード。似たようなミドルシュートを打てる現役選手はほとんどおらず、唯一無二の存在だったとも言える。まさに、サッカー史に残るレジェンドと言って良いだろう。 <div id="cws_ad"><hr>弾丸ミドルでおなじみのスティーブン・ジェラードが、大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>イングランドで、そしてリバプールでもチームメイトだったマイケル・オーウェンも同時に登場している。『サカつくRTW』でワンダーボーイのゴールを観たい方は是非一度チェックしよう。</div> 2021.02.25 19:40 Thu
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