コロナ禍でこんな珍事も…ホンジュラス代表FWがマスクを着けて試合に出場

2020.12.17 00:05 Thu
Getty Images
コロナ禍で何もかも異例尽くしのフットボール界において、ホンジュラス代表FWジェリー・ベングトソンの取った行動も注目を浴びている。

ホンジュラス代表で57キャップを数えるベングトソンは母国クラブのオリンピアに所属する33歳の選手。16日に行われたCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)チャンピオンズリーグのモントリオール・インパクト戦で、ベングトソンは1人、マスクを着けて試合に出場した。

プロのサッカー選手において、おそらく史上初めての選手。新型コロナウイルス発生以来、同選手は国内リーグではマスクを着けて出場している模様。地元メディアによると、理由は家族を感染から守るため。コロナが発生当初より多少は収束したとはいえ、フィジカルディスタンスなど皆無のフットボールにおいて感染の可能性は決してゼロにはならない。
実際に試合を通じて感染が拡大したケースはいくつもあり、ベングトソンは人一倍コロナに対して注意を払っているようだ。

オリンピアのペドロ・トログリオ監督は試合後、「彼はチームにおいてもリーグにおいてもマスクを着けて試合をする唯一の選手だ。少し奇妙ではあるね」とコメント。しかし「それが彼のゴールを妨げることにはならない」と、本人も監督も意に介していない様子だ。
エディンバラ大学のローランド・カオ博士は「マスクは自分を守るためだけでなく、周囲の人を守ることにもつながる」と語る。マスクを着けて試合で走り回るのは並みの肺活量ではできない芸当だが、ルール上問題なければ検討する選手が他にも出てくるかもしれない。

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly