【プレミアリーグ第30節プレビュー】いよいよ本格再始動! マージーサイド・ダービーにスパーズvsユナイテッドも

2020.06.19 18:00 Fri
Getty Images
新型コロナウイルスによって3カ月もの中断期間を強いられたプレミアリーグは17日に再開の火蓋が切って落とされた。その記念すべき初戦となったのが、マンチェスター・シティvsアーセナルという、ジョゼップ・グアルディオラ監督とミケル・アルテタ監督による師弟対決だった。

アウェイのアーセナルは勝って順位を上げたいところだったが、前半終了間際に失点すると、後半開始早々には、前半半ばにパブロ・マリの負傷で緊急投入されたダビド・ルイスがペナルティエリア内でのファウルで一発退場に。そのPKも決められ、最終的に3-0で敗北した。

記念すべき再開初戦にふさわしいドラマチックな一戦で再び幕を上げたプレミアリーグ。本格的な再始動となる第30節はビッグマッチが目白押しだ。
まずはエバートンとリバプールによるマージーサイド・ダービー。リバプールは今節にも優勝の可能性があったが、前述のようにシティがアーセナルに勝利したため、次節以降に持ち越された。それでも、勝てば王手をかけられる重要な一戦。エバートンに対しては全コンペティションにおいて過去21試合無敗を貫いているが、ことリーグ戦グディソン・パークでの対戦に限ると、ここ7試合は1勝6分け。なお、リバプールの同一チームに対する最長無敗記録は1981年から1992年にかけてアストン・ビラ相手に記録した22試合となっている。

もう一つのビッグマッチは、8位トッテナム(勝ち点41)、5位マンチェスター・ユナイテッド(同45)のトップ6による上位対決だ。来季のチャンピンオズリーグ(CL)出場権を狙う上で直接的なライバル関係にある。
ホームに迎え撃つトッテナムは、中断前のリーグ戦は1分け2敗、CLやFAカップでも敗北を喫するなど不調に陥っていたが、この中断期間で、左足ハムストリング断裂の重傷を負っていたハリー・ケインや、腕を骨折していたソン・フンミンら主力が復活。背中にケガを負っているジャフェット・タンガンガや、コロナ禍で不適切なSNS発信を行ったことで1試合の出場停止処分が下されたデレ・アリの欠場は確定しているものの、3カ月前のチームとは打って変わった印象になっているに違いない。

一方、ユナイテッドはケガで離脱が続いていたマーカス・ラッシュフォードとポール・ポグバが起用可能に。ポグバは出場すれば昨年12月26日のニューカッスル戦以来のこととなる。アクセル・トゥアンゼベとフィル・ジョーンズのDF2人は欠場する可能性が高いが、トッテナム同様こちらも主力の欠落はなさそうだ。

なお、直近のホーム戦でウォルバーハンプトンに破れているトッテナムは、プレミアリーグにおいて最後にホームで2連敗をしたのは昨年1月のこと。その敗戦はウルブズとユナイテッド相手に喫したものだった。

対するユナイテッドはリーグ戦ここ5試合は3勝2分けと好調。そのうち4試合でクリーンシートを記録しているが、以前にリーグ戦で4回のクリーンシートを達成するのに35試合も費やしていた。

そのほか、3位のレスター・シティ(勝ち点53)はアウェイでワトフォードと対戦するが、リーグ戦ではアウェイでのここ3試合は1分け2敗と調子を落としているうえ、プレミアでのワトフォード戦は過去10戦で2勝しか挙げられていない。なお、ジェイミー・ヴァーディはプレミアリーグ通算100ゴールまであと1ゴールに迫っている。達成すれば29人目の快挙となる。

4位チェルシー(勝ち点48)の相手は降格圏に沈むアストン・ビラ。中断前はFAカップでのリバプール戦を含めて、トッテナムやエバートンといった強敵相手に白星を収めていたが、長期ブレイク直後のチームは果たして。負ければユナイテッドに抜かれる可能性もある。

また、CL出場権を虎視淡々と狙う6位のシェフィールド・ユナイテッド(勝ち点44)と、7位のウルブズ(勝ち点43)は、それぞれニューカッスル、ウェストハムとのアウェイ戦が控えている。

◆プレミアリーグ第30節
▽6/19(金)
《26:00》
ノリッジvsサウサンプトン
《28:15》
トッテナムvsマンチェスター・ユナイテッド

▽6/20(土)
《20:30》
ワトフォードvsレスター・シティ
《23:00》
ブライトンvsアーセナル
《25:30》
ウェストハムvsウォルバーハンプトン
《27:45》
ボーンマスvsクリスタル・パレス

▽6/21(日)
《22:00》
ニューカッスルvsシェフィールド・ユナイテッド
《24:15》
アストン・ビラvsチェルシー
《27:00》
エバートンvsリバプール

▽6/22(月)
《28:00》
マンチェスター・シティvsバーンリー

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