C・ロナウドがPK失敗もユベントスがAG差で2年ぶりの決勝進出!10人のミランは一歩及ばず…《コッパ・イタリア》

2020.06.13 06:20 Sat
Getty Images
コッパ・イタリア準決勝2ndレグのユベントスvsミランが12日に行われ、0-0の引き分けに終わった。この結果、2戦合計1-1となり、アウェイゴール差でユベントスが2年ぶりの決勝進出を決めた。

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、約3カ月遅れでの開催となった2ndレグ。2月13日に行われたアウェイでの1stレグを1-1のドローで終え、優位な形でホームでの2ndレグを迎えたユベントスは、その試合からスタメンを3人変更。クアドラードやラムジー、デ・シリオに代えてドグラス・コスタ、ベンタンクール、ダニーロをスタメンで起用した。

一方、ホームでの1stレグでアウェイゴールを許したミランも、前回対戦からからスタメンを3人変更。出場停止のイブラヒモビッチ、カスティジェホ、テオ・エルナンデスに代えてパケタやボナヴェントゥーラ、A・コンティをスタメンで起用した。
無観客開催となった一戦は、開始早々にユベントスが最初のチャンスを迎える。2分、オーバーラップしたアレックス・サンドロがボックス左から侵入。ボックス左深くからマイナスに折り返すと走り込んだドグラス・コスタがダイレクトシュートを放ったが、これはゴール右に外れた。

その後もボールを保持するユベントスが押し込む展開が続く。すると12分、左クロスをファーサイドのC・ロナウドがトラップすると、バウンドしたボールがブロックに入ったA・コンティの肘に当たる。主審は当初そのままプレーを流したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でPKが与えられる。しかし、C・ロナウドのPKはGKドンナルンマがわずかに触ると左ポストを直撃した。
ピンチを凌いだミランだったが16分、クリアボールを中盤で拾おうとしたダニーロに対し、遅れて奪いに行ったレビッチが足を高く上げた危険なプレーを見舞い一発退場となる。

数的優位となったユベントスは31分、右サイド深くまで持ち上がったダニーロのクロスをゴール前に走り込んだマテュイディがシュート。さらに38分には、C・ロナウドがボックス手前からミドルシュートでゴールを狙ったが、共にシュートはGKドンナルンマのセーブに阻まれた。

ゴールレスで迎えた後半、先にチャンスを迎えたのはミラン。48分、右サイドを持ち上がったボナヴェントゥーラのクロスにチャノハノールがダイビングヘッドで合わせたが、このシュートはゴール右に外れた。すると52分にミランは、ボナヴェントゥーラを下げてレオンをピッチに送り出した。

数的優位もゴールの遠いユベントスは、62分にピャニッチ、マテュイディ、ドグラス・コスタを下げてケディラ、ベンタンクール、ベルナルデスキを投入する3枚替えを敢行。

その後も互いに選手交代で展開の打開を図るが膠着した状態が続く。そんな中、ユベントスは80分にペナルティアーク右でボールを受けたディバラがコントロールショット。さらに後半アディショナルタイムにはドグラス・コスタがミランゴールに迫ったが、共にGKドンナルンマの牙城を崩せず。

結局、試合はゴールレスでタイムアップ。この結果、1stレグでアウェイゴールを奪ったユベントスが、2シーズンぶりの決勝に駒を進めた。

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