新型コロナウイルスは試合内容に影響せず? 再開したブンデスリーガのデータが証明

2020.05.21 09:00 Thu
Getty Images
ブンデスリーガ再開節のデータによると、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響は試合内容には表面化しないようだ。イギリス『ミラー』が伝えている。

18日に約2カ月の中断を経て再開されたブンデスリーガ。ピッチの外では未だソーシャル・ディスタンスの必要性が訴えられ、無観客での試合の再開となっていた。

再開へ向けては、選手の心理状態や長い中断期間を経たことによるフィットネスレベルや試合勘の低下により、試合のインテンシティやコンタクトが減少するなどの影響が出るのではないかと、懸念の声も上がっていたが、どうやらそれは杞憂だった模様だ。ブンデスリーガ再開節となった第26節と、リーグ中断前最後の第25節の統計が示している。
まず、選手同士のコンタクトの減少については変化があまりない。合計ファール数においては、再開後の第26節では227回記録されたのに対し、中断前最後の第25節で記録されたのは202回と、むしろ増加。これは接触回数というよりも、コンディションの問題が増加に寄与したと考えられる。

続いてタックル成功率に関しては、第26節の207.3回に対して第25節では207.9回とほぼ同数。選手たちが接触を恐れるということはないことを示している。
また、懸念されていた中断期間明けのフィットネスレベルの低下についても大きな影響は出ておらず、第26節の合計スプリント回数は3971回であり、これは中断前より37回の減少となっている。

その他、枠内シュート、コーナキック、パス、走行距離のいずれについてもこれまでと特段異なったデータはなく、逆にイエローカードは前節と比べ2枚の減少。レッドカードも、中断前は2人に出されていたが、再開後は0枚と減少し、実際、審判団の報告にも、選手からの抗議が減少したとの記載がある模様だ。

これらのデータが示しているのは、新型コロナウイルスの影響で無観客になることや、入場シーン、マスク着用などのピッチ外の状況が異常であったとしても、ピッチの中で起こるプレーそのものは正常なままであるということだろう。

またこれらの統計データは、今後リーグの再開を目指してくプレミアリーグや各クラブによって詳しく研究されていくことになるようだ。

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