ブンデスリーガは5人交代制、MLBは両リーグDH…再開時に求められるスポーツ界の柔軟な対応

2020.05.15 23:45 Fri
Getty Images
いよいよ16日に約2カ月ぶりの再開を迎えるブンデスリーガ。ヨーロッパ5大リーグにおいて先陣を切るドイツだが、そこには新たなルールも適用される。

国際サッカー連盟(FIFA)は、過密日程と選手の調整不足を考慮し、ドイツサッカーリーグ機構(DFL)主導のもと、これまでの3人交代制から5人に拡大することを決定している。なお、交代できるタイミングは3回までとなっており、同時に選手を代える必要はでてくる。

新型コロナウイルスの影響によりルール変更される競技はサッカーだけではない。開幕できていないアメリカのメジャーリーグ・ベースボール(MLB)では、ナショナルリーグにも指名打者(DH)制が導入される見込であることが分かった。
MLBはナショナルリーグとアメリカンリーグの2つのリーグで構成。ナショナルリーグはダルビッシュ有が所属するシカゴ・カブスや秋山翔吾が所属するシンシナティ・レッズが所属しており、アメリカンリーグは大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンゼルスや前田健太が所属するミネソタ・ツインズ、田中将大が所属するニューヨーク・ヤンキースなどが所属している。

日本のセ・リーグ、パ・リーグのように分かれているMLBでは、通常アメリカンリーグにのみDH制が設けられている。
しかし、今季のMLBは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、開幕が延期。7月中の開幕を目指しているが、開幕する場合でも変則日程での開催が見込まれており、ダブルヘッダーなど過密日程が予想される。

開幕前のキャンプの短縮化など、選手のコンディション調整不足も指摘されており、ただでさえ投手の負担にうるさいMLBだが、より投手の負担を軽減するためのDH制導入となるようだ。

MLBは、DH制以外にも、出場選手登録をベンチ入り30人、入れ替え可能なベンチ外メンバー約20人と、通常の26人枠から大幅に拡大する見通しで、チーム内に新型コロナウイルスの感染者が出た場合でも対応できる態勢を整えている。

他にも、ゴルフでは、米国ゴルフ協会とゴルフの規則を定める「R&A企業グループ」が手引きを公表。グリーン上で旗ざお(ピン)を抜かないことや、砂をならす道具のバンカーレーキを撤去するため、バンカーの砂はクラブや足を使って可能な限り整えることなどを推奨している。

また、試合と少し離れたところでは、Jリーグが14日、2020シーズンに関して、明治安田生命J2リーグおよび同J3リーグにおける「JリーグU-21選手出場奨励ルール」の適用を見送ると発表した。

「JリーグU-21選手出場奨励ルール」とは、シーズン中におけるU-21年代の日本人選手の総出場時間の基準値を定め、基準値を超えたクラブに奨励金を支払うことでU-21選手のリーグ戦出場を促そうというもの。次代の日本サッカーを担う優秀な選手を輩出することを目的として、2020年度から導入が決定していた施策だ。しかし、財務的な影響やチーム編成の状況を鑑みた結果、見送ることが決定した。

前代未聞の事態だけに、リーグ側もあらゆる想定の下で再開プランを練っている。ピッチで選手が躍動する姿を見せることがサポーターへの最大の恩返しになるだけに、臨機応変な対応をした上でリーグが再開されることを望むばかりだ。
《超ワールドサッカー編集部》

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