メキシコリーグ、新型コロナ影響で今後5シーズンの昇格・降格を停止

2020.04.19 14:00 Sun
Getty Images
メキシコのリーガMXは今後5シーズンに関して昇格、降格の一時停止を決定した。『ESPN』が伝えている。
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現在、メキシコでは新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で2020年のリーガMXと、リーガ・デ・アセンソ(メキシコ2部)のクラウスラが第10節(3月15日)から中断となっている。また、現時点で再開の目途が立っていない。この緊急事態を受けて、リーガMXに所属する18クラブのオーナーとエンリケ・ボニージャ会長は17日にビデオ会議を行い、今後5シーズンに関して昇格、降格を一時停止することで合意に至った。
これに先駆けて最も影響が及ぶリーガ・デ・アセンソの12クラブとはすでに合意に至っており、リーグ機構側は同期間に2000万メキシコペソ(約9000万円)を各クラブに支払うという。

また、ボニージャ会長は17日にリーガ・デ・アセンソのクラウスラの打ち切りを発表し、優勝チームなど最終順位の確定を行わないことを明らかにしている。
なお、メキシコではリーガ・デ・アセンソからの昇格認定に関して非常に厳格な基準を設けており、十分な資金、施設を有していること。さらに、その資金源が正当なものであることなどが要件となっている。

その基準に照らし合わせた場合、今シーズンのリーガ・デ・アセンソに所属する12クラブで昇格が認められるクラブはひとつもないという。

また、今後のリーガ・デ・アセンソに関しては23歳以上の選手に関して登録制限を設けるなど、若手育成のためのリーグとしての位置づけとなるようだ。

なお、今回の決定に際して、メキシコ代表FWカルロス・ベラ(MLSのロサンゼルスFCに在籍)など、現役の選手からは「昇格なくして発展なし」とのハッシュタグを付けたSNSの投稿が行われるなど、強い拒否反応が出ている。

最後に『ESPN』は今回の決定によって、以前から構想されるアメリカのメジャーリーグ・サッカー(MLS)とリーガMXのジョイントリーグへの動きが加速するのではないかとの見解を示している。

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